自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
18年ぶりの来日らしい。18年前は行かなかった。確か、フィガロ、コシ、ドンジョバンニのモーツアルト3部作という鉄板興行で大コケしたはず。そりゃ、そうだ。酷いんだもん。当時、ロイヤルオペラは民営化の流れのなかで1980年代までの栄光から墜ちたオペラハウスだったかからだ。その後、僕は、ロンドンに出かけたときも、民営化で大幅値上げされた一等席3万円を越える価格で、わざわざこの価格なら東京できけばいいし、もっといいオペラをきけるよなと思ったりしたものだ。一度、バレエのロミオとジュリエットをロンドンで見たときの演奏などは、これは日本のアマチュアオケのほうがましじゃないかなと思うような有様だった。ロイヤルオペラハウスは1990年代に改装して、受付とカフェは素晴らしくなったのだが、演奏は荒れた。特別な公演の時は素晴らしい演奏をすることもあるのだけれど、アレレなことが多い。パッパーノは次世代の期待の指揮者である。いったいどんな演奏をするのか愉しみである。
2010年9月11日@上野文化会館
マスネ作曲 歌劇「マノン」@上野文化会館
アントニオパッパーノ指揮 ロランベリー演出 シャンタルトーマス美術
マノンレスコー/アンナネトレプコ デグリュー/マシューボレンザーニ ほか
英国ロイヤル・オペラ 2010年日本公演 「マノン」全5幕
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:ロラン・ペリー
美術:シャンタル・トーマス
ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:ギ・ド・メイ
ド・ブレティニ:ウィリアム・シメル
プセット:シモナ・ミハイ
ジャヴォット:ルイーゼ・イネス
ロゼット:カイ・リューテル
宿屋の主人:リントン・ブラック
レスコー:ラッセル・ブラウン
警官:ドナルドソン・ベル、ジョン・ベルナイス
マノン・レスコー:アンナ・ネトレプコ
騎士デ・グリュー:マシュー・ポレンザーニ
伯爵デ・グリュー:ニコラ・クルジャル
ロイヤル・オペラ合唱団 / ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕(転換)第2幕:15:00 - 16:20
休憩 25分
第3幕(場面転換あり):16:45 - 17:45
休憩 25分
第4幕(転換)第5幕:18:10 -18:55
※下線で示したキャストは、当初発表させていただいたキャストが変更になったものです。
当初、「マノン」の伯爵デ・グリュー役で出演を予定しておりましたクリストフ・フィシェッサーは、喉頭炎のために出演できなくなりました。
代わって、伯爵デ・グリューはニコラ・クルジャルが演じます。
なにとぞご了承のほどをお願い申し上げます。
また、警官役はプログラムの記載より変更となっております。
以下は来日前にあったロンドン公演での盗撮もの。違法ですから、すぐに観られなくなると思います。でも日本公演もほぼ同じセットです。主役を歌ってるのはネトレプコ。
蘇生したロイヤルオペラハウスの記念碑的公演。
直前に、とてもいい条件で1階席のS席チケットを手に入れる事ができて、急遽観に行くことにした。正直いってマスネという作曲家のオペラでワクワクした経験が一度もない。最初にマスネのオペラをみたのは1980年代終わりのメトロポリタンオペラハウス、亡くなったアルフレードクラウスの生を聞いたのが最初かな。おそらく「ウェルテル」。しかし、退屈で退屈で。「マノン」も見てはいる。でも退屈で、ほとんど覚えていないのだ。何で今回見に至ったのかは分からない。積極的に観に行ったわけではない。
オケピットから最初の音が聞こえてきた時に、ああスゴいのが観られるぞと思ったくらい。パッパーノに導かれたオケは90年代に沈滞していたオペラハウスのイメージを一掃するような明るく活き活きとした音楽を鳴り響かせた。よくきいてみるとマスネの音楽はやはり変化に乏しく、曲調も単調で面白い物ではない。しかし、スコアの中から現代と結びつける物を探し出し、それを客に上手く伝えることができればきっとやはり歴史に残って行く作品なのだろう。パッパーノの指揮はまさにそれだった。
措置や演出は単調だし、奇をてらった物ではない。まあ、それはそれでいい。安っぽい美術も予算もあるだろうから仕方ない。それでも、さすがはシャンタルトーマスの担当だけ会って、衣装は本当に素晴らしい物だった。20列目くらいから見ていても生地や仕立てが違う事がはっきり分かる。そして、群衆シーンなどになると、微妙に異なる色合いの衣装の人たちがうまく立っていてとてもキレイだったりした。
歌手もネトレプコはますます磨きがかかり、ボレンザーニやプレティニをやったシメル。モルフォンテーヌのメイなど水準も非常に高かった。しかし、演じる方も必死に最上のものを届けようとしていた。しかし、それを可能にしたのは、パッパーノが導いて、メリハリがあり、絶妙のフレージング、テンポのとりかたが現代的で、細かいところもピッチがあっていたオケが勝者だと思った。
2010年9月11日(上演時間4時間)
ヴェルディ「椿姫」
動画 ロイヤルオペラのジェーンエア演出の動画
このたびの英国ロイヤル・オペラ「椿姫」におけるアンジェラ・ゲオルギューの降板、それをうけて代役をつとめたエルモネラ・ヤオが、初日、3日目の公演で途中降板して、第2幕からアイリーン・ペレスに代わるという予期せぬ事態になったことに対し、観客の皆さまに深くお詫び申し上げます。
エルモネラ・ヤオの不調をうけ、ロイヤル・オペラ側から「椿姫」最終公演のヴィオレッタ役の発表がありました。オペラ・ディレクター、エレイン・パドモワのコメントを下に載せましたが、「マノン」の最終公演を終えたばかりのアンナ・ネトレプコが、22日のヴィオレッタ役を演じることになりました。(最終出演者は22日の会場での発表とさせていただきます。)
なにとぞ、このような事情をご理解のうえ、ご了承のほどお願い申し上げます。
財団法人日本舞台芸術振興会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
英国ロイヤル・オペラの18年ぶりの日本ツアーも、明日最終日を迎えます。
今回の「椿姫」においては、大変残念ながらアンジェラ・ゲオルギューが愛娘の手術に立ち会うことを余儀なくされ降板せざるを得なくなってしまいました。彼女の降板の意志はたいへん固く、それからすぐに私たちは代役探しに奔走いたしました。そしてエルモネラ・ヤオを確保することできました。ところが、彼女は初日と3日目の公演で、突発性のアレルギーによる音声障害によって、第1幕のみで降板するハプニングに見舞われました。両公演にお越しいただいた皆さまには、このような予期せぬ事態になりましたことを、心よりお詫びしたいと思います。
