自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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2010年劇場短信。
クロムモリブデン「不躾なQ友」@赤坂RED/THEATER
人気が出てきた若手劇団を見せてもらえる機会があったので見た。期待は全くしていなかったこともあったからか、楽しく見た。モダンスイマーズの「回転する夜」を思わせる展開も、最後のダンスも、ナンセンスで情報量の多い台詞も、そして、演出も非常によく考えられていてエンタティメント性の高い作品だった。2010年1月2日
横内謙介作・演出「乱童」@青山劇場 2009年10月末に天王洲銀河劇場で初演されたものの再演。人気声優やAKBのメンバーも出ているが、伴美奈子、岩本達郎など扉座から9人も出演。青山劇場でこれほど扉座の俳優が前面に出ている芝居を見ることはほとんどないので感慨にふけってしまった。高木トモユキが今までみた大劇場での芝居の中では一番良かった。いつもこう演ればいいのになああと思った。そして、鈴木理沙の歌や踊りのいいこと。コメディアンヌとして着実に成長をしているのは知っていたけれど。上原健太も良かったけれど、串間保彦が非常に誠実に芝居に取り組んでいて見ていてすがすがしくなる。ああいう役者にお客が着実についていくんだろうなあと思った。2010年1月5日
大和 作・演出 SIMPLY BECAUSE IMITATION 〜偽物だからこそ〜@東京芸術劇場小ホール2 SETの公演などで素晴らしい作品を提供している大和さんの作演出であるのに、たまたま見せて頂けるというので拝見させて頂きました。タイトルにすべてのことが書いてあり、残念ながらこういう作品を取り上げる際の大切な部分も露呈してしまっているのが残念でした。何が本物で偽物なのか、これでおしまいにしてそういうんでいいんすか!って言いたくなったくらいです。タイトルが何かそれだったので、作品でそこを覆すのかと思っていたら、ベタでした。最初の5分でおおよその構造は見えてしまって終始動きません。正直後味悪い作品です。しかし、CHOさん.西川可奈子さんを初めとした役者陣は素晴らしく、イケメンな俳優さん達はオーラもあってよしだわたるさんは相当、得していました。小川真琴さんはキレイで魅力的でお芝居もできるのに、もうちょっと物語の中心にいてもいいのになあと思ったりしました。作品のことに戻ってしまいますが、見てすぐ分かるオカマを二人出すのは作品として損しているのになあ。いつもの大和さんならもっと面白いのにと残念に思った観劇でした。しかし、興行としてはとても練りに練ったプロの仕事だと思いました。
2010年1月9日ソワレ
せんがわアンサンブル 新羅生門 @せんがわ劇場
横内謙介の演出、伴美奈子の出演となれば必見。観に行った。主役2人の芝居が達者で上手い。しかし、全体的にはアマチュアの芝居のレベルの人が多くいて、横内さんはそれを上手く芝居の中に取り込もうとしていたのだが、それは果たして上手くいった部分とそうでない部分と。ちょっと気になった。この戯曲は今上演してもとても面白いなあと感心した。2010年3月17日ソワレ
Jonnys AFTERTalk @ 恵比寿駅前バー
若い演者が楽しんで作品を創っている様は見ていて決して嫌なものではない。しかし、このような作品なのであれば、無理やり物語にする必要があったのだろうか?半ば強引な手法を使うよりも、全体をバラエティショー仕立てにして、その中に演劇を組み込む方が有効ではないかと思う。いい役者を見つけたので楽しかった 2010年3月27日
おおのの! 巨匠溝口健二 @銀座MAKOTOシアター
溝口健二さんがひとり芝居に挑戦!嫌らしい芝居がひとつもなく削ぎ落とされた演技。台本の構成が時々混線するし、大野さんなら、もっとすっきりスタイリッシュな演出もあったと思うけれども、もちろん勉強させてもらうことばかり。同時上演の作品についてはコメントを避けたい。2010年3月27日
ハイリンド 泣き虫なまいき石川啄木 @赤坂RED/THEATER
