佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 2004年一行レビュー 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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12/ 2-12/26「消失」(NYLON 100 )@紀伊國屋ホール 12/05 役者さんの技術と心が気持ち悪いくらい美味い。テーマも台詞も話の運びなど台本も素晴らしい。美術も映像もいいなあ。5800円の価値ありだが、廻りの若ものはチケット代が高くていけないと嘆いている。何とかケラさん対策を立てて欲しいです。

12/ 3-12/ 5「関係者デラックス」(イデビアン・クルー)@パークタワーホール
12/04 そこにいるダンサー、役者の人間関係や表現能力が高いので、伝わる伝わる。笑う、驚く、焦る、ほっとする…。ステージから伝わるいろんなこと。佐伯新の存在感のすごさ。依田朋子の立ち姿の美しさ、間合いの絶妙さ。最高です。

11/26-11/28「無限ギブス」(猫_魂)@しもきた空間リバティ 11/27 演出もテンポがあり見やすいですが、この台本ならこのまま映像化してもいい作品だと思いました。また、猫魂の役者さんは非常に魅力的であることも知りました。

11/18-11/28「ナイル殺人事件」(山田和也演出)@ル テアトル銀座 11/27 正直がっかりしました。小林高鹿や淡路恵子などいい演技をするものはいるけれど、上演台本、美術ががっかりするほど低調で、安ぶしんの作品としかいいようがない。もっとゴージャスなナイル川クルーズと殺人事件の展開を期待していたのに。

11/ 7-11/28「ハンブルボーイ」(井ノ原快彦出演)グローブ座 11/27 非常に難しい会話の妙や細かい所作で印象がどんどん変る作品を夏木マリ、大谷亮介というベテランと演劇的感性が高い井ノ原が非常にいい座組で仕上げていた。もう少しチケット代が安ければもっと演劇ファンを集客できるのにと残念に思った。

11/24-11/28「フレンズヘヴン」(水性音楽)@明石スタジオ
_感想_ 11/26 若い作者が生きることについて、さまざまな意味合いで葛藤したことを作品に反映した。独特の合唱と踊りというスタイルは堅持しているが、作品の主題にこそ惹かれるものがある。しかし、決して難しいとかいうわけでなく、ぶっきらぼうとも言える飾り立てない語り口は誠実の現れだと思った。

11/18-11/23「青ゐ鳥(アオヰトリ)」(innerchild)@時事通信ホール 11/23 劇団名から小難しくパーソナルな思いが強い作品かと思いきや、台本、美術、衣装、映像、音楽まで透徹した美学があった。さらに、分かりやすいし完成度が高い作品で驚いた。古沢の演技が非常に的確だし、BQの前田が非常に良かった。女優は常石、亀田がとてもキレイで目が釘付けだった。小手は俳優としてだけでなく、作演出家としての側面をきちんと見ていきたいと思った。

11/19-22 明石家さんまプロデュースPart11 今回もコントだけ @恵比寿ガーデンホール 11/23 笑いました。言いたいことは、ありがとう。命がけで観客を笑わせてくれるさんまさん、ラサールさんたちありがとう。個人的には、明石家さんまさんと再びテレビのバラエティでご一緒する機会があるので、こんなすごい人と仕事をするのだと思いホントため息がでるばかり。

11/19-11/23「ドット職人くねくねくん」(くねくねし)@タイニイ・アリス
_感想_ 11/22 金を払って超くだらないものを見てしまった時の喜びとおかしさ、自戒の念が観劇中にぐるぐる廻る。笑顔で劇場を出られる理由は、スタッフ役者がこのくだらないことを、自分たちの心地よいレベルで懸命にやっているから。小田井は感じよさで、三土はパッションで、新倉と役者松尾マリヲはすごすぎる。女優で美人とオモシロ系が美味く混ざっているのもいいです。小難しくなくホント嬉しいほどくだらない公演。

11/17-11/23「Remains」(ストアハウスカンパニー)@江古田ストアハウス
_感想_ 11/22 70分のユニークなパフォーマンス。台詞も動きの意味合いもないのだが、そこで役者が純粋に動いているからこそ不思議と浮き上がってくる人間の関係性。見るものの感覚は浄化され、エロスの根源も見えてくる。

11/17-11/21「ウォッカと聖書犬」(リボルブ方式)@OFF・OFFシアター
_感想_ 11/21 予想に反してナイロン100_とは、また別の空気を持つ非常に素晴らしい作品だった。笑いだけでなく、不思議な空気感を存分に楽しめる。種子、小林、ドロレスと女優がすごい。廻さんがいいのは当たり前だが、宮崎が変な2枚目で面白い。作演の吉増は要注目の才能。これで2500円は安すぎる。

11/17-11/21「不思議インザハウス」(拙者ムニエル)@本多劇場
_感想_ 11/18 ゲストの今林久弥が相当面白く、澤田、市川の魅力満載のステージ。山岸がこの一年の数々の舞台経験からかもの凄く面白くなった。劇中歌がメチャクチャいい。結末に向かって大きな笑いの渦が巻き起こった今までのムニエルとは違う方向性で試行している。次回が楽しみ。

11/15-11/21 ベートーヴェン作曲「歌劇 フィデリオ」(レーンホフ演出)@東京文化会館 11/16 光と影を見事に生かし、最小限の説明的動きで心理描写まで描いていくレーンホフの手腕はすごい。しかし、主役は指揮のラトルとベルリンフィルだった。もちろん歌も悪くないのだが、ピットの中から聞こえてくる音楽が全てを支配していた。日本の音楽史上語り継がれる名演だった。

11/11-12/ 5「イケニエの人」(大人計画)@世田谷パブリックシ… 11/15 ああ、面白かった。

11/ 6-11/23「ピローマン」(長塚圭史演出)@PARCO劇場 _感想_ 11/14 これだけ長く悪意に満ちた黒いファンタジーは他にあったか。中山祐一郎が中山節を封印してマジ演技。で、微妙な間合いで笑いを取っていく腕に圧倒された。出演者4人ともみんなすごいけど。見るのに相当体力要ります。疲れます。

11/10-11/14「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」(劇団、本谷有希子)@青山円形劇場 11/13 本年度屈指の名舞台。若ものなら誰もが感じる不安と哀しみを本質的なテーマを中心に据え笑いもたっぷり入った素晴らしい台本。出演者の名演技が珠玉の舞台に。一段と成長し余裕さえある吉本菜穂子、冴える伊達暁の疾走感と存在感、新境地に達した猫ホテ菅原永二、こんな素敵な女優が俳優座にいたのかと驚いた森尾舞、そして、繊細で崩れそうで迷いの中でもがく鳥海愛子。シンプルなセットに深淵なドラマが繰り広げられる。必見!