当初、ロイヤル・オペラとしてはゲオルギューの降板をうけて、あらゆる可能性を考え、アンナ・ネトレプコを含め、さまざまな歌手にあたりました。当然、ネトレプコは今回「マノン」に出演していますので、全公演には出演できません。しかし、通常中2日休んで出演しているところを、「マノン」の最終公演を無事歌い終えた後に調子がよければ、(中1日しかなくても)「椿姫」最終公演のみ歌えるかもしれないとのことでした。ですから、我々も最終決定を今まで待たなくてはなりませんでした。
ロイヤル・オペラとしては、二度にわたるエルモネラ・ヤオの途中降板をうけ、再びネトレプコに打診しておりましたところ、ネトレプコから明日のヴィオレッタを歌うという確認をもらいましたので、ここに皆さまにお知らせしたいと思います。
ネトレプコはすでに2年前ロンドンにおいて、このリチャード・エア演出の「椿姫」に出演し、大成功を収めています。
日本の観客の皆さまのご理解をお願い申し上げます。明日の英国ロイヤル・オペラの日本公演の最終公演をお楽しみいただければ幸いです。
英国ロイヤル・オペラハウス
オペラ・ディレクター
エレイン・パドモワ
アンナネトレプコの評価を決定づけた2005年ザルツブルグ音楽祭のネトレプコのヴィオレッタ
英国ロイヤル・オペラ 2010年日本公演「椿姫」全3幕
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:リチャード・エア
ヴィオレッタ・ヴァレリー:アンナ・ネトレプコ
フローラ・ベルヴォワ:カイ・リューテル
ドビニー侯爵:リン・チャンガン
ドゥフォール男爵:エイドリアン・クラーク
医師グランヴィル:リチャード・ウィーゴールド
ガストン子爵:パク・ジミン
アルフレード・ジェルモン:ジェームズ・ヴァレンティ
アンニーナ:サラ・プリング
ジュゼッペ:二―ル・ギレスピー
ジョルジョ・ジェルモン:サイモン・キーンリサイド
使いの男:シャルベル・マター
フローラの召使い:ジョナサン・コード
ロイヤル・オペラ合唱団 / ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
◆上演時間◆第1幕:17:00 - 17:40 休憩 30分 第2幕(場面転換あり):18:10 - 19:20 休憩 25分 第3幕:19:45 - 20:20 2010年9月22日@NHKホール
ネトレプコの栄光の日
僕と椿姫
4月に歌舞伎座が閉館する時に大騒ぎになった。ホロヴィッツの初来日の時に大騒ぎになった。公演が始まる前に観客の興奮が盛り上がり異様な空気になる公演がある。18年ぶりのロイヤルオペラの来日公演、最終公演の9月22日の椿姫はまさにそのような公演となった。今回の椿姫4公演のうち3公演は本来の出演予定だったゲオルギューの格下の歌手がさらに降板するというハプニングがあった。
ネットの時代で、世界中で起きていることがメディアの情報を通さずに観客同士のネットワークでガセネタも含まれながら瞬時に世界に広まる時代である。8月後半から「マノン」のネトレプコがキャンセルするだろうという噂がネットに広まっていた。実際は8月下旬に「椿姫」のゲオルギューの降板が発表された。病弱の娘のそばにいてやりたいという理由だったのだが、親の死に目にあわずとも舞台に穴をあけないというのと真逆。それも、ゲオルギューは愛娘のそばにいたのではなく、旦那のオペラ歌手アラーニャとバカンスを楽しんでいることが報道されもした。NHKホールで54000円のS席という高額のチケットを「ゲオルギュー」が出るのならと購入した人はどう思っただろう。交換返金不可なのである。これなら、もう亡くなったマリアカラス霊界から出演予定!ともできるわいな!少なくとも悪意があれば相当あくどい商売もできる。
1970年代に読売日本交響楽団が巨匠カールベームを定期演奏会に呼ぶとして騒然となった。老齢のカールベームは予想通りキャンセルとなり、カールベームをきくために定期会員になった人が大騒ぎになった。しかし、読売日本交響楽団は、代役として幻の指揮者と言われていたジョルジュチェリビダッケが登板。大評判となった。僕は遠巻きに見ていただけだが、いやあ、面白い。ドラマです。観客も喜怒哀楽含めたドラマに巻き込まれるのも公演の楽しみと考えたいものです。
さて、今回の18年ぶりの来日公演。僕は春にニューヨークのメトロポリタンオペラの一等席でゲオルギューとヴァレンティの「椿姫」をきき、初めて椿姫の魅力を感じた物だ。今まできいてきたもののなかで主なものはもう15年前のリッカルドムーティとスカラ座の豪華絢爛な来日公演、当時はムーティのお気に入りで注目を浴びたティツィアーナ・ファブリッチーニという人だったらしい(全く覚えていない。2回のうち1回は亡くなった母を連れて行ったのだが、がっかりしていた。)。線が細く声はきれいだけれども何か心に迫って来ないというのが印象。つまり詰らなk立ったのだ。2回きいたんだけどね。ローマ歌劇場初来日のときは名古屋の愛知芸術劇場まで遠征して聞きに行った。開場に併せて名古屋だけでの公演だったのだ。なんか良く分からない鏡を山ほどつかった演出で、確か指揮はネロサンティ(あと、「トスカ」もやったはず)で、これもイマイチ。椿姫って、冒頭の乾杯の歌が終わったら、あとは退屈だなあと思ったのです。モンテカルロ歌劇場やフェニーチェ歌劇場の来日公演も、豪華絢爛、ゼッフェレリ演出のメトロポリタンオペラ(現地)でも見たのだが、途中で寝てしまう始末。
もうこのオペラは自分に合わないからいいやと避けていたのですが、数年前に芝居のためにミュージカルの発声を主に生業にしている人に発声を習ったら、先生に一環として第二幕のバリトンの名アリア「プロバンスの海と陸」をやれとなり、曲をきくヘソができましたな。2007年にスイスのチューリッヒ歌劇場の来日公演で初めて集中して聞けたのです。指揮:フランツ・ウェルザー=メスト、ヴィオレッタ:エヴァ・メイ アルフレード:ピョートル・ベチャーラ ジェルモン:レオ・ヌッチできいてなるほどねとなったのです。最初にスカラ座の生をきいてから12年、やっと聞けたって感じですね。
2010年4月にニューヨークに観劇のために出かけたとき、あんまり面白い舞台の出し物がなくて、「椿姫」があるけれど、どうしようと、230ドル(2万円くらい)で1階の半ばのど真ん中の素晴らしい席があったので、きいたらば、先述のようにもう脳天にきましたな。ゲオルギューの歌唱と演技のすばらしさ、舞台は豪華絢爛だしね。バレンティというテナーは歴史に残るような歌手ではないかもしれないがヴィオレッタを演じたゲオルギューがやりやすそうで、聞いてる方も何ら不都合はなかったので楽しみにしていたのです。
