佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作演出 野田秀樹 出演 妻夫木聡 広末涼子 中山祐一郎



やっと手に入れたチケットで野田マップ「キル」。何か人をキルとか、洋服をキルとか、生キルとか言葉遊びが山ほどあって、それが詩的な世界を作り上げていて。例えば、冒頭にある青いオオカミがモンゴルでどう粉塵をあげて疾走しているかなんてのは、つかこうへいさんが差別された人間の情念を表す時の長い台詞やシェイクスピアが何か哲学的なことを台詞にこめるときの宇宙観と似ているものがあって、そこに上手い役者さんの気持ちも乗っかるから、何か難しい言葉もすんなり気持ち的にはこういうことかって入ってきてしまうマジックが野田さんの世界にはあるんですよね。今回もそうでした。素晴らしかった。一行レビューで妻夫木君や広末さんのことを余りにも無視していて、きっと酷いんだろうなあと思って見にいいったら、妻夫木君はガスパッチョのCMでやってるようなテレビや映画的な芝居で培ったものは活用しながらも、野田さんのあの究極な肉体を酷使していく世界にきちんと入り込んで逃げずにやっていた。
 もちろん、それは高田聖子さんや、勝村さんのようなレベルではないかもしれないが、ホントに清々しく、いやすがすがしいっていうレベルでなく、相当のレベルまでやっていたと思う。もちろん野心満々の腹黒いところと清純なところの二面性があって、それに引き裂かれるって感じは、あのさわやかフェースからは感じられなかったけれどね。
 広末涼子。この二代目ぷっつん女優として、すでに頂点は一度極めてしまった感がある非常に微妙な女優さん。数年前に、筧利夫さんとつかこうへいの世界を青山劇場で見た時は、やべっ!と思ったけれど。いや、今回も広末涼子をかなぐり捨てて挑んでるという感じではなかったけれど、きっと回りの尋常ならざる空気に影響されたんだと思う。その舞台と比べるとすごく真摯に役に取り組んでいたような気がする。芝居はうまいんです。前回はつかこうへいの世界から距離感があったような感じがするのだけれど、今回はほれ、すごいです。野田さんの世界の歯車のひとつとしてやる決意をしていたのが分かったわけです。ただ、それでも俺は広末のあのキンキン声が苦手。メゾソプラノとかアルトの艶っぽい声の方が好きなので、差し引いて考えてもらいたいんだけど、広末はホントに頑張っていたよ。感心しました。何しろお二人ともあの難解な台詞がどんどん伝わったよ。
 というわけで、下馬評のお二人がそんなに悪くないとなりまして、おいらとしてはさてょれと思いながら見ているわけです。もう素晴らしい舞台でした。
感心したのは山田まりやちゃん。この人の舞台は扉座で見たのが最初なんだけど、どんどん舞台人としての経験を積んで上手くなるし重心が低くなる。今回はまさにアンサンブルといった感じの役だけれど、テレビで何となく大人に文句を言っているグラビアタレントといった活動をしていた時が嘘みたいにスゴい。きっと影ですごいドリョクをしているのだと思う。しんぺーさんと中山祐一郎は相変わらず存在そのものがずるく上手い。村岡さんが見せ所がない役だったなあと思いました。でも所作は美しい。美しいといえば、高橋恵子さん。この女優さんは僕が子供の頃からいて、何か色っぽい役ばかりやっていたのに、蜷川さんのところや野田さんのところや舞台人だよなあ。ホント存在しているだけでいい味を出されます。小林勝也さんは、はい、いい声です。というわけでした。さらに、美術のアイデアも良く舞台の真ん中が凹んでいてそこを向こうから走ってきても走って行っても、大草原の起伏に見えて、うーんモンゴルって感じです。距離感がでるんだよなあ。衣装も良かった。
 何か不満はないのか?ってきかれると、何でいま「キル」なのかが分からなかった。前にやって、もう一度やってみたかったから。普通の演劇人はそれでいいでしょう。でも野田秀樹です。そこから広がる世界感、劇空間が、日常の僕らの時代と世界に発信していた。共鳴したり、猛打するような作品を作ってくれるのではないのか?
 例えば、「オイル」も「ロープ」も「赤鬼」も時代にきっちし寄り添って共鳴していた。新国立劇場で上演したヴェルディのオペラ「マクベス」の演出でさえも。この素晴らしい演劇「キル」はモンゴルの草原を走ったジンギスカンたちの幻想のように、劇空間に閉じ込められ、まるで蜃気楼のように終わったと思ったのでありました。

2008年1月3日
シアターコクーン
 
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ケラリーノサンドロヴィッチ 作演出
出演 ナイロン100℃



 ナイロン100℃「わが闇」を見てきました。タイトルからして、ヒットラーの「わが闘争」を思わせる感じだったので、何か3年ぶりに書いてスゴいことやるんだろうなと思っていたら、純文学な世界でした。今までもケラさんの近年の作品には、どうも、それまでのハチャメチャ破天荒な世界の究極のナンセンスから離れてきているような感じがしたいたんです。
 例えば、「労働者M」という芝居なんかでそれがスゴく感じられた。あれ、ケラさんなんか変わったぞって思ってた。何かキョンキョンが浮いてるんですよ。松尾スズキがぴったりみたいな。
 ケラさんは、人生そのものがナンセンス。人の生も性もそれ自体がナンセンスという境地に立ったのではないかと思いました。それらは、近年の作品に色濃く反映されていたのですが、とうとう劇作の中心にそれを据えて作品を書き上げた。ケラさんは、三人姉妹とか、永井愛の萩家の3姉妹とか。ウディアレンのインテリアとかハンナとその姉妹に影響を受けたみたいなことを書いているが、もちろんそうなのであろうが、僕からすると、作品のイメージはもう「火宅の人」、人の捉え方はドストエフスキーだった。
 ケラさんは、シアターコクーンで「どん底」をやるのだが、劇団でしか、重たいものできないみたいなことを書いていたけれど、ウソだよ、やるでしょう。どこでも。と思ったですね。そう表明しておかないとね。プロデューサー側はビビるもんな。でも結局は作家って好きなことやるんでしょうね。
 そうした純文学「わが闇」で時々噴出するギャグは何か前のケラさんの夕陽のように思える。もう、こういうの辞めるけど、ほら、これって面白い?って。お客の大部分はそれを待っていて、いちいち反応するし笑う。しかし、また直ぐに戻る重たい空気をどう感じていたのだろうか?
 いづれにせよ、こういう作品をやるのなら、ケラリーノサンドロヴィッチといった「ふざけた名前」やナイロン100℃といった「センスのいい名前」はちょっと会わない感じがした。
 マガジンハウスじゃなくて、岩波書店の匂いのする作品だったので。
しかし、ナイロン100℃の女優のすごさ!
 犬山さん、峯村さん、松永さん、長田さん。オソロシイほどの名演をする。技術も味もある。それをさらっとやってのけるからスゴい。そして、何より芝居のセンスがいい。ホントにメロメロになりました。 もちろん、みのすけさん、三宅さんもスゴかったし、坂井真紀は可愛かったし彼女だからこそ出せるものがあったと思った、女優はすごいなあ。が、ゲストでも岡田義徳さんはなぜこの人でなくてはならないのかは分かりませんでした。大倉孝ニさんは相変わらずべらぼうな美味さだし、この人どんどん二枚目に見えていくのはなぜなんだろう。ただ、見ていて感じたことなんだけど、昔のケラさん!まだ行くなよ〜って思ってるのではないかと思ってしまいました。ケラさんもそういう気持ちを分かって「ハッピーライフ」にしたのかなって。誰もそんな人生を歩んでいない芝居なのに。決して否定しているわけではないし、大倉さんがいたことで多くの昔のケラさんを待ってるお客さんは救われたと思います。
 一方、この人もべらぼうに上手い皆戸さん、相変わらず奇麗だし個性もある。技術もあるしスゴいのですが、最後の場面近くでの登場で、それもいい役なので、頑張りすぎな感じがしました。特に犬山さんとの掛け合いのところでは、犬山さんが自然にいろんなことをやっていくのに、皆戸さんは、ひとつひとつを決めるぞ。負けないぞ。笑いも欲しいぞってやってる感じが伝わってきた。そんなことなく必死にやってるだけなんだろうけど、他の人たちがべらぼうな上手さなので、こんなことも気になってしまったのです。自分を捨てることの大切さを感じました。


2007年12月
本多劇場


 本多劇場って席数が386。補助とかいれると、毎回400名のお客さんを集めているわけでして、それが東京だけで35ステくらいあって、6000円。8400万円。地方もいれて、招待を除けば、ちょうど1億円くらいの興行収入があるものなんだと思いまして、あたふたしました。そうか、でかくなるとこれだけの責任があるんだなと。
 自分もその規模のものに挑戦したいだけに、ずしっと計算しながら思ったわけです。今まではでかいっていっても600万円くらいの芝居でしたから。

12/23-12/30「欲々しい」(iOJO!(オッホ) )@THEATER/TOPS
−感想− 12/28 オッホ最終公演を堪能。六角、ガンツといった客演陣の豪華さ、オッホ女優陣の飛び具合。何よりもスタイリッシュな脚本と演出は解散後には見られなくなるのだろうか? (佐藤治彦)
12/ 8-12/30「わが闇」(NYLON 100℃ )@本多劇場
−感想− 12/22 直球でした。ドストエフスキーの世界に肉迫するそれは、峯村、犬山、松永、長田、みのすけ、三宅といったナイロン100℃の役者陣のスゴさで具現化された。もう、話に関係ないギャグやナイロン100℃といった劇団名が余計なほど、純文学の世界でした。そして… (佐藤治彦)
12/12-12/21「続オールド・バンチ」(パラダイス一座)@ザ・スズナリ
−感想− 12/18 面白い。笑える。元気が出る。還暦を迎えて流山児祥はますます暴力的だなあと思った。 (佐藤治彦)
12/12-12/20「LOVE LOVE LOVE R36」(扉座)@THEATER/TOPS
−感想− 12/16 客演も含めた出演者のレベルの高さ。若手からベテランまで持ち味も技も出し見事。作品はどれもいいが鈴木MOBOさんの作品が洒脱で楽しかった。オムニバス公演特有の薄さがなかった。 (佐藤治彦)
12/14-12/23「偏路」(劇団、本谷有希子)@紀伊國屋ホール
−感想− 12/16 素晴らしい役者さんたちの演技と、舞台美術と映像と、贅沢な時間を過ごせました。 (佐藤治彦)
12/ 5-12/16「上海ブギウギ1945」(黒テント)@theatre iwato
−感想− 12/16 素晴らしい演奏とスピーディな展開で2時間45分が本当に楽しかった。特に服部さんの口笛の美しさときたら!若手の新作、かもめ、音楽劇と何でもできてしまう黒テントの幅の広さに驚く。 (佐藤治彦)
11/24-12/ 9「テイクフライト」(天海祐希出演)@東京国際フォーラムC
★★★★ 12/02 演出の才は感じられないが、音楽、美術、役者、オーケストラがものすごい。特に池田成志と城田が圧巻。素晴らしいメロディ。夜明け前は後年に残る名ナンバー。ああ、幸せな (佐藤治彦)
11/30-12/ 9「KANADEHON 忠臣蔵」(花組芝居)@世田谷パブリックT
★★★★ 12/02 見ておいて良かった。贅沢で役者は上手くて素晴らしい舞台。ああ、演劇ファンで良かった。特に若手の小林、美斉津、谷山は発掘もの。もちろん八代、植本、原川、桂など中堅ベテランも素晴らしい (佐藤治彦)
9/ 8- 9/16「STONES」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
★★★★ 09/09 Must to see ! と英語だと言うんでしょう。すごいです。 (佐藤治彦)
9/ 5- 9/ 9「黄昏れて、途方に暮れて」(松原祭)@サザンシアター
★★★★ 09/07 こんな素晴らしい作家がいたのだ。品格がありアバンギャルド。テレビでの松原作品と違う爆発力とポエティックな世界が心に染み渡る。佐藤B作は本当に素晴らしい。佐渡さんのダンスが素敵だ、人生ってあんな感じ。そして、あめくさん。美しく可愛い女優がここにいた!必見のラブリーな作品。 (佐藤治彦)
8/29- 9/ 9「シラノ・ド・ベルジュラック」(市川右近・安寿ミラ出演)@青山円形劇場
−感想− 09/07 実力ある俳優が揃ってこそ完成する作品の素晴らしさ。今まで見た右近さんの作品の中でも指折り。安寿、加納、たかおなど、青山円形劇場という小空間で拝見できる幸せよ。 (佐藤治彦)
8/29- 9/ 2「ザ・漱石」(花組芝居)@下北沢「劇」小劇場
−感想− 09/07 劇団力。そこには家庭的な劇場空間だった。ただ、秋葉の実力、松原、丸川の魅力は、劇団の枠を超えて伝わるのだ。20周年を迎えて未だに新しい花組芝居のすごさ! (佐藤治彦)
8/16- 8/19「ロールシャッハ」(Oi-SCALE)@シアタートラム
−感想− 08/19 長い。長過ぎる。2時間30分ほどで長いなあと思った。役者さんは上手い。林灰二の存在が面白い。ちょっとずるいと思ったけれど。 (佐藤治彦)
8/ 7- 8/12「4人の美容師見習い 」(ベターポーヅ)@OFF・OFFシアター
−感想− 08/11 ラスト近くにあるあのダンスはまさに何から何までモーリスベジャールのボレロのパロディというかそのものに近く、それを山田うんさんがアレンジしたと考えるだけでもう右脳がぴくぴく。ベタポの魅力はこうやってヤリきるところですね。あと女子4人が魅力的でたまりませんでした。西島さん、役者さん、お疲れさまでした。 (佐藤治彦)
6/ 8- 8/27「レ・ミゼラブル」(東宝)@帝国劇場
★★★★ 08/09 初別所ジャンバルジャン。時々仕事をするので褒めるのは格好悪いのだが、めちゃくちゃ上手い。高音から低音まで安定した歌唱。ピアニシモでも、何でもこいという上に、見事な演技。初演の滝田栄が日本じゃ一番だと思っていたけど。 (佐藤治彦)
8/ 3- 8/ 6「在処/sugar 」(富士山アネット)@アサヒアートスクエア
−感想− 08/05 テキストはほとんど剥ぎ取られていたのでシェイクスピアのハムレットは全く無くなっていたが、ハムレットに挑戦するというだけでいいじゃないか。そして、個々の俳優は魅力を発散させる人もいた。ただ、80分は長かった。 (佐藤治彦)
8/ 3- 8/ 7「魔人現る」(鹿殺しオルタナティブズ)@こまばアゴラ劇場
−感想− 08/04 登場したすべての役者さんの個性と存在感は楽しめる90分の疾走。時々失踪。 (佐藤治彦)
8/ 4- 8/12「不確かな怪物」(ブルドッキングヘッドロ…)@三鷹市芸術文化センタ
★★★★ 08/04 べらぼうな面白さ。2時間20分の長尺なれど、作品のすべてにおいて細心の配慮がなされている。田舎のどす黒いイライラ感に人間の心が対比されシニカルなギャグも冴えまくり。支配する空気が微妙なバランスの変化で静から動へ、純からグロへと変わる面白さ。中西、山口、W藤原、深澤、永井と役者陣もすごすぎる。必見の面白さ。会場から映像作品で楽しませてくれるのでぎりぎりにいって失敗した!とにかく必見! (佐藤治彦)
7/24-7/29「透明人間レディ」@池袋シアターグリーン
−感想− 07/31 正直申し上げると台本は、アレレ!だったけれど、演出は基本に則りとても上質。それに応えた役者陣も◎ 落合祐里香が自分の力量を知って上手く、山田のニセつんくみたいなリアル感が面白く、村上。藤村に存在感があり、鈴木しのぶ、冨田真がうまい。そして、井上優が見事に舞台を引き締め見事だった。舞台映えもするし注目株だ。 (佐藤治彦)
7/26- 8/ 1「プカプカ漂流記」(ハートランド)@ザ・スズナリ
−感想− 07/30 元ネタを知っていなくても面白く観られるはず。脚本がいいのは当たり前として、役者陣が真面目に演じれば演じるほど良質なコメディになることを証明した。箱木、宇都、高橋、保谷。そして、なんと言っても福島まり子。この人が出てくるだけで舞台が華やぐ。途切れのない見事な感情表現。藤山直美と共通する魅力を持つ貴重なコメディアンヌだ。 (佐藤治彦)
7/14-7/22「胸騒ぎの放課後」(OPAP)@プルヌスホール
−感想− 07/21 金杉忠男の名作を20歳前後の若い俳優たちが演じる瑞々しさ。つい数年前の体験はまだ残っているのであります。演技し生きる喜びがストレートに伝わる。まだ学生だからこそできる素晴らしい時間だった。何人か上手い俳優もいて学内公演とは思えない水準の高さに驚いた。 (佐藤治彦)
7/13- 7/22「花火、舞い散る」(椿組)@花園神社境内特設ス…
★★★★ 07/21 椿組夏芝居シリーズの中でも傑作。素晴らしい台本に、モロ師岡、井之上、一柳みる!もう絶妙の間、笑わせ、泣かせる。そして、外波山文明がとうとうメインキャスト。どセンター!これが渋い。井上カオリ、恒松が丁寧に人間像を作り上げた。そして、驚いたのが大関真。あまりにも良かったのですが、所属SETと知りびっくり(失礼)というのもSETぽい演技でない。名演。SETをもう一度じっくりと見たいと思いました。 (佐藤治彦)
7/18- 8/ 5「ヘアスプレー」(ブロードウェイミュージ…)@オーチャードホール
★★★★ 07/19 こんなにサービス満点、ゴージャスな舞台、踊りも音楽も良く、一流の生演奏もあり、ストーリーも分かりやすく、役者も◎ なんでブロードウェイとチケット代が一緒なんだろう。超お買い得一流舞台。必見!ただし、本日の字幕と台詞のずれが酷かった。 (佐藤治彦)
7/18- 7/22「天国」(ブラジル)@中野ザ・ポケット
−感想− 07/19 ブラジィーアン山田のオーディナルストーリー。ずーっと吐き続けたり、あふえるダンボールの箱と格闘していた芝居が懐かしい。ブラジルを応援するためにも観に行ってもらいたいと思う。 (佐藤治彦)
6/25- 7/22「社長放浪記」(伊東四朗生誕?!七十周年…)@本多劇場
★★★★ 07/19 生でこんな素敵な舞台が見られたことの幸せを実感しています。お客を楽しませることだけに命を注ぐ役者たちの素晴らしい演技!うーーーーん、もう1回見たい! (佐藤治彦)
7/ 6- 7/ 9「恐怖時代」(花組芝居)@ザ・スズナリ
★★★★ 07/07 圧倒的な面白さ。三人吉三のような話で、いやあ面白い。特に花組芝居の若手5人が演技も姿も5つ星でめちゃくちゃ上手い。黒い話なのに笑えて面白い。必見の傑作。 (佐藤治彦)
6/15- 7/ 5「数学で書かれた物語/犬が…」(文学座アトリエの会)@文学座アトリエ
−感想− 07/03 犬が…を鑑賞。これだけ上手い人がやると不条理でも何でもなくリアルな世界の当たり前の話のように見えるのが不思議だ。別役さんていつ老いるのだろう。女優陣二人が可愛いのだ。おばあちゃんなのに。幸せな空間でした。 (佐藤治彦)
6/29-7/1「楽屋」(ドラゴンの会)@阿佐ヶ谷アルシェ
−感想− 06/30 清水邦夫の名作を男4人で大変上手く見せた。人間のもつ哀しい情念が伝わった。とても昭和の匂いを上手く出していた。拾いもの。80分。 (佐藤治彦)
6/27- 7/ 2「鉄の纏足」(東京タンバリン)@駅前劇場
−感想− 06/30 作品が以前よりも映像的になっている感じがした。観客は自動的にクローズアップやバストショットで舞台をみるが、同時にやや薄い意識の中でそれ以外の出来事も意識に残しながら観て行く。面白いのだが、客席の猛烈な暑さはどうにかならないか。新人が上手い。 (佐藤治彦)
6/ 9- 7/ 4「少女とガソリン」(阿佐ヶ谷スパイダース)@ザ・スズナリ
−感想− 06/27 相当面白かった。テレビの有名タレントさんをメインに置かない今回のようなものがいいですね。見たい役者さんが話の中心にいて嬉しくなる。 (佐藤治彦)
6/9-6/17「昭和歌謡シアター『東京』」(劇団シニアグラフィティ)@スペース107
−感想− 06/22 予想外のぶっ飛んだ面白さ。プロの芸と素人の良いところがぶつかり合い盛り上がる。後半の歌謡ショウも最高な軽演劇。佐渡稔さんのハイテンション芸が久々見れて儲け物。いやあ、大森ヒロシは凄い! (佐藤治彦)
6/21- 6/24「ダイブして、今すぐっほら…」(宇宙レコード)@笹塚ファクトリー
−感想− 06/22 宇宙レコードは、今年も楽しかった。ゲストが大当たり。 (佐藤治彦)
5/20- 6/17「『放埒の人』はなぜ『花嫁…」(燐光群)@SPACE雑遊
−感想− 06/22 坂手洋二の充実と燐光群の水準の高さを改めて立証した作品。見事なアンサンブルのウルトラ級の綱渡りが2時間30分も続く。必見。 (佐藤治彦)
5/31- 6/17「夏の夜の夢」(ジョン・ケアード演出)@新国立劇場中劇場
−感想− 06/22 パックは負傷ながらも世界的に見ても一級品。身体の動きと台詞廻しが見事な水準。そして、職人たちが面白。ただダンスを多様する意味合いと美術がいいのかは分からない。 (佐藤治彦)
6/ 7- 6/17「ワンマン・ショー」(M&O plays+PPPPプロデ… )@シアタートラム
−感想− 06/22 いやあ面白かった。外部に書く倉持作品にいまいち乗れなかったのですが、この作品は噂通りの傑作ですね。そして、ペンギンの3人の美味いこと、魅力のあること。若手もすごくよくクラクラしてしまう演劇幻想の中で楽しめたのでありました。 (佐藤治彦)
6/ 7- 6/10「愛のはじまり」(青年団国際演劇交流プロ…)@こまばアゴラ劇場
−感想− 06/09 男女の気持ちの交流と肉体の交流が見事に心に入り込む。ああエロチック。彼らの台詞が僕を夏のパリや南仏に、夏のニューヨークに、プラハに飛ばしてくれる。フランス人ってスケベだなと思わせる。挿入歌も秀。セット照明もいい。上演時間約60分。ちょうどいい。 (佐藤治彦)
6/1-6/10 『鉄砲玉』(黒テント)@theatre iwato
−感想− 06/09 そこで行われる行為、そこで噴出する情念。そこで動くドラマ。それらが、黒テントの役者の長い長いモノローグによって浮かび上がる。それは、まるでつかこうへいのように。照明、美術のセットの美しさもさることながら、今や半ば忘れられつつある黒テントの情念と底力をみた。 (佐藤治彦)
6/ 3- 6/10「完売御礼」(D-BOYS STAGE)@スペース・ゼロ
−感想− 06/05 扉座茅野イサムの演出力、演技指導力が見事に発揮され、10代が中心のこのカンパニーの良さを引き出した。何も知らぬ誰も知らぬ俺が見ても2時間飽きずに見られました。もちろんファンである劇場中の女の子は大喜びなのであります。すごいね、二枚目は!!すごいね、芝居は!! (佐藤治彦)
5/10- 6/ 3「ドブの輝き」(大人計画)@本多劇場
−感想− 06/05 3本とも面白!特にクドカン版は完成度の高さに唸ったです。何か三島の卒塔婆小町みたいなんです。違うか!? 松尾スズキさんの作品は自らのおかれた精神状態をそのまま舞台にあげたって感じで、もう感覚が常人では分からないです。面白いのですが…。最近の大人計画の公演の中でも特筆すべきお得感のある公演でした。 (佐藤治彦)
5/10- 6/ 3「犬は鎖につなぐべからず」(NYLON 100℃ )@青山円形劇場
−感想− 06/05 ナイロン100℃の実力を見せつける作品。あくまでもケラさんの美学で見つめた作品と時代。花組芝居の植本潤の男役を初めてみてあまりにもいい声なので唸ってしまった。 (佐藤治彦)
5/25- 5/29「サロ・ギュラ」(zupa)@小劇場楽園
−感想− 06/05 とにかく役者陣がうまくてさあ。八代進一はいい役者だなあ。そして、東京の小劇場界でこんなに美しい女優っていたんだと思うような3人の美女。うーーん、よかった。 (佐藤治彦)
5/18- 5/27「あほんだらすけ19th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
★★★★ 05/20 とことん楽しませてくれる120分。本当に面白い。面白いだけじゃダメですか?もちろんジわーっと感動したりも。小難しい芝居とは無縁かもしれませんけどね。本当に面白いです。 (佐藤治彦)
5/13ー5/20 新国立バレエ「コッペリア」(ローランプティ振付)
−感想− 05/16 ローランプティはこんなに洒脱でユーモアがあって面白いのか!新国立劇場バレエ団はこの数年観ない間に抜群の飛躍。ミュンヘンバレエからの客演二人に負けていない。いやあ、笑えるバレエ。ケラさんとか松尾さんがバレエを振付けしたらこんなんかなあ、 (佐藤治彦)
5/ 8- 5/23「絢爛とか爛漫とか」(赤坂RED/THEATERP )@赤坂RED/THEATER
−感想− 05/16 もう10年近く前に紀伊国屋ホールで見たものがあまりにも素晴らしくこの再々演はあまり期待はしていなかったのだが、いやあ素晴らしかった。加藤啓の天真爛漫さは、佐々木(蔵)とは別の良さ、土屋裕一はこんなに美味い俳優だったっけ。日野には品格があるし。いやあ良かったです。 (佐藤治彦)
5/ 4- 5/28「うそつき弥次郎」(風間杜夫・平田満出演)@明治座
−感想− 05/15 そりゃ、どうなるかは分かるんだけど、それでも面白い。何でだろ?江端など星屑の会チームや小林美江の演技も特筆。要は頑張っているが… (佐藤治彦)
4/19- 5/14「東京ノート」(青年団)@こまばアゴラ劇場
−感想− 05/15 台本の品格の良さは時代を経ても色あせない。そして、時代がどんどん作品に追いついている感じも。役者さんは美男美女はいないのに、本当に魅力的に見えるこのスゴさ。青年団、恐るべし。観劇日のイタリア語字幕も良かった。客席に異文化の人がいて非常にいい化学反応を客席でも起こしていた。 (佐藤治彦)
4/20- 4/28「恥ずかしながらグッドバイ」(クラクラ・プロデュース)@サザンシアター
★★★★ 04/26 今年屈指の必見作。すまけい、あそこまで飛んじゃって爆笑爆弾。B作&角野の最強コンビに、阿智波、まいど豊などがキチンと挑んでいて、いやあ笑って笑って、そんでちょっとだけ考えさせられ、ちょっと泣ける。すまさん、阿智波さん、ウクレレ弾きながらの角野さん、3人のアカペラも必聴! (佐藤治彦)
4/13- 4/29「ジューゴ」(TEAM発砲・B・ZIN)@本多劇場
−感想− 04/26 とても楽しい、潔い、15年間の大団円。駅前劇場あたりでやっていたころが懐かしいなあ。小林愛を始め役者が魅力的ですごいや。 (佐藤治彦)
4/ 5- 4/29「ジキル&ハイド」(山田和也演出)@日生劇場
−感想− 04/26 とにかくマルシアがスゴい。鹿賀丈史は前半は音程が崩れていたが、マルシアと出会う当たりからドンドン良くなる。誰がこのあとマルシアに対抗するのだろう? (佐藤治彦)
4/18- 4/30「回転する夜」(モダンスイマーズ)@THEATER/TOPS
−感想− 04/26 面白かった。役者もうまい、作劇もセンスがある。3ー4年でもの凄く変ったなあと改めて思った。 (佐藤治彦)
4/20- 4/29「かもめ」(黒テント)@theatre iwato
−感想− 04/24 斉藤晴彦がやばいくらいに上手い。横田桂子も。このツートップにトレープレフ足立が対抗する構図はなるほどね。足立は相当頑張っているし、アバンギャルドの代表とみればなるほどねだが、インテリには見えない。遠藤のキャラなら斉藤トリゴーリンに心奪われてなるほどね。片岡、久保、河内がいい味。遠藤がもうひとつ行くと、全てが上手くいく完全燃焼に一歩手前の面白さが楽しめる。今までみたどの「かもめ」とも違って面白い。 (佐藤治彦)
3/27- 4/ 8「猿股のゆくえ」(三田村組)@サンモールスタジオ
★★★★ 04/06 今年最高の傑作。戯曲,演技、演出。それらが現代日本演劇の最高峰に達している。真の向田邦子の後継者の誕生を決定づけた揺るがし難い作品だ。 (佐藤治彦)
3/15- 3/25「かぶき座の怪人」(花組芝居)@スペース・ゼロ
−感想− 03/17 とにかく見ていて面白い。センスもダンスも笑いも良く、そして、ベテラン陣の技と美味さの充実と、新人の鍛錬と思いのバランスがよく充実した20周年記念上演となっている。必見。 (佐藤治彦)
2/28- 3/11「悩み多き者よ」(水谷龍二脚本)@THEATER/TOPS
−感想− 03/08 素晴らしい演技を見られるだけでなく、笑えて感動して音楽まで聞けて、100分。日本の人情喜劇はここにあり。 (佐藤治彦)
2/ 8- 3/ 4「シカゴ」(ボブ・フォッシー振付)@日生劇場
−感想− 02/10 今回はブロードウェイ系の来日。今までの来日で主役二人は一番いいかも。いままで以上に深みのある舞台になっていると思う。 (佐藤治彦)
1/31- 2/ 4「12(twelve)」(SHOW-GO produce )@THEATER/TOPS
★★★★ 02/05 これぞ演劇。これぞ演出。あの映画と双璧な舞台が日本人だけの手によって作られた。例えば… (佐藤治彦)
1/24- 2/ 4「えっと、おいらは誰だっけ? 」(綾田俊樹演出)@青山円形劇場
−感想− 02/02 つまりは、こういうウエルメイドな王道作品が永遠に面白く、多くのお客さんも喜ぶのだと思った。俳優さんも魅力的で良かったなあ。 (佐藤治彦)
1/24-1/28「しあわせな唄」(鳥人間コンテスト)@新宿ゴールデン街劇場
−感想− 01/30 嫌いじゃない。その気持ちの大部分は役者の舞台に対する真摯な姿勢から来ているんだと思う。鳥人間コンテストは鳥になりきれずに墜落していく人間のおかしさがいいところなのだと思った次第。 (佐藤治彦)
1/26- 2/ 4「国境のある家」(俳優座)@紀伊國屋ホール
−感想− 01/30 今やこの台本をとても面白いとはいえないけれど、確かに80年代だったらアリ!なんだろうと思う。アジテーションな場面に鏤められた人間の本質が浮き上がるシーンが楽しい。加藤道子さんを初めとして俳優の見事な演技で押し切った感じ。俳優座おそるべし! (佐藤治彦)
1/19- 1/28「甘い丘」(KAKUTA)@シアタートラム
−感想− 01/30 KAKUTAの役者はほとんど誠実でいい感じなんだけど。成清という俳優のカッコ良さ。生き様みたいなものが舞台にでていたような感じがするな。桑原さんの台本は素敵だけれど、男子の僕にはちょっと分からない。でも、会場を埋め尽くした女性の観客の空気が何となくほぐれて行くのを感じて、ふううん、とか思ったのだ。もう少し短くてもいいかなとは思ったけれど。 (佐藤治彦)
1/27- 1/28「ベジャールのアジア」(東京バレエ団)@東京文化会館
★★★★ 01/30 東京バレエ団が世界でも有数の、いやもしかすると頂点のカンパニーであることを証明したような公演だった。ユーモア、肉体、エロス、オリエンタリズム。何かいろんなイメージが錯綜して、そして、素晴らしいダンサーの肉体。このカンパニーを20年以上見続けてもの凄い変化をこれほどまでに感じたことはなかった。スター不要。アンサンブル最高。 (佐藤治彦)
1/ 3- 1/31「ロープ」(NODA・MAP )@シアターコクーン
−感想− 01/12 僕は弱いのでこの素晴らしい何かに対して、きちんとコメントできません。ただ言えることは現代に生きる僕らに本質的な揺るがしようのない何かが伝わりました。ただ、ただ、感服です。あと、アンサンブルの人が豪華版。カムカムやスープの中堅が似ない超贅沢。 (佐藤治彦)
1/ 2- 1/26「寿初春大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
−感想− 01/09 夜の部 やはり勘三郎が舞台に登場すると華やぐ。福助の悪女ぶりも面白く、名作揃いスター俳優多数登場で襲名興行のような華やかさあり。 (佐藤治彦)
失礼しました
1/ 1- 1/ 2「ニルバウナ」(はえぎわ+水崎綾女)@フジテレビ1Fマルチ…
−感想− 01/07 町田水城、カオティック、鈴真紀史の味ある上手い演技。与えられた枠の中ではえぎわでありながらも一般客も納得できる見事なウエルメイドな台本と演出。ノゾエ征爾の幅の広さを見せつけた。 (佐藤治彦)
1/5-7,1/12-14「ともだちのともだち」(RonnieRocket)@下高井戸不思議地底窟 青の奇蹟
−感想− 01/07 笑いとホラーとサスペンス。人間関係のゆがみもオカルトも笑い飛ばす見事な台本に、中西広和や宇宙レコードの中村たかしらが抑えた演技、的確にツボを逃さない名演。そこに渋谷正洋のような超自然体の演技が加わり、このアンサンブルはスゴい。必見! (佐藤治彦)