はざまみゆきさんからの幾度ものお誘いもあって観に行った。井上戯曲の完成度の高さを改めて実感させられる。ハイリンドの4人はそれぞれ芝居が上手い。客席も入っていて感心した。客席に高齢の方が多いのにびっくり。劇団でやっているので当たり前なのだが、上手いんだけどキャスティングにひと工夫あってもいいんじゃないのかなあ。2010年3月28日マチネ
「解決します!!」@恵比寿・エコー劇場
ちょっとした関係で見せて頂いた。理由はひとえに坂元健児が出演しているからである。ミュージカルの坂元さんは見たことはあってもストレートプレイでは見たことがなかった。芝居は上手かった。分からないのは何でこんな作品を上演してしまうのかということだ。僕は小劇場の公演に関してはできるだけいいところを見つけて行きたいと思うのだが、台本、演出、美術のいづれも今年というかこの数年で最悪だった。面白くないのである。坂元さんのファンのお客さんがほとんどなので、笑いは起きる。ファン倶楽部向けイベントならいいけれど。もうこれ以上書くのは辞めよう。4月3日
桂文珍国立劇場10日間連続独演会
文珍師匠は「算段の平兵衛」「茶屋通い」談春さんが「三方一両損」2010年4月7日
劇団japlin「HIDEYOSHIPUNCH」@中野ザ・ポケット
お世話になった土屋さんの自信作ということで楽しみにして伺ったのですが、僕には駄目でした。土屋さんに、面白かった!と笑顔で言いたかったなあ。2010年4月10日
エアギア@日本青年館ホール大ホール
茅野イサムが演出しているということで観に行きました。あまり期待していなかったものの、先ずはローラーブレードの魅力、若い俳優がきちんと訓練されていて、演技も自然で、楽曲も良く、台本も分かりやすく練られていて、非常に完成度の高いエンタティメントとして出来上がっていました。チケット代が6800円と高いのが唯一の欠点かなあ。中学高校といった女の子がこの高価なチケット代を捻出しグッズを買うのを見ていると、ありがたいけど、ハラハラしてしまうのです。
扉座の上原健太が急遽出演になったにも関わらず遜色ない演技で感心した。声と歌がいいし、見ていて華がある。すごいなあ。それから、おにぎり役の人がとても華があって良かったです。2010年4月10日
散歩道楽 かいぶつのこども@シアタートラム
ハロプロの女の子が出演していたからか異様な客席。普段は芝居を見ないだろうという中年の男で占拠されてる。それもダフ屋が買い占めたからか、空席が目だつのに完売というヘンテコな部分あり。それはネットで4500円のチケットが1000円で同じ出品者から大量に叩き売られていることからも明らか。評判のいい散歩道楽が未見だったことと、ネットで格安で売られていたので見たのだ。なるほど、人気のあることが良く分かる。そして、美術にもお金をかけていて羨ましい。勝平さん、河野さん始めとする客演陣も適役で驚いた。劇団員の演技力には正直凸凹があることと、いい台本なんだけど、1シーンしか出て来ない人が結構いまして、劇団公演らしい作品です。最後のまとめがちょっと強引だがお芝居だもん。ああしないと、後味悪いもんなあ。とても感心し勉強になりました。2010年4月11日
更地3 @シアターミラクル
大森ヒロシさんと故林広志さんのWヒロシの第4弾。2010年4月25日
石神井童貞少年団「俺の小指と」@シアター711
最初の25分間は、寺山的な世界が堂々と見事に構築され、これスゴい!と驚いた。ところが失速。言葉とイメージの積木が崩れてしまったという感じがして仕方がない。崩れてももう一度積み上げてくれればいいのに。残念無念、ああ惜しい。2010年8月26日
壱組印「劇、ということ」@ザスズナリ
大谷亮介さんという役者の表現力はすごいなあ。黒澤明の映画に出てきそうなキャラクターを持つ。この人と伊藤雄之助とかが共演していたらどんな感じだったろうと思ってみてしまう。そして、シルビアクラブの素晴らしいこと。さとうこうじ、伴美奈子、草野とおるなど素晴らしいキャスト。ほぼ素舞台なのに広がる空間。オムニバスで僕的にはちょっとしつこく引っ張るなあそこ!って思うようなところがいろいろと。2時間15分弱。長く感じた。それが残念。ナマイキですいません。2010年9月2日