2010年9月22日「椿姫」
ゲオルギューが降板しアンナ何とかという格下の歌手を54000円、いや2万円の席だろううが聞いている人は、自分を納得させる為に必死だったと思う。僕は仕事もあり、チケットは勝っていたものの行くのをやめようか、3時間の休憩時間にしようか悩んでいましたな。とにかく代役が酷いときいていたのです。ところが前日にネトレプコが登板するとなり、これはどんな歌唱を聴かせるのか楽しみになりました。しかし徹夜。3階席だし、これは寝ちゃうかもしれないなあと思いつつ座席につきました。ところが、パッパーノの指揮はまたまた躍動。こりゃ聞く人の下半身に来る演奏。肌で感じる演奏であります。コーラスと時々づれるのですが、なんのその。脇役のアジア系の歌手がでかい声は出すけれど下品な歌唱をしましたが、ネトレプコの歌唱は、NHKホールにも関わらずピアニシモから高音まで安定した歌唱。強い声なのに、キンキンしていないんですよ。いやあ、いいですね。そして、色気があるのです。ジェーンエアの演出は分かりやすくシンプルです。シルエットを使った1幕と終幕も美しい。いや、何よりも大勢の人たちの人の動かし方が素晴らしいのです。
ネットではジェルモンのキーンサイトの評判がいいのですが、「プロヴァンスの陸と海」ではイタリア語がきれいに歌えていないことと、アリアの最後の高音も避けてちょっとがっかり。しかし、ネトレプコが美しく色気があり、それが歌唱と相まって最高の公演になりました。もちろん練ることもなく、そのあとの仕事も滞ることありませんでした。行って良かった。きっと語り継がれる公演になったでしょう。こりゃ、内容についてはほとんど触れていませんね。まあ、いいや。とにかくパッパーノによってロイヤルオペラは再生し、ネトレプコがマノンとヴィオレッタの公演で日本のオペラファンを席巻した来日公演でした。次の来日は5年後くらいかな?ロンドンに行くことがあったら、またロイヤルオペラハウスでもオペラを楽しもうと思いました。オペラハウスは本当に生きものです。良くなったり悪くなったり。一度の経験で評価を決定づけるのは危険だなと思いました。
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どうも僕は映画館で映画を見るというよりもDVDなどで観る事が多くなった。そんなら、今日から見た映画はその記録だけでもつけておこうじゃないかと思うのであります。
2010年9月
6日 天国と地獄 黒澤明監督 貸していたのが戻ってきたら無性に見たくなった。
大滝秀治が台詞のない役で一シーンだけ出ているの発見。アップもなし。
7日 小早川家の秋 小津安二郎監督 やっと観れた。面白かった。松竹でできなかったこと
をやってる。人の死ぬ話。最後は墓場にカラス。シュールで現代的で。
音楽の黛俊郎はイマイチ。ここでも島津雅彦。子役史上頂点極めた人。
何しろ芝居がうまい。
8日 インドへの道 デビットリーン監督 久々にみて脚本とキャメラ、美術の素晴らしさに感嘆。
リーン映画のアレックギネスを観ると彼がスターウォーズに出た事を
後悔している事が良く分かる。まるで別人。素晴らしい。
9日 ボーンアルティメイタム 21世紀に作られた映画の最高傑作のひとつではないか。
映画のもつ素晴らしさを存分に取り入れたハリウッド的頂点に立つ。
それも例えばカメラ技術の進歩を取り入れた映像など素晴らしい。
シノプシス、キャスティング、音楽、美術、アクション、テーマまで完璧。
これを観るとミッションインポシブルが惨めに見えるなあ。
10日 インテルビスタ フェリーニの映画へのというよりシネチッタへのいや自分の人生を愛おしく 回想する叙事詩。フェリーニ映画をある程度見た人じゃないとつまらない。
私小説。前に見たときよりも好きになった。
12日 パリのアメリカ人 ビンセントミネリ監督の名作は欧州人にもジーンケリーの名前を
不動のものにした傑作でもある。全編能天気だが、肉体が躍動する。
音楽がはねる。見てない人は必見のハリウッドの実験映画。
16日 男はつらいよ「寅次郎夕焼け小焼け」
シリーズの中でも傑作と思う作品。大地喜和子が田舎の芸者でとにかく明るい可愛い色気がある。彼女が出てくると画面全体が明るくなるのである。そして、宇野重吉が渥美清と絡むだけでなく、寺尾聡のさりげない親子共演。櫻井センリの田舎役人も面白いし、岡田茉莉子の晩年の姿もここにみることができる。もちろんおなじみのレギュラー陣も快調で楽しい。冒頭の「ジョーズ」のひねりがいまひとつ。
昭和51年(1976年)の作品。
9月17日 オリエント急行殺人事件 シドニールメット監督
ポワロものの作品はこのあとにも幾つか作られたがこの作品がダントツである。僕は確か中学の夏の中間試験の合間に新宿3丁目の映画館に観に行ったことを覚えている。音楽、美術、イスタンブールの風情も映画をみるものを興奮させる。アルバートフィーニーのポワロ役もそうだが、イングリットバーグマン(この役で3度目のオスカー。助演女優賞獲得)やローレンバコール、ショーンコネリー、ジャクリーヌビセット、バネッサレッドグレープ、マーティンバルサム、リチャードウィドマーク、ジョンギルウッド、アンソニーパーキンスなどなど豪華キャストの魅力もすごいしなあ。見たときは映画史上に残る傑作とは思ってみなかったけれども、テレビの放映などでちょこちょこみたりしながらも、この作品はなかなかビデオDVD発売されなかった作品でやっと2007年頃に自分の手元におけるようになった。そうして、何回も見直すとこの作品の面白さがもうね。虜です。見たことない人は絶対に見た方がいいです。別に驚くようなどんでん返しとかそういうのじゃないんですが、ね。映画のもってる、芝居のもってる楽しさ面白さが凝縮されたような娯楽作品です。
僕はロンドンの舞台で生アルバートフィニーを見た時にワクワクしたもんな。ポワロだ!ってね。
どんな芝居だったかも全く覚えていないけれども。それから2008年にイスタンブールのヨーロッパ側の出発駅というところと、そこに併設されてるレストランに行ったんだけど、映画と違ってちゃちくてがっかりしたものです。ここいら辺の事情は特典映像にたっぷりあるので、本編だけでなくそちらも見て欲しいです。
ごあんあれ!このただただ汽車が出発するだけのシーンなのに美しいこと。音楽、キャメラ、音響効果、照明、美術、エキストラの方の演技が見事に融合し、まるでバレエのようではありませんか!映画史上に残る名シーンとされています。そして、これ確かロンドンにセットを組んで撮影したんですよ。