11/ 4-12/ 3「チェックポイント黒点島」(燐光群)@ザ・スズナリ
−感想− 11/29 こういうのが見たかった。竹下景子のキレイなこと、渡辺美佐子の魅力的なこと。あまりにも現実社会に沿っているのにテキストは詩的で、演出でさまざまにコラージュされ… (佐藤治彦)
11/10-11/29「エキストラ」(東京ヴォードヴィルショー)@サザンシアター
−感想− 11/29 本当に面白かった。B作さんや伊東四朗さんという名うての役者さんもいいけれど、玉垣、市瀬、山本といった人たちの腕のあるところをどかんと見せる。本当にトレーニングして、ツボも外さないあのスゴさは感涙ものだ。スゲー! (佐藤治彦)
10/19-10/22「砂の王国」(明日図鑑)@三鷹市芸術文化センタ
−感想− 10/28 暗い、重い、辛い。それなのに引き込まれるのはなぜ?ちょい遠い三鷹でも厭わず行き見られて幸せでした。 (佐藤治彦)
10/25-10/29「スカタン、或いは」(はえぎわ)@ザ・スズナリ
−感想− 10/28 エロスとファンタジー。摩訶不思議な空気も流れ、何か面白かったです。ぼくもと、つるさん、鈴さん。最高の女優陣を見よ! (佐藤治彦)
10/13-10/17「アベベのベ」(チャリT企画 )@王子小劇場
−感想− 10/13 80分の直球勝負はヤバいくらいに笑わせ、社会の流れを捉えている。内山、松本など役者の力もあって、朝日新聞よりも安倍政権にとってはヤバい存在かも。 (佐藤治彦)
10/7-10/15 流山児★事務所『狂人教育06ヴァージョン』@森下ベニサン・ピット
−感想− 10/13 面白かったのですが、10年くらい前にこの作品を流山児さんが、超若手公演でアトリエ公演でやったときの猥雑さとかが消えて洗練されていたのが、スゴさと哀しさです。 (佐藤治彦)
9/28-10/15「アジアの女」(長塚圭史作・演出)@新国立劇場小劇場
−感想− 10/13 一つ前の私の感想は、ムニエルの作品にではなく、アジアの女に対する感想です。すいません。 (佐藤治彦)
10/ 4-10/11「面白く山をのぼる」(拙者ムニエル)@THEATER/TOPS
−感想− 10/13 役者の上手さは特筆もの。しかし、何か芝居自体がみせようみせようという意識が強すぎて、何か退いてしまった。 (佐藤治彦)
10/12-10/16「おさびしもの」(ピチチ5 )@駅前劇場
★★★★ 10/13 面白い。野間口、植田、オマンキー、吉美…と出演している役者の実力と魅力。それを十二分に活躍させる台本。エロネタもあれは男の本音。ああ、面白かった。いつもは仕掛けで驚くが、今回はそれ以上に役者の技量に圧倒された。必見!!!!! (佐藤治彦)
10/ 2-10/15「書く女」(二兎社)@世田谷パブリックT
★★★★ 10/13 圧倒的な面白さ。3時間15分があっという間に過ぎた。役者が上手く魅力的、演出が達者で、スピーディな展開でホントに二兎舎は安心してみられるなと実感。 (佐藤治彦)
9/ 8- 9/18「ワルツ/立待月」(東京タンバリン)@三鷹芸術文化センター
−感想− 09/20 数ある高井作品の中で傑作というわけではないが、やはり質の高さは特筆。ただし、二本立ての企ては失敗か。単に裏舞台がうるさいだけだった。立待月鑑賞 (佐藤治彦)
9/13- 9/18「基礎からよ」(蜜)@OFF・OFFシアター
−感想− 09/20 今回も素舞台。植田裕一の世界が広がる。 (佐藤治彦)
9/15- 9/20「UNDERGROUND 」(庭劇団ペニノ)@ザ・スズナリ
−感想− 09/20 評価は別れるだろう。しかし、こうした試みが日本の演劇界で行われていることを見ておくことは演劇ファンとして十分に価値がある。マメ山田オンステージ! (佐藤治彦)
9/14- 9/24「星屑の町 東京砂漠篇 」(星屑の会)@本多劇場
−感想− 09/20 いま6000円でとびっきり幸せにしてくれる舞台はこれ!超一流のキャストが暖かい気持ちにさせてくれ、笑わせてくれる、演劇界の寅さんだ。戸田恵子が素晴らしい唄を披露し、江端英久がとてもいい味なのだ。小宮さんの泣き顔で何回笑えたか!幸せ、幸せ。 (佐藤治彦)
9/1-9/10「トリアージ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
−感想− 09/10 まさかミュージカルとは思わなかったが、面白いから仕方ない。双数姉妹。いまもアバンギャルドです。 (佐藤治彦)
8/2-8/6「寺内眼鏡太郎一家」(B-amiru)@下北沢offoffシアター
−感想− 08/08 誰も書いていないけれど、面白かったですよ。ホント面白かったですヨ! (佐藤治彦)
8/ 2- 8/ 6「おとうふ」(おとうふ屋プロデュース)@THEATER/TOPS
−感想− 08/06 笑いの演出もできるのかと思っていたが極上の仕上がりに絶句の和田演出。台本もより人生の機微を思わせるものになっており、必見の名舞台となった。 (佐藤治彦)
7/27- 9/ 2「ムーヴィン・アウト」(トワイラ・サープ演出)@東京厚生年金会館
★★★★ 08/05 驚いた。ブロードウェイのダンスとしても一級のカンパニーが来日している。その超絶技。このセンスに酔いしれる幸せ!必見!!!!!!!!!! (佐藤治彦)
7/28- 8/ 6「ドアをあけると…」(プレタポルテ)@シアターVアカサカ
−感想− 07/30 円城寺あやさんをはじめとする女優3人が出ずっぱりで美味さを魅せる。そこそこ面白くないかあ?何であんなに客寝てんの?入ってないし!途中で帰るな。ああ、勿体ない。洋物って日本は受け入れないのかな? (佐藤治彦)
7/27- 7/30「水」(ひょっとこ乱舞)@中野ザ・ポケット
−感想− 07/29 チョンソンハをはじめ役者さんの発声がスゴい。気持ちいいくらいいい発声。そして、スタイリッシュな美術。耳と目を奪われた舞台でした。 (佐藤治彦)
7/26- 8/ 6「南国プールの熱い砂」(こどもの城+ネルケプラン)@青山円形劇場
−感想− 07/27 オールスターキャストの見応えはある。宮下今日子は心体ともに打ち込んでいるし、小手伸也の身体能力や間合いもスゴい。笹峯あいは可愛いし、平沼は色気出して頑張る。吉田晋一の見事なぼけっぷりもスゴい、でも、ボクはKAKUTA版には叶わないと言いたい。お客さんは喜んでいるし、台本もいいし、素敵な公演ではあるけれど。 (佐藤治彦)
7/13- 7/23「GS近松商店」(椿組)@新宿花園神社境内
−感想− 07/19 恒例夏の野外劇。3時間30分は正直長い。ちょいだれる。山本亨、宮島健、石原和海、絵沢萌子、清郷流号、各務立基、井上カオリ、吉田朝起子、下元史朗らの名うての役者の演技がスゴい。 (佐藤治彦)
7/13- 7/23「GS近松商店」(椿組)@新宿花園神社境内
−感想− 07/18 役者の力量は認めるけれども、前の20世紀…に比べると落ちる。山本了、井上カオリ、宮島ら、ベテラン勢は大活躍! (佐藤治彦)
6/19- 7/ 9「第32進海丸」(三宅健出演)@東京グローブ座
−感想− 07/06 蓬莱の抑制のきいた台本、鈴木のツボを抑えた演出。達者な演技陣を中心にしたカンパニーだったので安心してみられた。とてもよい作品だが、8500円は高すぎる。5000円ですね。 (佐藤治彦)
6/28- 7/ 2「純粋人〜ジュリエット」(LEMON LIVE)@下北沢駅前劇場
−感想− 07/02 有馬自由、有川マコト、本間剛、松原綾央ら役者のもの凄い腕の競い合いが前面に出た作品だったです。 (佐藤治彦)
6/22-6/26「立つ女」(青年団若手自主企画)@アトリエヘリコプター
★★★★ 06/24 余りにも面白い。ダンスとしても、芝居的な人間関係の緊張感の弛緩の面白さも、全部全部あって、笑えて、感動できて、嬉しい。この公演を選択した自分を褒めたくなるような圧倒的な面白さ!スゴいです。80分です。 (佐藤治彦)
6/17-6/23「ドンジョバンニ」(メトロポリタンオペラ来日公演  モーツアルト作曲)@東京文化会館
−感想− 06/18 マルトケラーの演出は凡庸ながら分かりやすくまとめたことは○。美術、衣装、振付がいかにもメトで美し。やはり素晴らしい歌手陣がやや力任せではあるが、この世のものとは思えない声を聞かせてくれた。驚愕した。 (佐藤治彦)
6/15-6/18「尤もな犬」(くねくねし)@下北沢駅前劇場
−感想− 06/17 もうドリフ。毎回同じと言えば同じ。でもオーケー。こんなにドロドロにベタで熱いのは他にないのでもう貴重。それに完成度が高いし。明大騒動舎の伝統を受け継ぐって行ってもいい感じがするんですけど、どうでしょう?新倉、松尾マリヲ、奥村、そして、ラブヨーの中谷がまたまたいい。見て得した。あまりにもスゴすぎて笑えないもん。 (佐藤治彦)
6/15-6/21「ワルキューレ」(メトロポリタンオペラ来日公演 ワーグナー作曲)@NHKホール
−感想− 06/16 オットーシェン演出のこのプロダクションは約16年前にニューヨークで初演された時にも見ているが、分かりやすく色褪せていない。エッシェンバッハの指揮もドミンゴ、ヴォイトなど最高の歌手も好調で今までみたワルキューレの最高の公演だった。5時間があっという間だった。 (佐藤治彦)
6/14-6/18「疾しい理由」(ブラジル)@ギャラリールデコ
−感想− 06/15 3人の濃密な会話劇。中川智明の圧倒的な演技力で底支え。そこに東京タンバリンとは全く違うミギタ明日香があやうい芝居でぎりぎりに挑戦する。桜子も◎で、確かに刺激的な50分。 (佐藤治彦)
6/3-6/15「イルトロヴァトーレ」(ボローニャ歌劇場来日公演 ヴェルディ作曲)@東京文化会館
−感想− 06/12 演出は凡庸だが人の動かし方と各歌手の演技、照明が素晴らしかった。もちろん声楽陣は現代最強のキャストだけあって、スゴかった。特にアズチェーナとルーナ伯爵。今まで山ほどこのオペラを見たが最高の演奏だった。オケも良く鳴っていた。 (佐藤治彦)
6/9-6/11「新宿学園王」(もざいく人間)@下北沢リバティ
−感想− 06/11 台本は若いのだが、バラエティ番組のいいところに影響され好感。役者がいい。あそこまで思い切りやられるともう従うしかない。岩田は相変わらず声がいいし、横島はキャラ勝ち。田中あつこは可愛いし、前川健二は品がいい。しかし一番驚いたのは、オリジナルの楽曲。相当レベルが高いミュージカルナンバーとして完成されていた。 (佐藤治彦)
6/7-6/11「乞局」(乞局)@王子小劇場
−感想− 06/11 なるほどね、そう来たかと思いました。役者さんのテンションが全体的にもう少し高く、あの演技だったら最高だと思いました。 (佐藤治彦)
6/3-6/15「連隊の娘」(ボローニャ歌劇場来日公演 ドニゼッティ作曲)@オーチャードホール
−感想− 06/08 演出の設定は安易だし、美術も平易。オケもボローニャならこのくらいは当たり前というのに、歌手の絶技がすべてを許してくれた。ああ、音楽の説得力。五感で楽しむ快楽を伝えてくれた。 (佐藤治彦)
6/4-6/26『和宮様御留』(松竹)@新橋演舞場
−感想− 06/07 花組芝居版とほぼ台本が同じながら、豪華絢爛な豪奢な歴史絵巻になっていた。小川真由美、池畑慎之助、英太郎、波乃久里子から伊藤みどりまで、魅せてくれる。演舞場の公演なのにチケット代が安いのも魅力。ああ得した。 (佐藤治彦)
6/ 1- 6/ 4「キキチガイ」(Oi-SCALE)@シアタートラム
−感想− 06/04 豪華なセットがスゴかったです。音響が素晴らしかったです。俳優さんの中に上手い人がいました。お金をかけたって感じで出演者の人が大変だろうなと思いました。女優さんが魅力的で良かったです。が…。 (佐藤治彦)
5/31- 6/ 4「ムーンライトコースター」(KAKUTA)@浅草花やしき
−感想− 06/04 再演時に練り直してきたのは分かるし評価はできる。ただ、初演と再演の間に成長した俳優さんとそうでない人との差が大きくなっていたような感じがする… (佐藤治彦)
6/2-6/4「ある晴れた日に…」(語りドラマシアター)@東松原不ローダーハウス
−感想− 06/04 会話を中心にして動きなどの演出は最小限にしたもの。新劇の役者さんの強みと弱みがどかっと出たのが面白い。最後のエピソードが断然いい。扉座の石坂の技術がスゴい。とにかく台詞を話していない間も見事に演じているのだ。 (佐藤治彦)
5/25- 5/28「ぱぴよん/ぬらりひょん」(桟敷童子若手公演)@TJP STUDIO
−感想− 05/28 原口健太郎の堅実で熱い演出がいい。若手は本公演より格段に良くなった。上手くなったけど熱さを忘れないところが桟敷童子。しかし、尾崎宇内ってこんなに良かったか?と驚愕。あと、ワンシーンだけ出演の桑原勝行もまばたきを出演時間中一度もしないこだわり。こんなところがこの劇団を好きになる理由だなあ。 (佐藤治彦)
5/24- 5/29「エプロンの証」(ロリータ男爵)@駅前劇場
−感想− 05/27 あまりにも面白くてぶっ飛んだ。構成、台本、美術、演技にいたるまで、何か2年くらい前と雲泥の差。今林久弥の怪しすぎる演技はもう忘れられない。やばい、こういうの面白がっていいのか?いいのか、俺! (佐藤治彦)
5/16- 5/28「ユタカの月」(扉座)@THEATER/TOPS
−感想− 05/21 台本も良かったけれど、扉座に長くいる中原三千代が劇場をさらう。こんな新鮮に芝居をする三千代さんは何年ぶり?そして、岩本達郎。この男からほとばしる色気は何だ。技と色がバランス良く。だからこそ、有馬や岡森という重鎮が生える。扉座、この5年来で最高作。台本だけじゃなく演技がスゴくてです。 (佐藤治彦)
5/12- 5/21「あほんだらすけ18」(東京ヴォードビルショー)@ザ・スズナリ
−感想− 05/16 例によって素晴らしい。ベタな世界はここにキチンと存在していて心より楽しめる。ちょっと、ナレーションとか展開とかにダレもあったけれど、平日は山ほどプレゼントを出しているし、何か得した。 (佐藤治彦)
4/26- 4/30「岸辺の亀とクラゲ」(明日図鑑)@THEATER/TOPS
−感想− 04/29 相当面白いです。ドラマとして起こること、登場人物とその関係性、面白く、深い。やばいですね。 (佐藤治彦)
3/31- 4/ 4「別」(青年団若手自主企画)@アトリエ春風舎
−感想− 04/03 青年団をはじめとする役者の技量には驚かされるばかり。超ウメー!だが…。 (佐藤治彦)
3/30- 4/ 3「キング・オブ・心中」(マンションマンション)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/31 演劇界の勝ち組が演じる負組の世界はかくも素晴らしいのか…。富岡晃一郎、今林久弥、瓜生和成。何だよオモシロすぎる。それぞれがいつもと違う新しい役柄。でも女の方はもっと凄かった。高木樹里、根上彩、横畠愛希子、何だよ凄すぎる。美術音楽笑いまで超一級作品。正直落ち込んだ。 (佐藤治彦)
3/24- 4/ 2「トカゲを釣る」(スロウライダー)@こまばアゴラ劇場
−感想− 03/26 初見だったこともあるかもしれないが、大変良く出来た作品でした。ブレードランナー、エイリアンの世界と日常が結びついた感じの世界でオモシロく、台本も良く書けているし美術も演出も長けている。この人の感性☆☆☆ですな。俳優では… (佐藤治彦)
3/24- 3/26「欲望という名の電車」(ノゾエ征爾演出)@吉祥寺シアター
−感想− 03/26 ノゾエが手管の役者を大量投入してこの名作に引っ掻き傷をつけようとするが、それははえぎわ的な面白さも、そして、この名作の偉大さも引き出すことに成功した。ノゾエの面白さもびくともしないウィリアムズの戯曲のすごさも満喫。そして、杉浦、久保、渡会など堂々と渡り合い快演! (佐藤治彦)
3/17- 3/21「気持ちよくさよならを言お…」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/20 新井友香さんが出ているので観に行きました。でもあまり出ていなかったので残念でした。野呂さんが面白かった。 (佐藤治彦)
3/17- 3/21「気持ちよくさよならを言お…」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/20 気持ち良くさよならをいう気になりました。でも。野呂さん、新井さんは良かったです。お客は山ほど入っていました。が、 (佐藤治彦)
3/16- 3/19「完璧な冬の日」(八時半)@こまばアゴラ劇場
−感想− 03/19 紛れもない鈴江俊郎の作品だった。政治的社会的な背景も言葉も山ほど出てきながら結局は人間が描かれる。 (佐藤治彦)
3/16- 3/19「パレード」(ONEOR8)@三鷹市芸術文化センタ
−感想− 03/17 ××物がダメなんです。役者は頑張っているし、重層的な脚本も意欲作であることは分かるが、田村孝裕ならもっとと思ってしまう。役者は好演。ONEOR8の役者が作品を全力で支える。客演も素晴らしい。あとはネタバレなのでここでは… (佐藤治彦)
3/ 2- 3/15「エキスポ」(加藤健一事務所)@本多劇場
−感想− 03/15 傑作や衝撃作とか問題作とかで客の意識を引こうとする芝居が多い中で、この作品は佳作の素晴らしさを味合わせてくれた。そう、本多の観客をこれほどリラックスさせ楽しませ、ほろっとさせてくれた芝居は久しぶりじゃないだろうか?こういう芝居を客は求めているのだ。加藤健一はアンサンブルの中で美味さを隠す。加藤忍って上手くなったなあと驚き。石坂、井原がいい味。高橋麻理って着実に心技ともに上向きベクトル。で…。 (佐藤治彦)
3/ 8- 3/13「エレクトリカル・ラヴ・パ…」(猫☆魂)@駅前劇場
−感想− 03/11 相当面白い。台本が良く、映画にしたらもっといいのになあと思いつつ観た。俳優ではカオティックの存在感。牧野の不安定な安定感。高多のずるすぎる演技。佐々木も伊澤も◎。ま、成功の要因は、西永貴文の役者の使い方の旨さで、舌をまきました。ええ、巻きましたよ!ヨロコンデ。ただし…。 (佐藤治彦)
3/ 5- 3/14「夏ノ夜ノ夢」(尾上松緑出演)@日生劇場
−感想− 03/10 どひゃーーーーーーーーーーーっやん。驚いたよ。見て良かったけど。 (佐藤治彦)
2/28- 3/ 5「tatsuya 」(津田健次郎・伊藤裕子出演)@紀伊國屋ホール
−感想− 03/06 茅野イサムの演出がとても良かった。それは、鐘下作品としてオリジナルに忠実に近づけるコピーもどき演出でなく、現代を生きる観客のことを忘れない演出であり、舞台上の役者のリアル感を尊重する演出でもあった。キャスト、演出などネルケの企画力の凄さに圧倒された。凄いよ。松田さん! (佐藤治彦)
2/24- 2/26「当時はポピュラー5 」(故林広志プロデュース)@THEATER/TOPS
−感想− 02/27 大仰な仕掛けのない純粋なセンスの良い笑いの空間、ずれから来る笑いを徹底的に追及。有名無名問わず素晴らしいキャストが抜群のセンスを魅せる。こんな面白い空間が空席だらけなのはナゼ!!!今一度、故林広志要注目です! (佐藤治彦)
2/ 5- 2/28「労働者M 」(KERA作・演出)@シアターコクーン
−感想− 02/23 あのスタイリッシュな展開は素敵だし、松尾スズキさんがケラ演劇に出るのはいいなあ。犬山、秋山、イケテツ、今奈良、明星などなど演技がうまくて目がクラクラしたですよ。 (佐藤治彦)
2/10-2/19「桜飛沫」(阿佐ヶ谷スパイダース)@世田谷パブリックシアター
−感想− 02/16 時代劇二本立てのおいしさ。阿佐ヶ谷スパイダースは10万人を楽しませることのできるエンタティメントのひとつの頂点に登った。長塚圭史の才能の深さを感じる、そして… (佐藤治彦)
2/10-2/19「泥花」(桟敷童子)@スズナリ
−感想− 02/11 さすが二年連続岸田戯曲賞最終候補の東憲司さんの台本。でも、桟敷童子的には敢えて佳作を狙った作品かも。日本にまだ暖かい日本人が山ほどいた時代の話を演出にスタジオジブリ的なものを取り入れていて楽しい。川原が格段の進歩で魅力的。相変わらず稲葉、鈴木、原口、板垣、もりが魅力的。池下重大の繊細な演技は特筆すべき。 (佐藤治彦)
1/25-1/29 「Damage」(東京タンバリン)@吉祥寺シアター
−感想− 01/27 昨春の2作品や「雨のにおい」など素晴らしい作品を連発してきた高井さんであるが、今回は話が散漫で分かり難くテーマも絞りきれていなかった。豪華キャストだけに残念。期待が高かったからなあ…。 (佐藤治彦)
1/19-1/22「OZONE平野」(温泉きのこ)@駅前劇場
−感想− 01/22 面白かった。ただ種子さんは狡いと思った。ノゾエ君は上手いのだから当たり前と思った。驚いたのは関絵里子がこんなに上手くなったんだということ。色気もあってとてもいいと思った。いろいろと思ったけど、取りあえずここまでで。 (佐藤治彦)
1/ 8- 1/22「BIGGEST BIZ 」(AGAPE store )@本多劇場
−感想− 01/22 もう笑いの王道です。松尾貴史さんがいいのは当たり前。芸はあるし技もある。自分も見せるし、芝居を壊さない。滞らせない。みんな面白い。個人的には八十田さんの佇まいが好きだなあ。ああ、面白かった。凄い笑い。凄すぎて怖いくらいだ。 (佐藤治彦)
1/13-1/22「金玉娘」新装版(黒テント)@theatre iwato
−感想− 01/21 昭和の見世物小屋の世界が神楽坂に出現。摩訶不思議な匂いはジブリの香り。役者さんで魅力的な美形も発見。ちょい嬉し。美術も音楽も効果もよくて、ちょっと猥雑、たっぷりノスタルジー。で (佐藤治彦)
1/12- 2/ 5「あしたのニュース」(ラッパ屋)@THEATER/TOPS
−感想− 01/19 正直申し上げて、鈴木聡さんの書かれるものの中では傑作には属しないと思います。しかしながら、2年ぶりにあの素敵なラッパ屋の役者さんの皆さんに再開できるだけで見る価値は十二分にあります。幸せな気分になりましたから! (佐藤治彦)
1/11- 1/15「首輪物語」(蜜)@中野・スタジオあくとれ
−感想− 01/15 町田、中野、植田、碓井、三土は役者としてやはりオモシロく1級だ。ただ、公演としては絶句。 (佐藤治彦)
1/11-22「ニーベルングの指輪」(ワーグナー作曲 ゲルギレフ演出&指揮 マリンスキーオペラ)
−感想− 01/15 「ジークフリート」鑑賞。あまりにも酷い。演出が拙く自分勝手。美術が出落ちで何も起こらず。その上歌手が粒ぞろいで悪い。神話の崩壊は自らだった!返せ4万円。返せ6時間といいたくなるくらい!新国立劇場のプロダクションの方が数段上!! (佐藤治彦)
1/13- 1/16「薬丸君と薬師丸君」(モッカモッカ)@OFF・OFFシアター
−感想− 01/14 オモシロい。ただ、ただ。 (佐藤治彦)
1/ 9- 1/21「突端の妖女」(boku-makuhari )@名曲喫茶ヴィオロン
−感想− 01/09 相当オモシロい。それに1000円。笠木泉が圧倒的に上手く、柳沢茂樹が魂を込めて演じている。役者間の演技力の差も気にならないくらいでヴィオロンで見た芝居の中では特筆。1000円だし。ただし、大きな問題点はあって。 (佐藤治彦)
1/ 6- 1/ 9「今までのエッヘ、これから…」(エッヘ)@駅前劇場
−感想− 01/08 「これからの…」鑑賞。過激な下ネタは前半、後半は間合いの芸で笑わせてくれるところもある。良く分からない男子二人の使い方が秀悦。シークレットゲストは… (佐藤治彦)
1/ 6- 1/ 9「3 」(親族代表THE LIVE)@THEATER/TOPS
−感想− 01/07 新しいけど、先走っていない笑いの百科事典。笑える、楽しめる。見事な3人の演技は才能、技能、演出の三位一体?僕は佐藤と湯沢。ブルースカイの作品がツボ。親族では野間口徹がダントツだと思っていたけど間違いだった。3人ともスゲーわ。笑いにこだわる人必見。2006年の東京の笑いのレベルはこんなに高いのだ。 (佐藤治彦)
12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 B5鑑賞。熊田役の木村が氷川きよしそっくりで、氷川きよしがつかこうへい芝居をやっているみたいでとにかくオモシロい。笑い方も氷川きよし。話し方も声も氷川きよし。踊りは氷川きよし以上にキレがあった。渡辺昇の踊りと発声が良い、台詞が伝わる。90分切れ間なく熱い芝居であった。 (佐藤治彦)