11/11-11/23楽劇「エレクトラ」(リヒャルトシュトラウス作曲)@新国立劇場オペラ劇場 11/12 この官能の音楽を東フィルはシルマーの素晴らしいタクトで引き受けた。歌手はアームストロング、セクンデ、グフタソン、ブルナーと非常に好演。美術も一幕もののギリシア悲劇としては巨大なシンプルでいい感じ。人間の声の究極だ。

10/28-11/14「ナイン THE MUSICAL」(tpt)アートスフィア 11/12 本当に素晴らしい作品。女優陣は大浦、田中、麻生ら大活躍。特に池田有希子はこれで演劇界から画期的な評価を受けたはず。これからは帝劇などでも池田さんの唄を聞けるでしょう。問題は唯一、福井さん。頑張っておられるのは分かるけれど、完全なミスキャスト。こんなに魅力的な女性が惚れる男性になってないと思った。誰がやっても難しいが、日本なら誰がいいかずーっと考えてしまった。

11/ 4-11/13「楽劇 オイディプス王 」(幹の会+リリックP)@サザンシアター
11/10 久々に何か分からないもの見ちゃったぜという感じ。オイディプス王で楽劇でゴスペルで70年代ヒッピーが語る人間の本質をえぐる正当派古典劇。もうなにが何だか分からないです。独り深沢敦が熱いほど後方で平幹二朗さんなんかの台詞に大反応しているのがメチャおかしい。いちいち嗚咽し、驚愕し、絶望する。すいません、おかしくて笑ったです。で、歌うと皆美味い。ジーザス〜_とかマジに歌う。いい意味でスゲー変。

11/ 2-11/ 7「頭ビョンこころの銃」(O.N.アベックホームラン)@ザ・スズナリ
11/08 日本のコメディで最も素晴らしい俳優二人が演じている。二人の至芸は必見。が、作品に好みが強くでたものでは観客が着いていけない。分かりやすい作品では爆笑。受けなくてもいいけどという作品と、受けを取ろうというものの振り幅が大きかった。

11/ 3-11/ 9「黒いOL」(庭劇団ペニノ)@西新宿広場 11/07 ペニノの作品は最近の3作品が最高の賛辞に値する作品だっただけに、今回は肩すかしの感は否めない。労苦があったことは分かるのだが、開幕後、幕があくまでの期待感を最期まで持続させることはできなかった。次回作は相当の勝負作となるでしょう。

11/3_5モロ師岡 THE DINNER SHOW(モロ師岡&各務立基〜花組芝居)@乃木坂 コレド _感想_ 11/05 ドリンクを飲みながら、一人コントと短い二人芝居を楽しめる嗜好。これだけの少人数で見られる贅沢さが幸せ。

9/26-11/ 3「ヴェニスの商人」(四季)@自由劇場 10/31 台詞廻しはワザとらしいけど、完璧な発声で適度にシェイプされたシェイクスピアの傑作戯曲の言葉がよく分かる。浅利演出は単純な善悪ものから大きく踏み出し、9.11以後の世界に向かって重要なメッセージを放っている。日下のシャイロックは見物。ただ1階の10列目くらいまでなら7.5千円も許せるが、劇場が小さいので5千円の席で十分な感じがした。

10/30-11/ 7「しゃんしゃん影法師」(桟敷童子)@中野光座 10/31 素晴らしい。本当に見応えのある舞台である。数年後にはコクーンなどで芝居をする人たちかも。舞台をみる喜び、素晴らしい作品に出会い胸が打たれる感動、ひたむきな演劇人の真摯な取り組み。もう全部いいですわ。ひねった世界も好きだけれど、作品を見た後、心が純で若くなっている自分がいた。演劇界のコエンザイム。中野駅からも遠くなく、1時間40分ちょいという長さだし。ホント、必見です。

10/29-11/ 3「烏瓜の園」(椿組)@シアターブラッツ
10/31 小池竹見のこの作品は双数姉妹の初演のときも珠玉の傑作と思ったが、違う味ながら感動を誘う。役者では木下藤次郎、岡村多加江、長嶺安奈が出色。

10/26-10/28「ダイナマイトゼミナール」(ENBUゼミ・田辺茂範クラス)@萬スタジオ 10/29 エンブゼミ卒業公演というだけあって初々しさ清新な気持ちが伝わって来た。客演陣は伝えられた3人以外にも多くのロリ男のメンバーが出ておりも新人俳優を演劇界に迎え入れた雰囲気。ホント感じのいい作品だった。

10/ 1-11/ 2「ときはなたれて」(燐光群アトリエの会)@梅ヶ丘BOX
_感想_ 10/25 常に世間と向かい合いながら誠実な劇作をする燐光群ならではの作品。この劇団の凄いところは敷居は高いが一度見始めるとエンタティメントとしてきちんと成立していること。ドキュメンタリーなんかが好きな人は感動して感動して大変だろう。役者も美味い!年配も若手も。

10/21-10/24「246番地の雰囲気 」(ペンギンプルペイルパイ…)@三鷹市芸術文化センタ 10/23 受賞して自信がさらについたのか倉持の筆は迷いがなくていい。芝居が上手い玉置、ぼくもと(かわいさ倍増)が倉持に応える。そして、客演!。特筆すべきなのは日比大介の凄さで目を奪う。松竹生のふわっと、児玉貴志のキレ、谷川昭一朗の年齢と脂、太田緑ロランスのエスプリと文句なし。そして、長田奈麻が仰天させる。フジテレビさん、こういう女優を「大奥」のメインで使わないから数字が伸びないんですよ!

