自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団 来日演奏会
指揮:リッカルドシャーイ
曲目
10月27日 モーツアルト作曲 バイオリン協奏曲3番
マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」
バイオリン独奏 アラベラ美歩シュタインバッハー
11月2日 メンデルスゾーン作曲 交響曲第3番「宗教改革」
ブルックナー作曲 交響曲第4番「ロマンチック」
このオケを初めて聞いたのは大学生の頃だから、もう25年以上前になる。まだ東側の頃で、確かクルトマズア指揮できいているはずだ。その時の印象を聞かれてもなにも覚えていたいのだが、ドイツのオケだなあという印象くらいがあったのだと思う。きっとベートーヴェンやブラームスをきいたはずだ。そして、今回、イタリア人のスター指揮者、シャーイの演奏で聞いたそれは、世界最高峰のアンサンブルと表現力を備え、指揮者の明るい輝かしい音作りの導入もあり、見事は21世紀のインターナショナルなオケになっていた。それも最高峰である。
宗教改革をこれほどまで退屈せずに聞かせてもらった。明るくリズムは弾む。
マーラーの第一交響曲で聞かれるボヘミア的なメロディもあくまでも美しいメロディとして演奏され、何かそこに深い精神的なものを追求しようというような張りつめた空気はない。むしろ、高度な演奏をするための集中力の高まりを感じられた。明るく輝かしい合奏の頂点だ。
ブルックナーも同じで、極端に遅いテンポで絶妙に変わって行く楽想の変化を丁寧にきかせてみたりする面白さがある。しかし、何かシャーイの個性を無理矢理だすためにやってんじゃないか?と思うくらい極端なのだ。もうちっと絶妙なバランスってのがあるのではないか?と思ったくらい。
いづれにせよ、2回とも素晴らしい演奏会であったことは間違いない。昨年だと思うがシャーイの急病で来日が中止になった演奏会の穴埋めということもあるのだろう。世界最古のオケは今風の明るい近代的で高技術なオケに変身していた。そう、シカゴ交響楽団のイメージかなあ。
2009年10月27日/11月2日
サントリーホール
指揮:リッカルドシャーイ
曲目
10月27日 モーツアルト作曲 バイオリン協奏曲3番
マーラー作曲 交響曲第1番「巨人」
バイオリン独奏 アラベラ美歩シュタインバッハー
11月2日 メンデルスゾーン作曲 交響曲第3番「宗教改革」
ブルックナー作曲 交響曲第4番「ロマンチック」
このオケを初めて聞いたのは大学生の頃だから、もう25年以上前になる。まだ東側の頃で、確かクルトマズア指揮できいているはずだ。その時の印象を聞かれてもなにも覚えていたいのだが、ドイツのオケだなあという印象くらいがあったのだと思う。きっとベートーヴェンやブラームスをきいたはずだ。そして、今回、イタリア人のスター指揮者、シャーイの演奏で聞いたそれは、世界最高峰のアンサンブルと表現力を備え、指揮者の明るい輝かしい音作りの導入もあり、見事は21世紀のインターナショナルなオケになっていた。それも最高峰である。
宗教改革をこれほどまで退屈せずに聞かせてもらった。明るくリズムは弾む。
マーラーの第一交響曲で聞かれるボヘミア的なメロディもあくまでも美しいメロディとして演奏され、何かそこに深い精神的なものを追求しようというような張りつめた空気はない。むしろ、高度な演奏をするための集中力の高まりを感じられた。明るく輝かしい合奏の頂点だ。
ブルックナーも同じで、極端に遅いテンポで絶妙に変わって行く楽想の変化を丁寧にきかせてみたりする面白さがある。しかし、何かシャーイの個性を無理矢理だすためにやってんじゃないか?と思うくらい極端なのだ。もうちっと絶妙なバランスってのがあるのではないか?と思ったくらい。
いづれにせよ、2回とも素晴らしい演奏会であったことは間違いない。昨年だと思うがシャーイの急病で来日が中止になった演奏会の穴埋めということもあるのだろう。世界最古のオケは今風の明るい近代的で高技術なオケに変身していた。そう、シカゴ交響楽団のイメージかなあ。
2009年10月27日/11月2日
サントリーホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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