12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 C5鑑賞。石井悠菜の台詞がよく気持ちがこもっていて、この傑作戯曲をきちんと観客に伝える役割をした。金太郎役の飯田の声が良く台詞回しも芝居に対するリアクションも丁寧で良かった。この二人で芝居を作り上げていた。 (佐藤治彦)

12/25-12/29「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@東京芸術劇場中ホール
_感想_ 12/28 三谷幸喜の傑作。山口良一バージョンを鑑賞。B作さんはますます力が抜けて素晴らしい。笑いに対する執念がスゴい。山口さんは、普段あまり見られない俳優としての直球。山口良一的なものをかなぐり捨てて勝負。時おり垣間みられるあのペーソス顔が可笑しい。あめくさんはホントに艶っぽい。何回観てもオモシロいなあコレ。 (佐藤治彦)

12/15-12/23「セパレート・テーブルズ」(自転車キンクリートSTORE)@スペースゼロ/全労済ホール
_感想_ 12/23 オモシロかったけれど、前2作と比べるとちょっと大味な感じがしたなあ。歌川さんとか、南谷さんとか、神野さん、小飯塚さんといった女優さんに興味の大半が行く。オモシロくメチャ美人の秋山エリサが_。坂手さんの芝居が見られて楽しかった。 (佐藤治彦)

12/11-12/25「ソウル市民」(レパートリーの創造2005)@シアタートラム
_感想_ 12/14 この外国人演出家は、ソウル市民をやりたかったのか?別に能狂言の手法をこれほど無理して取り入れる必要はない。正直戸惑った。役者さんは魅力的。 (佐藤治彦)

12/ 9-12/18「海賊」(グリング)@ザ・スズナリ
____ 12/12 文句なしに素晴らしい作品。僕の見たグリング作品の中でもとびきりの作品。この作品を演じる俳優たちのアンサンブルも素晴らしい。特に中野英樹と峯村リエと二人で芝居するシーンは名場面。また笹野鈴々音が新境地。杉山はリスクのあるずるい役を見事に。萩原の味のある存在は感動的。黒川、内田も非常にいい。面白い作品の並ぶ忙しい年末でも屈指の必見作。今年のベスト作品のひとつ! (佐藤治彦)

12/ 8-12/11「秘密の花園」(女王陛下)@駅前劇場
_感想_ 12/11 大久保佳代子さんが変身すると美人で色っぽかった。コンタキンテのドウランが濃すぎた。いまの演劇の枠の中では絶対に許されないものだった。僕はネガティブ。でも廻りは笑ってるし。内輪?何だったんだ。あの90分は正夢なのか?いったいこの劇団はどんなトコなのか?何でオレは観に行ったのか?分からない。 (佐藤治彦)

12/ 6-12/11「GLORY DAYS 2005/風の… 」(ランニングシアターダッシ)@中野ザ・ポケット
_感想_ 12/11 古くさくても好きなんです。役者の思いで見せる芝居は好きなんですと先ずは表明します。最後まで貫き通した潔さはある。役者の技量の向上もあるのに、15年経って解散って、青春投じた役者の人生どうすんねん!とも思わずにいられないのであります。そんなこともあり泣けた芝居でした (佐藤治彦)

12/ 8-12/23「エビ大王」(Team ARAGOTO)@青山劇場
_感想_ 12/11 面白かった。これは成功作です。言いたいことはいろいろとあるがここは一行レビューなので、一言で言うと、カリスマ体制からトロイカ体制へ移行して成功した作品だということでしょうか。8500円出してみて損はないが、見なくても別に後悔しない作品かな? (佐藤治彦)

12/5-12/25「リタの教育」(佐藤正隆事務所)@offoffシアター
_感想_ 12/05 数々の賞に輝き再演を重ねる作品だけに期待がでかすぎた。初日で富本さんが台詞を噛み過ぎ。段取り間違えるし。時に演技が過剰になりすぎて、ちょいシラケる。確かに良く出来ていて面白いし、演出も綿密で素晴らしいけれど……。 (佐藤治彦)

12/ 1-12/11「君はヲロチ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 12/04 台本は練られたものだった。しかし、この話にはトップスは相応しい劇場だろうか?そして、ある種の鍛錬された技を要する演技に出演者の多くが四苦八苦していたのではないか?さまざまな問題点が芝居としての緊張感を途切れされてしまったと思う。 (佐藤治彦)

11/20-12/ 4「パーマネント・ウェイ」(燐光群)@シアタートラム
_感想_ 11/28 内容は現実に近すぎて非常に重い。登場人物は内を見つめながらも、矛先は社会に大きく向いているし、観客に突き立てるものも鋭く辛い。が、坂手洋二のスゴいところは、重いだけでなくエンタティメントとして非常に面白く仕上げるところだ。渡辺美佐子がすばらしく、若手の小金井、久保島、向井に魅力、中山、大西、川中が至芸である。必見。 (佐藤治彦)

11/25-12/ 4「おしっこのはなし」(ブラジル)@サンモールスタジオ
_感想_ 11/28 必見とまでは言わないが、ウェルメイドな芝居。昔のブラジルとは良い悪いは別として違う。若い勢いでなく思慮深さで作劇されている。タイトルに残る昔のブラジルらしさは劇中にあまりない。それが頼もしくも寂しい。役者は中川、葛木、吉田、山中、諌山が手堅く良い芝居を見せる。ちょっと長く感じられた。 (佐藤治彦)

11/19-11/27「学習しない女」(iOJO! )@THEATER/TOPS
_感想_ 11/27 105分がとても面白く、オッホ完全復活の予感。 (佐藤治彦)

11/23-11/27「公園で・・・待ちながら」(椿組)@下北沢「劇」小劇場
_感想_ 11/24 2時間弱のオムニバスでありながら、椿組らしいいい空気を醸し出していて、リアルさを追求しすぎた昨今の演劇へのちょっとしたアンチテーゼ。必見の傑作ではないが、見て嬉しくなる佳作。鳥居しのぶの七変化が上手く、田淵が達者、宮本が若々しく爽やかで、岡村がいい味。構成が上手いと素直に思った。 (佐藤治彦)

11/18-11/21「シルヴィギエム・最後の「ボレロ」」(東京バレエ団)@東京文化会館
_感想_ 11/21 全盛期に比べると明らかに重くなった動き。ギエムがボレロから引退するのに相応しい時期。プリマとしてのカリスマ性は先に踊ったモーツアルトの小品の方に感じられた。東京バレエ団の集団としての完成度の高さにはいつもながら驚かされる。 (佐藤治彦)

11/ 5-11/20「調教師」(KARA COMPLEX)@シアターコクーン
_感想_ 11/19 ああ、やっちゃった!って感じでしょうか。唐ブームに冷水!それも氷混じり! (佐藤治彦)

11/ 3-11/15「目的地」(チェルフィッチュ)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 11/09 うーーーーん。微妙じゃないでしょうか? (佐藤治彦)

11/ 2-11/ 6「越前牛乳」(カムカムミニキーナ)@シアターアプル
_感想_ 11/04 カムカム復活!?これが伝説の八嶋智人&松村武の笑死を招くアドリブ合戦、山崎樹範がその間隙をつく。安定感の高い藤田コメディアンヌぶりや吉田、清水も面白い。市小嶋まで見せ場はないものの、細かく笑いを取る。この2年の作品とは全く違う客席の受け。最近の作品しか見たことない人は、せひとも必見、必笑。勉強なりました。明日バラエティの収録なので。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
_情報_ 10/27 2回目の観劇でまた大感激。もう一度見ようと思ったら、スズナリの時のように週末チケットはほとんど完売らしい。金と日は立ち見が若干出るかも。木曜はまだ少しくらいらしい。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「ブラウニング・バージョン」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
____ 10/25 感動の極みを味わった至福の110分だった。普遍的な人生の不幸と幸せの瞬間を見事に捉えた台本。ユーモアとシニカルな笑いが鏤められ、それを浅野、今井が見事な演技で応える。内田、岡田が持ち味を生かしている。コントロールされた演技は実はもっとも解放されたものなんですね。鈴木裕美さんと自転車キンクリートの最高傑作のひとつ。近年の翻訳劇の最高峰。必見中の必見。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「胎内」(奥菜恵・長塚圭史出演)@青山円形劇場
_感想_ 10/22 30歳を迎えたばかりの若い長塚や伊達がこの作品に挑戦することだけで十分価値がある。役者では奥菜が圧倒的に良かった。この3人のキャスティングだからこそ、三好十郎のこの作品で若い観客がこれほど集まったのだ。それだけで、良し。多くは求めない。 (佐藤治彦)

10/13-10/30「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@紀伊国屋ホール
_感想_ 10/22 本当に面白いし、上手いし、泣けるし、笑える。自分がこういう演劇を否定するようになったら、自分を否定しなくてはならないと思う。本当に面白く、僕は佐藤B作さんに本当に敬愛の念を持つのだ。ほとんど1時間50分出っ張りでちっとも嫌じゃないよ。あんなに個性が強いのに! (佐藤治彦)

10/20-10/23「ラブストリームス・ノート…」(オールツーステップスクー)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 10/21 毎回変わるオールツー。本人は全くそんな意識はないようだけど、今回はエロ話でチェホフの「桜の園」の現代版。スタイルも話も。加藤直美と笠木泉の演技バトルを観よ。井苅、足立のエロ光線合戦を笑え。いせゆみこ、高山、関がエロかったり味があったり。佐伯新はファブリーズな演技。160分長いけれど至福な音楽に包まれている。小劇場演劇好きのための楽園演劇。 (佐藤治彦)

10/19『セビリアの理髪師」(ロッシーニ作曲 小沢征爾オペラプロジェクト)@東京文化会館
_感想_ 10/20 凡庸な演出、凡庸な演奏、音程が悪く声に輝きがないロッシーニ歌手は、小手先の演技だけがうまい歌手陣だった。日本での小澤株はどんどん下がっているなあと実感させられる公演。チケット代だけが最高級だった。もう日本を自分のオペラ予習のために使うのは止めて欲しい。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
____ 10/19 圧倒的。今一本芝居を観るなら間違いなくコレ!仕掛けは相変わらずスゴい。劇団四季並。視覚で楽しめる。でもそれ以上に骨太な台本がいい。全盛期の黒澤映画、用心棒、七人の侍、赤ひげの様。そして、池下重大はキレに思いがこもり特筆。板垣桃子や南谷朝子が可愛く哀しい。稲葉が笑わせ、小野瀬には味。もりちえの抜群感に桑原の実直さ。原口の手堅さ、川田の上手さ。これで前売2800円は本当にありがたい。 (佐藤治彦)

10/ 8-10/19「泉鏡花の日本橋」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 この素晴らしい様式美、現代的なスピード感溢れる演出、見事な美術照明音楽、そして、加納、植本、水下、横道らの名演!泉鏡花の美しい恋物語が時代を飛び越えて突き刺さる。とにかく美しい! (佐藤治彦)

10/ 8-10/18「泉鏡花の草迷宮」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 極彩色の幻想物語。絵画を観ているようで、ダリとかマグリットとかエルンストとか好きな人にはたまらないはず。で、久々に桂憲一の独壇場。桂はいいです。最高です。八代は今回も上手いが見せ場はない。損な役回り。期待の松原は真面目にやりすぎてエロさに欠ける。しかしながらこういう舞台が日本で観られるというのは奇跡に近い。 (佐藤治彦)

10/15-11/13「七人の恋人」(ウーマンリブ)@本多劇場
_感想_ 10/16 冗談じゃない!くらい面白いので嫌になった。笑える。楽しめる。分かりやすい。観ていて花がある。芸を魅せる。バンド演奏あり。そして、ちょっと感動させる。おいおい、クドカンいい加減に活躍するのを止めて欲しいと思わずにはいられないくらい小粋な作品。今までのクドカン作品の中でも群を抜いてサービス精神もあるし観客も大切にする。子どもが生まれるとスゴいと思った。そうかな?きっとそうだと思う。 (佐藤治彦)

10/12-10/17「ゼブラ」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
____ 10/16 年に数本出逢えるかどうかの傑作。国内だけでなくアジア各国や欧州で上演する価値のある普遍性のある脚本。恩田、瓜生の演技バトルは手に汗握る。4人の姉妹はみな素晴らしいが、星野園美が可愛く、弘中麻紀が女優としての幅の広さを魅せる。和田ひろこ、平野圭など劇団員もスゴい。生きるの幸福感を味わえる珠玉の作品。今までもOneor8は評判が良かったが、更に上に行った感じがする。田村はこれで岸田戯曲賞をとるかも。 (佐藤治彦)

9/25-10/2「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(バイエルン国立歌劇場)@NHKホール
_感想_ 10/08 2回鑑賞、140年以上前の作品から現代性を見いだそうと必死の演出と美術。オケは上手いし歌手は極上、しかし、ワーグナーの音楽の本質的スゴさには太刀打ちできないのだ。ホント歌手が良かった。6万円のチケットも損したと思わせない極上の6時間だった。 (佐藤治彦)

10/1-10/9「ZION」(InnocentSphere)@シアターVアカサカ
_感想_ 10/08 数年ぶりに見たのだが、前の時にも感じたのだけれど、この劇団は芝居をする上でもっとも大事なものが満たされていないと思う。数人の役者さんは魅力だけれど、それがないので浅薄に思えてしまう。だから森戸がひとり浮いて上手い、真面目に芝居に取り組む若者なので何とかそれに気づいて欲しい。応援したいのだから。 (佐藤治彦)

10/ 6-10/10「Mジャクソンの接吻 」(はえぎわ)@ザ・スズナリ
_感想_ 10/08 正直最初2時間はちょい退屈なんだけど、はえぎわのメンバーが余りにも魅力的なので見続けることができた。ロックな奴らだなあ。そして、最後の30ふんに至福の時間が待っている。好き嫌い分かれるから無理してみる必要はないかも…。 (佐藤治彦)

9/30-10/ 5「S高原から 」(青年団)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 10/08 このような素晴らしい作品を観ることができて本当に幸せだと思う。平田オリザは、日々は生であり、生は死に直面したものであるという当たり前だけれど忘れてしまっている本質的なことを揺るぎなく語っている。素晴らしい。素晴らしい。 (佐藤治彦)

9/ 7- 9/18「ウィンズロウ・ボーイ」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
_感想_ 09/10 時にはこういう作品に観客としても挑みたい。で、坂手演出を持って来たことが、この作品の芯を失わせないことに大きく寄与したと思った。21世紀に上演される意味合いのあるものとなっている。スゴく面白い。良いもの見せてもらった。問題点もあるけれど、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/11「Dog-Eat-Dog 」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
_感想_ 09/08 面白い!って、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/ 7「なみだくじ」(クレネリZERO FACTORY)@ザ・スズナリ
_感想_ 09/05 男優二人が素晴らしい。有馬自由は思い切り良くとにかく上手て若さを感じる。そんな有馬に瓜生は肩の力を抜いて削り込んだ品のいい芝居で魅了。高井の演出力を感じさせる。会場の受付が非常に感じよく気持ちいい。で。 (佐藤治彦)

8/27-8/29『アドリアーナルクヴルール」(藤原歌劇団)@東京文化会館
_感想_ 08/31 デッシー、アルミナートというスター歌手がキャンセルしたのに、代役までスゴくて驚いた。ローマ歌劇場のセットと衣装は、いささか古いが、オーソドックスで悪くはない。世界水準のイタリアオペラの醍醐味を楽しめる一夜だった。 (佐藤治彦)

8/28「ENBUゼミナールSUMMER SCHOOL合同ミニ発表会」@エンブゼミ
_感想_ 08/29 オッホの黒川、故林広志、毛皮族の江本クラスによる20分くらいずつの公演。1時間ちょいの公演がとても楽しく過ごせた。特に江本クラスのパワーはもの凄く、若い人がこんなに毛皮族のことを愛しているとか、何かやりたいっていう思いが若い力を通してストレートに伝わり何かヘンテコに超感動したヨ。とてもいい会でした。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/29 第一部。噂の金閣寺はきらびやかな役者の饗宴でまるで襲名興行のようであった。御気に入りの亀蔵がホントにいい。三津五郎がスゴい。しかし、それ以上に驚いたのは、勘太郎の雨乞い狐で、見事な演じ分けであった。若い肉体のしなやかさだけでない芝居の大きさがホントに凄い。この夏の納涼歌舞伎はホントに充実していた。 (佐藤治彦)

8/20- 8/28「おばけやら花火やら武将やら」(動物電気&三鷹市芸術文化)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 08/28 ハイキング、ハンサムユニオンとエッへを巡る観劇。面白かった。辻修、伊藤美穂、高橋拓自とスゴくいい。猫のホテルの滑り具合が完璧。しかし、一番がっかりしたのは、観劇中のハプニングで (佐藤治彦)

8/24- 8/29「初々しくエロやかに」(ベターポーヅプロデュース)@THEATER/TOPS
____ 08/27 決して大粒ではないが、まぎれもなく超一級のサファイア!。この宝石のような作品はダイヤモンド以外に興味がない人にも見て欲しい。大人計画の顔田さんがいつもとは全く別の顔でまた何と生き生きとした表情を見せる事か。ロリータ男爵の田辺君が自分の劇団の出演と違って役者に100%なりきっている。吉原さんの美しい事。西島君のあまりにも最高な卑怯な出方…。台詞も踊りも美術も笑いもホントにいいです。見て欲しいです。 (佐藤治彦)

8/19- 8/28「ハイキング フォー ヒュー…」(damim )@中野ザ・ポケット
_感想_ 08/27 分かりやすい物語で安心できる結末を求める人には難かもしれないが。この作品「実は」面白い。今の演劇とちょい違うのですが、立ち上がる場の空気を楽しもうと視点を変えれば面白い。この素晴らしい俳優陣でなければこの面白さはありえない。本質的な面白さがある。あと、受付、席案内などのスタッフワークがとびきり素晴らしくとても気持ちいい観劇ができた。 (佐藤治彦)

8/20-8/22「フレッシュ!スプラッシュ!」(伊達眼鏡 植田裕一作演出)@下北沢ファインホール
_感想_ 08/21 笑いの至芸。普通じゃ笑えないんだろうなと思った。松尾スズキさんとかクドカンとかが一番楽しめるのだと思う。松尾さんらと芝居をやってきた植田さんだし。役者はニブロールなどでおなじみの山本が肉体と音声を縦横無尽に使い今まで一番いい。中野妙子、上杉遥がエロ美人を見事に。関口と植田はやはりスゴい。それから (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 すいません、すぐ下の私の投稿は第三部「法界坊」に対するものです。失礼しました。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 平成中村座で観たからいいやと思っていたら、違ったアプローチで徹底的に楽しませるエンタティメント!花のある勘三郎、メキメキ扇雀、独自の福助だけでなく、こんなに勘太郎がスゴくなったとは!そして、個人的贔屓、亀蔵さんが大活躍だったのでとびきり嬉しく。ああ、もう一度みたい。毎日でも観たい。スゴい!串田さんにもありがとう! (佐藤治彦)

8/11- 8/18「ミチガエレセカイ」(Oi-SCALE)@THEATER/TOPS
_感想_ 08/15 基本的なアイデアや美術コンセプト、照明などは高い水準だ。それらが見事に結実した幕開けは見事だった。 (佐藤治彦)

8/ 7- 8/28「トーキョーあたり」(健康)@本多劇場
_感想_ 08/13 夢見心地の幸せのとき。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/12 第二部観劇。こんなに休憩時間が短い歌舞伎座は初めてで驚くが、内容は超充実。蝶の道行の二人が、まだ固い感じはした。京人形は笑えるし踊りも素晴らしく満腹 (佐藤治彦)

8/ 5- 8/28「赤い夕陽のサイゴン_ホテル」(藤山直美出演)@ルテアトル銀座
_感想_ 08/09 芸達者な人たちが繰り広げる人情喜劇。手堅い水谷の作演出はさすがだが、あまりにもいろいろの魅力を詰め込みすぎて散漫な感じも。藤山直美はもちろん、渡辺哲、尾藤イサオ、小林美江、駒田一に、抜群にうまくなった山田まりやなどスゲーなと思いまくり。 (佐藤治彦)

8/ 3- 8/ 7「ハイ・ライフ」(花組芝居)@シアターブラッツ
_感想_ 08/07 ネオ歌舞伎の加納が現代カナダ戯曲演出でも見事な手腕を示した。削りに削った演出でストレートに大勝負で大勝利。登場人物の心象を上手く具現化。また、原川が声と仕草と間合い肉体表現で圧倒的に旨い!水下の安定感、渋さも想像以上の出色の演技。そして、松原が適役な上に花もあり二重丸。各務は予想通りの_。大満足。再演希望。 (佐藤治彦)

7/29- 7/31「ときのつみ」(水性音楽)@アートスペースプロッ
_感想_ 07/30 阿佐ヶ谷駅というよりも南阿佐ヶ谷駅というか、青梅街道に近い会場で迷って遅れる。誠実に芝居作りに取り組む姿は非常に好感。さらに真面目度アップ。芝居に集中していないと話においていかれる。行かれる方は予約されることを絶対にオススメします。 (佐藤治彦)

7/22- 7/24「心をこめてボッタクれ」(乱発タックル)@駅前劇場
_感想_ 07/24 なるほど、タイトル通りの思いをしました???清水さんのテンションはスゴいし、藤田プリタさんは、本当にいい女優さんですね。彼女のキャスティングは大成功でした。それから、デザイヤーのシーンは面白かった。しかし、乱発するより…。 (佐藤治彦)

7/15- 7/24「新宿ブギウギ」(椿組)@新宿花園神社
_感想_ 07/23 群集劇なのにきちんと交通整理されてドラマもあって伊東さんの演出力がスゴい。役者も伴、宮島、深貝、円城寺、若杉など良い役者が揃っていて、台詞が心に届く。ただ、最後の大転換が読めてしまってちょっと残念。見て損しない力作。 (佐藤治彦)

7/ 6- 7/24「プロデューサーズ」(スーザン・ストローマン)@東京厚生年金会館大
_感想_ 07/22 ブロードウェイのオリジナルメンバーと同じとは勿論言わないが、これほどブロードウェイぽい来日公演は初めてではないか!面白く下品でゴージャスな舞台は借金をしてでも観に行くべき。特にロジャー、カルメン、フランツ役はオリジナルキャストにも負けない素晴らしいキャスト!そして、オケはブロードウェイ以上の見事な演奏。必見!!!! http://www.theproducers.jp/ (佐藤治彦)

7/14-7/17「マノン」(英国ロイヤルバレエ団 東京シティフィル)@東京文化会館
_感想_ 07/17 全盛期を少し過ぎたギエムだが超絶的技巧に見事に応えた。そして、その表現力の豊かさは、この文学的な作品を踊るのに相応しい世界一のエトワールだ。既にダンサーではないアンソニーダウエルはいわゆる悪役を演じるわけだが、その身のこなしのスゴさ。やはり肉体のすごさを感じた。東京シティフィルがロイヤルオペラハウスのオケよりも数段いい演奏で盛り上げた。 (佐藤治彦)

7/12- 7/18「カリフォルニア」(グリング)@THEATER/TOPS
_感想_ 07/15 あまりにもすごい筆力と精魂こめた誠実で素晴らしい演技(特に、桑原、中野、辰巳)に圧倒される。演出もいいし。演劇としては完成されているのでもはや、この作品について何か言うとすると、人間観とか行動学とかそういった人間に対する見方の部分になってしまう。でも、この作家は人間をそう捉えているのであって、そういう部分で何か言いたいのであれば、もはや自分で作品を書かなければならない。グリング、スゴいです。 (佐藤治彦)

7/ 1- 7/24「LAST SHOW ラストショウ」(PARCOプロデュース )@PARCO劇場
_感想_ 07/15 いろいろの見方ができる作品だと思う。どのような見方でも相当面白い。古田、中山、しんぺーの笑いの真剣勝負が異常に面白かったし…。 (佐藤治彦)

7/ 9- 7/18「博多湾岸台風小僧」(桟敷童子)@ザ・スズナリ
_感想_ 07/13 長いスズナリの歴史の中で、いま伝説となる舞台が上演されている。現代的なスピーディな演出、視覚的な舞台、分かりやすく重層的なストーリー、心に滲みる台詞、演劇を見る楽しさ、悦び、ここに極まれり。感謝! (佐藤治彦)

6/28- 7/ 5「事件」(THE SHAMPOO HAT )@ザ・スズナリ
_感想_ 07/04 このチームの底力はよく分かっているけれども、今回の作品はさらにエンタティメントとしてとてつもない極みに行く可能性を示したものだと思うんです。スズナリから (佐藤治彦)

6/29- 7/ 3「雨のにおい」(東京タンバリン)@駅前劇場
_感想_ 06/30 非常に丁寧に人間を描いた台本に、きちんとした練習、こころをこめて演じると芝居はここまで到達できるんですね。観ていて幸せになるし、人間や人生に肯定的になれました。 (佐藤治彦)

6/22- 6/26「此処にいるはずのない私」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/26 新井友香さんとか野呂さんとか芝居の上手い人は、どんな芝居に出ても美味いということが分かりました。二人がいて本当に良かったと思いました。 (佐藤治彦)

6/21- 6/26「29」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
_感想_ 06/25 この作品の場合には、美術や照明、音楽などにこだわると物語の本質が見えて来なくなる危険性がある。そこはシンプルにしたのも正解。メッセージを強く出すために、ありがちな設定にしたのもよく分かる。そんなことはどうでもいい。枝葉のことだと思うのだ。テーマであるコミュニケーションということは作家にとって永遠の課題だし、そこにこだわって描いた佳作。いいたいことは山ほどあって… (佐藤治彦)

6/24-6/26「ニーベルングの指輪」(ベルリン国立バレエ団 モーリスベジャール振付)@東京文化会館
_感想_ 06/24 ベジャールは80年代まで傑作を出したが…。継ぎはぎの作品にはワーグナーのオペラの持つ高揚感はない。マラーホフのローゲは特筆ものだが、5時間と2万円を損した感想。疲れた〜。 (佐藤治彦)

舞台と直接関係のない内容
_情報_ 06/21 だったら、この内容は舞台と直接関係があることなのでしょうか?_小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦) (気になったので)

6/11〜6/22 サンカルロ歌劇場来日公演「ルイ?ザミラー」(ヴェルディ作曲)@オーチャードホール
_感想_ 06/19 イタリアから日本に来日する歌劇場は少なくないが、これほどまで熱くオペラを上演する劇場はなかった。唸るオケ、地響きのような合唱。演出はしょぼいが音楽がスゴい。今や過ぎ去った往年の大歌手時代はここに残っていた。小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦)

6/10- 6/19「真相はかうだ! 」(くろいぬパレード)@劇場MOMO
_感想_ 06/19 想定の範囲外。驚いた。役者ではいい人もいた。 (佐藤治彦)

6/17- 6/26「あほんだらすけ17th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
_感想_ 06/18 とことん楽しませてくれる定番商品。笑いも多いのだが毎回終盤近くに演じられる感動もので、1分前まで笑わせてくれてたのに、大森ヒロシが情感たっぷりに父親役を演じているのを観たら、笑いから感動へスパーンと持って行かれて…。若手も昨年より数段美味くなられていて1年ってスゴいなあと思ったです。 (佐藤治彦)

6/11-6/22「イルトロヴァトーレ」(ナポリ・サンカルロ歌劇場)@オチャードホール
_感想_ 06/17 イタリアオペラの輝きはナポリに残っていた。オケと合唱はハイテンションで明るく響き、ソリストもそれに触発され熱く歌う。オペラを聴く喜びがここにある。近年出色の来日公演。がら空きなのが残念。 (佐藤治彦)

6/11- 6/16「ネフェス Nefes」(ピナ・バウシュヴッパタ…)@新宿文化センター大
_感想_ 06/15 ちょっと肩すかし。休憩入れて3時間の長丁場は、密度が濃いというよりも、こんなこともやってみたけどどうでしょう?くらいの気楽な感じがした。それでもラスト1時間は緊張感あふれ面白かった。 (佐藤治彦)

6/7-6/19「ZIPPER」(ラサール石井作演出)@品川プリンスホテルクラブex
_感想_ 06/11 再演。以前にも増してホラー度がパワーアップ。ただ前半だれる。麻生、入江の歌唱に原田+桜井の踊りが見事。だが原田と桜井は芝居部分になると、あれれ。客席に若い女性が多いのは、Pnishパニッシュ効果と思われるが、その中の土屋は… (佐藤治彦)

6/ 1- 6/19「卒塔婆小町/弱法師」(蜷川幸雄演出)@さいたま芸術劇場大
_感想_ 06/10 穣晴彦の卒塔婆小町が衣装やメイクに頼らず、あのまま美人になるという設定はやはり秀悦。夏木マリの姿勢がキレイ。藤原竜也はセリフがうまく声もいいのだが… (佐藤治彦)

6/9-6/21「ゴクネコ」(花組芝居)@全労済ホールスペースゼロ
_感想_ 06/10 圧倒的なエンタティメント。面白く、サービス満点で豪華絢爛、その上、笑って泣ける。ありがとう。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 6「偽装/辻褄 」(ブラジル)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/06 ブラジルは一時の狂気とキワモノ的な状況から現代を見つめる手法から、日常の人間関係の中に潜む絶望的状況を見つめる視点に変化していた。お見事。ただ、台詞で退屈なものも少なくない。俳優は辰巳、市村が分かりやすく圧倒的存在感。技量もある。 (佐藤治彦)

5/27- 6/12「ナイン THE MUSICAL」(デヴィッド・ルボー演出)@アートスフィア
_感想_ 06/04 別所哲也の歌唱力のすごさ、大浦みずきの妖艶な魅力爆発、池田有希子の可愛い女さ、岡田静の上手さ。去年出ていた女優陣は総じて格段の進歩。そして、別所は共演の女優陣を魅力的に見せることに成功。日本人の演じるミュージカルのひとつの頂点。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 8「センター街」(M&O playsプロデュース )@ザ・スズナリ
_感想_ 06/03 通常の公演では考えられない座組での演劇バトル。各々の役者が自分の個性や演技力、手法を最大限に出すことによって摩訶不思議な均衡が。しかし、一部の役者さんが台詞があやふやなのか、言い直し、相手の台詞にかぶってしまうといった事態も。超満員の2日の勝者は意外だった…。 (佐藤治彦)

5/20- 5/29「流れ姉妹〜たつことかつこ」(真心一座「身も心も」)@青山円形劇場
_感想_ 05/28 松重さん、粟根さんが久々に小劇場界に戻って来た!山ほど出ている旬の若手スターに負けない面白さを発揮。スゲーや。正岡さんが面白すぎ。キモイ伊達、モテない小林顕作、石井ふく子な信川清順と普段観られない設定で大満足。村岡さんの妖艶な魅力が加えて__。メタリック農家からの参戦組も小林顕作との絡みを中心に生き生きと素敵だ。作品は (佐藤治彦)

5/18- 5/22「ハイポキ」(東京ヴォードビルショー)@レパートリーシアター
_感想_ 05/22 東京ヴォードビルショウの公演として見に行くとちょっと戸惑うかも?役者の魅力を満喫できる作品であることは間違いない。西條が非常にいい感じだし、玉垣がコメディの本質で笑わせてくれた。櫻庭が手堅く、奈良崎、金沢がが美しく、上滝、中村が上手い。井原が自然体でいい。超満員の客席は楽しんでいたと思う。 (佐藤治彦)

5/11- 5/15「南国プールの熱い砂」(KAKUTA)@青山円形劇場
_感想_ 05/12 劇団創立10周年にふさわしい作品。KAKUTAらしい暖かい作品となっている。器用な人ばかりではないが、役者もみな誠実に演じている。観ていて幸せになること請け合い。 (佐藤治彦)

5/ 1- 5/14「砂の上の植物群」(KERA・MAP )@シアターアプル
_感想_ 05/11 猫背、温水、いっけい、池谷、西尾、赤堀、山本、喜安などの演技バトルが面白くぐいぐいと観られる。面白い。しかし、3時間15分は長い。8000円はキツい。主演の二人はもっとずば抜けた仕事をして欲しかった。8000円のため見に行けない演劇人多数あり。何らかの措置が絶対必要。 (佐藤治彦)

5/ 6- 5/10「New Life」(猫_魂)@駅前劇場
_感想_ 05/11 超満員の客席からはこの劇団に対する期待の高さを伺わせるが、非常にウエルメイド。演出のキレと音楽の使い方のセンスなどよく、あと5年くらい経ったらどんな作品を作ってるのかがホント楽しみ。辻、牧野、宮崎。杉山が大きな役で大活躍。猫魂の役者さんもスゲー魅力的だと分かりました。大満足。 (佐藤治彦)

5/ 4- 5/ 8「メイキング・オブ・チェーン」(オールツーステップスクー)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 05/09 毎回全く違ったテイストを実験性高く上演するこの劇団の最新作。面食らった部分もあるが、佐伯新、笠木泉を初めとして役者の技量が高いので常に密度の高い空気が劇場に流れる。観客が試されているような感じがした。難しい古典文学、哲学書を読むときの感覚。 (佐藤治彦)

4/16- 5/ 8「Shuffle_シャッフル_ 」(後藤ひろひと作・演出)@PARCO劇場
_感想_ 05/09 非常に手堅いコメディで役者の技量も高く、笑えて楽しめてちょい感動もできる良質なエンタティメント。拙者ムニエルの澤田育子がいよいよ大輪を咲かした。 (佐藤治彦)

4/23-4/24 FAT3「黒ピンク」@しもきた空間リバティ
_感想_ 04/23 笑える役者さんが何人かいて、笑いの作られ方に思いを馳せる公演だった。 (佐藤治彦)

4/20-4/24「灰の中から蘇った男と女」(高山植物園)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 04/23 65分という短い時間の間に、まるダポンテの「コジファントッテ」のような世界が繰り広げられる。男と女ってこういうもの、人間ってこういうもの。6人の俳優はよく訓練され見事な演技だが、根上彩が特筆すべき魅力を放ち、永井秀樹が重心を低くして遊ぶ。 (佐藤治彦)

4/21-4/27「語り継ぐ者たち」(劇団扉座)@紀伊国屋サザンシアター
_感想_ 04/22 この数年の扉座の中で傑出した作品。今さら清水次郎長と思ったが面白い。鈴木哲也の本はスピード感があり情感もたっぷり。山中たかシ、岩本達郎、鈴木里沙が全く新しく超名演。エンタティメントの舞台をやってきた演出家・茅野イサムの実力を証明した。岡森、杉山という重鎮を起きながらも若手キャストで大成功した。会場は… (佐藤治彦)

4/15-4/17「清水宏のサタデーナイトライブ17」(清水宏)@ザスズナリ
_感想_ 04/18 何で前々から気になっていたのに、もっと早く観なかったんだろうと心より後悔。他劇団への客演などでは清水宏の面白さの頂点は何も分かっていなかった。スタンドアップ芸としてひとつの頂点だろう。2時間がしゃべくりだけで、それも圧倒的に面白い。伝統的な笑いの上に築かれた挑戦的なエッジな笑い。スゲーわ。天才! (佐藤治彦)

4/13-4/17「オムニバス of OIOI」(オイスケール)@下北沢駅前劇場
_感想_ 04/16 オイスケールは短くても面白いということを実感させられた公演。林灰二だけでなく他の役者さんも達者。5つの劇団のエッセンスを一度に観られていいも悪いもおトク感あり?。 (佐藤治彦)

4/12-4/17「深いイミでTHATsオーライ」(宇宙レコード)@新宿シアタートップス
_情報_ 04/13 相変わらずやりたい放題の三人組。富岡晃一郎の顔が面白く、矢沢誠が大活躍でいい味。で、13日の公演にあの宇宙レコード常連のN・Yが特別日替わりゲストとの噂も。 (佐藤治彦)

4/ 5- 4/24「KITCHEN キッチン」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
_感想_ 04/09 ほとんどの役者が2時間かそれに近い時間舞台に出っぱなしなので、役者の力量がハッキリと差がつく。主役だろうが脇役だろうが上手い人は上手いし、問題のある人はいた。 (佐藤治彦)

4/ 8- 4/17「乱暴と待機」(劇団、本谷有希子)@シアターモリエール
_感想_ 04/09 驚嘆! (佐藤治彦)

4/ 8- 4/12「尼」(メタリック農家)@OFF・OFFシアター
_感想_ 04/08 素晴らしい作品。作品のテーマ、台詞、プロット、演劇的効果に隠喩。そのすべてが見事に考えだされている。人間が共通して持つ哀しみをこの小品は描き出す。多くの俳優も素晴らしい出来である。だから、細かいところでの余計な動きや気持ちの揺れなどが気になってしまうのであります。90分でここまで見事に描ききるとは感服。 (佐藤治彦)

4/ 1- 4/10「ラバトリアル」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 04/04 過去3作が傑作で新境地を開いた小池がそれを踏まえて過去の双数姉妹の世界に戻った感がある。100分の芝居の見所は役者陣。旨すぎる今林よりも、阿倍や中村靖、大倉マヤの演技や佇まいに目が行ってしまう。野口はキャラ芝居から完全に脱却した上でキャラを活かす。お見事。 (佐藤治彦)

3/31- 4/ 3「紅にそまった家畜海峡で子猫たちが愛を叫ぶ?」(ウェハース)@新宿サニーサイドシアター
_感想_ 04/03 出演者が楽しそうだった。オリジナル曲?がなかなか良かった。踊りも一見して良かった。何かよく分からないけど走り抜けてる感があった。 (佐藤治彦)

3/21- 3/21「社会」(東京デスロック)@名曲喫茶ヴィオロン
_感想_ 03/23 人間関係を自然で緻密に描き演技でありながらも自然体に近いところで演じていて面白かった。青年団ぽい感じがした。役者さんがみな美味い。55分。1000円でドリンク付きというのも嬉しかった。 (佐藤治彦)

3/16- 3/21「引っ越しのススメ/S」(ランニングシアターダッ…)@駅前劇場
_感想_ 03/21 「引っ越しのススメ」を鑑賞。素直に楽しめる作品になっていました。時間も70分くらいと長くないですし、役者さんも個性豊かな方ばかりなので安心してみられました。 (佐藤治彦)

3/18-3/21「まーちゃんの戦い/さらば、ぶらーむす」(劇団桟敷童子)@西新宿成子坂劇場
_感想_ 03/20 本物の感動をこの劇団は常に与えてくれる。短編二本で85分の公演であるが言葉はほとばしるし役者が全身で演技するので感動の度合いが半端でない。外山.鈴木、川原がその典型。原口の演技がトンでいて、桑原、小野瀬がとてつもなく誠実に演じる。物語は本質的で、アングラのようだけれどエンタティメント性に非常に富む。これからでかい公演が続くのだが、70席あまりの小さい小屋で観る人間の無限の想いはあまりにも深い。 (佐藤治彦)

3/17- 3/27「早春ヤングメン」(村上大樹演出)@三鷹市芸術文化センター
_感想_ 03/18 ベタな青春ドラマ。ムニエルとは違う側面が見られて面白かった。吉本、町田、清順、永野など魅力的な役者がいつもと違う演技。細川、スカイがホントに美味い。いい味。猫ニャーが解散したことを今更ながら残念に思う自分。一部の役者の台詞が何を言っているのか全く分からなかったのが残念。 (佐藤治彦)

3/13?3/22歌劇「エレクトラ」(小沢征爾指揮 フィレンチェ歌劇場との共同制作)@東京文化会館
_感想_ 03/17 素晴らしい公演。演劇ファンこそ大満足する公演だと思う。充実した歌手陣は例えば最盛期を過ぎたバルツアから、現役トップのポラスキ、ゴーキーなど_。演出、美術、照明など非常にシンプルで物語の核心に迫る激しい美しさだ。土と壁が良かったなあ。小澤の指揮も近年の中で出色。 (佐藤治彦)

3/15- 3/15「JUPITER」(コンドルズ)@渋谷公会堂
_感想_ 03/16 大満足。自分も含めて客席がコンドルズファンが多く、ちょっとヌルい空気だったけれど面白いのは変わりなし。小林顕作が宇宙レコードとは別の顔で幸せそうだった。もう少しダンスが多いとなおいいんだけどなあ。近藤さんのダンスは何回観ても凄い。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/14「ひみつガール」(ロリータ男爵・エッヘ)@下北沢駅前劇場
_感想_ 03/14 企画、台本、美術、映像、選曲、キャスティング…。何をとってもとても良く出来ている。160分の上演時間を苦にせず楽しめました。ただし、ロリ男とエッヘが嫌いな人にはどうかは知んないけど。松尾と丹野が非常にいい仕事。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/16「機械と音楽」(風琴工房)@ザ・スズナリ
_感想_ 03/13 思いっきり純文学っていうか独特の世界でした。非常にスタイリッシュで美術衣装もきちんと整えられ、演技もスタイリッシュ。女性ならではの視点で描かれる世界でした。今宵は俳優さんがカミカミマシーンでしたが、あまり気にならないものですね。山ノ井、宮嶋が独特で目を引く。久保田は非常に適役だった。 (佐藤治彦)

3/ 1- 3/21「蛇よ! 」(松尾スズキ・大竹しのぶ)@スパイラルホール
_感想_ 03/11 95分のステージとそれをつなぐ映像はとてつもなく面白い。松尾スズキバンザイ。しかし、この作品は結局、大竹しのぶの力量はインターナショナルです。ジュディリンチやマギースミスらとも競演して欲しい。他の方も指摘しているように座席がフラットなために座る席によっては非常に観難いことがあると思う。無用にでかい自分は一番端で通路前の席をとりました。 (佐藤治彦)


3/ 9- 3/13「すなあそび」(NYLON 100_ SIDE SESSION)@笹塚ファクトリー
_感想_ 03/11 昨年の狐狸狐狸話の時も感じたのだが、ケラの傑出した演出家としての力量。ナイロンの若手の素敵なこと。作家でもあるから現代の息吹を美味く吹き込む。別役さんが一番喜んだのでは? (佐藤治彦)


2/ 2- 2/ 7「しみひとつない」(ベターポーヅ)@THEATER/TOPS
_感想_ 02/05 揺らぎを残した台本を、迷いのない演出で演技者が透徹した世界を作り上げている。物理的笑いを無理に追求せず、不思議な空気感の創出を尊重したセンスの良さ。美術、小道具、照明、音楽とプルル。加藤直美は素敵で、西島は役者としても面白い。猿飛の声、山崎の立ち姿。いいものをみた充実感。 (佐藤治彦)

1/25-1/30「無敵」(KAKUTA 若手実験公演)@アートスペースリピーナ
_感想_ 01/26 実験性は全く感じられなかったが、若い劇団員たちが自ら挑戦する意識は高く感じられた。台本もオーソドックスながら秀作で70分の短編ながら十分楽しめる。川本が手堅く、佐藤が自由で楽しい。松田は持ち味を活かしていた。 (佐藤治彦)

1/22- 1/30「Brains」(G-up)@シアターVアカサカ
_感想_ 01/25 藤田記子の存在感はとにかくダントツ。桂、宮下、木村、前田などいい役者を揃えたので十分楽しめる作品になっていたとは思う。実際彼らの競演を見ているだけで楽しかった。 (佐藤治彦)

1/14- 1/24「狐の牡丹」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/23 東京タンバリンって、こんな素晴らしい作品を輩出する劇団なんだと驚愕しました。笑い長ける野間口、植田が抑えた演技でメチャクチャいいのは当たり前として、関口の品の良さ、伊藤修子の純粋さも良く、ラッパ屋の大草さんが、これまた素敵でした。 (佐藤治彦)

1/ 9- 1/23「トーキョー/不在/ハムレット」(遊園地再生事業団+ニブ…)@シアタートラム
_感想_ 01/23 台詞が心に響く役者さんとそうでない方との差が大きかったように思います。女優では笠木泉が飛び抜けて、この拠り所の難しい難役を見事に演じていたと思いました。素晴らしい映像がこの演劇の理解を助けてくれました。非常にスタイリッシュだったし。 (佐藤治彦)

1/20- 1/31「なかよし」(ラサール石井プロデュース)@THEATER/TOPS
_感想_ 01/22 手堅く面白いコメディを作り上げた3人の俳優の底力。エレキの音と50歳という年齢が哀愁さでオーバーラップする。水谷作品を田村の若い感覚で演出した効果もあった。 (佐藤治彦)

1/15- 1/24「ヒトリシズカ」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/21 大変面白い。廃屋で解き放たれる人々のウラ。交錯する様々な思い。いろんなタイプの笑いで覆われた105分。出演者も特筆すべき演技。横畠は奥深い演技をしながら時折、心根を噴出させる。柿丸美智恵が切れ味のいい、新井友香が天女のような存在感。3人とも声のトーン、テンポ、アクセント、間が絶妙。本間、井上、瓜生、森、青山ら男優陣も個性ある素晴らしいアンサンブルで対応。今月必見の名舞台。それに入場料も安い。 (佐藤治彦)

1/ 6- 1/16「桜姫表裏大綺譚」(流山児_事務所)@ベニサン・ピット
_感想_ 01/12 とにかく楽しい。倉持健吾と佐藤華子が予想以上の出来映え。若杉は非常に重厚な演技でこの役者の技量の深さと幅に心を奪われた。 (佐藤治彦)

12/ 2-12/26「消失」(NYLON 100 )@紀伊國屋ホール 12/05 役者さんの技術と心が気持ち悪いくらい美味い。テーマも台詞も話の運びなど台本も素晴らしい。美術も映像もいいなあ。5800円の価値ありだが、廻りの若ものはチケット代が高くていけないと嘆いている。何とかケラさん対策を立てて欲しいです。

12/ 3-12/ 5「関係者デラックス」(イデビアン・クルー)@パークタワーホール
12/04 そこにいるダンサー、役者の人間関係や表現能力が高いので、伝わる伝わる。笑う、驚く、焦る、ほっとする…。ステージから伝わるいろんなこと。佐伯新の存在感のすごさ。依田朋子の立ち姿の美しさ、間合いの絶妙さ。最高です。

11/26-11/28「無限ギブス」(猫_魂)@しもきた空間リバティ 11/27 演出もテンポがあり見やすいですが、この台本ならこのまま映像化してもいい作品だと思いました。また、猫魂の役者さんは非常に魅力的であることも知りました。

11/18-11/28「ナイル殺人事件」(山田和也演出)@ル テアトル銀座 11/27 正直がっかりしました。小林高鹿や淡路恵子などいい演技をするものはいるけれど、上演台本、美術ががっかりするほど低調で、安ぶしんの作品としかいいようがない。もっとゴージャスなナイル川クルーズと殺人事件の展開を期待していたのに。

11/ 7-11/28「ハンブルボーイ」(井ノ原快彦出演)グローブ座 11/27 非常に難しい会話の妙や細かい所作で印象がどんどん変る作品を夏木マリ、大谷亮介というベテランと演劇的感性が高い井ノ原が非常にいい座組で仕上げていた。もう少しチケット代が安ければもっと演劇ファンを集客できるのにと残念に思った。

11/24-11/28「フレンズヘヴン」(水性音楽)@明石スタジオ
_感想_ 11/26 若い作者が生きることについて、さまざまな意味合いで葛藤したことを作品に反映した。独特の合唱と踊りというスタイルは堅持しているが、作品の主題にこそ惹かれるものがある。しかし、決して難しいとかいうわけでなく、ぶっきらぼうとも言える飾り立てない語り口は誠実の現れだと思った。

11/18-11/23「青ゐ鳥(アオヰトリ)」(innerchild)@時事通信ホール 11/23 劇団名から小難しくパーソナルな思いが強い作品かと思いきや、台本、美術、衣装、映像、音楽まで透徹した美学があった。さらに、分かりやすいし完成度が高い作品で驚いた。古沢の演技が非常に的確だし、BQの前田が非常に良かった。女優は常石、亀田がとてもキレイで目が釘付けだった。小手は俳優としてだけでなく、作演出家としての側面をきちんと見ていきたいと思った。

11/19-22 明石家さんまプロデュースPart11 今回もコントだけ @恵比寿ガーデンホール 11/23 笑いました。言いたいことは、ありがとう。命がけで観客を笑わせてくれるさんまさん、ラサールさんたちありがとう。個人的には、明石家さんまさんと再びテレビのバラエティでご一緒する機会があるので、こんなすごい人と仕事をするのだと思いホントため息がでるばかり。

11/19-11/23「ドット職人くねくねくん」(くねくねし)@タイニイ・アリス
_感想_ 11/22 金を払って超くだらないものを見てしまった時の喜びとおかしさ、自戒の念が観劇中にぐるぐる廻る。笑顔で劇場を出られる理由は、スタッフ役者がこのくだらないことを、自分たちの心地よいレベルで懸命にやっているから。小田井は感じよさで、三土はパッションで、新倉と役者松尾マリヲはすごすぎる。女優で美人とオモシロ系が美味く混ざっているのもいいです。小難しくなくホント嬉しいほどくだらない公演。

11/17-11/23「Remains」(ストアハウスカンパニー)@江古田ストアハウス
_感想_ 11/22 70分のユニークなパフォーマンス。台詞も動きの意味合いもないのだが、そこで役者が純粋に動いているからこそ不思議と浮き上がってくる人間の関係性。見るものの感覚は浄化され、エロスの根源も見えてくる。

11/17-11/21「ウォッカと聖書犬」(リボルブ方式)@OFF・OFFシアター
_感想_ 11/21 予想に反してナイロン100_とは、また別の空気を持つ非常に素晴らしい作品だった。笑いだけでなく、不思議な空気感を存分に楽しめる。種子、小林、ドロレスと女優がすごい。廻さんがいいのは当たり前だが、宮崎が変な2枚目で面白い。作演の吉増は要注目の才能。これで2500円は安すぎる。

11/17-11/21「不思議インザハウス」(拙者ムニエル)@本多劇場
_感想_ 11/18 ゲストの今林久弥が相当面白く、澤田、市川の魅力満載のステージ。山岸がこの一年の数々の舞台経験からかもの凄く面白くなった。劇中歌がメチャクチャいい。結末に向かって大きな笑いの渦が巻き起こった今までのムニエルとは違う方向性で試行している。次回が楽しみ。

11/15-11/21 ベートーヴェン作曲「歌劇 フィデリオ」(レーンホフ演出)@東京文化会館 11/16 光と影を見事に生かし、最小限の説明的動きで心理描写まで描いていくレーンホフの手腕はすごい。しかし、主役は指揮のラトルとベルリンフィルだった。もちろん歌も悪くないのだが、ピットの中から聞こえてくる音楽が全てを支配していた。日本の音楽史上語り継がれる名演だった。

11/11-12/ 5「イケニエの人」(大人計画)@世田谷パブリックシ… 11/15 ああ、面白かった。

11/ 6-11/23「ピローマン」(長塚圭史演出)@PARCO劇場 _感想_ 11/14 これだけ長く悪意に満ちた黒いファンタジーは他にあったか。中山祐一郎が中山節を封印してマジ演技。で、微妙な間合いで笑いを取っていく腕に圧倒された。出演者4人ともみんなすごいけど。見るのに相当体力要ります。疲れます。

11/10-11/14「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」(劇団、本谷有希子)@青山円形劇場 11/13 本年度屈指の名舞台。若ものなら誰もが感じる不安と哀しみを本質的なテーマを中心に据え笑いもたっぷり入った素晴らしい台本。出演者の名演技が珠玉の舞台に。一段と成長し余裕さえある吉本菜穂子、冴える伊達暁の疾走感と存在感、新境地に達した猫ホテ菅原永二、こんな素敵な女優が俳優座にいたのかと驚いた森尾舞、そして、繊細で崩れそうで迷いの中でもがく鳥海愛子。シンプルなセットに深淵なドラマが繰り広げられる。必見!

11/11-11/23楽劇「エレクトラ」(リヒャルトシュトラウス作曲)@新国立劇場オペラ劇場 11/12 この官能の音楽を東フィルはシルマーの素晴らしいタクトで引き受けた。歌手はアームストロング、セクンデ、グフタソン、ブルナーと非常に好演。美術も一幕もののギリシア悲劇としては巨大なシンプルでいい感じ。人間の声の究極だ。

10/28-11/14「ナイン THE MUSICAL」(tpt)アートスフィア 11/12 本当に素晴らしい作品。女優陣は大浦、田中、麻生ら大活躍。特に池田有希子はこれで演劇界から画期的な評価を受けたはず。これからは帝劇などでも池田さんの唄を聞けるでしょう。問題は唯一、福井さん。頑張っておられるのは分かるけれど、完全なミスキャスト。こんなに魅力的な女性が惚れる男性になってないと思った。誰がやっても難しいが、日本なら誰がいいかずーっと考えてしまった。

11/ 4-11/13「楽劇 オイディプス王 」(幹の会+リリックP)@サザンシアター
11/10 久々に何か分からないもの見ちゃったぜという感じ。オイディプス王で楽劇でゴスペルで70年代ヒッピーが語る人間の本質をえぐる正当派古典劇。もうなにが何だか分からないです。独り深沢敦が熱いほど後方で平幹二朗さんなんかの台詞に大反応しているのがメチャおかしい。いちいち嗚咽し、驚愕し、絶望する。すいません、おかしくて笑ったです。で、歌うと皆美味い。ジーザス〜_とかマジに歌う。いい意味でスゲー変。

11/ 2-11/ 7「頭ビョンこころの銃」(O.N.アベックホームラン)@ザ・スズナリ
11/08 日本のコメディで最も素晴らしい俳優二人が演じている。二人の至芸は必見。が、作品に好みが強くでたものでは観客が着いていけない。分かりやすい作品では爆笑。受けなくてもいいけどという作品と、受けを取ろうというものの振り幅が大きかった。

11/ 3-11/ 9「黒いOL」(庭劇団ペニノ)@西新宿広場 11/07 ペニノの作品は最近の3作品が最高の賛辞に値する作品だっただけに、今回は肩すかしの感は否めない。労苦があったことは分かるのだが、開幕後、幕があくまでの期待感を最期まで持続させることはできなかった。次回作は相当の勝負作となるでしょう。

11/3_5モロ師岡 THE DINNER SHOW(モロ師岡&各務立基〜花組芝居)@乃木坂 コレド _感想_ 11/05 ドリンクを飲みながら、一人コントと短い二人芝居を楽しめる嗜好。これだけの少人数で見られる贅沢さが幸せ。

9/26-11/ 3「ヴェニスの商人」(四季)@自由劇場 10/31 台詞廻しはワザとらしいけど、完璧な発声で適度にシェイプされたシェイクスピアの傑作戯曲の言葉がよく分かる。浅利演出は単純な善悪ものから大きく踏み出し、9.11以後の世界に向かって重要なメッセージを放っている。日下のシャイロックは見物。ただ1階の10列目くらいまでなら7.5千円も許せるが、劇場が小さいので5千円の席で十分な感じがした。

10/30-11/ 7「しゃんしゃん影法師」(桟敷童子)@中野光座 10/31 素晴らしい。本当に見応えのある舞台である。数年後にはコクーンなどで芝居をする人たちかも。舞台をみる喜び、素晴らしい作品に出会い胸が打たれる感動、ひたむきな演劇人の真摯な取り組み。もう全部いいですわ。ひねった世界も好きだけれど、作品を見た後、心が純で若くなっている自分がいた。演劇界のコエンザイム。中野駅からも遠くなく、1時間40分ちょいという長さだし。ホント、必見です。

10/29-11/ 3「烏瓜の園」(椿組)@シアターブラッツ
10/31 小池竹見のこの作品は双数姉妹の初演のときも珠玉の傑作と思ったが、違う味ながら感動を誘う。役者では木下藤次郎、岡村多加江、長嶺安奈が出色。

10/26-10/28「ダイナマイトゼミナール」(ENBUゼミ・田辺茂範クラス)@萬スタジオ 10/29 エンブゼミ卒業公演というだけあって初々しさ清新な気持ちが伝わって来た。客演陣は伝えられた3人以外にも多くのロリ男のメンバーが出ておりも新人俳優を演劇界に迎え入れた雰囲気。ホント感じのいい作品だった。

10/ 1-11/ 2「ときはなたれて」(燐光群アトリエの会)@梅ヶ丘BOX
_感想_ 10/25 常に世間と向かい合いながら誠実な劇作をする燐光群ならではの作品。この劇団の凄いところは敷居は高いが一度見始めるとエンタティメントとしてきちんと成立していること。ドキュメンタリーなんかが好きな人は感動して感動して大変だろう。役者も美味い!年配も若手も。

10/21-10/24「246番地の雰囲気 」(ペンギンプルペイルパイ…)@三鷹市芸術文化センタ 10/23 受賞して自信がさらについたのか倉持の筆は迷いがなくていい。芝居が上手い玉置、ぼくもと(かわいさ倍増)が倉持に応える。そして、客演!。特筆すべきなのは日比大介の凄さで目を奪う。松竹生のふわっと、児玉貴志のキレ、谷川昭一朗の年齢と脂、太田緑ロランスのエスプリと文句なし。そして、長田奈麻が仰天させる。フジテレビさん、こういう女優を「大奥」のメインで使わないから数字が伸びないんですよ!