8/10-11/23「Miss saigon」@帝国劇場 10/22 アンサンブルの技術力が高く、オケが非常に良く鳴っていた。演出プランに従ったのだろうが、別所エンジニアは歌は上手く舞台映えもするがもっと新しいエンジニア像を作っても良かったのでは。笹本キムは大満足。石川エレンは歌も演技も不合格、歌を聴かせる坂元もそうだがキムへの想いを残しつつ捨てるというよりもキッパリ捨ててますという感じだった。

10/13-10/24「Root Beers」(KAKUTA)@明石スタジオ 10/21 役者さんの熱い演技が至近距離で目に痛い。成清さんの熱演でファンの人は嬉しい活躍、原さんはさらに骨太な女でイタリア人みたいでした。何となく学生演劇の匂いがほどよく残るよさも感じられました。

10/ 2-10/20「赤鬼 日本バージョン 」(野田秀樹作・演出)@シアターコクーン
_感想_ 10/21 素朴で素敵な話。赤鬼に外国人を配してヘンテコな言葉を話させるものの、途中あの有名なマーチンルーサーキング牧師の名演説を語り始めた時にはヤバいうるうる状態になりそうな感じに。観ながら一行レビューで前に書かれて感動されていた方もこういった感激を味わったんだろうなあと共鳴してました。良かったけどチケット代7500円は高いなあ。

10/17-10/24「和宮様御留」(花組芝居)@シアターアプル
_感想_ 10/19 花組芝居の奥深さを実感できる名舞台。とにかく奇麗ですわ。舞台美術、衣装、小道具、所作などなど細部まで心が行き届いた舞台というのはこういうのをいう。桂憲一、植本潤が大活躍。もう一度観たいとマジに思う

10/ 8-10/17「その人、女優? 」(東京ヴォードビルショー)@ザ・スズナリ
_感想_ 10/18 今年を代表するコメディの傑作。あまりにも面白い作品で何回も再演されるこの劇団の代表作となっただろう。あめく、小林美江の魅力だけでなく山本ふじこ、羽賀蓉子もいい。その上B作さん、山口良一をはじめとする男優陣も絶好調。若手の玉垣も笑いのツボを抑えており笑える。中島作品がヴォードヴィルの達者な俳優を得て素晴らしい公演となった。

10/17-10/31「楡の木陰の欲望」(寺島しのぶ出演)@THEATRE1010
_情報_ 10/18 プレビュー公演と思って出かけたら、7時過ぎに舞台から演出のアッカーマンが通訳にコーヒーカップを持たせて登場。今宵はプレビューでなく初めての通し稽古ですと来た。ゲネもやっていないらしい。途中で止めたりするかもとのこと、実際一幕だけで五回、アッカーマンがマイクで「ストップ」といい、簡単なダメだしや技術的な問題をいい…

10/14-10/24「バット男」(クリオネプロデュース)@シアターサンモール
10/16 まずは宝船座長の新井友香の隠しても抑えても溢れ出る何かがあると実感。木村靖司、カリカ家城が持ち味を使って上手い。石川浩司は音程のいい台詞廻しが心地よく、伊藤高史が演技がうまい。倉持の戯曲は安心してみていられるし、河原雅彦の演出の手堅さも実感。チケット代がもう少し安ければ…。

10/ 5-10/17「SWAP 2004 」(PLAYMATE)@THEATER/TOPS
_感想_ 10/15 20代半ばの人からの大人のコメディとして非常に完成度が高い。近江谷さんが手堅く抑えた上で、野口かおるがもう断然遊ぶ。京晋佑、八木小織の魅力も出て、4人の役者のファンの方にも、戯曲も面白く手堅い力を感じた。芝居に暗さや毒を求める人には不満かも。

10/5-10/10「ぐんそうと私04」(東京惑ワズ)@スタジオシアター スパーク1 10/10 全く期待していかなかった。しかし、出演者や作演の時代遅れといっていい潔い一途さが溢れていて気持ちが伝わった。

10/ 8-10/11「ANIMAL」(ポツドール)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 10/10   (佐藤治彦) http://www5e.biglobe.ne.jp/~haruhiko/

10/ 5-10/28「髑髏城の七人 アオドクロ 」(市川染五郎出演)@日生劇場
_感想_ 10/08 とにかく会場が喜んでいる。つい5年くらい前に新感線がサンシャインなどの商業演劇の世界に本格進出したのを驚いていたら、もう完全に売れ筋になりました。染五郎に頼るのでなく染五郎を飲み込んで舞台は展開する。小劇場ファンとしては三宅弘城の素晴らしい活躍は当たり前として小村裕次郎や山中崇が思っていたよりも大きな役で暴れるのをみるのが嬉しい。しかしラサール石井は手抜きもしないで、どこで休むのだろう。

10/3-10/15 ウィーン国立歌劇場来日公演 モーツアルト「ドンジョバンニ」演出フランコゼッフェルリ @東京文化会館 10/07 ゼッフェルリの演出が美しく処理の仕方もうまい。劇的な演出効果はさすが。音楽でもスター歌手は好調だが、小澤とモーツアルトの相性が良くないのか、オケが一幕では死んでいた。後半持ち直したものの会場からブーイングが小沢征爾に飛んだ。

10/ 2-10/ 5「かもめ」(ロシア国立アカデミー)@アートスフィア
_感想_ 10/05 そこに立ち上がったのはロシアの冷たい空気だし、時代の流れの中に翻弄されていく人間の焦燥感だったりする。リアリティのある重厚な演技とはこれ、そして、高いレベルでそれを見せられると、自然とチェホフの世界に引きずり込まれる自分がいるのだ。

9/30-10/ 3「バカワールドカップ」(男子はだまってなさいよ)@ラフォーレM原宿 10/03 大堀こういちさん、オモシロ過ぎ。大堀さんをマジかに観るオールツーステップスクールの井苅智幸は笑い過ぎ。が、気持ちも判る。規模が大きくなり出演者も豪華になりこのユニットこれからどこに行くんだろ。パンツ一丁がコンセプトなのは判るが、それに固執するのかな。

9/30-10/3「レジデンス昭和 ラバーズオンリー」(クロム舎)@高円寺明石スタジオ 10/02 静かな演劇の発展系として芝居に事件がおき巻き込まれる人間たちの様相を描こうとしている点は面白い。それは出だしてで相当高い水準で成功している。ほとんどの男優陣は演出の意図を理解し水準が高かった。後半になるとせっかくの空気が崩れ始める。終盤は…。将来格段に延びそうな予感のするチームでした。

9/30-10/ 4「INSTANT COFFEE SHOP 」(iOJO! produce )@こまばアゴラ劇場 10/01 1時間25分のスピーディな展開。初日でアゴラ満席の人気公演。が、僕は楽しみましたが、ちょっとした関係者なので、あれですが、今のオッホ!の俳優陣の質の高さを満喫できるものと思います。前売2500円は安っ!

