自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ミラノスカラ座来日公演
ヴェルディ作曲 アイーダ ドンカルロ
指揮 ダニエルバレンボイム ダニエルガッティ
イタリアオペラの総本山。つまりオペラの最右翼。ミラノスカラ座がこの秋6度目の来日をします。チケット代は高いのですが、やはり最高級が期待できるのでついつい見てしまいます。来日公演でみたものだけを考えても、リゴレット、椿姫、西部の女、ファルスタッフ、トゥーラントッド、運命の力、オテロ、マクベスと聞いて来た。印象に残っているのは2003年のオテロは本当にスゴく、もう一生これ以上のオテロに出会えないかもと思ったものだ。それも2回も聞きに行った。リゴレットは哀しく、ファルスタッフは歌もそうだが演出が美しかった。椿姫は豪華絢爛。トゥーラントッドは初スカラだったこともあり、NHKの3階席の本当に後ろからあんぐりしながら見ていたものだ。もう20年以上も前のこと。ミラノの本拠地スカラ座でも一度だけ聞いたことがある。もう20年くらい前のこと。浅利慶太さん演出の「蝶々夫人」。指揮はネロサンティだった。
今回は「アイーダ」と「ドンカルロ」。チケット代は最高が67000円。高いなあ。それでも行ってしまうのかから仕方がない。
感想…金曜日の午後5時開演のミラノスカラ座「アイーダ」の開幕!平日の午後5時だというのにNHKホールは満杯。最高席は67000円!僕のチケットも5万円以上です。旅行行けますよ。幕があくと豪華絢爛なこの世の最もゴージャスな舞台がそこにはありました。100人を超える世界でトップのオーケストラ。特に歌劇では!。200人を超える世界最高の合唱団と役者、そして、美しいイタリア人勢揃いのバレエダンサー(ミラノスカラ座バレエ団)。イタリアの伝統と美意識の極地を行くために、ここまでやるかというくらいに金をかけた衣装と美術!もちろん、世界最高峰の美声を聞かせる歌手たち!4時間の公演があっという間に終わりました。
この公演の演出はフランコゼッフェルリ。ビスコンティの愛弟子で、映画監督としては「ロミオとジュリエット」(オリビアハッセー!)が代表作。貴族の末裔で、豪華絢爛な舞台では世界一。ワールドカップなどで使われて一般の人にも名高い、あの有名な凱旋行進曲のシーンでは、馬や象なども登場させたことのある人です。実は、ゼッフェルリ演出のアイーダは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、東京の新国立劇場オペラハウスでも、ありまして、基本的なコンセプトは同じなんですけどね。微妙に衣装や美術、バレエなんかが違ったりですけど。
僕はフィレンツェ歌劇場の「アイーダ」もズビンメータの指揮できいたりしています。
ここまで書いたのだからさぞ喜んだのだろうと思いきや違うんです。
世界最高峰のそれを求めていますからね。歌手の音程がふらついたりすると、いちいちイライラ来ますし、何だよこれ!ってね。特に幕開けのラダメス、ヨハンポータは音程がふらふらで息継ぎもダメ、声も出ていません。ここにアップしたアラーニャのブーイングをかった歌唱以下で、今回は拍手もなかったです。僕はブーイングしようかと思ったくらいです。代役となったアムネリス、グバノヴァは声が弱く、肺活量が足りないので、ものすごい勢いでいろんなところで息継ぎをする。そして、オケに負けてしまう。昔のオブラスツワとか、Fコソットのような素晴らしいメゾはもう出て来ないんでしょうかね。今宵の指揮者はバレンボイムでしたが、余情的な音楽作りをしようとしたのか、ちょっと舞台と合っていなかった感じがしますね。カーテンコールではブーイングしていた人もいましたね。いろいろとありますが、ホントに思います。やはりね。オペラは舞台芸術の最高峰だと。
ドンカルロ 声とヴェルディサウンド。ソリストも合唱も素晴らしかった。演劇的効果もあって集中して4時間半の大作に向き合えた。やっぱスカラ座はいいな。
YOUtube見ていたら、アイーダの舞台の一部がありました。ごらん下さい。
この独唱をしている人はロベルトアラーニャという現代を代表するテノールなんですが、このあと事件が起こります。イタリアのテレビニュースからどうぞ。
幕開けの「清きアイーダ」という名曲を唄った後に客席からブーイングが出て、その場で唄うのを辞めてしまって、途中から私服の代役の人が唄ったという次第。スゴいですね。イタリア。
この舞台が日本にやってくるのです。このシーンだけをみても金が掛かっていて人が山ほど出ているのも分かりますね。他のシーンも見てみましょう。今度はアイーダが唄っているシーンです。
イタリアミラノスカラ座は12月にそのシーズンが開幕となり毎年大きな話題になります。特にイタリアではそうなんですね。次のようにニュースにもなります。今回のプロダクションはゼッフェレッリという映画監督ビスコンティの弟子に当たる人が担当しています。豪華絢爛な貴族趣味の演出で有名な人です。映画監督している人です。
オペラが、音楽、演劇、美術、バレエなどなど総合芸術であることが良く分かりますよね?
何かみなさん興奮して話しているのが分かりますよね?有名な凱旋行進曲はサッカー好きならおなじみでしょう。ミラノスカラ座のオペラ体験。今年の秋9月に日本でできます。如何ですか?