8/10-11/23「Miss saigon」@帝国劇場 10/22 アンサンブルの技術力が高く、オケが非常に良く鳴っていた。演出プランに従ったのだろうが、別所エンジニアは歌は上手く舞台映えもするがもっと新しいエンジニア像を作っても良かったのでは。笹本キムは大満足。石川エレンは歌も演技も不合格、歌を聴かせる坂元もそうだがキムへの想いを残しつつ捨てるというよりもキッパリ捨ててますという感じだった。

10/13-10/24「Root Beers」(KAKUTA)@明石スタジオ 10/21 役者さんの熱い演技が至近距離で目に痛い。成清さんの熱演でファンの人は嬉しい活躍、原さんはさらに骨太な女でイタリア人みたいでした。何となく学生演劇の匂いがほどよく残るよさも感じられました。

10/ 2-10/20「赤鬼 日本バージョン 」(野田秀樹作・演出)@シアターコクーン
_感想_ 10/21 素朴で素敵な話。赤鬼に外国人を配してヘンテコな言葉を話させるものの、途中あの有名なマーチンルーサーキング牧師の名演説を語り始めた時にはヤバいうるうる状態になりそうな感じに。観ながら一行レビューで前に書かれて感動されていた方もこういった感激を味わったんだろうなあと共鳴してました。良かったけどチケット代7500円は高いなあ。

10/17-10/24「和宮様御留」(花組芝居)@シアターアプル
_感想_ 10/19 花組芝居の奥深さを実感できる名舞台。とにかく奇麗ですわ。舞台美術、衣装、小道具、所作などなど細部まで心が行き届いた舞台というのはこういうのをいう。桂憲一、植本潤が大活躍。もう一度観たいとマジに思う

10/ 8-10/17「その人、女優? 」(東京ヴォードビルショー)@ザ・スズナリ
_感想_ 10/18 今年を代表するコメディの傑作。あまりにも面白い作品で何回も再演されるこの劇団の代表作となっただろう。あめく、小林美江の魅力だけでなく山本ふじこ、羽賀蓉子もいい。その上B作さん、山口良一をはじめとする男優陣も絶好調。若手の玉垣も笑いのツボを抑えており笑える。中島作品がヴォードヴィルの達者な俳優を得て素晴らしい公演となった。

10/17-10/31「楡の木陰の欲望」(寺島しのぶ出演)@THEATRE1010
_情報_ 10/18 プレビュー公演と思って出かけたら、7時過ぎに舞台から演出のアッカーマンが通訳にコーヒーカップを持たせて登場。今宵はプレビューでなく初めての通し稽古ですと来た。ゲネもやっていないらしい。途中で止めたりするかもとのこと、実際一幕だけで五回、アッカーマンがマイクで「ストップ」といい、簡単なダメだしや技術的な問題をいい…

10/14-10/24「バット男」(クリオネプロデュース)@シアターサンモール
10/16 まずは宝船座長の新井友香の隠しても抑えても溢れ出る何かがあると実感。木村靖司、カリカ家城が持ち味を使って上手い。石川浩司は音程のいい台詞廻しが心地よく、伊藤高史が演技がうまい。倉持の戯曲は安心してみていられるし、河原雅彦の演出の手堅さも実感。チケット代がもう少し安ければ…。

10/ 5-10/17「SWAP 2004 」(PLAYMATE)@THEATER/TOPS
_感想_ 10/15 20代半ばの人からの大人のコメディとして非常に完成度が高い。近江谷さんが手堅く抑えた上で、野口かおるがもう断然遊ぶ。京晋佑、八木小織の魅力も出て、4人の役者のファンの方にも、戯曲も面白く手堅い力を感じた。芝居に暗さや毒を求める人には不満かも。

10/5-10/10「ぐんそうと私04」(東京惑ワズ)@スタジオシアター スパーク1 10/10 全く期待していかなかった。しかし、出演者や作演の時代遅れといっていい潔い一途さが溢れていて気持ちが伝わった。

10/ 8-10/11「ANIMAL」(ポツドール)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 10/10   (佐藤治彦) http://www5e.biglobe.ne.jp/~haruhiko/

10/ 5-10/28「髑髏城の七人 アオドクロ 」(市川染五郎出演)@日生劇場
_感想_ 10/08 とにかく会場が喜んでいる。つい5年くらい前に新感線がサンシャインなどの商業演劇の世界に本格進出したのを驚いていたら、もう完全に売れ筋になりました。染五郎に頼るのでなく染五郎を飲み込んで舞台は展開する。小劇場ファンとしては三宅弘城の素晴らしい活躍は当たり前として小村裕次郎や山中崇が思っていたよりも大きな役で暴れるのをみるのが嬉しい。しかしラサール石井は手抜きもしないで、どこで休むのだろう。

10/3-10/15 ウィーン国立歌劇場来日公演 モーツアルト「ドンジョバンニ」演出フランコゼッフェルリ @東京文化会館 10/07 ゼッフェルリの演出が美しく処理の仕方もうまい。劇的な演出効果はさすが。音楽でもスター歌手は好調だが、小澤とモーツアルトの相性が良くないのか、オケが一幕では死んでいた。後半持ち直したものの会場からブーイングが小沢征爾に飛んだ。

10/ 2-10/ 5「かもめ」(ロシア国立アカデミー)@アートスフィア
_感想_ 10/05 そこに立ち上がったのはロシアの冷たい空気だし、時代の流れの中に翻弄されていく人間の焦燥感だったりする。リアリティのある重厚な演技とはこれ、そして、高いレベルでそれを見せられると、自然とチェホフの世界に引きずり込まれる自分がいるのだ。

9/30-10/ 3「バカワールドカップ」(男子はだまってなさいよ)@ラフォーレM原宿 10/03 大堀こういちさん、オモシロ過ぎ。大堀さんをマジかに観るオールツーステップスクールの井苅智幸は笑い過ぎ。が、気持ちも判る。規模が大きくなり出演者も豪華になりこのユニットこれからどこに行くんだろ。パンツ一丁がコンセプトなのは判るが、それに固執するのかな。

9/30-10/3「レジデンス昭和 ラバーズオンリー」(クロム舎)@高円寺明石スタジオ 10/02 静かな演劇の発展系として芝居に事件がおき巻き込まれる人間たちの様相を描こうとしている点は面白い。それは出だしてで相当高い水準で成功している。ほとんどの男優陣は演出の意図を理解し水準が高かった。後半になるとせっかくの空気が崩れ始める。終盤は…。将来格段に延びそうな予感のするチームでした。

9/30-10/ 4「INSTANT COFFEE SHOP 」(iOJO! produce )@こまばアゴラ劇場 10/01 1時間25分のスピーディな展開。初日でアゴラ満席の人気公演。が、僕は楽しみましたが、ちょっとした関係者なので、あれですが、今のオッホ!の俳優陣の質の高さを満喫できるものと思います。前売2500円は安っ!

9/23-10/ 5「しぶき」(猫のホテル)@ザ・スズナリ
_感想_ 09/30 現代日本の演劇界のひとつの頂点である。台本は現代を見据え社会に翻弄される人々を笑いながらも慈しむ。役者は個性と技量に富んでいるものの、それに酔うことはない。むしろ、技量と個性のある役者だけに許される白紙化と遊びで他劇団と別次元に。それはもう好き嫌いの域を脱している。海外の観客に理解されるか分からないが、国際交流基金はここにこそ金を使うべき。究極の感動と笑い。猫ホテの自己最高記録を塗り替えた傑作。

9/24- 9/26「カリスマ」(らくだ工務店)@シアターモリエール 09/26 未熟さが目立つ公演ではあるが、登場人物間の心の話をやりたいという意思は伝わった。美術、演技、映像、音楽、そして、笑いに課題はあるが、今後に期待したい。

9/18ー9/20藤原歌劇団/オランジュ音楽祭共同制作 ビゼー作曲「カルメン」指揮チョンミュンフン @東京文化会館 09/23 オケピットにフランス国立放送フィルが入った事により主役はオケかと思いきや、ラスコーラはじめとする歌手陣も充実(代役含めて)。美術もオーソドッツクスながらセビリアの雰囲気を良く出していた。なかなかいい演奏に出会えない作品だけに、全体をハイテンションに手堅くまとめたチョンの力量に脱帽。

9/14- 9/22「赤鬼 タイバージョン 」(野田秀樹作・演出)@シアターコクーン
_感想_ 09/23 野田作品には時に野田さんって頭良すぎだわ…と芝居よりも野田秀樹の脳に引きづられている自分がいる。それは演劇的な高揚感を醒めさすわけでして。しかし、この赤鬼はそういったところがない野田秀樹が作った現代の民話だと思うのですよ。特にタイバージョンは、他の方も書かれているように、民話的な色彩が強くぴったりという感じですね。ナットヌアンベーンという俳優が特に良かったと思いました。役も美味しいけど。

9/17- 9/21「たびだち」(演劇弁当猫ニャー)@ウエストエンドスタ…
_感想_ 09/21 ブルースカイさんの才能にはいつも関心させられる。観客がひいているのも演出だったりするから。そういう意味合いで引け際のタイミング、演出などは見事というしかない。今やめる事で猫ニャー長く語られるものとなったと思う。池谷さんが圧倒的な存在感だが、乙井さん、小澤さんが可笑しい。ブルースカイ自身の出演者としての面白さも感じた。そして劇団員に愛されていることもビンビン伝わってきた。

9/17- 9/20「反撃バップ!!」(ピチチ5 )@明石スタジオ 09/20 どこにでもありそうだが、一ひねりで面白い設定になったストーリーを、胸に突き刺さる名台詞、怒濤のスピード感、驚きとセンスの美術、そして、粒ぞろいの役者陣によって今秋最高の大穴舞台が登場。伝説になる舞台。超オススメ。野間口徹、植田裕一、三士幸敏は最高の演技!!!

9/17-9/20「BIG WEDNESDAY」(コンドルズ)@シアターアプル
_感想_ 09/19 コンドルズはさらに進化していた。近藤良平の踊りがさらに素晴らしいのはもちろん、ダンサーでないものも、踊るという意思のもとに鍛錬を積み重ねたということがよく分かり、感動を呼ぶ。小林顕作作のコントシーンも面白く、出演者の演技ポジションも定まった感じ。全体的な構成もうまくこの数作品のコンドルズの中で最高の出来。感動した!


9/17-9/20「Turky」(ONEOR8)@三鷹市芸術文化センター
_感想_ 09/18 驚く劇場全体をボーリング場に変えた徹底的に凝ったセット。奇をてらわず人間を誠実に描く田村の台本。役者は十分にトレーニングされている。今井は今回も違うキャラに挑戦。恩田の若き高倉健のような佇まい。平野のナチュラルな演技。そして、客演の本間が上手い。上手さを適度に削りながらの憎い演技。伊藤俊輔が面白く、この演技で多くのファンを得るだろう。三鷹と遠いのだが出かける価値のある素敵な1時間45分の芝居。

9/16-9/26「超人」(カムカムミニキーナ)@本多劇場  09/17 いつもながら2時間30分の大作でした。八嶋、藤田プ、吉田と芸達者な役者がハイテンションで舞台を引っ張るのですが、作品全体としては、自分の能力では計り知れないものでした。正直、困惑もしました。松村さんは明治座をはじめとする数々の外部作演出を経て劇団では新しい世界に行こうとしているのでしょう。僕には、それが…

9/ 8- 9/18「轟天VS港カヲル」(大人計画ウーマンリブ)@サンシャイン劇場
_感想_ 09/16 この世の春…って言葉がありますが、大人計画の方とクドカンさんにはホントにそうなんだろうと思いました。なにが面白いかって分からないのですが、自分、笑っているし。3時間が短く感じるし。何か信者になってしまったのかなあという不安も感じながらの観劇で、ゲストは間違いなく長井秀和さんでした。

9/9・11「蝶々夫人」(イタリアプッチーニフェスティバル)@NHKホール 09/12 演出がぼんやりしていても、圧倒的な唄の説得力で素晴らしい公演となった。ダニエラデッシー、アルミナートなど当代一流の歌手だから、当たり前か?

9/ 9- 9/17「痛くなるまで目に入れろ」(G2プロデュース)@紀伊國屋ホール
09/11 数々のG2さんの作品の中で最高傑作とはいわないが、エンタティメントに徹した快作。全編に渡って阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一郎が笑いを持って行くのも、何となく嬉しい。5000円のチケット代は安い。見といて良かった。当日券も出ている模様です。

9/9 劇団NLT「オスカー」@かめありリリオホール  09/11 オーソドックスな翻訳喜劇であるものの、村井国夫が大活躍で会場のお客さんは大喜びでした。

サイトウキネンフェスティバル松本 オペラ「ヴィツェック」指揮小沢征爾 @松本市民芸術館  09/08 安藤忠雄の舞台美術が面白かった。照明の妙も衣装のユニークさ、ムスバッハの演出も際立っていた。出演者の技量は高くこの現代音楽の難曲をいとも簡単に演奏して行くのだが、どうも問題意識と言うかテンションが低い。だから、伝わって来ないのですね。メチャクチャきれいな心ない美女をみている感じでした。

9/ 2- 9/26「九月大歌舞伎」(中村勘九郎・坂東三津五郎)@歌舞伎座
_感想_ 09/06 三男デビューかもしれないが、必要以上に強調するのは幾ら歌舞伎でも如何なものか?魅せるものだけで勝負してくれればいいのに。夜の部は最後の世阿弥の宇都宮峠の途中で客がどんどん帰る。確かに退屈な作品で勘九郎や三津五郎だけでは客は芝居を見てくれないという例。といって毎回同じ作品ばかりでも困るが。二大歌舞伎スターの見栄の途中で客がどんどん帰ると言う怖しいものを見たい方は是非夜の部歌舞伎座へ。

8/21- 9/12「男性の好きなスポーツ」(NYLON 100_ )@本多劇場
_感想_ 09/05 ああ、気持ちいい。超、気持ちいい。見終わって自分の内面が強く問われ、何か耳の奥まで耳あかを掃除したときのあの何とも言えない快感。あの痛気持ちいい感じ。そんな感じ。エロイ言葉の連発は劇中では本質をつく言葉の矢となって舞台から僕らの脳髄と心に突き刺さる。村岡さんが素敵でみのすけさんが素晴らしい。ここで評判があまり良くないので少し躊躇してましたが、最高に面白いです。が…

9/ 3- 9/12「ハレルヤ」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
_感想_ 09/05 圧倒的な力量で迫る現代日本を代表する演劇公演。主題は普遍的で元々上手い役者の技量がバージョンアップされている。これこそ海外に向かって発信されるべき作品。和田憲明と役者の勝利!

9/ 2- 9/ 5「北大阪信用金庫」(康組)@ザムザ阿佐ヶ谷
_感想_ 09/03 すげー楽しかったです。実力のある役者が少年時代に戻ってやんちゃをやっているような感じです。場が楽しい、空気がいいです。特に、今奈良、キック、石原がいいです。

9/ 1- 9/ 6「インテル入ってない」(ヨーロッパ企画)@下北沢駅前劇場
_情報_ 09/01 噂のヨーロッパ企画を初見。う〜ん、う〜ん。リアリティがあるのかないのか…。話はあるようでなくて、役者さんは、その口調や立ち方は大倉孝二のマネ?といいたい人とか、ホンジャマカ恵かよ?といいたい人も。工場ではあんな人間関係はないし、そんな状況もあり得ないし。でも廻りは笑っているし、2200円だし。う〜ん、う〜ん。オレの結論は…。

8/25- 8/29「僕がブルーハーツとダウン…」(Oi-SCALE)@下北沢駅前劇場
_感想_ 08/30 こりゃすごいや。相当面白い。疾走感が小気味いい。こんな若い才能を見つけると嬉しくもあり嫉妬を感じることもあり。とにかくしばらく見続けたいと思わせる久しぶりの若手劇団。男優陣の質の高さとキャスティングの美味さは特質される。全員ではありませんが…。演技者としても林はいいですね。ベタポの山崎さんの別の魅力を引き出した演出も_ いい作品を見せてもらいました。ちょっと絶賛したいです。

8/19- 8/29「HUNTER_HUNTER」(松村武脚本・演出)@シアターサンモール
_感想_ 08/29 原作には全く興味はないのだが、松村武の作演出と佐藤拓之や池田有希子さんや香川耕二ら小劇場の強者が出演しているので見に行った。で、美味かった。この手の設定のものは若手の劇団が良くやるが、やはり出演者が美味いとココまで見られるのだと関心。市川の身体のキレ、声のトーンは相変わらず傑出。佐藤の悪役が笑える。香川の芝居がハマっていて柔軟性に驚き、池田嬢の可愛さ、声の良さがいいっす。

小金井薪能 @小金井公園江戸たてもの園前   08/23 野村萬斎が圧倒的な存在感と要らない力が抜けていて突出。「清水」「安宅」と楽しんだ。しかし、野外の能狂言いいですね。日暮れとともに緑は深まり鈴虫は鳴き、カラスは夜空を染める。雰囲気満天だった。来年もいきたい

8/21- 8/22「創立40周年記念ガラ」(東京バレエ団)@文化会館 08/22 現代物からノーブルな古典までモノにした東京バレエ団は世界中のどのバレエ団にもない魅力を兼ね備えたカンパニーであることを再認識。20年前と比べるとコールドダンサーの体型も揃っている。惜しいのはエチュードで一拍遅れ続けたダンサーがいたこと。遠藤千春があいも変らず日本人離れした素晴らしい踊り。

8/20- 8/22「NOTES 」(ニブロール)@シアタートラム
_感想_ 08/21 出演者が活き活きしている舞台を見ると嬉しくなる。インスタレーションとかコンテンポラリーとかどうでもいいじゃないですか。いつも考えない感じない脳みそを引っ掻き回してくれた感じがしたさ。

8/12- 8/29「シカゴの性倒錯/カモの変…」(tpt )@ベニサン・ピット
_感想_ 08/18 鴨がホントに面白い。真中瞳は下着姿でHなシーンなのに艶やかさをあまり感じさせないなあ。山本亨と松本きょうじの芝居の上手さ、特に台詞のやりとりを満喫できる。小山萌子は清楚な感じでエロイことやるから凄い。必見。

7/28- 8/ 1「その鉄塔に男たちはいると…」(花組芝居OFFシアター )@銀座小劇場 _感想_ 08/01 何しろ本が面白いからなあ。花組芝居の役者の力量を発揮。桂は花組芝居以外にも客演が多数あるのである程度予想できたが、30代も半ばになっていよいよいい味。また、特に秋葉、松原がめちゃくちゃいい。通常の花組芝居とは別の面を出した。水下の演出は手堅い演出プランで腕前を披露。

7/28- 8/ 8「42ND STREET 」(ブロードウェイミュージ…)@東京厚生年金会館
_感想_ 07/31 今年来日するブロードウェイミュージカルの中では最も見た方がいいプロダクションであることだけは間違いない。ダンス、楽曲の良さ、衣装の華やかさなどミュージカル本来の面白さ楽しさ満載である。しかし…

7/15- 7/25「一天地六」(椿組)@新宿花園神社 _感想_ 07/16 圧倒的な面白さ!高橋和也、木下藤次郎、有園芳記、池田有希子、鳥居しのぶ、村上ショージ、野口かおる、清郷流号、宮島健、江端英久、新納敏正などなどなど、人間が生き生きとし、空気が躍動する。何で見ないの?夏なのに! (佐藤治彦)

7/12- 7/25「真昼のビッチ」(ヴィレッヂプロデュース)@シアターアプル
_感想_ 07/13 傑作。長塚ノワールの真骨頂。何しろ、劇場出たら歌舞伎町のど真ん中だもんなあ。賞をこれで取るなあ!必見。女優陣を前面に出し、暗く重い真実の世界を暗い笑いで味付けした。ガラガラの客席がもったいない。阿佐スパを好きな日に見られるのはこれが最後かも?チケットは高いけどね。俳優陣は素晴らしい成果を上げた。特に… (佐藤治彦)

6/25- 7/25「PLAY WITHOUT WORDS」(マシュー・ボーン演出)@シアターコクーン _感想_ 07/12 マシューボーンの仕事は素晴らしいものばかりだが、90分に渡って同じコンセプトで踊りを見せ続けられてもなあ。やはり、芝居の中に組み込まれている方がいいと思った。コンテンポラリーダンスが好きな人はいいのかもしれないけどね。ま、ロンドンまで見に行こうと思っていたくらいだから、良しとするかなあ。しかし、例によってもう一度見たい人向けに超割引でチケット売っていた。友達で半券持っている人に頼めば…、 (佐藤治彦)

7/ 8- 7/12「Dr.ナース DEAD OR ALIVE 」(ロリータ男爵)@シアターモリエール_感想_ 07/12 正直驚いた。役者が良いんです。エキストラの人たちも最高だし、さ。そして、本がいいです。メチャクチャ深いや。最近のロリ男で出色の出来だと思います。それに… (佐藤治彦

7/ 1- 7/11「ファンシー」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 07/11 今林、佐藤、大倉、桑原が素晴らしい演技。非常に深い人間の哀しみを描ききった小池の力に感服する。そして、前記以外の俳優の上手さよ。後年に双数姉妹の記念碑的作品になるかもとの思いあり。 (佐藤治彦)

6/25- 7/ 4「旧歌」(グリング)@下北沢「劇」小劇場
_感想_ 07/03 人生の哀歌を静かに表現。劇団円の井出さんの客演が芝居に厚みを加えた。弘中麻紀、桜子、長谷川敏子と女優陣がいい。泉陽二も抑えたいい演技。丁寧な台本と緻密な演技が楽しめる。 (佐藤治彦)

6/25- 7/ 4「あほんだらすけ海賊版」(東京ヴォードヴィル)@ザ・スズナリ
_感想_ 07/01 皮肉やらブラックな笑いはない。お腹抱えて笑うだけでない。たかはし等と山口良一が例年以上の重責を背負い、劇団のほとんど舞台に立つ機会のない若手俳優に大きな機会を与える姿、それに何とか着いて行こういう若手俳優の汗を見ているとメチャクチャ暖かい気持ちになる。とてもいいドキュメントを見た思いが残るのである。泣けます。 (佐藤治彦)

6/17- 6/27「スケジュール」(水と油)@シアタートラム
_感想_ 06/27 もの凄い水準なので圧倒された。ユーモアとイルージョンと何だろう。テアトルコンプリシテの様でそうでないし…。結構ベタな笑いも多いのだがここまで徹底してきちんと見せてもらえると違う境界線が見えたような気がした。いや… (佐藤治彦)

ー7/3 ヴェルディ「ファルスタッフ」@新国立劇場 06/26 話の馬鹿馬鹿しさ、セットアイデアの良さと美しさ、声の贅沢、オーケストラの美味さ。欧州でも評判のミラーの演出。なにをとっても超一流。日本でこのような公演が見られる幸せ。アンサンブルも良かった。

6/16- 6/20「SHIKAKU 」(Noism04 )@パークタワーホール 06/20 いやあ面白い。カッコいい。コンテンポラリーな世界をこれほどまで刺激的に見せてくれるとはとても嬉しい。演劇的な部分も小劇団の発想にはないものなのだし…

6/16- 6/23「新浄瑠璃 百鬼丸 」(手塚プロダクション・扉座)@紀伊國屋ホール
06/20 こういう設えは若手ではできない。20年の演劇経験がものをいっている。新しさはないが見ていて安心する。役者では岡森が圧倒的な美味さ。

6/15- 6/20「ちぎれるほど愛して」(ベターポーヅ)@THEATER/TOPS 06/19 純度の高いナンセンスをやるのかと思いきや、物語はドンドンと高まり、美しい悲恋話に。加藤直美さんがやっぱいい。山崎さんが定位置を確保。しかし一番面白いのは、なぜか西島さん。なぜってさ…

6/ 4- 6/13「今、逃げる」(iOJO!(オッホ) )@THEATER/TOPS 06/14 人見英伸が復活。上野直英、杉山将巳、ふた皮剥ける。佐藤志織、菊池春美、可愛さにアクセル。外部では池宮城が_。黒川ワールド新境地へ。そして…

5/30- 6/12「真夏の夜の夢」(木野花演出・MA出演)@東京グローブ座 06/13 会場のぬるい空気は参ったが、みのすけ、峯村、小林顕作と小劇場界の強者が大活躍で本当に面白かった。特に…

6/ 9- 6/20「可愛い千里眼」(桟敷童子)@鈴木興産31号倉庫内…06/12 完璧ではない。しかし、会場に入ったとたんからこのカンパニーの芝居への思いがドンドン伝わってくる。台本をもう少し絞ればいいのにと思うけれど、終盤の圧倒的な迫力は若々しく無謀で素敵だ。役者は南谷がうまいのは当たり前として、kakutaの原(きちんとアングラ女優となってる)、小林、板垣と女優がいい。男優では桑原の一直線な演技に魅力。遠いけれど必見。

5/29- 6/13「HELP!!熱っちぃ地球を冷ま…」(モーニング娘。ミュージ…)@中野サンプラザホール 06/07 正直、相当馬鹿にして見に行ったら、何の何の。ミュージカルコメディとしてきちんと成立。チケ代が12000円と高額なのは如何なものかと思うけれども。小林美江、平沼がいい味。あとお客が面白いです。久々に方南組を見ようと思いました。

5/29- 6/ 6「狐狸狐狸ばなし」(トム・プロジェクトP)@本多劇場
06/06 昭和の名作をここまで新しい作品として蘇らせたケラのすごさ。役者もラサール、篠井、六角、真山、野間口ら出演者も秀越。美術もセンスがいい。

パリシャトレ座プロジェクト ジェシーノーマン「モノオペラ」@東京文化会館  06/03 希代のディーヴァがドイツとフランスの女の嫉妬と恋の結末の付け方の違いを浮き彫りに見せてくれた。難解なシェーンベルグとも彼女を通せば通じ合うことができる喜び。ピットの東京フィルが素晴らしい好演。美術も高感覚で演劇をやっている人にこそ見て欲しいものだった。

5/27- 5/30「ムーンライトコースター」(KAKUTA)@浅草花やしき 05/31 この劇団は単純に劇場で公演を年に何回かしよう…というような姿勢はない。常に一回一回の公演で何かやってみよう。こうしようという姿勢を貫こうという姿勢がある。今回もそう。未熟であったとしても、それが飛躍につながるのだと思う。好感を持って拝見しました。実近、原、成清、桑原が好演。