9/23-10/ 5「しぶき」(猫のホテル)@ザ・スズナリ
_感想_ 09/30 現代日本の演劇界のひとつの頂点である。台本は現代を見据え社会に翻弄される人々を笑いながらも慈しむ。役者は個性と技量に富んでいるものの、それに酔うことはない。むしろ、技量と個性のある役者だけに許される白紙化と遊びで他劇団と別次元に。それはもう好き嫌いの域を脱している。海外の観客に理解されるか分からないが、国際交流基金はここにこそ金を使うべき。究極の感動と笑い。猫ホテの自己最高記録を塗り替えた傑作。

9/24- 9/26「カリスマ」(らくだ工務店)@シアターモリエール 09/26 未熟さが目立つ公演ではあるが、登場人物間の心の話をやりたいという意思は伝わった。美術、演技、映像、音楽、そして、笑いに課題はあるが、今後に期待したい。

9/18ー9/20藤原歌劇団/オランジュ音楽祭共同制作 ビゼー作曲「カルメン」指揮チョンミュンフン @東京文化会館 09/23 オケピットにフランス国立放送フィルが入った事により主役はオケかと思いきや、ラスコーラはじめとする歌手陣も充実(代役含めて)。美術もオーソドッツクスながらセビリアの雰囲気を良く出していた。なかなかいい演奏に出会えない作品だけに、全体をハイテンションに手堅くまとめたチョンの力量に脱帽。

9/14- 9/22「赤鬼 タイバージョン 」(野田秀樹作・演出)@シアターコクーン
_感想_ 09/23 野田作品には時に野田さんって頭良すぎだわ…と芝居よりも野田秀樹の脳に引きづられている自分がいる。それは演劇的な高揚感を醒めさすわけでして。しかし、この赤鬼はそういったところがない野田秀樹が作った現代の民話だと思うのですよ。特にタイバージョンは、他の方も書かれているように、民話的な色彩が強くぴったりという感じですね。ナットヌアンベーンという俳優が特に良かったと思いました。役も美味しいけど。

9/17- 9/21「たびだち」(演劇弁当猫ニャー)@ウエストエンドスタ…
_感想_ 09/21 ブルースカイさんの才能にはいつも関心させられる。観客がひいているのも演出だったりするから。そういう意味合いで引け際のタイミング、演出などは見事というしかない。今やめる事で猫ニャー長く語られるものとなったと思う。池谷さんが圧倒的な存在感だが、乙井さん、小澤さんが可笑しい。ブルースカイ自身の出演者としての面白さも感じた。そして劇団員に愛されていることもビンビン伝わってきた。

9/17- 9/20「反撃バップ!!」(ピチチ5 )@明石スタジオ 09/20 どこにでもありそうだが、一ひねりで面白い設定になったストーリーを、胸に突き刺さる名台詞、怒濤のスピード感、驚きとセンスの美術、そして、粒ぞろいの役者陣によって今秋最高の大穴舞台が登場。伝説になる舞台。超オススメ。野間口徹、植田裕一、三士幸敏は最高の演技!!!

9/17-9/20「BIG WEDNESDAY」(コンドルズ)@シアターアプル
_感想_ 09/19 コンドルズはさらに進化していた。近藤良平の踊りがさらに素晴らしいのはもちろん、ダンサーでないものも、踊るという意思のもとに鍛錬を積み重ねたということがよく分かり、感動を呼ぶ。小林顕作作のコントシーンも面白く、出演者の演技ポジションも定まった感じ。全体的な構成もうまくこの数作品のコンドルズの中で最高の出来。感動した!


9/17-9/20「Turky」(ONEOR8)@三鷹市芸術文化センター
_感想_ 09/18 驚く劇場全体をボーリング場に変えた徹底的に凝ったセット。奇をてらわず人間を誠実に描く田村の台本。役者は十分にトレーニングされている。今井は今回も違うキャラに挑戦。恩田の若き高倉健のような佇まい。平野のナチュラルな演技。そして、客演の本間が上手い。上手さを適度に削りながらの憎い演技。伊藤俊輔が面白く、この演技で多くのファンを得るだろう。三鷹と遠いのだが出かける価値のある素敵な1時間45分の芝居。

9/16-9/26「超人」(カムカムミニキーナ)@本多劇場  09/17 いつもながら2時間30分の大作でした。八嶋、藤田プ、吉田と芸達者な役者がハイテンションで舞台を引っ張るのですが、作品全体としては、自分の能力では計り知れないものでした。正直、困惑もしました。松村さんは明治座をはじめとする数々の外部作演出を経て劇団では新しい世界に行こうとしているのでしょう。僕には、それが…

9/ 8- 9/18「轟天VS港カヲル」(大人計画ウーマンリブ)@サンシャイン劇場
_感想_ 09/16 この世の春…って言葉がありますが、大人計画の方とクドカンさんにはホントにそうなんだろうと思いました。なにが面白いかって分からないのですが、自分、笑っているし。3時間が短く感じるし。何か信者になってしまったのかなあという不安も感じながらの観劇で、ゲストは間違いなく長井秀和さんでした。

9/9・11「蝶々夫人」(イタリアプッチーニフェスティバル)@NHKホール 09/12 演出がぼんやりしていても、圧倒的な唄の説得力で素晴らしい公演となった。ダニエラデッシー、アルミナートなど当代一流の歌手だから、当たり前か?

9/ 9- 9/17「痛くなるまで目に入れろ」(G2プロデュース)@紀伊國屋ホール
09/11 数々のG2さんの作品の中で最高傑作とはいわないが、エンタティメントに徹した快作。全編に渡って阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一郎が笑いを持って行くのも、何となく嬉しい。5000円のチケット代は安い。見といて良かった。当日券も出ている模様です。

9/9 劇団NLT「オスカー」@かめありリリオホール  09/11 オーソドックスな翻訳喜劇であるものの、村井国夫が大活躍で会場のお客さんは大喜びでした。

サイトウキネンフェスティバル松本 オペラ「ヴィツェック」指揮小沢征爾 @松本市民芸術館  09/08 安藤忠雄の舞台美術が面白かった。照明の妙も衣装のユニークさ、ムスバッハの演出も際立っていた。出演者の技量は高くこの現代音楽の難曲をいとも簡単に演奏して行くのだが、どうも問題意識と言うかテンションが低い。だから、伝わって来ないのですね。メチャクチャきれいな心ない美女をみている感じでした。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(中村勘九郎・坂東三津五郎)@歌舞伎座
_感想_ 09/06 三男デビューかもしれないが、必要以上に強調するのは幾ら歌舞伎でも如何なものか?魅せるものだけで勝負してくれればいいのに。夜の部は最後の世阿弥の宇都宮峠の途中で客がどんどん帰る。確かに退屈な作品で勘九郎や三津五郎だけでは客は芝居を見てくれないという例。といって毎回同じ作品ばかりでも困るが。二大歌舞伎スターの見栄の途中で客がどんどん帰ると言う怖しいものを見たい方は是非夜の部歌舞伎座へ。