9月20日 クイズショウ ロバートレッドフォード監督
僕がテレビ関係の仕事が多かったからかどうか分からないけれども、事実に基づく精密な映画で、1950年代終わりの美術もめちゃくちゃ素晴らしく再現。何よりも虚像が作られて行く課程が面白い。テレビが衰退するいま、こういうこともなくなるのかなあ。映画などにおける美術で一番難しいのは数十年前のものと言われている。なぜなら、観客の多くが本物を覚えているからだ。数百年前のことなら飛躍やいい意味でのごまかしも聞くけれどというわけだ。アメリカ映画の底力を感じさせる力作。ロバートレッドフォードは「普通の人々」でアカデミー賞の監督賞受賞し、ブラッドピットなどを世に送り出した人でもあるのだけれど、日本での評価はそれほど高くない。なぜだろう。俳優としてアカデミー賞ももらってないしなあ。この作品も娯楽作品としても大変よくできている。見たことがない人は早めに見た方がいいと思う。レンタルの棚からどんどん消えている作品だからだ。
アメリカンドリームが失われて行く時代。アメリカ社会に芽生えた歪みやにごり、焦燥感などがにじみ出ています。
ジョンタトゥーロ、レイフファインズ、マーチンスコセッシなど役者陣も脇役まで素晴らしいです。
2010年9月
6日 天国と地獄 黒澤明監督 貸していたのが戻ってきたら無性に見たくなった。
大滝秀治が台詞のない役で一シーンだけ出ているの発見。アップもなし。
7日 小早川家の秋 小津安二郎監督 やっと観れた。面白かった。松竹でできなかったこと
をやってる。人の死ぬ話。最後は墓場にカラス。シュールで現代的で。
音楽の黛俊郎はイマイチ。ここでも島津雅彦。子役史上頂点極めた人。
何しろ芝居がうまい。
8日 インドへの道 デビットリーン監督 久々にみて脚本とキャメラ、美術の素晴らしさに感嘆。
リーン映画のアレックギネスを観ると彼がスターウォーズに出た事を
後悔している事が良く分かる。まるで別人。素晴らしい。
9日 ボーンアルティメイタム 21世紀に作られた映画の最高傑作のひとつではないか。
映画のもつ素晴らしさを存分に取り入れたハリウッド的頂点に立つ。
それも例えばカメラ技術の進歩を取り入れた映像など素晴らしい。
シノプシス、キャスティング、音楽、美術、アクション、テーマまで完璧。
これを観るとミッションインポシブルが惨めに見えるなあ。
10日 インテルビスタ フェリーニの映画へのというよりシネチッタへのいや自分の人生を愛おしく 回想する叙事詩。フェリーニ映画をある程度見た人じゃないとつまらない。
私小説。前に見たときよりも好きになった。
12日 パリのアメリカ人 ビンセントミネリ監督の名作は欧州人にもジーンケリーの名前を
不動のものにした傑作でもある。全編能天気だが、肉体が躍動する。
音楽がはねる。見てない人は必見のハリウッドの実験映画。
16日 男はつらいよ「寅次郎夕焼け小焼け」
シリーズの中でも傑作と思う作品。大地喜和子が田舎の芸者でとにかく明るい可愛い色気がある。彼女が出てくると画面全体が明るくなるのである。そして、宇野重吉が渥美清と絡むだけでなく、寺尾聡のさりげない親子共演。櫻井センリの田舎役人も面白いし、岡田茉莉子の晩年の姿もここにみることができる。もちろんおなじみのレギュラー陣も快調で楽しい。冒頭の「ジョーズ」のひねりがいまひとつ。
昭和51年(1976年)の作品。
9月17日 オリエント急行殺人事件 シドニールメット監督
ポワロものの作品はこのあとにも幾つか作られたがこの作品がダントツである。僕は確か中学の夏の中間試験の合間に新宿3丁目の映画館に観に行ったことを覚えている。音楽、美術、イスタンブールの風情も映画をみるものを興奮させる。アルバートフィーニーのポワロ役もそうだが、イングリットバーグマン(この役で3度目のオスカー。助演女優賞獲得)やローレンバコール、ショーンコネリー、ジャクリーヌビセット、バネッサレッドグレープ、マーティンバルサム、リチャードウィドマーク、ジョンギルウッド、アンソニーパーキンスなどなど豪華キャストの魅力もすごいしなあ。見たときは映画史上に残る傑作とは思ってみなかったけれども、テレビの放映などでちょこちょこみたりしながらも、この作品はなかなかビデオDVD発売されなかった作品でやっと2007年頃に自分の手元におけるようになった。そうして、何回も見直すとこの作品の面白さがもうね。虜です。見たことない人は絶対に見た方がいいです。別に驚くようなどんでん返しとかそういうのじゃないんですが、ね。映画のもってる、芝居のもってる楽しさ面白さが凝縮されたような娯楽作品です。
僕はロンドンの舞台で生アルバートフィニーを見た時にワクワクしたもんな。ポワロだ!ってね。
どんな芝居だったかも全く覚えていないけれども。それから2008年にイスタンブールのヨーロッパ側の出発駅というところと、そこに併設されてるレストランに行ったんだけど、映画と違ってちゃちくてがっかりしたものです。ここいら辺の事情は特典映像にたっぷりあるので、本編だけでなくそちらも見て欲しいです。
ごあんあれ!このただただ汽車が出発するだけのシーンなのに美しいこと。音楽、キャメラ、音響効果、照明、美術、エキストラの方の演技が見事に融合し、まるでバレエのようではありませんか!映画史上に残る名シーンとされています。そして、これ確かロンドンにセットを組んで撮影したんですよ。
9月20日 クイズショウ ロバートレッドフォード監督
僕がテレビ関係の仕事が多かったからかどうか分からないけれども、事実に基づく精密な映画で、1950年代終わりの美術もめちゃくちゃ素晴らしく再現。何よりも虚像が作られて行く課程が面白い。テレビが衰退するいま、こういうこともなくなるのかなあ。映画などにおける美術で一番難しいのは数十年前のものと言われている。なぜなら、観客の多くが本物を覚えているからだ。数百年前のことなら飛躍やいい意味でのごまかしも聞くけれどというわけだ。アメリカ映画の底力を感じさせる力作。ロバートレッドフォードは「普通の人々」でアカデミー賞の監督賞受賞し、ブラッドピットなどを世に送り出した人でもあるのだけれど、日本での評価はそれほど高くない。なぜだろう。俳優としてアカデミー賞ももらってないしなあ。この作品も娯楽作品としても大変よくできている。見たことがない人は早めに見た方がいいと思う。レンタルの棚からどんどん消えている作品だからだ。
アメリカンドリームが失われて行く時代。アメリカ社会に芽生えた歪みやにごり、焦燥感などがにじみ出ています。
ジョンタトゥーロ、レイフファインズ、マーチンスコセッシなど役者陣も脇役まで素晴らしいです。
2010年劇場短信。