5/25- 5/30「裸足」(ONEOR8)@THEATER/TOPS  05/29 若い劇団なのに、中年やシニアのお客さんがいっぱいいる。中年のネクタイをし背広を着た親父客が真っ先にクスクス笑っている。そんな誰にでも分かる芝居の優しさがあります。

5/25- 5/30「裸足」(ONEOR8)@THEATER/TOPS 05/28 徹底した日常の描写が作中人物達のワケアリな関係を浮かび上がらせる。まぁ毎度お馴染の劇作進行。しかし、そこには良く計算された笑いがあり、悲哀があり、憐憫があり、切実さもあり、そしてひたむきさもある。派手さはないが、この劇団はの芝居を見たあとは人情の機微を教えられた気がする。余談ですが終演後、劇場裏のおでん屋で佐藤治彦氏目撃。赤いTシャツが良くお似合いでした。 (ごてふ)

4/29- 5/28「小さなリンボのレストラン」(庭劇団ペニノ)@渋谷・はこぶね
05/27 こだわりが上手くいったところと、抜け落ちたところとの差が面白い。音楽の使い方がうまい。野平さんは俳優としての覚悟が良く出ていて好感。

5/14- 5/23「いろは四谷怪談」(花組芝居)@世田谷パブリックシ…
05/18 加納ワールド見参。ベテラン勢が余裕の演技。若手では桂、八代がいい。特に八代は、歌、ダンス、台詞回しなど飛び抜けた力を軽く見せる。

5/13- 5/28「マクベス」(野田秀樹演出)@新国立劇場オペラ劇場 05/14 野田秀樹さんが言葉を奪われ演出するとどうなる!その答えがこれ?長年オペラを観て来た感想から申し上げると作品選択の失敗。歌手やオケがあまりにも良すぎて野田さんの演出からくるメッセージ性よりも音楽からくる感動の方が勝ってしまったという感じでしょうか。しかし、必見であることは間違いないです。

5/12- 5/23「バナナがすきなひと」(ダンダンブエノ)@青山円形劇場 05/12 間違いなく今年度の最高作品。小憎らしいくらいに考え抜かれた設定、ストーリー、キャスト、遊び。一流の演技者揃いですし、作家ですが生涯の代表作となるでしょう。観客も生涯忘れない作品となると思います。演劇関係者は自分が関わっていないことを歯ぎしりするでしょう。最高です。笑います。泣けます。嬉しくなります。

5/ 1- 5/25「歌舞伎座五月大歌舞伎」(十一代目市川海老蔵出演)@歌舞伎座
_感想_ 05/11 新之助は歌舞伎界のアイドルを脱して海老藏になったと実感。左団次とか亀蔵がいいです。芝カンさんの万野が最高に面白かった。襲名は本人よりも、脇の小さな役まで大物がやるのでホントに面白い。

5/ 8- 5/11「くねくねし」(悪運ダイヤ改めくねくねし)@下北沢駅前劇場
05/11 いろんな劇団を見るといろんないい俳優、個性豊かな人が隠れているなあと実感。役者松尾マリオは貫禄まであった。が…

4/28- 5/18「オン・ユア・トウズ」(アダム・クーパー出演)@ゆうぽうと簡易保険H 05/10 この数年に来日したミュージカルの中では出色の出来。出演者のレベルが非常に高い。字幕がなければ日本で見ていることを忘れるくらいだ。いわゆる巡業組のレベルでないことが嬉しい。13000円は高くない。

5/ 6- 5/16「天までとどけ」(シベリア少女鉄道)@THEATER/TOPS
05/10 1時間30分とこのアイデア、この話なら、本当に適切な上演時間。冒頭のタイトル映像の完成度から、この集団の志の高さを感じざるおえない。

5/ 1- 5/27「燃えよ剣」(上川隆也出演)@明治座 05/07 本当にラサール石井さんの演出かと思うくらい緩慢で重い。小劇場系の役者さんが山ほど出ているので見に行ったのだけれど、新撰組でもなく風間さんや富田靖子主演でもなく上川ショーだった。正直辛い4時間。12000円は高い。

4/28- 5/16「ドライブインカリフォルニア」(日本総合悲劇協会)@本多劇場
05/05 演劇界の頂点を極めるとここまですごいのかって。何しろ本多劇場のロビーは花だらけで歩く場所がありません。仲村トオルが予想以上に好演。猫背さん、村杉さん、サイコー。信者のような…

新国立劇場オペラ「神々の黄昏」(キースウォーナー演出 クリスチャンフランツ主演) 03/30 圧倒的な耽美的音楽の快楽を味わえるし、ポップな演出はめちゃ面白い。歌手も世界水準、オケも奇跡的名演、これがZ席なら1500円。観なきゃ損!!

/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/26 もう見終わって1週間以上立つんだけど、あんなヘンテコな演劇体験はしたことがなし。いったいなんだったんでしょう。 (たまこ)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/23 絶対安全圏であるはずの客席をも芝居に取り込み、過剰なエロや暴力が、やがて人間の本質へとたどり着く。バランスの難しい脚本を丁寧に練り上げた佐藤治彦に、三浦大輔の演出に、多田淳之介、三坂知絵子の好演に、それぞれ_ひとつ。 (ジュウイチ)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/23 こんなものをつくる三浦もよろこぶ客も悪趣味な変態だと思います (匿名)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
03/22 三浦演出の切れ味と佐藤のプロデュース能力は評価に値する。観れて良かった。 (女子三十路楽坊)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/21 客席を舞台化する手法に新しい試みがあったが、内容はいつもの三浦節で実験性は感じられない。公演後、佐藤さんがこれは筋書きがあって云々を言ったのは余計では。客への気遣いかも知れないが、実験なのだからエクスキューズなく放り出したまま終わった方が良い。 (りりか)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
03/21 メタフィクション構造の芝居や即興が混じる芝居は数あれど、ユーモアの配分まで周到に計算したブラックコメディとして完成させた点は買える。不満点は多々あるが、往年の実験演劇へのオマージュとしても、楽しく観られた。今後もがんばれ。 (ステンシル) mailto:freednia@yahoo.co.jp

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/21 台本のことを書かれている方もいますが、前半の嘘丸出しの演劇的世界、中頃の演劇破壊の時間と笑い、そして終盤の空気の破壊といろいろと考えてあったと思いますよ。佐藤華子がいい演技。多田淳之介はちょっと演技が荒い。 (ん)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/21 虚実すれすれが魅力なのに、この台本では嘘にしか見えない。せっかくの場所が生かしきれず、もったいない気がしたが、「実験」だからいいんでしょうね。 (UN)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
___  03/21 女を見透かしてて怖い。オンナゴコロと改題してください、ってくらいです。 (とよちゅん)

3/20- 3/21「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
___  03/20 一行レビューも芝居に収斂されてしまうネット時代のメタ演劇、という「実験」なわけですね。かつての代々木忠監督のAV「いんらんパフォーマンス」シリーズに近い味わいの虚々実々。役者さんもオツカレでしょうが、観客の皆さんもホントにお疲れさまでした。 (もっちー) mailto:mochinagamasaya2003@ybb.ne.jp

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/19 結局はこのプロジェクトに振り回されている人少なくないですね。佐藤氏は今年もえんぺの話題賞を狙っているのかな。三浦氏の演出パターンが観えて結末が読めた。細川が面白かった。 (ん)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/18 きしょい  お金はいいから時間を返してくれ 女の人はキャンセルした方がいいですよ マジで (ねむむ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/18 ぬるい。三浦は才能あるのだから素人プロデューサ相手に妥協するな。『実験』とのことだが、過去の演劇人が試みたことばかり。要勉強 (あのね)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/18 何事も「とことん」やるのが好きです! (ありす&てれす)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/18 この作品で佐藤治彦の演劇に関する才能については云々しないが、少なくともプロデュース能力があることを証明したと思う。しかし三浦演出はワンパターン。俳優は細川が良 (トモ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
____ 03/17 けして好きではないけど、貴重な体験。結果論ではあるが、俳優は全ていい。 (ふりがな)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/17 キモチが悪かった。あと、なんか変な臭いがした。 (泰 宏)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/17 駄作。佐藤治彦氏の道楽に付き合わされた人たちに星一つ。 (ひろ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/16 観終わって。最悪の気分。実験なのは場所だけ?それともあの話も演出も実験ですか?そうならば、非常にオサムイ。役者がほんとうにほんとうに巧かったので作・演に限りなくハラが立ちました。特に、作家さんに苦言を呈したい。あなたが座る場所や、座っているクッションも、一考の余地ありでは?星は役者、特に細川の巧さに。 (ねね)

3/11-3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場03/16 そこそこ。三坂さんの演技は下品に思えて気になったが。いいのかなあ。 (MM)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
__   03/15 こんな演劇があるのかと目から鱗。演劇は奥が深い。でも個人的理由から_2。プレミアム飲み会は参加が吉。役者さんはみんな素敵。特に三坂さんは_ (ぶらっく魔王) mailto:mailto@blackmao.com

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/15 残酷なこと、見ては行けないことを自分が見てみたいということが分かった。佐藤治彦みたいな人がこの公演の企画、台本を書いたとは思えないくらいに_。多田淳之介、細川洋平、華子_。三坂は糞_ (!)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/13 筋書きが面白かったし、場所が演劇を観るのに面白かった。悪意とエロの芝居だった。ただ、本当に疲れた。三浦の力量、佐藤の才能、多田の魅力、細川の美味さを感じた。しかし、三坂はしょぼい。 (Y)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 多田淳之介がカッコ良かった。すごいものを見てしまったと言う感じ。 (ユミ)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_    03/12 必要以上のテクニカルな暴力は面白くなく、空しい。 (taka)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
無星   03/12 佐藤氏の『オヤゴコロ』では無く『シタゴコロ』で観に行った僕は楽しめました、星はあえて!演劇の虚構にチャレンジしている姿に感動!必見!。。 (金田浩樹) mailto:hiro-xxx@c-living.ne.jp http://www.tokyospike.com/

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 まさに実験という言葉が当てはまる公演。「実験」という意識で見に行くのであれば面白い作品であろう。 (Canan)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/12 実験的には面白い。愛と欲望と、現実と虚構と・・・良く言えば現代版ギリシャ悲劇?でも皮肉な事に、三浦はこの舞台で「リアルな演劇」の終着点を自ら示す形となっていないだろうか。 (コロスの一人)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_感想_ 03/11 感想は談話室に書きますが、一言だけ。多田淳之介(暴言、暴力、裸)は見苦しい。 (HARU)

3/11- 3/15「ウラゴコロ」(三浦大輔演出)@佐藤治彦仕事場
_情報_ 03/11 いつも大変お世話様です。当公演の台本を書きました佐藤です。おかげさまで好評のため、17日、20日、21日に追加公演をすることになりました。 (佐藤治彦

2/10- 2/15「人間力学ショー THE BEST」(親族代表)@OFF・OFFシアター
_感想_ 02/15 ゲラゲラ笑うものでない。ちょっとブリティッシュな笑い。とにかく野間口徹の至芸を見るだけで行く価値がある。とにかく美味い。巧い。
感想というわけではないのですが…。このような内容を投稿することをお許しください。

_感想_ 01/15 私が2002年1月23日に投稿した1/22- 2/ 2「トーキョー・ボディ」(遊園地再生事業団)@シアタートラム に関する一行レビューは、当時の感情に流され余りにも未熟でレビューとして出すべき内容ではありませんでした。投稿した内容に自信が持てませんので無視してください。 (佐藤治彦)

1/15- 1/18「キャンプ前」(オールツーステップスク…)@渋谷Gallery LE DECO
_感想_ 01/15 素晴らしい台本、訓練された俳優、効果的な演出。完璧なトーンのセリフで終始芝居の空気を作る笠木泉、感情を完璧なまでにコントロールし自然な演技ながら演劇的な効果を知っている井苅り智幸、色気を発し続けるいせゆみこ、ナイーブな演技で裏の部分まで表現した足立智充、もちろん圧倒的な佐伯新と…。次回公演は1年以上先というのが残念でならない。この観劇の後の感激で、演劇に求める水準が高くなるだろう。 (佐藤治彦)