8/21- 9/12「男性の好きなスポーツ」(NYLON 100_ )@本多劇場
_感想_ 09/05 ああ、気持ちいい。超、気持ちいい。見終わって自分の内面が強く問われ、何か耳の奥まで耳あかを掃除したときのあの何とも言えない快感。あの痛気持ちいい感じ。そんな感じ。エロイ言葉の連発は劇中では本質をつく言葉の矢となって舞台から僕らの脳髄と心に突き刺さる。村岡さんが素敵でみのすけさんが素晴らしい。ここで評判があまり良くないので少し躊躇してましたが、最高に面白いです。が…

9/ 3- 9/12「ハレルヤ」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
_感想_ 09/05 圧倒的な力量で迫る現代日本を代表する演劇公演。主題は普遍的で元々上手い役者の技量がバージョンアップされている。これこそ海外に向かって発信されるべき作品。和田憲明と役者の勝利!

9/ 2- 9/ 5「北大阪信用金庫」(康組)@ザムザ阿佐ヶ谷
_感想_ 09/03 すげー楽しかったです。実力のある役者が少年時代に戻ってやんちゃをやっているような感じです。場が楽しい、空気がいいです。特に、今奈良、キック、石原がいいです。

9/ 1- 9/ 6「インテル入ってない」(ヨーロッパ企画)@下北沢駅前劇場
_情報_ 09/01 噂のヨーロッパ企画を初見。う〜ん、う〜ん。リアリティがあるのかないのか…。話はあるようでなくて、役者さんは、その口調や立ち方は大倉孝二のマネ?といいたい人とか、ホンジャマカ恵かよ?といいたい人も。工場ではあんな人間関係はないし、そんな状況もあり得ないし。でも廻りは笑っているし、2200円だし。う〜ん、う〜ん。オレの結論は…。

8/25- 8/29「僕がブルーハーツとダウン…」(Oi-SCALE)@下北沢駅前劇場
_感想_ 08/30 こりゃすごいや。相当面白い。疾走感が小気味いい。こんな若い才能を見つけると嬉しくもあり嫉妬を感じることもあり。とにかくしばらく見続けたいと思わせる久しぶりの若手劇団。男優陣の質の高さとキャスティングの美味さは特質される。全員ではありませんが…。演技者としても林はいいですね。ベタポの山崎さんの別の魅力を引き出した演出も_ いい作品を見せてもらいました。ちょっと絶賛したいです。

8/19- 8/29「HUNTER_HUNTER」(松村武脚本・演出)@シアターサンモール
_感想_ 08/29 原作には全く興味はないのだが、松村武の作演出と佐藤拓之や池田有希子さんや香川耕二ら小劇場の強者が出演しているので見に行った。で、美味かった。この手の設定のものは若手の劇団が良くやるが、やはり出演者が美味いとココまで見られるのだと関心。市川の身体のキレ、声のトーンは相変わらず傑出。佐藤の悪役が笑える。香川の芝居がハマっていて柔軟性に驚き、池田嬢の可愛さ、声の良さがいいっす。

小金井薪能 @小金井公園江戸たてもの園前   08/23 野村萬斎が圧倒的な存在感と要らない力が抜けていて突出。「清水」「安宅」と楽しんだ。しかし、野外の能狂言いいですね。日暮れとともに緑は深まり鈴虫は鳴き、カラスは夜空を染める。雰囲気満天だった。来年もいきたい

8/21- 8/22「創立40周年記念ガラ」(東京バレエ団)@文化会館 08/22 現代物からノーブルな古典までモノにした東京バレエ団は世界中のどのバレエ団にもない魅力を兼ね備えたカンパニーであることを再認識。20年前と比べるとコールドダンサーの体型も揃っている。惜しいのはエチュードで一拍遅れ続けたダンサーがいたこと。遠藤千春があいも変らず日本人離れした素晴らしい踊り。

8/20- 8/22「NOTES 」(ニブロール)@シアタートラム
_感想_ 08/21 出演者が活き活きしている舞台を見ると嬉しくなる。インスタレーションとかコンテンポラリーとかどうでもいいじゃないですか。いつも考えない感じない脳みそを引っ掻き回してくれた感じがしたさ。

8/12- 8/29「シカゴの性倒錯/カモの変…」(tpt )@ベニサン・ピット
_感想_ 08/18 鴨がホントに面白い。真中瞳は下着姿でHなシーンなのに艶やかさをあまり感じさせないなあ。山本亨と松本きょうじの芝居の上手さ、特に台詞のやりとりを満喫できる。小山萌子は清楚な感じでエロイことやるから凄い。必見。

7/28- 8/ 1「その鉄塔に男たちはいると…」(花組芝居OFFシアター )@銀座小劇場 _感想_ 08/01 何しろ本が面白いからなあ。花組芝居の役者の力量を発揮。桂は花組芝居以外にも客演が多数あるのである程度予想できたが、30代も半ばになっていよいよいい味。また、特に秋葉、松原がめちゃくちゃいい。通常の花組芝居とは別の面を出した。水下の演出は手堅い演出プランで腕前を披露。

7/28- 8/ 8「42ND STREET 」(ブロードウェイミュージ…)@東京厚生年金会館
_感想_ 07/31 今年来日するブロードウェイミュージカルの中では最も見た方がいいプロダクションであることだけは間違いない。ダンス、楽曲の良さ、衣装の華やかさなどミュージカル本来の面白さ楽しさ満載である。しかし…

7/15- 7/25「一天地六」(椿組)@新宿花園神社 _感想_ 07/16 圧倒的な面白さ!高橋和也、木下藤次郎、有園芳記、池田有希子、鳥居しのぶ、村上ショージ、野口かおる、清郷流号、宮島健、江端英久、新納敏正などなどなど、人間が生き生きとし、空気が躍動する。何で見ないの?夏なのに! (佐藤治彦)