クロムモリブデン「不躾なQ友」@赤坂RED/THEATER
人気が出てきた若手劇団を見せてもらえる機会があったので見た。期待は全くしていなかったこともあったからか、楽しく見た。モダンスイマーズの「回転する夜」を思わせる展開も、最後のダンスも、ナンセンスで情報量の多い台詞も、そして、演出も非常によく考えられていてエンタティメント性の高い作品だった。2010年1月2日

横内謙介作・演出「乱童」@青山劇場 2009年10月末に天王洲銀河劇場で初演されたものの再演。人気声優やAKBのメンバーも出ているが、伴美奈子、岩本達郎など扉座から9人も出演。青山劇場でこれほど扉座の俳優が前面に出ている芝居を見ることはほとんどないので感慨にふけってしまった。高木トモユキが今までみた大劇場での芝居の中では一番良かった。いつもこう演ればいいのになああと思った。そして、鈴木理沙の歌や踊りのいいこと。コメディアンヌとして着実に成長をしているのは知っていたけれど。上原健太も良かったけれど、串間保彦が非常に誠実に芝居に取り組んでいて見ていてすがすがしくなる。ああいう役者にお客が着実についていくんだろうなあと思った。2010年1月5日

大和 作・演出 SIMPLY BECAUSE IMITATION 〜偽物だからこそ〜@東京芸術劇場小ホール2 SETの公演などで素晴らしい作品を提供している大和さんの作演出であるのに、たまたま見せて頂けるというので拝見させて頂きました。タイトルにすべてのことが書いてあり、残念ながらこういう作品を取り上げる際の大切な部分も露呈してしまっているのが残念でした。何が本物で偽物なのか、これでおしまいにしてそういうんでいいんすか!って言いたくなったくらいです。タイトルが何かそれだったので、作品でそこを覆すのかと思っていたら、ベタでした。最初の5分でおおよその構造は見えてしまって終始動きません。正直後味悪い作品です。しかし、CHOさん.西川可奈子さんを初めとした役者陣は素晴らしく、イケメンな俳優さん達はオーラもあってよしだわたるさんは相当、得していました。小川真琴さんはキレイで魅力的でお芝居もできるのに、もうちょっと物語の中心にいてもいいのになあと思ったりしました。作品のことに戻ってしまいますが、見てすぐ分かるオカマを二人出すのは作品として損しているのになあ。いつもの大和さんならもっと面白いのにと残念に思った観劇でした。しかし、興行としてはとても練りに練ったプロの仕事だと思いました。
2010年1月9日ソワレ