アイーダ
2009年9月4日
NHKホール
ドンカルロ
2009年9月8日
東京文化会館
オペラ合唱名曲コンサート
2009年9月16日
NHKホール
ヴェルディ作曲 アイーダ ドンカルロ
指揮 ダニエルバレンボイム ダニエルガッティ
イタリアオペラの総本山。つまりオペラの最右翼。ミラノスカラ座がこの秋6度目の来日をします。チケット代は高いのですが、やはり最高級が期待できるのでついつい見てしまいます。来日公演でみたものだけを考えても、リゴレット、椿姫、西部の女、ファルスタッフ、トゥーラントッド、運命の力、オテロ、マクベスと聞いて来た。印象に残っているのは2003年のオテロは本当にスゴく、もう一生これ以上のオテロに出会えないかもと思ったものだ。それも2回も聞きに行った。リゴレットは哀しく、ファルスタッフは歌もそうだが演出が美しかった。椿姫は豪華絢爛。トゥーラントッドは初スカラだったこともあり、NHKの3階席の本当に後ろからあんぐりしながら見ていたものだ。もう20年以上も前のこと。ミラノの本拠地スカラ座でも一度だけ聞いたことがある。もう20年くらい前のこと。浅利慶太さん演出の「蝶々夫人」。指揮はネロサンティだった。
今回は「アイーダ」と「ドンカルロ」。チケット代は最高が67000円。高いなあ。それでも行ってしまうのかから仕方がない。
感想…金曜日の午後5時開演のミラノスカラ座「アイーダ」の開幕!平日の午後5時だというのにNHKホールは満杯。最高席は67000円!僕のチケットも5万円以上です。旅行行けますよ。幕があくと豪華絢爛なこの世の最もゴージャスな舞台がそこにはありました。100人を超える世界でトップのオーケストラ。特に歌劇では!。200人を超える世界最高の合唱団と役者、そして、美しいイタリア人勢揃いのバレエダンサー(ミラノスカラ座バレエ団)。イタリアの伝統と美意識の極地を行くために、ここまでやるかというくらいに金をかけた衣装と美術!もちろん、世界最高峰の美声を聞かせる歌手たち!4時間の公演があっという間に終わりました。
この公演の演出はフランコゼッフェルリ。ビスコンティの愛弟子で、映画監督としては「ロミオとジュリエット」(オリビアハッセー!)が代表作。貴族の末裔で、豪華絢爛な舞台では世界一。ワールドカップなどで使われて一般の人にも名高い、あの有名な凱旋行進曲のシーンでは、馬や象なども登場させたことのある人です。実は、ゼッフェルリ演出のアイーダは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、東京の新国立劇場オペラハウスでも、ありまして、基本的なコンセプトは同じなんですけどね。微妙に衣装や美術、バレエなんかが違ったりですけど。
僕はフィレンツェ歌劇場の「アイーダ」もズビンメータの指揮できいたりしています。
ここまで書いたのだからさぞ喜んだのだろうと思いきや違うんです。
世界最高峰のそれを求めていますからね。歌手の音程がふらついたりすると、いちいちイライラ来ますし、何だよこれ!ってね。特に幕開けのラダメス、ヨハンポータは音程がふらふらで息継ぎもダメ、声も出ていません。ここにアップしたアラーニャのブーイングをかった歌唱以下で、今回は拍手もなかったです。僕はブーイングしようかと思ったくらいです。代役となったアムネリス、グバノヴァは声が弱く、肺活量が足りないので、ものすごい勢いでいろんなところで息継ぎをする。そして、オケに負けてしまう。昔のオブラスツワとか、Fコソットのような素晴らしいメゾはもう出て来ないんでしょうかね。今宵の指揮者はバレンボイムでしたが、余情的な音楽作りをしようとしたのか、ちょっと舞台と合っていなかった感じがしますね。カーテンコールではブーイングしていた人もいましたね。いろいろとありますが、ホントに思います。やはりね。オペラは舞台芸術の最高峰だと。
ドンカルロ 声とヴェルディサウンド。ソリストも合唱も素晴らしかった。演劇的効果もあって集中して4時間半の大作に向き合えた。やっぱスカラ座はいいな。
YOUtube見ていたら、アイーダの舞台の一部がありました。ごらん下さい。
この独唱をしている人はロベルトアラーニャという現代を代表するテノールなんですが、このあと事件が起こります。イタリアのテレビニュースからどうぞ。
幕開けの「清きアイーダ」という名曲を唄った後に客席からブーイングが出て、その場で唄うのを辞めてしまって、途中から私服の代役の人が唄ったという次第。スゴいですね。イタリア。
この舞台が日本にやってくるのです。このシーンだけをみても金が掛かっていて人が山ほど出ているのも分かりますね。他のシーンも見てみましょう。今度はアイーダが唄っているシーンです。
イタリアミラノスカラ座は12月にそのシーズンが開幕となり毎年大きな話題になります。特にイタリアではそうなんですね。次のようにニュースにもなります。今回のプロダクションはゼッフェレッリという映画監督ビスコンティの弟子に当たる人が担当しています。豪華絢爛な貴族趣味の演出で有名な人です。映画監督している人です。
オペラが、音楽、演劇、美術、バレエなどなど総合芸術であることが良く分かりますよね?
何かみなさん興奮して話しているのが分かりますよね?有名な凱旋行進曲はサッカー好きならおなじみでしょう。ミラノスカラ座のオペラ体験。今年の秋9月に日本でできます。如何ですか?
アイーダ
2009年9月4日
NHKホール
ドンカルロ
2009年9月8日
東京文化会館
オペラ合唱名曲コンサート
2009年9月16日
NHKホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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