12/19-12/22「余力」(東京デスロック)@本多スタジオ
−感想− 12/21 面白い!20代の死とか時間とかをこねくり回さずに表現。重くて暗い笑いもあって見つけもの。俳優が絶品。 (佐藤治彦)
11/ 7-11/16「SOLO」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
−感想− 11/11 1年に数本しか出会えない素晴らしい演劇。これこそ必見、これこそ名演技。和田憲明氏のTOPSシアターでの仕事は本当に粒よりです。絶対にご覧になることを心よりお薦めします。本当にすごいです。興奮する自分、エロチックな空気、ドラマがそこには起きています。 (佐藤治彦)
10/24-26「大クラシック」ピチチ5@中野あくとれ
−感想− 10/26 発見!超面白いとこ! (佐藤治彦)
10/11-10/19「やや無情」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
−感想− 10/17 圧倒的な傑作。素晴らしいアイデア、脚本、俳優のレベルの高い演技。幾重にもめぐらされた感激の網にはまるでしょう。双数姉妹の新境地です。そして、客演を呼んだり、コラボしたりするのは本来こういうことのためにあり動員のためだけではないはずなのだ。安易なコラボ客演が多い中、双数の賢明な選択を知って欲しい。本当にいい作品です。演劇を愛していることの喜びを味わえる数少ない作品です。見てよかった!!!!! (佐藤治彦)
10/ 9-10/13 Innocent Sphere「地霊-ゲニウス・ロキ-」新宿シアターモリエール
−感想− 10/14 完成度が高いです。美術、衣装、照明、音楽、映像、テーマ、本がいいです。 (佐藤治彦)
10/10-10/19「オールとんかつ」(動物電気)@中野ザ・ポケット
−感想− 10/14 暖かくて笑えて本当にいい芝居です。男優はみんな気持ちと身体を張っていて生き様を見せてくれます。森戸さんがメチャいいです。 (佐藤治彦)
管理人よりお知らせ
●情報● 09/06 裏拙者マニアに関して「佐藤治彦」名義で9月5日に登録された一行レビューは、過去に投稿された別の方のレビューのコピペでしたので、削除しました。なにかありましたら管理人まで。よろしくお願いいたします。 (管理人)
8/29- 9/ 1「京都11区」(MONO)@サザンシアター
−感想− 09/02 MONOへの期待が高すぎるためか、拍子抜け。何か土田英生の新しい局面が見られるかと思いきや、特になかった。どちらかというと土田より上の世代の演劇者たちの軌跡に近寄った感じがした。 (佐藤治彦)
8/16- 8/19「風のピンチヒッター」(ランニングシアターダッ…)@紀伊國屋ホール
−感想− 08/18 テーマはいつもの通り「勝負よりも、そこに情熱をもって挑戦したことに価値がある」というもの。ストレートで熱い青春物語。 (佐藤治彦)
8/ 4- 8/21「WEE THOMAS」(長塚圭史演出)@PARCO劇場
−感想− 08/17 グロい芝居という人がいる。確かに血や死体は山ほど出るが、それはもちろん作り物。劇場では俳優たちが死臭や残酷さや、テロに走った男たちの感情を伝えてくれたときに、それは本物と同じようになり、心にグサリとささるもの。前から5列目までで見たら、視覚的な偽者の肉片のグロさが少し伝わるかもしれないが…。ちょっとなあ。中山、佐藤がいい。加藤啓が視覚的に化けた。外人みたいだよ。難解な戯曲に挑戦した長塚は偉い。 (佐藤治彦)
8/15- 8/18「プラチナ」(水性音楽)@中野MOMO
−感想− 08/17 完成度は高くないものの、音楽ダンスをうまく取り入れているところなど秀悦。役者はメガロザの目黒貴之の口調が面白くてたまらんです。 (佐藤治彦)
8/11- 8/29「八月納涼歌舞伎」(中村勘九郎出演)@歌舞伎座
★★★★ 08/17 話題の第三部観劇。どんつくは三津五郎のしゃれっ気たっぷりの踊りを楽しめる。鼠小僧は傑作。研辰が野田芝居の世界を歌舞伎座でやったという印象に対し、今回は歌舞伎を野田秀樹が演出したというものとなった。解釈や舞台の使い方など、本当に面白かった。 (佐藤治彦)
8/ 6- 8/17「こちら葛飾区亀有公園前派…」(ラサール石井演出・出演)@博品館劇場
★★★  08/16 3時間のミュージカル。ダンスシーンも◎なのは、ジッパーチームの二人の功績大。小宮孝泰のゲバルトの動き、坂田あきらなどが面白い。 (佐藤治彦)
8/ 1- 8/22「青十字」(KERA MAP)@三鷹市芸術文化センタ
★★★★ 08/13 面白かった。連合赤軍とか日本的共同体と個人の関係とか、読もうとすればいろいろの記号が並んでいるが、時代性とかも含めて何かそういうのどうでもいいんです。面白かったから。役者は、伊達、イマナラ、小村、弘中、野間口、原とあげていけばきりがないというか全部いいんです。水着姿、着物姿の方もちょうどいいころ加減で、本当に素晴らしいアンサンブルでした。ますます芝居が好きになりました。 (佐藤治彦)
7/25- 8/12「きらら浮世伝」(扉座)@サザンシアター
★★★  08/10 自らこの作品で「青春に決着をつける」といった横内謙介。確かに横内芝居の総決算のような完成度。残念ながら客席がガラガラなのは、扉座にもはや小劇場の空気がしないからか?この芝居も帝劇あたりではまる筋立てに台詞。で、結局、見て損はしないです。 (佐藤治彦)
7/31- 8/13「夢中にさせて」(毛皮族)@下北沢駅前劇場
★★   08/07 まあ勢いあってよかったんじゃないかと。たのしめましたよ。それなりに。関係ないけど佐藤治彦氏をみかけそっちのほうが印象に残った。 (小豆)
7/31- 8/13「夢中にさせて」(毛皮族)@下北沢駅前劇場
−感想− 08/07 澤田育子が活き活きしていてとても良かったです。時間は確かに長い感じがします。もう少し絞り込んだほうがいいかもしれません。町田マリーちゃんが、終盤にかけてどんどん綺麗になっていくので驚いた。不思議だなあ。 (佐藤治彦)
お話の部屋「ザ・怪談」 千代田信一&山崎樹範
★★★  08/04 怪談なのに大笑いでした。冒頭のヤマシゲさんの話は佐藤治彦さんの作だとか…。結構面白い。次回のムニエルの市川訓睦さん、伊藤修子さんの回も楽しみです。 (mari)
8/ 1- 8/ 3「スパイス」(カムカムミニキーナ)@明石スタジオ
−感想− 08/02 ミュージカルというよりも音楽劇。タイトルやちらしからは想像できなかった重いテーマの芝居だが笑いも多い。出演者は松村武がダントツだが、岩森が美しく市子嶋が頑張っていた。 (佐藤治彦)
7/30- 8/ 3「奇人たちの晩餐会」(明石家さんま出演)@世田谷パブリックシ…
★★★  08/02 松永玲子に温水洋一と脇がきちんとしている上に、ジミー大西とさんまさんの間合いが良くて感心しました。フランス喜劇の面白さは感じませんでしたが、さんまさん、ジミーさんの面白さを楽しませてもらったという感じです。すぐ近くにF・Aさんらがいたのでその反応が気になって仕方がなかった。 (佐藤治彦)
7/30- 8/17「熊沢パンキース03」(大人計画ウーマンリブ)@本多劇場
★★★  08/01 松尾さんが面白い。他の大人計画の役者さんの誰にも負けない。とはいうものの大人計画の役者さんはみな巧いし存在感もあるので、スター田辺誠一が役者さんというより普通の人代表のように思えた。上演時間は2時間20分。ちと長い。 (佐藤治彦)
7/26- 8/ 3「常夏大作戦」(POOL-5)@タイニイ・アリス
−感想− 07/29 悩みに悩んだ4人組もそろそろ視点が定まってきたのではと思わせるもの。とにかく4人の30男が懸命になっているのがいい。 (佐藤治彦)
7/24- 7/28「シャンソマニア」(花組芝居)@草月ホール
★★★★ 07/27 センスがいいです。シンプルでスタイリッシュ。生バンドが豪華。そして今回は八代進一の力量のすごさに圧倒された。この人は男役でこんなにおもろいのか。こんなに踊りにユーモアがあって、歌唱力があるのかと感心。こういう人がレミゼに出ればまた見に行くのになあと思った。 (佐藤治彦)
7/19- 8/ 9「沢田・志村のさぁ、殺せ! 」(沢田研二・志村けん出演)@シアターコクーン
★★   07/23 ああ、お手軽に作っちゃったなあという感じです。会場は笑っているけれど、力を抜いて作ったというよりも、そんな印象を持った。沢田研二の唄はうまいし、元扉座の三木さつきは非常にうまくなった。色気もでてきて劇団にいるときと段違いの女優に成長した。 (佐藤治彦)
7/15- 7/21「鈴とファンファーレ」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
★★★  07/21 こんな渋い芝居を27歳が書いたのかと思っただけで身震いがする。人間をきちんと描くことを追求するほうが、新奇な手法を追うことよりも、数段大切だということを認識させる作品。八十田、朝倉の客演陣はもとより、劇団の演劇人の充実した演技がこの作品の価値を高めた。 (佐藤治彦)
7/16- 9/15「ビーシャ・ビーシャ」(キョードー東京)@赤坂ACTシアター
★★★★ 07/16 ニューヨークで見たものと比べると、ダンスシーンが長くアクロバットシーンが短くなっているが、現代人のストレスの心象風景を具現化した見事なもの。頭と身体の筋肉を使った最高のミュージカルでもある。とにかくめちゃくちゃ楽しいこと請け合い。必見。 (佐藤治彦)
7/15- 7/24「20世紀少年少女唱歌集」(椿組)@新宿花園神社
★★★★ 07/16 20世紀を振り返り今の自分を見つめなおし、昔を想うようで自分が枯れていくのを知る。哀しい物語だが一方で生きることに対する毅然とした肯定。石田えりの素晴らしい演技に圧倒される。芝居が新宿の町の中に溶け込み、過去と今が融合していくのだ。 (佐藤治彦)
7/ 8- 7/13「SLEEPLESS 」(CLIONE PRODUCE)@青山円形劇場
★★   07/14 面白くなかったです。倉持作品として期待していただけに、あれ、夜中に眠れない人が放火したり、いたづらしたり…。何かいつもの時代が20年以上も逆戻りです。どういう部分で勝負しようとしたのですか?期待に対してがっかり度合いは今年度屈指でしょう。役者さんは頑張っていた。けれどあれが限界でしょう。 (佐藤治彦)
‐7/13「輪切りのバウム」(ロニーロケット)@しもきた空間リバティ
★★★  07/11 元ハイレグの岸潤一郎、動物電気の辻修、宇宙レコードの中村たかしを初めとする俳優がひとつの芝居に集まれば面白くないわけがない。不条理喜劇でスリラーと小ネタもあってお腹と頭で笑えるこの変な空気は何だろう。 (佐藤治彦)
7/ 3- 7/ 7「テントペスト」(チャリT企画 )@早大講堂裏特設テント
★★★  07/06 笑いあふれる台詞の中に毒をまぶし、演劇の先人から時事問題まで70分で舞台に挙げて、ポップに料理上手に料理した。テント公演の意味合いや、役者の技量や持ち味を良く分かって演出しているところも好感。変に熟さずに外に向かって放たれる矢に賛同。役者は吉本、伊藤、松本が特に良かったです。次回も見たいな。 (佐藤治彦)
6/18- 7/ 6「ゴロヴリョフ家の人々」(永井愛脚本・演出)@新国立劇場小劇場
★★★★ 07/04 淡々と進む話ににじみ出る深遠な人間観。永井愛の脚本演出のすばらしさに圧倒された。そして、加藤、今井、小島、すま、駒塚、岡本、高木、長谷川、小山と名演。うまい。美術、音楽、照明もすばらしい。今年の日本演劇界の生んだ傑作。 (佐藤治彦)
7/ 2- 7/ 8「ダイヤモンド」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
★    07/04 ウエルメイドコメディを目指しているはずなのに、振った話を二つもそのままにして話は終わる。台本演出が稚拙すぎて高名な東タンとは思えない。星は頑張ったノゾエ、植田、井上、大久保、大鳥らに。次はいいものを見せてください。 (佐藤治彦)
6/29- 7/ 2「UMOJA ウモジャ」(Todd Twala振付)@オーチャードホール
★    07/02 会場は沸いていたが今年度屈指のがっかりモノ。このプロダクションって結局欧米日本の先進国向けに南アフリカの黒人たちは大変だけど音楽とダンスで前向きに頑張っていますというもの。あまりにも欧米人向けの大太鼓もち大会なのだ。音楽ダンスなどもアフリカ系の人の水準からすると特筆するべきものでない。むしろ、段取り、振りなどミス連発で、うんざりした。こんな芝居に1万円以上も払う自分もバカだ! (佐藤治彦)
6/29- 7/ 2「UMOJA ウモジャ」(Todd Twala振付)@オーチャードホール
★    07/02 会場は沸いていたが今年度屈指のがっかりモノ。このプロダクションって結局欧米日本の先進国向けに南アフリカの黒人たちは大変だけど音楽とダンスで前向きに頑張っていますというもの。あまりにも欧米人向けの大太鼓もち大会なのだ。音楽ダンスなどもアフリカ系の人の水準からすると特筆するべきものでない。むしろ、段取り、振りなどミス連発で、うんざりした。こんな芝居に1万円以上も払う自分もバカだ! (佐藤治彦)
6/27- 6/29「ダークマスター」(庭劇団ペニノ)@下北沢駅前劇場
−感想− 06/28 面白いと駄目だよこんなという感想が混ざり合って困ってしまう。感覚でやっていそうで、いろいろと策略をめぐらせている台本と演出。ドロレスヘンダーソンの圧倒的な存在感の下で自由に演技するエキストラの出演者たち。1時間と少しという上演時間も。 (佐藤治彦)
6/18- 6/24「グッド・アイデアマンズ・…」(拙者ムニエル)@本多劇場
★★★★ 06/23 もう一度見たら、また面白かった。二日目よりも日曜はテンポが早いし、何かカットしたのかな上演時間が10分ほど短く。僕は、才能あふれる澤田、市川、千代田、池谷ファンとなりました。寺部、成田、修子ちゃんのプッチムニもいい味です。村上は本当にできる人だなあ。 (佐藤治彦)
6/20- 6/22「リップ・ヴァン・ウィンクル」(オールツーステップスク…)@旧三河台中学校体育館
★★★  06/22 少し長かったが廃校の体育館という独特の空間を使って感性あふれる良質の作品。青い季節の未熟な大人ならではの悩みが良く出ていた。俳優も良いです。笠木はもとより井刈、持山、足立、本多と初見ながらユーモアと誠実さにあふれているので、ぐいぐいと客を引き込んでいく。 (佐藤治彦)
6/18- 6/24「グッド・アイデアマンズ・…」(拙者ムニエル)@本多劇場
★★★★ 06/20 ああ、面白ろっ!やっぱ村上は天才だわな。役者は市川、澤田、池谷、池田、成田が超秀悦。それに寺部もおいしい役回りながらゲラゲラ。今年度最高傑作のひとつ。ああ、面白っ。もう一回見にいこうっとな。 (佐藤治彦)
6/13- 6/22「あほんだらすけ15th」(東京ヴォードビルショー)@ザ・スズナリ
★★★  06/18 笑わしたり、ほろっとさせたり盛りだくさんのショウ。出演者全員が舞台に立つ楽しさ、幸せを感じてとても謙虚にまじめに笑いに取り組んでいて感じがいい。見る人を幸せにする時間です。 (佐藤治彦)
6/12- 6/15「ヨッ!!社長、家のカラスが…」(村上ショージプロデュース)@銀座ガスホール
−感想− 06/16 村上ショージさんの人情コメディ。ちょっと吉本新喜劇、ちょっと演劇。出演者も含めて、今まで村上さんが拡げてきた世界が伺える。ラスト近くの極道の儀式のシーンは迫力満点。 (佐藤治彦)
5/29- 6/22「CHICAGO 」(ウォルター・ボビー演出)@赤坂ACTシアター
★★★  06/12 あのさ、ちょっとこなしているような感じがしてしまうのですよ。それでも、これだけ人気があるときの勢いって凄いんだけどね。何かホントにいわゆる手抜きぽい。本物のブロードウェイはもっと、さ。ね? (佐藤治彦)
6/ 5- 6/15「パートタイマー・秋子」(青年座)@紀伊國屋ホール
★★★  06/10 面白かったです。永井愛さんの脚本は彼女の力からするとそこそこ。青年座はうまい。でも、見て損はないけどさあ。驚きがなかったんです。 (佐藤治彦)
6/ 4- 6/11「集まれ!夏野菜 」(動物電気)@下北沢駅前劇場
★★★★ 06/09 超秀作。人間に対する芯のある話に優れたミュージカルで歌やダンスが作品に溶け込む様にコントや芸が存在し客の心が高揚される。客への敬意が俳優の演技など作品全体に溢れ見ていて気持ちがいい。若手3人の演技までに心が配られている。特に松下。正岡奉志恐るべし。 (佐藤治彦)
6/ 5- 6/11「みつばち」(阿佐ヶ谷スパイダース)@新宿スペース・ゼロ
★★★★ 06/07 面白い。骨太で人間を突き動かすものは何かを考えさせられる。猫のホテルの市川、中村と大人計画の伊勢が非常にしっかりした演技をするので、遊ぶ俳優の演技も違和感なし。いやあ、面白い。長塚はエンタティメントとは何かをきちんと知っている人です。 (佐藤治彦)
5/27- 6/ 8「傘とサンダル」(岩松了プロデュース)@ザ・スズナリ
★★★  06/04 岩松了の戯曲を心底体現している俳優とそうでない俳優がいたような感じがする。登場人物同士の人間性が感じられないと辛い。もちろん、行って良かった。 (佐藤治彦)
5/29- 6/ 2「学芸会」(くろいぬパレード)@青山円形劇場
−感想− 06/01 大幅に遅れたので評価は控えますが、学芸会を設定に選んだ発想は面白いのですが、きっとイケタニさんがやりたいことが台本に投影されていないんだと思います。毎回台本が…と思います。岩淵、中根、高山、島崎、斉藤、松山、川上と素質のある役者はいると思うのだが… (佐藤治彦)
5/28- 6/ 1「孤独なパイロット」(カムカムミニキーナ)@シアターアプル
★★★  05/31 笑わすことを得意とする松村が言いたいことが山ほどあって、しかし劇場のさまざまな背景の観客のことを考えるといろいろと配慮して…いいたいことをぎりぎりで表現しようとした作品。こういう演劇こそ創出されるに値する。藤田、山崎、いちこじま、今村といい役者ばかり。松村はもちろん。う〜ん、偉い 、松村! (佐藤治彦)
5/24- 6/ 8「Don't trust over 30 」(HORIPRO×NYLON100℃ )@青山劇場
★★★  05/30 奥菜恵の舞台で一番良かった?ユースケが予想以上の好演。ケラさんがやるミュージカルに劇団四季風のものを求めるのは筋違いだし、青山劇場でやる芝居がいつものナイロンじゃつまらない。楽曲も話もよく僕は「キレイ」と並ぶ作品だと思う。もちろんナイロンの役者が絶品。美術に、もう一工夫華やかさが欲しかった。 (佐藤治彦)
5/22- 6/ 1「オキュパイ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
★★★  05/26 面白い。小池の構成の手堅さと役者の采配がうまい。佐藤拓之がテンション高く気持ちよく小野が非常に丁寧で誠実な演技でがっしり抑える。井上や大倉もドラマを盛り上げていた。今林は抑えた演技で笑いに行かないところがいい。野口の笑いは当然だが、野口と共に客演の古山が舞台以外の場所で照明が当たっていないときも、一切手を抜かずに演技をしていたことに感動。大傑作ではないが、見て損のない秀作。う〜ん、もっと言いたい。 (佐藤治彦)
5/15- 5/20「knob」(reset-N )@シアタートラム
−感想− 05/20 数年前にウエストエンドでやったときよりも、役者が非常に上手いこと、落ち着いた演劇環境で作ったのだろうなというような裏側ばかりを感じてしまった。夏井さんの代表作でよく出来ているのはわかるけれど、出てくる人物に誰一人入り込める人がいないんです。だから…。評価はやめときます。単なる好き嫌いになってしまうので。 (佐藤治彦)
5/ 8- 5/21「屋根裏」(燐光群)@梅ヶ丘BOX
★★★★ 05/17 難しいことは忘れて芝居に身を委ねてみた。大変面白くスリリング。スピーディな展開に抜群にうまい演技陣。エンディングがちょっとだれたが、いやあ、面白い。 (佐藤治彦)
5/15-19「南島妄想見聞録VOL15」(藤木勇人ひとりゆんたく芝居)@駅前劇場
★★★  05/15 うちなー口を楽しみつつ、三線もあって良かったです。いやあ、楽しかったです。 (佐藤治彦)
5/11- 5/15「アゲイン」(扉座)@サザンシアター
−感想− 05/15 近藤正臣は相変わらず上手いのだが、明らかなミスキャストが作品全体の質を落とした。ミュージカルシーンなどいじりすぎで却って焦点がボケてしまう。 (佐藤治彦)
5/10- 5/12「GET IN THE RING 」(コンドルズ)@TOKYO FMホール
★★★  05/13 良く出来ていましたが、客席が熱狂的なファンの人が多いらしくちょっとぬる過ぎた。 (佐藤治彦)
5/ 9- 5/13「弁償するとき目が光る」(演劇弁当猫ニャー)@本多劇場
★★★  05/11 好演・小村さんが入ってなのか、池谷さんだけに頼らない猫ニャーの演劇陣が全員良く見えて面白かった。場面の展開に無理があったりムダもあるけれど、だらだら観たい向きにはいいのではないでしょうか?途中休憩をもうすこし取って欲しい。 (佐藤治彦)
5/ 8- 5/15「ドタキャンするの!?」(渡辺えり子プロデュース)@青山円形劇場
★★★  05/11 ハートウォーミングな1時間20分のふたり芝居。芝居がちょっと渡辺風すぎるきらいがあるけれど、土田のそつのない、それでいて心ある作品で見ていて心洗われる。いわゆる地方巡演公演などに最適な芝居。 (佐藤治彦)
5/ 9- 5/13「家族解散」(劇団、本谷有希子)@タイニイ・アリス
★★   05/10 まだ23歳なのだから上手くまとめることとか、客から確実に笑いを取ろうとか考えずにはじけていればいいのになあと思った次第。面白い言葉はありましたけどね。 (佐藤治彦)
5/7〜11「幾神歌」(quad banded)@ウエストエンド
★★   05/09 青く未熟で完成もされていないが若く演劇に対する愛情を感じるので見ていてちっとも不愉快でない。拙者ムニエルの山岸が段トツは当たり前としても、若い服部、西尾、白坂がでかい話の中で頑張っていた。女優の魅力がいまひとつ。 (佐藤治彦)
4/30- 5/ 7「GOLDEN FUNDAMENTAL」(iOJO!(オッホ) )@THEATER/TOPS
−感想− 05/05 セットの美術の色使いが良かった。いつもはとても評判のいい劇団なので、今日の公演は何かあったのでしょう。いつか機会があれば別の作品で再見します。 (佐藤治彦)
5/ 2- 5/ 5「家が遠い」(五反田団)@こまばアゴラ劇場
★★   05/05 台本も良く出来ているし、役者は男3人が絶品。でも、なぜか3つ☆つけるのに躊躇してしまうんですよ。何でだろ。最初の15分で何か分かってあとは些末な感じがする。人間関係も観客も芝居の前と後で何も変わらない。起こらない。外に向かっても開かれていない。これをみて、オリザ氏の凄さがよく分かった。 (佐藤治彦)
4/26- 5/11「筋肉ミュージカル2003」(中村龍史構成・演出・振付)@赤坂ACTシアター
★★   04/29 タイトルの筋肉(マッスル)ミュージカルとつけたコピーライティングは素晴らしい。しかし、これはおよそパフォーミングアーツではない。運動機能をショー仕立てで見せたもの。演出やアイデアもオリジナル性に乏しい。 (佐藤治彦)
4/19- 4/20「LIVE IN ALTA もう迷わない 」(エッヘ)@スタジオアルタ
★★★★ 04/21 予想以上に面白いパフォーマンスショー。演劇とコントの中間あたりで、お下劣さよりも笑いが立ち安心して楽しめる。エッヘ3人が頑張って土台を築き、正岡が3人とは被らないように笑いを上乗せすれば、阿佐スパの伊達がハイテンションではじける。信川、奥村、伊藤の女性陣は持ち味を出して楽しませてくれた。ありがてえ、これ買いの笑いです。 (佐藤治彦)
4/11- 5/25「オイル」(NODA・MAP )@シアターコクーン
★★★★ 04/20 野田さんがここまで直接的に表現しなくてはならないほど、社会がやばいところまで来ているのだと胸にぐさりと刺さった。個人的には、小手さんの登場シーンでのミスの隠し具合が面白かった。山中崇が良かった。そして、片桐はいりがよく、小林聡美ファンの僕としてはちょい困ったくらいだ。 (佐藤治彦)
4/12- 4/21「ハンコメ」(チャリT企画 )@早稲田大劇研アトリエ
★★★  04/19 「1989」で好演した吉本嬢が再び好演。重いネタをポップに美味くまとめた楢原も良かった。社会と楽しく向き合う数少ない若い劇団だ。 (佐藤治彦)
4/16- 4/20「裂々宙王」(ひげ太夫)@こまばアゴラ劇場
★★★  04/17 スケールはでかく展開の早いストーリー、細部にこだわる表現、独特の組体操スタイルの決め技、脚本、演出は文句なしに面白く、すぐに大作アニメの脚本としても使えます。良かったです。 (佐藤治彦)
2/ 7- 5/ 5「キダム」(シルク・ドゥ・ソレイユ)@原宿・新ビッグトップ
★★★  04/16 とてもよかったです。チケット代が高いのがタマに傷ですが、とても面白い幻想を見せてもらった感じです。ショーとしての完成度が高く、これこそマッスルミュージカルだと思いました。日本勢の作品を楽しみにしています。 (佐藤治彦)
4/15- 4/20「俺、かっこいいんだぜ俺」(宇宙レコード)@THEATER/TOPS
★★★★ 04/16 面白いんだから四つ☆です。センスがいいから四つ☆です。役者が面白いから四つ☆です。爆笑、苦笑、微笑…。いろんな笑い方をしている自分に気づく。16日からは中山(阿佐ヶ谷スパイダース)加藤(拙者ムニエル)などが日替わり出演らしい。ますますドライブがかかること間違いなし。必見。 (佐藤治彦)
4/ 2- 4/13「風のオルフェウス」(Beans )@THEATER/TOPS
★★★  04/13 とても面白かったです。初演よりも女性3人がうまく、また木村と昇太の男性二人キャストが非常に強化されたため全体的にレベルアップされた。Beansの代表作。 (佐藤治彦)
4/ 9- 4/13「プリマ転生」(ロリータ男爵)@中野ザ・ポケット
★★★  04/10 面白いです。もう楽しいミュージカルナンセンスコメディです。設定からよいですね。斉藤マリさんが抜群な上に、大田愛子、足立雲平も好演。振り付けもオリジナルをパロッっているところもあり笑えました。初見なんで三ツ星ですが、三ツ星半はつけたい気持ちです。田辺茂範は力があります。 (佐藤治彦)
キースウォナー演出、ニーベルングの指輪「ジークフリート」@新国立劇場
★★★★ 04/07 時空を飛び越えるこの長大オペラを東京から21世紀に発信することはどういうことか?死ぬほど金をかけた不条理芝居を見せてもらった感あり。NHK交響楽団が信じられないほどの名演。フランツほか世界超一級の歌手も手抜きなしの絶唱で悦楽の時間が生まれた。 (佐藤治彦)
4/ 3- 4/ 6「ゲノム夢の島」(ゴキブリコンビナート)@麻布die pratze
−感想− 04/05 平成まで寺山が生き残っていたら、きっとこんな芝居をしていたのではないかと思うような濃密な芝居。客を一瞬たりとも緊張感から解放させないむごたらしさ。極秘?客演の某劇団の看板女優がやはり花があってよかった。こんなにストレスを感じた芝居は久々です。 (佐藤治彦)
3/25- 3/30「ドリルの上の兄妹」(ペンギンプルペイルパイルズ)@THEATER/TOPS
★★★★ 03/26 圧倒的な面白さ。笑える。考えたくなる。感じる。うなる。知性と感性を刺激する本年度必見の作品。不条理劇の新しい水平線ってやつなのでしょうか?一観客としてはそう思います。★★★★★★★です。 (佐藤治彦)
3/16- 4/ 6「夜叉ヶ池」(加納幸和演出)@東京グローブ座
★★★  03/24 花組シーンになると絢爛豪華でやばい雰囲気も充満。残念なのは主役3人のセリフは本当に美しい日本語であるにも関わらず、セリフがすっ飛んでしまうところ。熱演だったけれど。今宵はわんわん物語「ララルー」をペギーリーの唄で聞きたくなった。 (佐藤治彦)
3/20- 3/23「ロマンティック海岸/科学ノ」(ブラジル)@王子小劇場
★★★  03/20 ポツドール的な手法を取り入れた娯楽作。野口かおるがやはりダントツ。確かに苦笑系。 (佐藤治彦)
3/13- 3/18「いなくていい人」(ダンダンブエノ)@新宿スペース・ゼロ
★★★★ 03/19 あの傑作「コンタクト」をも思わせるダンス芝居の傑作。たまの音楽もよく、身体が動くということと、芝居の中でダンスをすることの違いをきっちりみせてくれる。人間関係も浮き上がる。特に群舞が秀悦! (佐藤治彦)
2/25- 3/14「白鳥の湖」(アドベンチャーズ・イン…)@オーチャードホール
★★★  03/17 面白かったけれど期待が大きすぎた。また、ダンサーで手を抜いているとしか思えない行為も見つけちょっとがっかり。ロンドンで見た新しい「マイフェアレディ」の振り付けもマシューボーンだったと思うのだが、オリジナルの味を残しながら見事に現代の振付けがあまりにも感動的だったので。アダムクーパーか首藤で見たかった。 (佐藤治彦)
3/ 6- 3/16「SPACER〜スペーサー」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
★★★★ 03/15 魂で演じる俳優たちに感激。カッコいい鈴木省吾、思いを秘める植本、木村、宣伝写真より綺麗な古川理科、魂で伊達男、伊達。業音に続き好演の内田。本が少し長いと思うけれども、息も切れない2時間30分。観客にも体力を要求するし、その分見た後の充実感は最高だ。 (佐藤治彦)
オケピ(プレビュー公演)青山劇場
★★★★ 03/10 初演よりも圧倒的に面白い。最大の理由は初演ではほとんどなかったダンスシーンを大幅補強したこと。編曲も豪華となった。出演者もいい。アマミユーキの歌の上手いこと。白井さんも適役。脇も戸田、温水、小日向、瀬戸など最強。山本がいないこと、話がどうしても拡散してしまうのが残念。コーラスラインの凄さを改めて認識 (佐藤治彦)
3/ 2- 3/30「ミー&マイガール」(唐沢寿明・木村佳乃出演)@帝国劇場
★★★  03/07 ちょっと古めかしいミュージカル。ダンスの振り付けがいまいち。しかし、唐沢の身体の切れはすごい。この人の舞台はいつみても真剣勝負で気持ちいい。カンパニー全体を引き上げる力がある。 (佐藤治彦)
3/ 7- 3/11「ZIPPER」(ラサール石井プロデュース)@青山円形劇場
★★★★ 03/07 ゲネを魅せてもらいました。千秋楽までにもう一度見に行きます。さまざまなダンス、ミュージカルから歌謡曲までの音楽と見事な歌唱、そして、笑いに謎…。初演の「オケピ」になかったミュージカルの要素がここにはあります。青山劇場だけでなく青山円形劇場のミュージカルもぜひ。入江の歌は最高。男二人のダンサーも見事!必見です。 (佐藤治彦)
2/28-3/2「飛べ!ロニーロケット」(高多康一郎作演出出演)下北沢本多スタジオ
★★★  03/01 ちょっと甘いかも知れないが、一人芝居のオーソドックスな手法で敢えて挑んだ高多の心意気を評価したい。この俳優はとても魅力的な俳優であり、近い将来多くのメディア関係者が注目するようになるだろう。誰かいい演出家と出会うと飛躍する逸材である。 (佐藤治彦)
ZIPPER ラサール石井演出
●情報● 02/27 ★★★★★の作品です。通し稽古を見に行きましたが、これが芝居ファンもミュージカルファンも楽しめる内容。推理物として、ダンスものとして、ミュージカルとしてその醍醐味が味わえる作品となってます。とにかく本番が楽しみです。ダンスが特にすごい! (佐藤治彦)
2/15- 2/23「BIGGER BIZ」(AGAPE store )@紀伊國屋ホール
★★★★ 02/22 至芸。松尾貴史さんは期待通り。それにしても後藤ひろひとさんは天才か。声も姿もユニークだし。アデューなんて他の役者が言うといやみになるもんな。本当に面白いものを見せてもらいました。 (佐藤治彦)
2/ 4- 2/24「ニンゲン御破産」(松尾スズキ作・演出・出演)@シアターコクーン
−感想− 02/20 阿部サダヲが上手いとか勘九郎さんが楽しんでやっているということはわかるのですが、僕にはテーマがでかすぎて、まるで子供が始めてディズニーランドに行った時の様に、もしくは万華鏡を覗いたときのように、ただただ、3時間30分あっけに取られて終わってしまったというのが正直なところです。テーマも手法もあまりにもでかすぎて僕には評価できません。ただ、8500円払って行って良かったと思ったことは間違いありません。 (佐藤治彦)
2/17- 2/18「五人の土曜7時 」(百式亜熱帯プロデュース)@シアターサンモール
−感想− 02/19 仕事の関係者が構成しているので、☆評価はやめますが、前回よりはずーっとよくなった感じがします。戯曲の出来と役者の腕が凸凹なのが気になったかな。 (佐藤治彦)
2/14- 2/23「レディ・ゾロ」(匠ひびき・草刈正雄出演)@赤坂ACTシアター
★    02/16 いけないものをみてしまった。知り合いが二人出ているので行ったのだが、匠さんと杉浦さんのファンの客ばかり。杉浦があまりにもヘタなので笑ったら睨まれた。大枚払って前半で逃げた。芝居?つまらないですよ。もちろん。 (佐藤治彦)
2/ 6- 2/16「1989」(ヴィレッヂ・プロデュース)@青山円形劇場
★★★★ 02/16 小劇場の顔見世的な演劇。3800円とは安い!池谷、小林、正岡などがいいのは当たり前。メチャよかったなあと思うのは、市川と成田、吉本、乙井ですね。最高です。ただ、成田はかわいさや、市川のあの頭のいい面白さをテレビ関係者が見てないといいなと思った。テレビが拉致するよ!村上天才! (佐藤治彦)
2/ 8- 2/16「ワーニャ伯父さん」(鴎座)@スパイラルホール
★★   02/15 ステージを両サイドから挟む形の客席。とにかく背中を向けられてセリフを言われると何にも聞こえない。ロシア物ではこれ辛いです。演出がNGです。 (佐藤治彦)
1/31- 2/16「SLAPSTICKS」(オダギリジョー出演)@PARCO劇場
★★★  02/14 日本の演劇人の層の厚さを感じた。とても優しく、楽しい話。古田、山崎、金、住田、峯村、大谷がダントツ。それどころか、ジョーのあの軽い身体の動きやセリフもぴったりしていた。ケラさんは、ナイロンくささを捨て切って仕事人としてやりきった。すごいよ。 (佐藤治彦)
2/ 7- 2/ 9「オバはんの旅行」(POOL-5)@シアターモリエール
★★★  02/09 POOL-5の今までの作品で一番完成度が高かった。今までは4人が楽しむ舞台という視点のみで作られていたが今回はメジャー指向があるぞとの意思が見えた。宇宙レコードの中村がやはり笑い力を圧倒的に持っていて一つ抜けているが、中野や斉藤が頑張って戦っていた。ドトーの桜岡は美味しい役ではないがきちんと受け止めていた。拙者の寺部が作った楽曲は大変いい曲。演技自体は寺部の良さは出ていなかった。 (佐藤治彦)
2/ 8- 2/16「春の海月」(外波山文明プロデュース)@下北沢「劇」小劇場
★★★  02/09 とにかく野口かおる(双数姉妹)が奪っていく舞台。そして、ひげのない吉村かほり(ひげ太夫)を見るチャンス。落ち着いた芝居だし。本もよくほろりとさせるし、いいですよ。 (佐藤治彦)
2/ 6- 2/11「ヤコブ横須賀泥だらけのSEX 」(毛皮族)@駅前劇場
★★   02/08 出番はないのに、拙者ムニエルの澤田さんが圧倒的な存在感。ものすごくいい。毛皮族は期待していただけに、このくらいかというのが正直な感想。あと3年くらいたってから見てみたいかな。方向性はとても明るく楽しくよいです。 (佐藤治彦)
1/24- 2/ 2「アシバー 」(今井事務所)@ザ・スズナリ
★★★★ 02/02 面白く、ほろっとさせられる芝居。今井事務所の宝物となったでしょう。再々演も楽しみにしています。 (佐藤治彦)
1/29- 2/ 2「倉森物語」(倉森Victoryプロデュース )@本多劇場
★★★★ 01/31 何でいままで見なかったんだろう。こんなに面白いとは!品格とセンスのある笑い。イギリス的なというか、Mパイソン的なというか。ナンセンスとはこういうことを言うんですよね。平田さんに、どこに消えたのだと思っていた奥井さんがよかった。いやあ、見とかなきゃソンです。受付などの方々の応対も最高です。 (佐藤治彦)
1/23- 1/27「センチメンタル☆草津」(ブラジル)@OFF・OFFシアター
★★★  01/25 作演出の山田の戦略性の高さと抑えることを知っているしたたかさに感心。高多がどっしりしていていい。柳田の女将はテレビの昼ドラの女優たちよりずっとうまい。伊藤の悲しげな目がチワワ目。内山がキレルしかないと腹を決めていたのが潔かった。中村靖は双数のときはあまり存在感がなかったけれど、このチームにはあっている。リアリティを上手く使ったなあ。ホントに! (佐藤治彦)
1/ 7- 1/26「人間風車」(永作博美・入江雅人出演)@PARCO劇場
★★★★ 01/25 違ったキャストでも本がよければ別の良さがでるというお手本。感激した。永作は綺麗だし、中山はカーテンコールで泣いていた。思いのやる役者なのだろうねえ。入江はテレビのコントをやめて10年。本当にいい役者になったと思う。3年後ならもう一度みたい。 (佐藤治彦)
12/28- 1/23「BENT」(tpt)@ベニサン・ピット
★★★  01/24 良い本をきちんと動いて、きちんとセリフとして語れば、見られるものです。アランアッカーマンの演出も的確。無料で見せるのには反対です。今回の出演俳優がどう巣立っていくのかが非常に興味あります。特に文学座?の主役二人。 (佐藤治彦)
1/22- 2/ 2「トーキョー・ボディ」(遊園地再生事業団)@シアタートラム
★    01/23 正直言ってまったくダメでした。こういう芝居が好きな人もいるでしょうけど、僕は最初の5分から30回くらい時計をみつつ終演時間を待っていたのです。僕が芝居に求めるものは何一つ見出せなかったです。嫌いですね。楽しくないですよ。見ても。この語法が好きでない人には。 (佐藤治彦)

これは酷い一行レビューである。自分の知性と感性のなさを露呈したものだった。反省(2008年3月)。

1/14- 2/ 2「ピルグリム」(市川右近・富田靖子出演)@新国立劇場中劇場
★★★  01/21 評判がとてつもなく悪い。演劇関係者からもNG連発。でも僕は楽しんだ。面白かった。この公演の問題点のひとつは市川右近さんだろう。いい役者だがミスキャスト。この芝居にあの猿之助歌舞伎発声と演技は辛い。そして劇場がNG。内省的なこの芝居で、あの莫大な空間を埋めようとご自分の公演では絶対にやらない様なセットや照明などを駆使したが、客席からして悪いから無理。コーカミさん次も期待してます。 (佐藤治彦)
1/16- 1/26「百鬼夜行抄」(花組芝居)@博品館劇場
★★★★ 01/20 面白い!という言葉はこの作品のためにある。わがぎえふの台本はスピーディでギャグが冴える。加納の演出は的確で見るものをあきさせない。その上、絢爛豪華。この作品は今年の演劇界の最大の収穫のひとつだろう。絶対必見。花組嫌いの人にも見てほしい。これはすごい!星7つつけたい! (佐藤治彦)
1/16- 1/19「ブロンコ」(モダンスイマーズ)@中野ザ・ポケット
★★   01/19 いつも二つ星をつけるときは、悩む。一つ半だよなあとか二つ半じゃないかと。でも、これは正真正銘の二つ星。きっとやりたい事がいまだ定まっていないのではないか?人間を描きたいのか笑いか、ナンセンスか。劇団自体が泳いでいるような感じがした。芝居はやはり中田、高橋がダントツにうまい。 (佐藤治彦)
1/ 2- 1/26「新春浅草歌舞伎」(中村勘太郎・中村獅童他)@浅草公会堂
★★★  01/19 いやあ、予想以上にいいですよ。勘太郎の狐が若々しく、身体が動き、勘九郎のよさを受け継ぎホントにいい。皆さんごひいきの獅童もちょっとロッカー歌舞伎がいいですね。ミエがミエミエで、井上歌舞伎のようでした。笑った笑ろうた。 (佐藤治彦)
1/ 2- 1/26「歌舞伎座寿初春大歌舞伎」(松本幸四郎・坂東玉三郎他)@歌舞伎座
★★★  01/15 夜の部。初春らしい華やかな雰囲気。幸四郎はうまいのだが、何か技とらしく感じられるときもあって…。団十郎の何か突き抜けたおばかぶりが面白い。行ってよかった。特に助六なんかは、定番中の定番だもんな。将来、現新之助が演じるときに、お父さんは…などと比べるのだろうか。 (佐藤治彦)
1/ 2- 1/27「さぶ」(市川染五郎出演)@新橋演舞場
★★★★ 01/04 正直に言います。弁当つきで桟敷席に招待してもらったのでいったという超消極的観客でしたが、見事な芝居。寺島しのぶ、波野久利子、雛形あきこ、萩原聖人とも適役。台本は面白く、飽きないし、いわゆる商業演劇の最もいいものでしょう。染五郎は女殺し油地獄並の超名演です。なんか正月から得した感じです。いやあ、面白かった。もう少しで落涙でした。 (佐藤治彦)