せんがわアンサンブル 新羅生門 @せんがわ劇場
横内謙介の演出、伴美奈子の出演となれば必見。観に行った。主役2人の芝居が達者で上手い。しかし、全体的にはアマチュアの芝居のレベルの人が多くいて、横内さんはそれを上手く芝居の中に取り込もうとしていたのだが、それは果たして上手くいった部分とそうでない部分と。ちょっと気になった。この戯曲は今上演してもとても面白いなあと感心した。2010年3月17日ソワレ
Jonnys AFTERTalk @ 恵比寿駅前バー
若い演者が楽しんで作品を創っている様は見ていて決して嫌なものではない。しかし、このような作品なのであれば、無理やり物語にする必要があったのだろうか?半ば強引な手法を使うよりも、全体をバラエティショー仕立てにして、その中に演劇を組み込む方が有効ではないかと思う。いい役者を見つけたので楽しかった 2010年3月27日

おおのの! 巨匠溝口健二 @銀座MAKOTOシアター
溝口健二さんがひとり芝居に挑戦!嫌らしい芝居がひとつもなく削ぎ落とされた演技。台本の構成が時々混線するし、大野さんなら、もっとすっきりスタイリッシュな演出もあったと思うけれども、もちろん勉強させてもらうことばかり。同時上演の作品についてはコメントを避けたい。2010年3月27日