7/12- 7/25「真昼のビッチ」(ヴィレッヂプロデュース)@シアターアプル
_感想_ 07/13 傑作。長塚ノワールの真骨頂。何しろ、劇場出たら歌舞伎町のど真ん中だもんなあ。賞をこれで取るなあ!必見。女優陣を前面に出し、暗く重い真実の世界を暗い笑いで味付けした。ガラガラの客席がもったいない。阿佐スパを好きな日に見られるのはこれが最後かも?チケットは高いけどね。俳優陣は素晴らしい成果を上げた。特に… (佐藤治彦)

6/25- 7/25「PLAY WITHOUT WORDS」(マシュー・ボーン演出)@シアターコクーン _感想_ 07/12 マシューボーンの仕事は素晴らしいものばかりだが、90分に渡って同じコンセプトで踊りを見せ続けられてもなあ。やはり、芝居の中に組み込まれている方がいいと思った。コンテンポラリーダンスが好きな人はいいのかもしれないけどね。ま、ロンドンまで見に行こうと思っていたくらいだから、良しとするかなあ。しかし、例によってもう一度見たい人向けに超割引でチケット売っていた。友達で半券持っている人に頼めば…、 (佐藤治彦)

7/ 8- 7/12「Dr.ナース DEAD OR ALIVE 」(ロリータ男爵)@シアターモリエール_感想_ 07/12 正直驚いた。役者が良いんです。エキストラの人たちも最高だし、さ。そして、本がいいです。メチャクチャ深いや。最近のロリ男で出色の出来だと思います。それに… (佐藤治彦

7/ 1- 7/11「ファンシー」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 07/11 今林、佐藤、大倉、桑原が素晴らしい演技。非常に深い人間の哀しみを描ききった小池の力に感服する。そして、前記以外の俳優の上手さよ。後年に双数姉妹の記念碑的作品になるかもとの思いあり。 (佐藤治彦)

6/25- 7/ 4「旧歌」(グリング)@下北沢「劇」小劇場
_感想_ 07/03 人生の哀歌を静かに表現。劇団円の井出さんの客演が芝居に厚みを加えた。弘中麻紀、桜子、長谷川敏子と女優陣がいい。泉陽二も抑えたいい演技。丁寧な台本と緻密な演技が楽しめる。 (佐藤治彦)

6/25- 7/ 4「あほんだらすけ海賊版」(東京ヴォードヴィル)@ザ・スズナリ
_感想_ 07/01 皮肉やらブラックな笑いはない。お腹抱えて笑うだけでない。たかはし等と山口良一が例年以上の重責を背負い、劇団のほとんど舞台に立つ機会のない若手俳優に大きな機会を与える姿、それに何とか着いて行こういう若手俳優の汗を見ているとメチャクチャ暖かい気持ちになる。とてもいいドキュメントを見た思いが残るのである。泣けます。 (佐藤治彦)

6/17- 6/27「スケジュール」(水と油)@シアタートラム
_感想_ 06/27 もの凄い水準なので圧倒された。ユーモアとイルージョンと何だろう。テアトルコンプリシテの様でそうでないし…。結構ベタな笑いも多いのだがここまで徹底してきちんと見せてもらえると違う境界線が見えたような気がした。いや… (佐藤治彦)

ー7/3 ヴェルディ「ファルスタッフ」@新国立劇場 06/26 話の馬鹿馬鹿しさ、セットアイデアの良さと美しさ、声の贅沢、オーケストラの美味さ。欧州でも評判のミラーの演出。なにをとっても超一流。日本でこのような公演が見られる幸せ。アンサンブルも良かった。

6/16- 6/20「SHIKAKU 」(Noism04 )@パークタワーホール 06/20 いやあ面白い。カッコいい。コンテンポラリーな世界をこれほどまで刺激的に見せてくれるとはとても嬉しい。演劇的な部分も小劇団の発想にはないものなのだし…

6/16- 6/23「新浄瑠璃 百鬼丸 」(手塚プロダクション・扉座)@紀伊國屋ホール
06/20 こういう設えは若手ではできない。20年の演劇経験がものをいっている。新しさはないが見ていて安心する。役者では岡森が圧倒的な美味さ。

6/15- 6/20「ちぎれるほど愛して」(ベターポーヅ)@THEATER/TOPS 06/19 純度の高いナンセンスをやるのかと思いきや、物語はドンドンと高まり、美しい悲恋話に。加藤直美さんがやっぱいい。山崎さんが定位置を確保。しかし一番面白いのは、なぜか西島さん。なぜってさ…

6/ 4- 6/13「今、逃げる」(iOJO!(オッホ) )@THEATER/TOPS 06/14 人見英伸が復活。上野直英、杉山将巳、ふた皮剥ける。佐藤志織、菊池春美、可愛さにアクセル。外部では池宮城が_。黒川ワールド新境地へ。そして…

5/30- 6/12「真夏の夜の夢」(木野花演出・MA出演)@東京グローブ座 06/13 会場のぬるい空気は参ったが、みのすけ、峯村、小林顕作と小劇場界の強者が大活躍で本当に面白かった。特に…

6/ 9- 6/20「可愛い千里眼」(桟敷童子)@鈴木興産31号倉庫内…06/12 完璧ではない。しかし、会場に入ったとたんからこのカンパニーの芝居への思いがドンドン伝わってくる。台本をもう少し絞ればいいのにと思うけれど、終盤の圧倒的な迫力は若々しく無謀で素敵だ。役者は南谷がうまいのは当たり前として、kakutaの原(きちんとアングラ女優となってる)、小林、板垣と女優がいい。男優では桑原の一直線な演技に魅力。遠いけれど必見。

5/29- 6/13「HELP!!熱っちぃ地球を冷ま…」(モーニング娘。ミュージ…)@中野サンプラザホール 06/07 正直、相当馬鹿にして見に行ったら、何の何の。ミュージカルコメディとしてきちんと成立。チケ代が12000円と高額なのは如何なものかと思うけれども。小林美江、平沼がいい味。あとお客が面白いです。久々に方南組を見ようと思いました。

5/29- 6/ 6「狐狸狐狸ばなし」(トム・プロジェクトP)@本多劇場
06/06 昭和の名作をここまで新しい作品として蘇らせたケラのすごさ。役者もラサール、篠井、六角、真山、野間口ら出演者も秀越。美術もセンスがいい。