世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」@シアターサンモール
チョコレートケーキの日澤さんが出ているので観に行った。いろいろの断片を切り取る手法、椅子を並べて空間を切り取る手法、なんかテアトルコンプリシテの手法に似ているようなところもあるなあと思いつつ見た。若い役者さんばかりで魅力もあったりする。僕にとって久しぶりのザ小劇場という御芝居だった。2010年9月3日
更地4@シアター711
大森さんの更地第4弾。80分。2010年9月4日
加藤健一事務所「木の皿」@本多劇場
そりゃあ再演を重ねている名作なので、素晴らしいです。テネシーウィリアムズほどは重くなく、適度な感じで素晴らしいです。敢えて何か言わせて頂くとすると、加藤さんの78才の老人は滑舌が良すぎて、声も大きく生命力にあふれていて、ちょっと、、と思った。晩年の宇野重吉さんがこの役をやったらどうなるだろうとか思ってしまったのだ。宇野重吉良かったなあ。森繁さんが70代でやったら?といろいろと思ってしまう。モダンスイマーズの小椋さんが、若く対極な役柄なんだけど、意識してるかどうか分からないけれども、スタンリーを意識しすぎな感じか。欲望の。でも上手い。西山水木さんがツイッターをフォローして下さってる事もあってじっくり見た。上手かった。味があるっていうか。もっと肉体派の人だと思っていたから、こんなに繊細だとは!山下裕子さんにも適役。話は最初の40分でほぼすべて提示されてしまっている。ちょっと、退屈してしまった。ゴメンナサイ。ナマイキで。加藤さんに、先日ニューヨークでデンゼルワシントン主演で見た「フェンス」という芝居をやってもらいたいなあと思った。2010年9月9日
tumazuki no ishi「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏 」@スズナリ
作;スエヒロケイスケ 演出:寺十吾
素晴らしい美術が組まれていて、挑戦的な照明(舞台奥が明るく、ほとんどバックライトのシルエットで観ること多し)、問題を抱えた人ばかりが登場(リストカッター、自殺願望者、覚せい剤中毒なりかけ者、引きこもり、ヤクザみたいな夫婦、殺人鬼になりたいと思ってる若者などなど)するのも、作者の思想が強く投影された台詞は日常会話ではありえないものばかり。救いは現世になく転生することにしかないように描かれていたりして。最後に捨てられた子どもが全裸になり、殺人鬼の洋服を奪って生き返る。2時間半の透徹された芝居だということは分かるが、僕は思想を伝えるのはどうでもいいやと思ってしまう。まあ一度はみておきたいと思っていた劇団なので観られて良かった。30分遅れてみたけれども世界は十分に伝わった。2010年9月11日
Jacrow 窮する鼠 @ Galary le deco 2010年10月16日
3本目が好きでした。
チャリT企画 舞台版「the cobe」 王子小劇場 2010年10月22日
好き勝手やってる舞台は見ていて気持がいいです。招待して頂いたからいえるのかな?
チョコレートケーキ 『起て、飢えたる者よ』@ Galary le deco 2010年10月30日
真面目に取り組む姿はあの時代の空気と似た物があって良かったです。
双数姉妹 20年目の真実 赤坂RED/THEATER 2010年11月13日
新しいものの追求をし続けた双数姉妹の20年目の真実が如実に舞台に現れていました。
ラッパ屋 YMO 〜やっともてたオヤジ〜 紀伊國屋ホール 2010年12月23日
考えてみるとものすごく哀しい話。役者が魅力的で上手いから見れちゃうんだけど、考えてみると、オヤジが、前から面識があったのに、なぜあのタイミングでモテたのかはイマイチ不明。状況がそうさせた?のか、まあ、恋とはそういうものだからと思うのだけれど、役者さん美味いなあ。自分が本を書く時は動機が分からないとか言われちゃう。もっとさらっといけばいいのかと思う。何か恋する動機がはっきりしてるって。。鈴木さんの本、まずますストーリー展開で見せようとするところから離れていく感じ。なるほど!