ハイリンド 泣き虫なまいき石川啄木 @赤坂RED/THEATER
はざまみゆきさんからの幾度ものお誘いもあって観に行った。井上戯曲の完成度の高さを改めて実感させられる。ハイリンドの4人はそれぞれ芝居が上手い。客席も入っていて感心した。客席に高齢の方が多いのにびっくり。劇団でやっているので当たり前なのだが、上手いんだけどキャスティングにひと工夫あってもいいんじゃないのかなあ。2010年3月28日マチネ

「解決します!!」@恵比寿・エコー劇場
ちょっとした関係で見せて頂いた。理由はひとえに坂元健児が出演しているからである。ミュージカルの坂元さんは見たことはあってもストレートプレイでは見たことがなかった。芝居は上手かった。分からないのは何でこんな作品を上演してしまうのかということだ。僕は小劇場の公演に関してはできるだけいいところを見つけて行きたいと思うのだが、台本、演出、美術のいづれも今年というかこの数年で最悪だった。面白くないのである。坂元さんのファンのお客さんがほとんどなので、笑いは起きる。ファン倶楽部向けイベントならいいけれど。もうこれ以上書くのは辞めよう。4月3日
桂文珍国立劇場10日間連続独演会
文珍師匠は「算段の平兵衛」「茶屋通い」談春さんが「三方一両損」2010年4月7日

劇団japlin「HIDEYOSHIPUNCH」@中野ザ・ポケット
お世話になった土屋さんの自信作ということで楽しみにして伺ったのですが、僕には駄目でした。土屋さんに、面白かった!と笑顔で言いたかったなあ。2010年4月10日

エアギア@日本青年館ホール大ホール
茅野イサムが演出しているということで観に行きました。あまり期待していなかったものの、先ずはローラーブレードの魅力、若い俳優がきちんと訓練されていて、演技も自然で、楽曲も良く、台本も分かりやすく練られていて、非常に完成度の高いエンタティメントとして出来上がっていました。チケット代が6800円と高いのが唯一の欠点かなあ。中学高校といった女の子がこの高価なチケット代を捻出しグッズを買うのを見ていると、ありがたいけど、ハラハラしてしまうのです。
扉座の上原健太が急遽出演になったにも関わらず遜色ない演技で感心した。声と歌がいいし、見ていて華がある。すごいなあ。それから、おにぎり役の人がとても華があって良かったです。2010年4月10日

散歩道楽 かいぶつのこども@シアタートラム
ハロプロの女の子が出演していたからか異様な客席。普段は芝居を見ないだろうという中年の男で占拠されてる。それもダフ屋が買い占めたからか、空席が目だつのに完売というヘンテコな部分あり。それはネットで4500円のチケットが1000円で同じ出品者から大量に叩き売られていることからも明らか。評判のいい散歩道楽が未見だったことと、ネットで格安で売られていたので見たのだ。なるほど、人気のあることが良く分かる。そして、美術にもお金をかけていて羨ましい。勝平さん、河野さん始めとする客演陣も適役で驚いた。劇団員の演技力には正直凸凹があることと、いい台本なんだけど、1シーンしか出て来ない人が結構いまして、劇団公演らしい作品です。最後のまとめがちょっと強引だがお芝居だもん。ああしないと、後味悪いもんなあ。とても感心し勉強になりました。2010年4月11日
更地3 @シアターミラクル
大森ヒロシさんと故林広志さんのWヒロシの第4弾。2010年4月25日

石神井童貞少年団「俺の小指と」@シアター711
最初の25分間は、寺山的な世界が堂々と見事に構築され、これスゴい!と驚いた。ところが失速。言葉とイメージの積木が崩れてしまったという感じがして仕方がない。崩れてももう一度積み上げてくれればいいのに。残念無念、ああ惜しい。2010年8月26日

壱組印「劇、ということ」@ザスズナリ
大谷亮介さんという役者の表現力はすごいなあ。黒澤明の映画に出てきそうなキャラクターを持つ。この人と伊藤雄之助とかが共演していたらどんな感じだったろうと思ってみてしまう。そして、シルビアクラブの素晴らしいこと。さとうこうじ、伴美奈子、草野とおるなど素晴らしいキャスト。ほぼ素舞台なのに広がる空間。オムニバスで僕的にはちょっとしつこく引っ張るなあそこ!って思うようなところがいろいろと。2時間15分弱。長く感じた。それが残念。ナマイキですいません。2010年9月2日

世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」@シアターサンモール
チョコレートケーキの日澤さんが出ているので観に行った。いろいろの断片を切り取る手法、椅子を並べて空間を切り取る手法、なんかテアトルコンプリシテの手法に似ているようなところもあるなあと思いつつ見た。若い役者さんばかりで魅力もあったりする。僕にとって久しぶりのザ小劇場という御芝居だった。2010年9月3日