パリシャトレ座プロジェクト ジェシーノーマン「モノオペラ」@東京文化会館  06/03 希代のディーヴァがドイツとフランスの女の嫉妬と恋の結末の付け方の違いを浮き彫りに見せてくれた。難解なシェーンベルグとも彼女を通せば通じ合うことができる喜び。ピットの東京フィルが素晴らしい好演。美術も高感覚で演劇をやっている人にこそ見て欲しいものだった。

5/27- 5/30「ムーンライトコースター」(KAKUTA)@浅草花やしき 05/31 この劇団は単純に劇場で公演を年に何回かしよう…というような姿勢はない。常に一回一回の公演で何かやってみよう。こうしようという姿勢を貫こうという姿勢がある。今回もそう。未熟であったとしても、それが飛躍につながるのだと思う。好感を持って拝見しました。実近、原、成清、桑原が好演。

5/25- 5/30「裸足」(ONEOR8)@THEATER/TOPS  05/29 若い劇団なのに、中年やシニアのお客さんがいっぱいいる。中年のネクタイをし背広を着た親父客が真っ先にクスクス笑っている。そんな誰にでも分かる芝居の優しさがあります。

5/25- 5/30「裸足」(ONEOR8)@THEATER/TOPS 05/28 徹底した日常の描写が作中人物達のワケアリな関係を浮かび上がらせる。まぁ毎度お馴染の劇作進行。しかし、そこには良く計算された笑いがあり、悲哀があり、憐憫があり、切実さもあり、そしてひたむきさもある。派手さはないが、この劇団はの芝居を見たあとは人情の機微を教えられた気がする。余談ですが終演後、劇場裏のおでん屋で佐藤治彦氏目撃。赤いTシャツが良くお似合いでした。 (ごてふ)

4/29- 5/28「小さなリンボのレストラン」(庭劇団ペニノ)@渋谷・はこぶね
05/27 こだわりが上手くいったところと、抜け落ちたところとの差が面白い。音楽の使い方がうまい。野平さんは俳優としての覚悟が良く出ていて好感。

5/14- 5/23「いろは四谷怪談」(花組芝居)@世田谷パブリックシ…
05/18 加納ワールド見参。ベテラン勢が余裕の演技。若手では桂、八代がいい。特に八代は、歌、ダンス、台詞回しなど飛び抜けた力を軽く見せる。

5/13- 5/28「マクベス」(野田秀樹演出)@新国立劇場オペラ劇場 05/14 野田秀樹さんが言葉を奪われ演出するとどうなる!その答えがこれ?長年オペラを観て来た感想から申し上げると作品選択の失敗。歌手やオケがあまりにも良すぎて野田さんの演出からくるメッセージ性よりも音楽からくる感動の方が勝ってしまったという感じでしょうか。しかし、必見であることは間違いないです。

5/12- 5/23「バナナがすきなひと」(ダンダンブエノ)@青山円形劇場 05/12 間違いなく今年度の最高作品。小憎らしいくらいに考え抜かれた設定、ストーリー、キャスト、遊び。一流の演技者揃いですし、作家ですが生涯の代表作となるでしょう。観客も生涯忘れない作品となると思います。演劇関係者は自分が関わっていないことを歯ぎしりするでしょう。最高です。笑います。泣けます。嬉しくなります。

5/ 1- 5/25「歌舞伎座五月大歌舞伎」(十一代目市川海老蔵出演)@歌舞伎座
_感想_ 05/11 新之助は歌舞伎界のアイドルを脱して海老藏になったと実感。左団次とか亀蔵がいいです。芝カンさんの万野が最高に面白かった。襲名は本人よりも、脇の小さな役まで大物がやるのでホントに面白い。

5/ 8- 5/11「くねくねし」(悪運ダイヤ改めくねくねし)@下北沢駅前劇場
05/11 いろんな劇団を見るといろんないい俳優、個性豊かな人が隠れているなあと実感。役者松尾マリオは貫禄まであった。が…

4/28- 5/18「オン・ユア・トウズ」(アダム・クーパー出演)@ゆうぽうと簡易保険H 05/10 この数年に来日したミュージカルの中では出色の出来。出演者のレベルが非常に高い。字幕がなければ日本で見ていることを忘れるくらいだ。いわゆる巡業組のレベルでないことが嬉しい。13000円は高くない。

5/ 6- 5/16「天までとどけ」(シベリア少女鉄道)@THEATER/TOPS
05/10 1時間30分とこのアイデア、この話なら、本当に適切な上演時間。冒頭のタイトル映像の完成度から、この集団の志の高さを感じざるおえない。

5/ 1- 5/27「燃えよ剣」(上川隆也出演)@明治座 05/07 本当にラサール石井さんの演出かと思うくらい緩慢で重い。小劇場系の役者さんが山ほど出ているので見に行ったのだけれど、新撰組でもなく風間さんや富田靖子主演でもなく上川ショーだった。正直辛い4時間。12000円は高い。

4/28- 5/16「ドライブインカリフォルニア」(日本総合悲劇協会)@本多劇場
05/05 演劇界の頂点を極めるとここまですごいのかって。何しろ本多劇場のロビーは花だらけで歩く場所がありません。仲村トオルが予想以上に好演。猫背さん、村杉さん、サイコー。信者のような…

新国立劇場オペラ「神々の黄昏」(キースウォーナー演出 クリスチャンフランツ主演) 03/30 圧倒的な耽美的音楽の快楽を味わえるし、ポップな演出はめちゃ面白い。歌手も世界水準、オケも奇跡的名演、これがZ席なら1500円。観なきゃ損!!

/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/26 もう見終わって1週間以上立つんだけど、あんなヘンテコな演劇体験はしたことがなし。いったいなんだったんでしょう。 (たまこ)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/23 絶対安全圏であるはずの客席をも芝居に取り込み、過剰なエロや暴力が、やがて人間の本質へとたどり着く。バランスの難しい脚本を丁寧に練り上げた佐藤治彦に、三浦大輔の演出に、多田淳之介、三坂知絵子の好演に、それぞれ_ひとつ。 (ジュウイチ)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/23 こんなものをつくる三浦もよろこぶ客も悪趣味な変態だと思います (匿名)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
03/22 三浦演出の切れ味と佐藤のプロデュース能力は評価に値する。観れて良かった。 (女子三十路楽坊)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/21 客席を舞台化する手法に新しい試みがあったが、内容はいつもの三浦節で実験性は感じられない。公演後、佐藤さんがこれは筋書きがあって云々を言ったのは余計では。客への気遣いかも知れないが、実験なのだからエクスキューズなく放り出したまま終わった方が良い。 (りりか)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
03/21 メタフィクション構造の芝居や即興が混じる芝居は数あれど、ユーモアの配分まで周到に計算したブラックコメディとして完成させた点は買える。不満点は多々あるが、往年の実験演劇へのオマージュとしても、楽しく観られた。今後もがんばれ。 (ステンシル) mailto:freednia@yahoo.co.jp

