自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作・演出 ケラリーノサンドロヴィッチ
出演 ナイロン100℃ ほか
杉山薫さんはこの公演のあと直ぐに僕らの稽古に参加して下さるのだ。ケラさんとナイロン100℃の方々とどんな旅をされてから来られるのか。ホントに楽しみだ。
自叙伝的な作品という前宣伝もあり、出てくる様々な登場人物にケラさんの人物が色濃く投影されて見える。それが作家という非常に孤独な職業ならではの人物追求への徹底さがにじみ出てきているように思えてならない。自分に対しても斜めに、しかし、徹底して深く見つめ絶望とどん底感を味わっているのではないか。それをあっけらかんと書いてみることによってのみ均衡が保たれているようにも思える。
おならを始めとするくだらないギャグは、深い絶望の縁からは、むしろ面白いよりも哀愁を感じてしまうのではないだろうか?名うての役者さんが深いケラさんへの愛情のもと見事に作り上げた世界であった。ただひとり佐藤江梨子は数日前に台詞を忘れ呆然とする時間を舞台で作ってしまったことは、この6800円という小劇場にしては安くない舞台の観客にするとおいおい!ということであり。もう二度とそんな醜態はできないとの責任感であろう。ひとり役にのめり込むというよりも緊張感漂うもので異質な空気を放っていた。
2008年9月30日
本多劇場
出演 ナイロン100℃ ほか
杉山薫さんはこの公演のあと直ぐに僕らの稽古に参加して下さるのだ。ケラさんとナイロン100℃の方々とどんな旅をされてから来られるのか。ホントに楽しみだ。
自叙伝的な作品という前宣伝もあり、出てくる様々な登場人物にケラさんの人物が色濃く投影されて見える。それが作家という非常に孤独な職業ならではの人物追求への徹底さがにじみ出てきているように思えてならない。自分に対しても斜めに、しかし、徹底して深く見つめ絶望とどん底感を味わっているのではないか。それをあっけらかんと書いてみることによってのみ均衡が保たれているようにも思える。
おならを始めとするくだらないギャグは、深い絶望の縁からは、むしろ面白いよりも哀愁を感じてしまうのではないだろうか?名うての役者さんが深いケラさんへの愛情のもと見事に作り上げた世界であった。ただひとり佐藤江梨子は数日前に台詞を忘れ呆然とする時間を舞台で作ってしまったことは、この6800円という小劇場にしては安くない舞台の観客にするとおいおい!ということであり。もう二度とそんな醜態はできないとの責任感であろう。ひとり役にのめり込むというよりも緊張感漂うもので異質な空気を放っていた。
2008年9月30日
本多劇場
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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