自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
指揮/尾高忠明
ピアノ/ギャリック・オールソン メゾ・ソプラノ/加納悦子*
バリトン/三原 剛* 合唱/新国立劇場合唱団*
オネゲル ; 交響詩「夏の牧歌」
ショパン ; ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 作品21
デュリュフレ / レクイエム 作品9*
「尾高忠明は緻密で知的である」
デュリュフレのレクイエムは、フォーレのレクイエムにも似た音楽であるが作曲されたのが第二次世界大戦後ということもあって、無常観漂う曲である。「戦争レクイエム」のように直接的な絶望を前面に出さないが、あくまでも鎮魂歌として哀しみを歌い上げている。この曲がほとんど演奏されないのが不思議なくらいである。尾高はこの曲と適度な距離を取りながら、細部にわたってきちんと客席に届ける。曲に全てを語らせ自ら足したり引いたりしない。新国立劇場合唱団や独唱者も非常に高い水準で演奏してくれた。
オネゲルの次に演奏されたショパンのピアノ協奏曲では64才のアメリカのピアニストで、初のショパンコンクール勝者のオールソンは感傷に浸ることは無く淡々と弾きあげる。ショパンらしい演奏ではない。それなのに、そこにマズルカのリズムが浮き上がってくる。ショパンというよりもピアノの魅力が発揮された演奏だった。2012年5月12日@NHKホール
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佐藤治彦 Haruhiko SATO
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演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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