クロムモリブデン「不躾なQ友」@赤坂RED/THEATER
人気が出てきた若手劇団を見せてもらえる機会があったので見た。期待は全くしていなかったこともあったからか、楽しく見た。モダンスイマーズの「回転する夜」を思わせる展開も、最後のダンスも、ナンセンスで情報量の多い台詞も、そして、演出も非常によく考えられていてエンタティメント性の高い作品だった。2010年1月2日
横内謙介作・演出「乱童」@青山劇場 2009年10月末に天王洲銀河劇場で初演されたものの再演。人気声優やAKBのメンバーも出ているが、伴美奈子、岩本達郎など扉座から9人も出演。青山劇場でこれほど扉座の俳優が前面に出ている芝居を見ることはほとんどないので感慨にふけってしまった。高木トモユキが今までみた大劇場での芝居の中では一番良かった。いつもこう演ればいいのになああと思った。そして、鈴木理沙の歌や踊りのいいこと。コメディアンヌとして着実に成長をしているのは知っていたけれど。上原健太も良かったけれど、串間保彦が非常に誠実に芝居に取り組んでいて見ていてすがすがしくなる。ああいう役者にお客が着実についていくんだろうなあと思った。2010年1月5日
大和 作・演出 SIMPLY BECAUSE IMITATION 〜偽物だからこそ〜@東京芸術劇場小ホール2 SETの公演などで素晴らしい作品を提供している大和さんの作演出であるのに、たまたま見せて頂けるというので拝見させて頂きました。タイトルにすべてのことが書いてあり、残念ながらこういう作品を取り上げる際の大切な部分も露呈してしまっているのが残念でした。何が本物で偽物なのか、これでおしまいにしてそういうんでいいんすか!って言いたくなったくらいです。タイトルが何かそれだったので、作品でそこを覆すのかと思っていたら、ベタでした。最初の5分でおおよその構造は見えてしまって終始動きません。正直後味悪い作品です。しかし、CHOさん.西川可奈子さんを初めとした役者陣は素晴らしく、イケメンな俳優さん達はオーラもあってよしだわたるさんは相当、得していました。小川真琴さんはキレイで魅力的でお芝居もできるのに、もうちょっと物語の中心にいてもいいのになあと思ったりしました。作品のことに戻ってしまいますが、見てすぐ分かるオカマを二人出すのは作品として損しているのになあ。いつもの大和さんならもっと面白いのにと残念に思った観劇でした。しかし、興行としてはとても練りに練ったプロの仕事だと思いました。
2010年1月9日ソワレ
せんがわアンサンブル 新羅生門 @せんがわ劇場
横内謙介の演出、伴美奈子の出演となれば必見。観に行った。主役2人の芝居が達者で上手い。しかし、全体的にはアマチュアの芝居のレベルの人が多くいて、横内さんはそれを上手く芝居の中に取り込もうとしていたのだが、それは果たして上手くいった部分とそうでない部分と。ちょっと気になった。この戯曲は今上演してもとても面白いなあと感心した。2010年3月17日ソワレ
Jonnys AFTERTalk @ 恵比寿駅前バー
若い演者が楽しんで作品を創っている様は見ていて決して嫌なものではない。しかし、このような作品なのであれば、無理やり物語にする必要があったのだろうか?半ば強引な手法を使うよりも、全体をバラエティショー仕立てにして、その中に演劇を組み込む方が有効ではないかと思う。いい役者を見つけたので楽しかった 2010年3月27日
おおのの! 巨匠溝口健二 @銀座MAKOTOシアター
溝口健二さんがひとり芝居に挑戦!嫌らしい芝居がひとつもなく削ぎ落とされた演技。台本の構成が時々混線するし、大野さんなら、もっとすっきりスタイリッシュな演出もあったと思うけれども、もちろん勉強させてもらうことばかり。同時上演の作品についてはコメントを避けたい。2010年3月27日
ハイリンド 泣き虫なまいき石川啄木 @赤坂RED/THEATER
はざまみゆきさんからの幾度ものお誘いもあって観に行った。井上戯曲の完成度の高さを改めて実感させられる。ハイリンドの4人はそれぞれ芝居が上手い。客席も入っていて感心した。客席に高齢の方が多いのにびっくり。劇団でやっているので当たり前なのだが、上手いんだけどキャスティングにひと工夫あってもいいんじゃないのかなあ。2010年3月28日マチネ