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/21 台本のことを書かれている方もいますが、前半の嘘丸出しの演劇的世界、中頃の演劇破壊の時間と笑い、そして終盤の空気の破壊といろいろと考えてあったと思いますよ。佐藤華子がいい演技。多田淳之介はちょっと演技が荒い。 (ん)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/21 虚実すれすれが魅力なのに、この台本では嘘にしか見えない。せっかくの場所が生かしきれず、もったいない気がしたが、「実験」だからいいんでしょうね。 (UN)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
___  03/21 女を見透かしてて怖い。オンナゴコロと改題してください、ってくらいです。 (とよちゅん)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
___  03/20 一行レビューも芝居に収斂されてしまうネット時代のメタ演劇、という「実験」なわけですね。かつての代々木忠監督のAV「いんらんパフォーマンス」シリーズに近い味わいの虚々実々。役者さんもオツカレでしょうが、観客の皆さんもホントにお疲れさまでした。 (もっちー) mailto:mochinagamasaya2003@ybb.ne.jp

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/19 結局はこのプロジェクトに振り回されている人少なくないですね。佐藤氏は今年もえんぺの話題賞を狙っているのかな。三浦氏の演出パターンが観えて結末が読めた。細川が面白かった。 (ん)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/18 きしょい  お金はいいから時間を返してくれ 女の人はキャンセルした方がいいですよ マジで (ねむむ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/18 ぬるい。三浦は才能あるのだから素人プロデューサ相手に妥協するな。『実験』とのことだが、過去の演劇人が試みたことばかり。要勉強 (あのね)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/18 何事も「とことん」やるのが好きです! (ありす&てれす)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/18 この作品で佐藤治彦の演劇に関する才能については云々しないが、少なくともプロデュース能力があることを証明したと思う。しかし三浦演出はワンパターン。俳優は細川が良 (トモ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/17 けして好きではないけど、貴重な体験。結果論ではあるが、俳優は全ていい。 (ふりがな)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/17 キモチが悪かった。あと、なんか変な臭いがした。 (泰 宏)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/17 駄作。佐藤治彦氏の道楽に付き合わされた人たちに星一つ。 (ひろ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/16 観終わって。最悪の気分。実験なのは場所だけ?それともあの話も演出も実験ですか?そうならば、非常にオサムイ。役者がほんとうにほんとうに巧かったので作・演に限りなくハラが立ちました。特に、作家さんに苦言を呈したい。あなたが座る場所や、座っているクッションも、一考の余地ありでは?星は役者、特に細川の巧さに。 (ねね)

3/11-3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場03/16 そこそこ。三坂さんの演技は下品に思えて気になったが。いいのかなあ。 (MM)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/15 こんな演劇があるのかと目から鱗。演劇は奥が深い。でも個人的理由から_2。プレミアム飲み会は参加が吉。役者さんはみんな素敵。特に三坂さんは_ (ぶらっく魔王) mailto:mailto@blackmao.com

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/15 残酷なこと、見ては行けないことを自分が見てみたいということが分かった。佐藤治彦みたいな人がこの公演の企画、台本を書いたとは思えないくらいに_。多田淳之介、細川洋平、華子_。三坂は糞_ (!)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/13 筋書きが面白かったし、場所が演劇を観るのに面白かった。悪意とエロの芝居だった。ただ、本当に疲れた。三浦の力量、佐藤の才能、多田の魅力、細川の美味さを感じた。しかし、三坂はしょぼい。 (Y)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 多田淳之介がカッコ良かった。すごいものを見てしまったと言う感じ。 (ユミ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/12 必要以上のテクニカルな暴力は面白くなく、空しい。 (taka)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/12 佐藤氏の『オヤゴコロ』では無く『シタゴコロ』で観に行った僕は楽しめました、星はあえて!演劇の虚構にチャレンジしている姿に感動!必見!。。 (金田浩樹) mailto:hiro-xxx@c-living.ne.jp http://www.tokyospike.com/

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 まさに実験という言葉が当てはまる公演。「実験」という意識で見に行くのであれば面白い作品であろう。 (Canan)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 実験的には面白い。愛と欲望と、現実と虚構と・・・良く言えば現代版ギリシャ悲劇?でも皮肉な事に、三浦はこの舞台で「リアルな演劇」の終着点を自ら示す形となっていないだろうか。 (コロスの一人)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/11 感想は談話室に書きますが、一言だけ。多田淳之介(暴言、暴力、裸)は見苦しい。 (HARU)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_情報_ 03/11 いつも大変お世話様です。当公演の台本を書きました佐藤です。おかげさまで好評のため、17日、20日、21日に追加公演をすることになりました。 (佐藤治彦

2/10- 2/15「人間力学ショー THE BEST」(親族代表)@OFF・OFFシアター
_感想_ 02/15 ゲラゲラ笑うものでない。ちょっとブリティッシュな笑い。とにかく野間口徹の至芸を見るだけで行く価値がある。とにかく美味い。巧い。
感想というわけではないのですが…。このような内容を投稿することをお許しください。

_感想_ 01/15 私が2002年1月23日に投稿した1/22- 2/ 2「トーキョー・ボディ」(遊園地再生事業団)@シアタートラム に関する一行レビューは、当時の感情に流され余りにも未熟でレビューとして出すべき内容ではありませんでした。投稿した内容に自信が持てませんので無視してください。 (佐藤治彦)

1/15- 1/18「キャンプ前」(オールツーステップスク…)@渋谷Gallery LE DECO
_感想_ 01/15 素晴らしい台本、訓練された俳優、効果的な演出。完璧なトーンのセリフで終始芝居の空気を作る笠木泉、感情を完璧なまでにコントロールし自然な演技ながら演劇的な効果を知っている井苅り智幸、色気を発し続けるいせゆみこ、ナイーブな演技で裏の部分まで表現した足立智充、もちろん圧倒的な佐伯新と…。次回公演は1年以上先というのが残念でならない。この観劇の後の感激で、演劇に求める水準が高くなるだろう。 (佐藤治彦)

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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