12/30-12/30「エンブナイト」(演劇ぶっく通巻100号記念 )@本多劇場
−感想− 12/31 楽しかった。しかし、評価の対象となるものではないでしょう。また、このようなバラエティをするときの時間配分はやっぱり大切で、僕は仕事があったので見たいものがほとんど見られず悔しかった。でも、またこのような会をやって欲しいと思った。 (佐藤治彦)
12/26-12/30「起きてる者はいないのか! 」(猫のホテル)@ザ・スズナリ
無星   12/31 心は3★。が「ジーザスクライストスーパースター」映画版のなぞり。衣装やキャラの作り方まで同じ。挙げ句のはてに「スーパースター」まで唄わせた。オマージュまでには昇華されていない。しかし、人に何と言われようと、21世紀のこの時にキリストを取り上げた意義は非常に高い。もし、千葉が「JCSS」をなぞるよりいい題材を思い浮かばなかったのなら、それは正しい選択。ただ、プログラムなどで、出典を触れるべき。 (佐藤治彦)
12/26-12/30「起きてる者はいないのか! 」(猫のホテル)@ザ・スズナリ
無星   12/31 心は3★。が「ジーザスクライストスーパースター」の映画版をなぞり。衣装やキャラの作り方まで同じ。挙げ句のはてに「スーパースター」まで使用。オマージュまでには昇華されていない。しかし、人に何と言われようと、21世紀のこの時にキリストを取り上げた意義は非常に高い。もし、千葉が「JCSS」をなぞるよりいい題材を思い浮かばなかったのなら、それは正しい。ただ、プログラムなどで、出典を触れるべき。 (佐藤治彦)
12/ 5-12/29「月光のつゝしみ」(竹中直人の会)@本多劇場
★★★★ 12/29 そりゃあ、もちろん素晴らしい演技に素晴らしい本、本多劇場も花だらけ。だけど、竹中直人さんの舞台に対するいつものスタンスと違う感じがした。面白かったけれど、何か…。篠原ともえが良かった。 (佐藤治彦)
12/20-12/22「マリー・クリスマス」(東京サギまがい)@新宿アイランドホール
★★★  12/23 ダンカンが本を書くというので見に行った。ベタベタな笑いで寄り道せずに押しとおした。結構笑ってしまった。笑って笑ってちょっと泣かせたいという王道路線。俳優は若手も含めてそこそこ。美術がヒドイのが欠点。三ツ星はおまけかな? (佐藤治彦)
12/15-12/15「CABALLET NIGHT FEVERったら」(HIGHLEG JESUS )@歌舞伎町クラブハイツ
−感想− 12/16 演劇的な要素があまりにもないので評価はいたしません。役者の物凄いパワーに頭が下がる思いですが、痛々しく笑えません。河原さんにも傷ついて欲しかったです。 (佐藤治彦)
12/ 4-12/15「盟三五大切」(流山児★事務所)@ベニサン・ピット
★★★  12/16 流山児★事務所の作品として良く出来ていました。ベニサンならではの演出もされていた。二時間でスピーディに見せることに成功。もっと井沢、佐藤華子、若手に活躍の場があれば良かった。関根はコメディ路線の方がいい。中村も重責を果していた。面白かったです。 (佐藤治彦)
12/11-12/15「応急エステティック」(演劇弁当猫ニャー)@新宿スペース・ゼロ
★★   12/16 池谷のぶえショー。池谷は面白いけど、あとは?本もそこそこって感じでした。拙者ムニエルが出てきたところが学芸会ぽくて面白かった。コントをやりたいなら真剣にコントをやったほうがいいし、演劇をやりたいなら演劇をやったほうが良いと思う。二つ星は世間の評価がいいので厳しきしてみました。気持ち的には2.5★ (佐藤治彦)
12/12-12/22「東京のSF」(NYLON 100℃ )@シアターアプル
★★★  12/13 歌舞伎の顔見世興業的な楽しさ。しかし3時間15分は長い。新人が出てくると緊張感が切れ長さを感じてしまう。もう少し刈りこんだら最高だと思う。ケラさんなので、厳しく。 (佐藤治彦)
12/ 5-12/ 8「エメラルド」(カムカムミニキーナ)@シアターアプル
★★★★ 12/06 大傑作!この素晴らしい芝居を見ないのは絶対に損だ。本がいい。藤田がいい。八嶋がいい。市川がいい。山崎がいい。小林がいい。松村がいい。なのに前売り4000円で安い。 (佐藤治彦)
11/30-12/ 8「ダイアナ牧師の大穴」(自転車キンクリートSTORE )@新宿スペース・ゼロ
★★★  12/05 正直申し上げて賛美歌だけでミュージカルナンバーを持っていくのは無理がありました。台本にも一工夫あったら何回も再演される作品だと思います。俳優はとてもいいです。いつもながら非常にレベルの高い企画だとは思う。 (佐藤治彦)
11/16-12/ 1「透明人間の蒸気」(筧利夫・小西真奈美出演)@青山劇場
★★★★ 12/01 筧さんは正直あまりよいとは思えないが、小西が輝いていたことと、脇の役者が充実。赤塚(北区つか)、伊達(阿佐スパ)、村内(扉座)、布川、宮内など劇団に帰れば主役を張る連中が照明のない中で命がけで演技していた。それが全体の水準を高めたと思う (佐藤治彦)
11/30-12/ 1「THE END AGAIN again 」(ランニングシアターダッ…)@シアターアプル
★★★★ 12/01 誰もが熱くなって感動できる青春ものとして、今回もよくできていた。上瀧という役者は本当に技術と思いのあるいい役者です。この劇団はいい役者がいっぱいいます。そして、いつもながら照明がすごかった。もっと客が入らないのが不思議だ。キャラメルの好きな人なら絶対見て感動すると思うのだけれど。 (佐藤治彦)
11/27-12/ 1「9 trippers/JAM EXPRESS 」(くろいぬパレード)@シアターモリエール
★★   12/01 何も言いたくない。自ら傑作として、この作品を再演した理由がわからない。イケタニさんは才能ある人だと思うけれど。星は、岩淵、中根、及川に。立花も頑張っていた。好きな劇団だけにこういうのを見せられると辛い。 (佐藤治彦)
11/14-11/23「セールスマンの死」(無名塾)@世田谷パブリックシア
★★★★ 11/20 仲代達也さんがすごい…のは当たり前だけど、無名塾の役者さんが非常にいいんです。小宮、進藤が魅力ある演技。アーサーミラーの傑作はこれほど、しっかりしてなければ太刀打ちできないでしょう。 (佐藤治彦)
11/15-11/18「15の夜(仮)」(宇宙レコード)@原宿アストロホール
★★★★ 11/18 これは芝居ではないけれど、面白かったことが事実だからさ、4つ星でもいいじゃないかってな感じ。21世紀のザ・ドリフターズの登場です。 (佐藤治彦)
11/13-11/18「男の夢」(ポツドール)@駅前劇場
★★★  11/17 一部で過激路線ゆえに破綻するであろうと言われていたポツドールだが、何とか(見事じゃない)危機を乗り切った勝負作だった。とにかく吐夢さんが入っていたのが勝因のひとつである。三浦君ってしたたかだなあ。ただし、僕の評価はポツドールにとって一番嫌な、2星か3星だな。中間くらいかな。無星も4つ星もつけられない。ゆるいポツドールでした。 (佐藤治彦)
11/ 9-11/24「マイ・ロックンロール・ス…」(長塚圭史作・演出)@PARCO劇場
★★★★ 11/11 長塚脚本のすばらしさ、演出が透徹されているところ。初パルコ進出の重責を見事なレベルでやりきった。そして、中山の素晴らしさ。野際を初めとする重鎮に負けない名演で、朋友長塚の作品を盛り上げた。すごい。カッコいいぞ! (佐藤治彦)
11/ 6-11/10「All Japan 演劇 Festival」(スパーキング・カンパニー)@STスポット
★★★  11/11 とても良くできていた。しかし、芝居としての肝がもひとつ足りない。音楽、照明、美術から、役者の一瞬一瞬の立ち姿まで非常に美しかった。村上聡一は稀な存在感で非常に印象に残る。 (佐藤治彦)
11/ 9-11/19「ボクを堕ろして」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
★★★★ 11/10 演劇的にも、戯曲としても、ユーモアも、出演者とそのキャラも、とってもいいものを拝見させていただけました。双数姉妹はこんなに魅力的な役者だらけだったのかと改めて認識。特に野口最高。 (佐藤治彦)
10/30-11/16「エデンの南」(西村雅彦・高橋ひとみ出演)@青山円形劇場
★★★  11/07 本がつまらない。芸達者の役者たちに支えられて何とか見られる作品。広いものは袴田吉彦。説得力のあるいい声していて驚いた。いい演出家に出会えると化ける俳優だ。 (佐藤治彦)
11/ 2-11/24「花たち女たち」(水谷八重子・波乃久里子)@新橋演舞場
★★★★ 11/03 笑える。嬉しい。楽しめる。そんな気持ちが沸いてくる芝居。波野さん、水谷さんにこれほど楽しませてもらうとは思っていなかった。新派のイメージ一新、でも新派なんだよね。こういう演出いいです。 (佐藤治彦)
10/24-10/27「今回もコントだけ」(明石屋さんまプロデュース)@恵比寿ザ・ガーデンホ
★★★★ 10/27 明石家さんまとラサール石井という同じ関西出身ながらも違っていて、それぞれの頂点を極めていて、互いに認め合っている二人の男が命がけで笑わせる。 (佐藤治彦)
10/18-11/ 3「バッファローの月」(加藤健一事務所)@本多劇場
★★★★ 10/20 翻訳コメディは日本で上演されると本来の持ち味をなくして面白さが激減するのが通常だが、加藤健一事務所の公演は、その部分で問題がない。今回も非常にレベルが高く面白く満足させられた。キャロルバーネットも真っ青だろう。 (佐藤治彦)
10/17-10/21「ウミガメと少年と…」(外波山文明ひとり芝居)@シアター・ブラッツ
★★   10/19 脚本や演出では工夫の余地が多々あること。沖縄の言葉がいまいちだったことなどもあるが、外波山さんはこの作品をこれから練り上げていくのだろう。3年後にもう一度みたい。 (佐藤治彦)
10/ 5-10/24「新・明暗」(二兎社)@シアタートラム
★★★★ 10/19 漱石が客席にいたら喜んだろうなあ〜と思うくらいに素敵な空間だった。人間の傲慢とおろかしさと、一人では生きていけない哀しさをとてもうまく描いていた。当日券も売切れで立ち見(3500円)で鑑賞。疲れた〜。 (佐藤治彦)
10/ 9-10/26「業音」(大人計画日本総合悲劇協会)@草月ホール
★★★★ 10/14 すごいことが起きていた。人生に対する深い洞察。現代的な醒めた視線。笑いで包むサービス精神。体当たりでココロからあふれ出る演技。ああ、これは、これは、これは。 (佐藤治彦)
10/ 9-10/14「握手したら指を数えろ」(ペンギンプルペイルパイ…)@中野ザ・ポケット
★★★  10/14 この芝居の評価って三ツ星が多いじゃないですか。よく分かるなあ。二つでも四つでもない。三つ。つまり、ねじれた空間での人間関係がうまく描かれているんだけど、何か四つ星じゃないよなと思わせるものがあるんです。もちろん小林、朴本などすばらしい役者を得て、演技は申し分ないんです。う〜ん、何が足りないんだろう。こう思わせるのが目的だったりしてなあ。 (佐藤治彦)
10/12-10/27「幕末幻妖伝」(S.E.T.)@サンシャイン劇場
★★★  10/13 何も残らない笑いは好きだ。これは、これは上等のコメディだし派手なアクションも満載。が、これって全部テレビで見れるなと思ってしまう。何か劇場ならではのものが欲しい。そして、三宅、小倉がいないと正直言って辛い。若い奴らでこの二人を倒す迫力のある人がいないのです。その点では文学座、俳優座、民芸よりも危機的状況だと思いました。 (佐藤治彦)
〜10/13 村井志魔子作演出「広島の女」@「劇」小劇場
−感想− 10/13 2部構成なんだけど、真帆志ぶきがうまいんですよ。衣装とか美術とか豪華だし、その歌唱はなくなった越路吹雪を思わせる名演です。広島とチェコにこだわる三島由紀夫世代の村井志魔子の情念をもっと多くの人が知るべきだよなあ。 (佐藤治彦)
10/9-24「マクベス」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
★★★★ 10/10 「ニナガワ・マクベス」には敵わないだろうと思っていた自分がオバカ。視覚的、聴覚的に誰にでも理解されるマクベスです。ただ、唐沢さんはうまいんだけど何か足りない感じはしたなあ。とにかく蜷川さんってやっぱりすごいや。そして、今年はやはり大竹しのぶの当たり年だと思うな。3人の魔女など脇がいいんだけど、とにかく馬の動きまでもがいいんです。馬なんだけど芝居を邪魔しない。すごいなあ。 (佐藤治彦)
10/ 3-10/ 6「無限の太陽」(百式亜熱帯)@中野ザ・ポケット
★★   10/07 役者はよく訓練されているが、訓練しても笑いの空間は作り出せない。台本が空回り。笑いを取ろうとする努力は買うけれど、役者はいいので次回に期待。旗揚げなので★ひとつおまけ。 (佐藤治彦)
10/ 2-10/ 6「じゃんけんぽん」(朝倉伸二プロデュース)@OFF・OFFシアター
★★★  10/07 超魅力的な二人の役者の芝居だけに期待があまりにも高すぎた。朝倉さんには、いつもの舞台とまったく違うキャラを演じて、こんなところもあるんだぜ!とやって欲しかった。 (佐藤治彦)
10/ 3-10/ 7「Sindbad 」(Cretan Crete)@シアターモリエール
★★   10/07 うまいところに目をつけたと思うのですが、役者の魅力がいまいち。笑いを筋以外の小ネタばかりに頼るので話がますます弱くなる。美術が凡庸。一番いいのはチラシでした。期待の劇団だけに残念 (佐藤治彦)
10/ 6-10/ 6「寄席らさある亭」(ラサール石井P)@サザンシアター
★★★★ 10/07 ★★★★★★…とつけたくなるくらいの充実した空間。40分以上のヤス・キヨ。至芸いとしこし、若手の麒麟、おぎやはぎが東西の漫才の魅力を!でんでんさんにハッピーにされ、文句なしに今年最高の寄席だと思うのです…。 (佐藤治彦)
9/10- 9/15「リチャード2世 」(ベルリナー・アンサンブル)@シアターコクーン
★★★★ 09/14 大傑作。シェイクスピアを見に行くなんて大それた構えは不要で、ドイツの表現主義のもっともいいものを見せてもらった感じだ。役者やスタッフだけでなく土、水、肉体、音(ここでのドイツ語がほんとに美しかった)が融合しアンサンブルを作り上げていた。必見。日本語通訳も良かった。 (佐藤治彦)
9/13- 9/16「ナク/ナラ/ナイ」(RONNIE ROCKET )@ザムザ阿佐ヶ谷
★    09/14 とても期待して出かけたので肩透かしを食らった感じだ。多くの役者は面白いのだが、戯曲がひどい。いろいろとやりたいことがありすぎて焦点がぼけている。ナクラナライではなく、オモシロクナイでした。 (佐藤治彦)
9/ 1- 9/23「パパの明日はわからない」(ふるさときゃらばん)@赤坂ACTシアター
無星   09/04 あまりものつまらなさに唖然。救いようのない作品で、数年ぶりに休憩後、劇場をあとに…。音楽、ダンス、脚本、美術、俳優…。何一つ見所のないものでした。 (佐藤治彦)
8/14- 8/21「きゅうりの花」(MONO)@ザ・スズナリ
★★★  08/16 面白かったです。人間関係が良く描かれていて、笑いが作りでなく普通の人間関係から立ち上がるのは良いですね。 (佐藤治彦)
7/25- 8/ 7「太鼓たたいて笛ふいて」(こまつ座)@サザンシアター
★★★★ 08/14 ああ、いい作品を見た。大竹しのぶを始め珠玉のキャストは決して役自身より自らが前に出るということをしない。一体化している。井上戯曲としても非常にレベルが高い。井上級の人があと1人井上の同世代でいれば新劇はもっと活き活きしていたんだろうなあと思ったしだい。 (佐藤治彦)
8/ 2- 8/17「ポルノ」(阿佐ヶ谷スパイダース)@TOKYO FMホール
★★★  08/12 いいねえ、面白いねえ。もっと深くいけるエピソードはあるものの、いい。面白い。長塚氏の社会に対してポジティブで希望を持っているところがいいです。星4つでもいいくらいかな? (佐藤治彦)
8/ 8- 8/14「ライアー・ガール」(DIRT1600)@アートスフィア
★★★★ 08/10 観客が見たい小池栄子も観客に見せたい小池栄子もあった。坂田あきらさんを始めとする喜劇陣の力量のすごさ、演劇として本当に完成度が高い。ラサール石井の才能に感服。必見。こういう芝居が演劇ファンを増やすのだ。 (佐藤治彦)
8/ 7- 8/11「FAT OLD SUN 」(Chintao Records )@THEATER/TOPS
★★   08/09 台本が軽いというよりも浅い。役者の個性に頼りがちなのに、それは薄い。とても暑い日なのに交わされるギャグは寒い。劇団名の「チンタオレコード」はとてもセンスがあっていいと思います。 (佐藤治彦)
8/ 2- 8/11「新羅生門」(扉座)@シアターサンモール
★★★★ 08/06 正直言って見る前々では☆2つがいいとこか…と思っていたら、茅野演出のいいこと。原作を大切にしながら現代の息吹をうまく吹き込んだ。新人ばかりのキャストも青い演技ながら、21世紀にこの作品を上演するのに相応しかった。アイノリの人はこの作品に関しては超OK。是非見るべし。 (佐藤治彦)
7/27- 7/28「フォッシー」(ボブ・フォッシー振付)@フェスティバルホール
★★   08/04 昨年はオリジナルの振り付けを大切にしていたが…今年は。そして、非常に短くなったことも残念。チケット代が高いので星2つ。 (佐藤治彦)
7/26- 8/11「CVRチャーリー・ビクター… 」(燐光群+グッドフェローズ)@ザ・スズナリ
★★★★ 08/01 圧倒的迫力。「スターウォーズ」?。作り物の作品と違う真の迫力、スペクタクルがこの作品にはある。そして、死に直面しながらも懸命に挑み続ける人間の素晴らしさ。この作品は素晴らしい人間賛歌に仕上がっている。必見。星をあと2つは欲しい。6つくらいつけたいのだ。 (佐藤治彦)
7/25- 7/30「BRIDGE」(ランニングシアターダッ…)@シアターサンモール
★★★  07/28 良かったです。元気がでる芝居といえば、今はRTDです。俳優も基本が発声がきちんとできている人が多く気持ちがいいです。お勧めです。 (佐藤治彦)
7/16- 7/21「トマス・エドワーズさん…」(故林広志prd.)@THEATER/TOPS
★★   07/22 シュールな笑いを目指されているのでしょうか?俳優が消化不良の感じがするし、役者が受身の感じなんです。肝となる役者が不在のために笑いのルールというかリズムが出来上がっていない感じがしました。 (佐藤治彦)
7/13- 7/22「東京ウェポン」(椿組)@新宿・花園神社
★★★★ 07/19 話が非常に重層的で、いろいろと読み解ける台本を書いた松村のスマッシュヒット。松村も閉ざされた空間ではこのような作品は書かないだろう。役者も良くて、演劇を見る喜びに溢れた作品だ。 (佐藤治彦)
7/ 9- 7/28「Swing!」(ジェリー・ザックス)@オーチャードホール
★★   07/17 すばらしく身体の動くアスリートのショウ。最近多いブロードウェイの傾向だけれど、フォッシーのようなオマージュなどがあるわけでもなし。技術の高さに驚いたが、心はあまり打たない。テレビ朝日の宣伝攻撃で客席は満杯だが… (佐藤治彦)
7/12- 7/28「クラス・アクト」(ロニー・プライス演出)@赤坂ACTシアター
★★★★ 07/17 これは芝居好きにはたまらない作品だ。心をうつストーリーがスピーディーな展開で楽しめる。そして、役者の個性に実力。簡素なセットだが、音楽、適切なダンスなど最高。字幕もありがたい。必見。 (佐藤治彦)
7/12- 7/28「クラス・アクト」(ロニー・プライス演出)@赤坂ACTシアター
★★★★ 07/17 これは芝居好きにはたまらない作品だ。心をうつストーリーがスピーディーな展開で楽しめる。そして、役者の個性に実力。簡素なセットだが、音楽、適切なダンスなど最高。字幕もありがたい。必見。 (佐藤治彦)
6/28- 7/ 7「あほんだらすけ14th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
★★★★ 07/02 笑った。そして、コメディを長年やってきたからこその品格ある笑い。一部若手芸人のこれでもか!というのと違うんですよね。いやあ、楽しかった。 (佐藤治彦)
6/19- 6/30「詩のしの詩」(宇宙堂)@本多劇場
★★★★ 06/30 詩と詞が観客である僕のさまざまな思い出を照らし出す。とても詩的で演劇的で。 (佐藤治彦)
6/19- 6/25「地獄八景亡者戯」(AGAPE store )@青山円形劇場
★★★★ 06/21 知性とシニカルな視線がある上に、この演劇者としての技術の豊富さ。にくいくらいに面白い。チケット完売がうなずける。4500円は安かった。 (佐藤治彦)
5/17- 5/26「Vampire Hunter」(Cretan Crete)@早大劇研アトリエ
★★★★ 05/26 個人的趣味ではファンタジー?路線は駄目だが、台本や演出が既に一流のものであることは事実。その上、役者に花がある。馬渡、原、唐橋は必ず売れますね。早稲田のアトリエはすごいことが起きている! (佐藤治彦)
5/22- 5/26「ジンジャーブレッド・レディ」(池畑慎之介・芳本美代子)@博品館劇場
★★★  05/26 久しぶりのニールサイモン。アメリカ演劇界の奥深さを感じさせてくれるものだった。芳本美代子さん、池畑さんら出演者も適度にアメリカぽく、適度に日本人でよかった。翻訳ものは、そこがつらいのです。 (佐藤治彦)
5/ 4- 5/30「欲望という名の電車」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
★★★★ 05/26 圧倒的な面白さ。蜷川マジックは最初の30秒で僕らを南部に連れて行く。寺島しのぶが超名演。大竹しのぶはブランチでありながら笑いを取る。とにかくすごい。当日立見席(2000円〜)あるので是非。 (佐藤治彦)
5/ 9- 6/ 1「幽霊はここにいる」(KOKAMI@network)@サザンシアター
−感想− 05/24 10個くらい下、佐藤治彦さんの 「何でこんなに悪い評価なのか考えたら、やっぱ皆さん、コーカミ作が欲しかったんじゃないのかな」 に星4つ。確かにそう思いました。 (西川稔)
5/ 9- 6/ 1「幽霊はここにいる」(KOKAMI@network)@サザンシアター
★★★★ 05/23 あまりにも悪い評価だったので行くのが怖かったが、面白かった。役者がとてもいいし、北村は何やってもうまいし、めだかさんはピカイチの素晴らしさ、女優陣はもう最高!ということで、何でこんなに悪い評価なのか考えたら、やっぱ皆さん、コーカミ作が欲しかったんじゃないのかな。ああ、見に行って良かった。4つ星と3つ星の間の評価をしたいけど、他があまりにもシビアなので! (佐藤治彦)
5/18- 5/26「南北オペラ−金幣猿嶋郡」(花組芝居)@シアターアプル
★★★★ 05/19 これはすごい。このサイケな美意識で舞台を貫徹させるすごさ。ストーリーもあるけれど、もうそんなことからは離れて、目の前で起きている極彩色の歌芝居を心から楽しんだ。必見。 (佐藤治彦)
5/15- 5/20「十年家族」(くろいぬパレード)@シアターモリエール
★★   05/19 こんなに凝ったセットをモリエールで見たのは久しぶり。脚本と演出にもう少し工夫が必要だけど、十分楽しめたことも事実。 (佐藤治彦)
5/ 2- 5/27「居残り佐平次」(風間杜夫・平田満出演)@明治座
★★★★ 05/12 水谷氏の力量に感心。星屑軍団がやはりいい。ラサールさんの鹿児島弁。小宮さんの笑い声、渡辺さんのあえてケチをつけようとすれば前半の話の展開に多少のダレを感じることかな? (佐藤治彦)
3/27- 4/ 7「No.2」(ラサール石井プロデュース)@THEATER/TOPS
★★★★ 03/31 47歳。不思議な年齢の憂いと焦り。水谷作品の中でも傑作中の傑作では?追加公演もほぼ完売だが、4日ソワレ余裕あるらしい。再演望む。 (佐藤治彦)
2/22- 2/24「ボクのサンキュウ」(ランニングシアターダッ…)@シアターモリエール
★★★  02/23 いつものRTDと違うテイストが楽しめるのは岡部作だから。この劇団の役者の力量が分かる作品。特に上瀧と平本が好演。明日の追加公演午後5時からは当日券あるそうです。気持ちが寒い人どうぞ。 (佐藤治彦)
2/13- 2/24「OUT 」(自転車キンクリートSTORE )@PARCO劇場
★★★★ 02/20 これは面白い。役者さんたちは総じていいけれど、ピンクの電話の竹内都子が、あれほど上手いとは!驚いた。要注目。 (佐藤治彦)
2/ 1- 2/26「喜劇 地獄めぐり 」(藤山直美・中村勘九郎出演)@新橋演舞場
★★★★ 02/20 僕は面白くて泣けて楽しめて、役者の芸があるのを知ってわくわくして、客席と一緒になって盛り上がる。そんな芝居が素直に大好きなので文句なしです。ラサール石井は誰がなんと言おうと凄いです。天才です。 (佐藤治彦)
2/14- 2/20「美談」(カムカムミニキーナ)@中野ザ・ポケット
★★★  02/17 面白い。意識したか分からないけど、同時多発テロあとの今の日本人をどこかで意識しているような主題。松村武の話の飛ばし具合が絶妙。役者がやっぱいい。藤田、山崎(樹)、今井、米田、小椋に永野まで、松村を半分理解しつつの演技と個性で見せる! (佐藤治彦)
〜2/17「Carry that weight +馬鹿」(くろいぬパレード 新人公演)新宿パンプルムス 
★★★  02/17 前半は台本をあと少し練ると四星級。ハートウォーミング(すみませんこんな表現で)で、テレビ局の人とかが見ると喜ぶ作品。後半はいまいち。新人公演なので演技はいまいちだが、白鳥恵三郎がとてもいい味を出していた。この劇団役者が結構売り物です。 (佐藤治彦)
〜2/27 二月大歌舞伎「菅原伝授手習鑑」 歌舞伎座 夜の部
★★★★ 02/14 う〜ん、面白い。あの歌舞伎の見得って、デジタルでヒップなダンスの人たちも感心するだろうな。賀の祝で、玉三郎、福助、扇雀が一堂に火花。寺子屋もと押しで見てなるほど! (佐藤治彦)
〜2/27 二月大歌舞伎「菅原伝授手習鑑」 歌舞伎座 昼の部
★★★  02/13 7年ぶりの通し狂言。初見だけどオールスターで見ごたえもあり、大変良い。現代歌舞伎界の女形トップを一挙に見られる。筆法伝授、道明寺。夜の部も楽しみだ。 (佐藤治彦)
2/ 8- 2/17「騎士クラブ」(ポツドール)@王子小劇場
−感想− 02/10 ぎりぎりなんです。何もかも。ぎりぎり体験したいなら是非。とにかく東京演劇のエッジなんです。 (佐藤治彦)
1/30- 2/10「乙女の祈り」(トム・プロジェクトP)@本多劇場
★★★★ 02/10 出演者の中には少し台詞が入っていない人もいたけれど、とにかく面白いし、そうかと思ったりでね。これは見て色々得した感じです。水谷ワールド恐るべし! (佐藤治彦)
2/ 2- 2/20「売り言葉」(大竹しのぶ出演)@スパイラルホール
★★★★ 02/08 皆さんがとにかくトコトン褒めているので、さてさて…と思っていましたが、確かに凄かった。面白かったです。加藤ちかの舞台美術も良かったと思いませんか? (佐藤治彦)
〜2/13ベルリン国立歌劇場来日公演ワーグナー作曲「ニーベルングの指輪」NHKホール
★★★★ 02/03 海外でも味わえない最高の歌手と演奏陣。クッファーの演出も非常に知的だし、何しろセット・美術が面白い。舞台芸術の究極。次にこの水準で、いつ見られるのか! (佐藤治彦)
1/23- 1/27「憧れは背に乗せて」(POOL-5)@駅前劇場
−感想− 02/03 小林愛がうまい。4人の役者はそれぞれに味があるけれど、自分がどう料理されるのが美味しいのか分かっていない。また、台本が詰め込みすぎで削ることが足りなさ過ぎると思ったけれど。☆をつけるなら2・5星かなあ。 (佐藤治彦)
1/18- 1/26「SIS−ボクの彼女は多重人格 」(Cretan Crete)@早大劇研アトリエ
★★★  01/21 目指すレベルが非常に高く気持ちいい。役者は、馬渡、宮本、原は特筆。唐渡というスターもいるし、女の子から絶大な人気劇団になるでしょう。男にはちと辛い。 (佐藤治彦)
1/16- 1/20「不満足な旅」(ペンギンプルペイルパイ…)@OFF・OFFシアター
★★★★ 01/21 面白かったです。あのドラムの音、象が人を襲っているところ、全部見えました。テーマをバンっと表に出さないのが渋い。 (佐藤治彦)
1/12- 1/13「I AM... 」(ランニングシアターダッ…)@本多劇場
★★★  01/14 たった2公演というのがもったいないほど、暖かい話、元気が出て、癒される。いつものRTDの良さが出ていた。女優陣も好演。 (佐藤治彦)
1/ 7- 2/ 3「彦馬がゆく」(三谷幸喜作・演出)@PARCO劇場
★★★★ 01/11 日本で最高の喜劇書きが日本で最高の役者とすばらしいセットを用意して、命がけで楽しませてくれる。笑わせてくれる。泣かせてくれる。8500円も高くない。 (佐藤治彦)
1/ 1- 1/ 9「夏の夜の夢」(東京乾電池)@ザ・スズナリ
★★★  01/04 RSC、蜷川、ケンプといろいろのプロダクションを見てきたけれど、このプロダクションはスピード感とキッチュな感覚に溢れている。若い未熟な役者はそれを持ち味にしているし、ベテラン勢の演技はやっぱりおいしい。若手が柄本さんをひっぱたくくらいの迫力があったらいいのになあと思う。これは見たほうがトク。 (佐藤治彦)
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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