「解決します!!」@恵比寿・エコー劇場
ちょっとした関係で見せて頂いた。理由はひとえに坂元健児が出演しているからである。ミュージカルの坂元さんは見たことはあってもストレートプレイでは見たことがなかった。芝居は上手かった。分からないのは何でこんな作品を上演してしまうのかということだ。僕は小劇場の公演に関してはできるだけいいところを見つけて行きたいと思うのだが、台本、演出、美術のいづれも今年というかこの数年で最悪だった。面白くないのである。坂元さんのファンのお客さんがほとんどなので、笑いは起きる。ファン倶楽部向けイベントならいいけれど。もうこれ以上書くのは辞めよう。4月3日
桂文珍国立劇場10日間連続独演会
文珍師匠は「算段の平兵衛」「茶屋通い」談春さんが「三方一両損」2010年4月7日
劇団japlin「HIDEYOSHIPUNCH」@中野ザ・ポケット
お世話になった土屋さんの自信作ということで楽しみにして伺ったのですが、僕には駄目でした。土屋さんに、面白かった!と笑顔で言いたかったなあ。2010年4月10日
エアギア@日本青年館ホール大ホール
茅野イサムが演出しているということで観に行きました。あまり期待していなかったものの、先ずはローラーブレードの魅力、若い俳優がきちんと訓練されていて、演技も自然で、楽曲も良く、台本も分かりやすく練られていて、非常に完成度の高いエンタティメントとして出来上がっていました。チケット代が6800円と高いのが唯一の欠点かなあ。中学高校といった女の子がこの高価なチケット代を捻出しグッズを買うのを見ていると、ありがたいけど、ハラハラしてしまうのです。
扉座の上原健太が急遽出演になったにも関わらず遜色ない演技で感心した。声と歌がいいし、見ていて華がある。すごいなあ。それから、おにぎり役の人がとても華があって良かったです。2010年4月10日
散歩道楽 かいぶつのこども@シアタートラム
ハロプロの女の子が出演していたからか異様な客席。普段は芝居を見ないだろうという中年の男で占拠されてる。それもダフ屋が買い占めたからか、空席が目だつのに完売というヘンテコな部分あり。それはネットで4500円のチケットが1000円で同じ出品者から大量に叩き売られていることからも明らか。評判のいい散歩道楽が未見だったことと、ネットで格安で売られていたので見たのだ。なるほど、人気のあることが良く分かる。そして、美術にもお金をかけていて羨ましい。勝平さん、河野さん始めとする客演陣も適役で驚いた。劇団員の演技力には正直凸凹があることと、いい台本なんだけど、1シーンしか出て来ない人が結構いまして、劇団公演らしい作品です。最後のまとめがちょっと強引だがお芝居だもん。ああしないと、後味悪いもんなあ。とても感心し勉強になりました。2010年4月11日
更地3 @シアターミラクル
大森ヒロシさんと故林広志さんのWヒロシの第4弾。2010年4月25日
石神井童貞少年団「俺の小指と」@シアター711
最初の25分間は、寺山的な世界が堂々と見事に構築され、これスゴい!と驚いた。ところが失速。言葉とイメージの積木が崩れてしまったという感じがして仕方がない。崩れてももう一度積み上げてくれればいいのに。残念無念、ああ惜しい。2010年8月26日
壱組印「劇、ということ」@ザスズナリ
大谷亮介さんという役者の表現力はすごいなあ。黒澤明の映画に出てきそうなキャラクターを持つ。この人と伊藤雄之助とかが共演していたらどんな感じだったろうと思ってみてしまう。そして、シルビアクラブの素晴らしいこと。さとうこうじ、伴美奈子、草野とおるなど素晴らしいキャスト。ほぼ素舞台なのに広がる空間。オムニバスで僕的にはちょっとしつこく引っ張るなあそこ!って思うようなところがいろいろと。2時間15分弱。長く感じた。それが残念。ナマイキですいません。2010年9月2日
世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」@シアターサンモール
チョコレートケーキの日澤さんが出ているので観に行った。いろいろの断片を切り取る手法、椅子を並べて空間を切り取る手法、なんかテアトルコンプリシテの手法に似ているようなところもあるなあと思いつつ見た。若い役者さんばかりで魅力もあったりする。僕にとって久しぶりのザ小劇場という御芝居だった。2010年9月3日
更地4@シアター711
大森さんの更地第4弾。80分。2010年9月4日
加藤健一事務所「木の皿」@本多劇場
そりゃあ再演を重ねている名作なので、素晴らしいです。テネシーウィリアムズほどは重くなく、適度な感じで素晴らしいです。敢えて何か言わせて頂くとすると、加藤さんの78才の老人は滑舌が良すぎて、声も大きく生命力にあふれていて、ちょっと、、と思った。晩年の宇野重吉さんがこの役をやったらどうなるだろうとか思ってしまったのだ。宇野重吉良かったなあ。森繁さんが70代でやったら?といろいろと思ってしまう。モダンスイマーズの小椋さんが、若く対極な役柄なんだけど、意識してるかどうか分からないけれども、スタンリーを意識しすぎな感じか。欲望の。でも上手い。西山水木さんがツイッターをフォローして下さってる事もあってじっくり見た。上手かった。味があるっていうか。もっと肉体派の人だと思っていたから、こんなに繊細だとは!山下裕子さんにも適役。話は最初の40分でほぼすべて提示されてしまっている。ちょっと、退屈してしまった。ゴメンナサイ。ナマイキで。加藤さんに、先日ニューヨークでデンゼルワシントン主演で見た「フェンス」という芝居をやってもらいたいなあと思った。2010年9月9日
tumazuki no ishi「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏 」@スズナリ
作;スエヒロケイスケ 演出:寺十吾
素晴らしい美術が組まれていて、挑戦的な照明(舞台奥が明るく、ほとんどバックライトのシルエットで観ること多し)、問題を抱えた人ばかりが登場(リストカッター、自殺願望者、覚せい剤中毒なりかけ者、引きこもり、ヤクザみたいな夫婦、殺人鬼になりたいと思ってる若者などなど)するのも、作者の思想が強く投影された台詞は日常会話ではありえないものばかり。救いは現世になく転生することにしかないように描かれていたりして。最後に捨てられた子どもが全裸になり、殺人鬼の洋服を奪って生き返る。2時間半の透徹された芝居だということは分かるが、僕は思想を伝えるのはどうでもいいやと思ってしまう。まあ一度はみておきたいと思っていた劇団なので観られて良かった。30分遅れてみたけれども世界は十分に伝わった。2010年9月11日
Jacrow 窮する鼠 @ Galary le deco 2010年10月16日
3本目が好きでした。
チャリT企画 舞台版「the cobe」 王子小劇場 2010年10月22日
好き勝手やってる舞台は見ていて気持がいいです。招待して頂いたからいえるのかな?
チョコレートケーキ 『起て、飢えたる者よ』@ Galary le deco 2010年10月30日
真面目に取り組む姿はあの時代の空気と似た物があって良かったです。
双数姉妹 20年目の真実 赤坂RED/THEATER 2010年11月13日
新しいものの追求をし続けた双数姉妹の20年目の真実が如実に舞台に現れていました。
ラッパ屋 YMO 〜やっともてたオヤジ〜 紀伊國屋ホール 2010年12月23日
考えてみるとものすごく哀しい話。役者が魅力的で上手いから見れちゃうんだけど、考えてみると、オヤジが、前から面識があったのに、なぜあのタイミングでモテたのかはイマイチ不明。状況がそうさせた?のか、まあ、恋とはそういうものだからと思うのだけれど、役者さん美味いなあ。自分が本を書く時は動機が分からないとか言われちゃう。もっとさらっといけばいいのかと思う。何か恋する動機がはっきりしてるって。。鈴木さんの本、まずますストーリー展開で見せようとするところから離れていく感じ。なるほど!
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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