更地4@シアター711
大森さんの更地第4弾。80分。2010年9月4日

加藤健一事務所「木の皿」@本多劇場
そりゃあ再演を重ねている名作なので、素晴らしいです。テネシーウィリアムズほどは重くなく、適度な感じで素晴らしいです。敢えて何か言わせて頂くとすると、加藤さんの78才の老人は滑舌が良すぎて、声も大きく生命力にあふれていて、ちょっと、、と思った。晩年の宇野重吉さんがこの役をやったらどうなるだろうとか思ってしまったのだ。宇野重吉良かったなあ。森繁さんが70代でやったら?といろいろと思ってしまう。モダンスイマーズの小椋さんが、若く対極な役柄なんだけど、意識してるかどうか分からないけれども、スタンリーを意識しすぎな感じか。欲望の。でも上手い。西山水木さんがツイッターをフォローして下さってる事もあってじっくり見た。上手かった。味があるっていうか。もっと肉体派の人だと思っていたから、こんなに繊細だとは!山下裕子さんにも適役。話は最初の40分でほぼすべて提示されてしまっている。ちょっと、退屈してしまった。ゴメンナサイ。ナマイキで。加藤さんに、先日ニューヨークでデンゼルワシントン主演で見た「フェンス」という芝居をやってもらいたいなあと思った。2010年9月9日

tumazuki no ishi「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏 」@スズナリ
作;スエヒロケイスケ 演出:寺十吾
素晴らしい美術が組まれていて、挑戦的な照明(舞台奥が明るく、ほとんどバックライトのシルエットで観ること多し)、問題を抱えた人ばかりが登場(リストカッター、自殺願望者、覚せい剤中毒なりかけ者、引きこもり、ヤクザみたいな夫婦、殺人鬼になりたいと思ってる若者などなど)するのも、作者の思想が強く投影された台詞は日常会話ではありえないものばかり。救いは現世になく転生することにしかないように描かれていたりして。最後に捨てられた子どもが全裸になり、殺人鬼の洋服を奪って生き返る。2時間半の透徹された芝居だということは分かるが、僕は思想を伝えるのはどうでもいいやと思ってしまう。まあ一度はみておきたいと思っていた劇団なので観られて良かった。30分遅れてみたけれども世界は十分に伝わった。2010年9月11日
Jacrow 窮する鼠 @ Galary le deco 2010年10月16日
3本目が好きでした。
チャリT企画 舞台版「the cobe」 王子小劇場 2010年10月22日
好き勝手やってる舞台は見ていて気持がいいです。招待して頂いたからいえるのかな?
チョコレートケーキ 『起て、飢えたる者よ』@ Galary le deco 2010年10月30日
真面目に取り組む姿はあの時代の空気と似た物があって良かったです。
双数姉妹 20年目の真実 赤坂RED/THEATER 2010年11月13日
新しいものの追求をし続けた双数姉妹の20年目の真実が如実に舞台に現れていました。
ラッパ屋 YMO 〜やっともてたオヤジ〜 紀伊國屋ホール 2010年12月23日
考えてみるとものすごく哀しい話。役者が魅力的で上手いから見れちゃうんだけど、考えてみると、オヤジが、前から面識があったのに、なぜあのタイミングでモテたのかはイマイチ不明。状況がそうさせた?のか、まあ、恋とはそういうものだからと思うのだけれど、役者さん美味いなあ。自分が本を書く時は動機が分からないとか言われちゃう。もっとさらっといけばいいのかと思う。何か恋する動機がはっきりしてるって。。鈴木さんの本、まずますストーリー展開で見せようとするところから離れていく感じ。なるほど!
クロムモリブデン「不躾なQ友」@赤坂RED/THEATER
人気が出てきた若手劇団を見せてもらえる機会があったので見た。期待は全くしていなかったこともあったからか、楽しく見た。モダンスイマーズの「回転する夜」を思わせる展開も、最後のダンスも、ナンセンスで情報量の多い台詞も、そして、演出も非常によく考えられていてエンタティメント性の高い作品だった。2010年1月2日
横内謙介作・演出「乱童」@青山劇場 2009年10月末に天王洲銀河劇場で初演されたものの再演。人気声優やAKBのメンバーも出ているが、伴美奈子、岩本達郎など扉座から9人も出演。青山劇場でこれほど扉座の俳優が前面に出ている芝居を見ることはほとんどないので感慨にふけってしまった。高木トモユキが今までみた大劇場での芝居の中では一番良かった。いつもこう演ればいいのになああと思った。そして、鈴木理沙の歌や踊りのいいこと。コメディアンヌとして着実に成長をしているのは知っていたけれど。上原健太も良かったけれど、串間保彦が非常に誠実に芝居に取り組んでいて見ていてすがすがしくなる。ああいう役者にお客が着実についていくんだろうなあと思った。2010年1月5日
大和 作・演出 SIMPLY BECAUSE IMITATION 〜偽物だからこそ〜@東京芸術劇場小ホール2 SETの公演などで素晴らしい作品を提供している大和さんの作演出であるのに、たまたま見せて頂けるというので拝見させて頂きました。タイトルにすべてのことが書いてあり、残念ながらこういう作品を取り上げる際の大切な部分も露呈してしまっているのが残念でした。何が本物で偽物なのか、これでおしまいにしてそういうんでいいんすか!って言いたくなったくらいです。タイトルが何かそれだったので、作品でそこを覆すのかと思っていたら、ベタでした。最初の5分でおおよその構造は見えてしまって終始動きません。正直後味悪い作品です。しかし、CHOさん.西川可奈子さんを初めとした役者陣は素晴らしく、イケメンな俳優さん達はオーラもあってよしだわたるさんは相当、得していました。小川真琴さんはキレイで魅力的でお芝居もできるのに、もうちょっと物語の中心にいてもいいのになあと思ったりしました。作品のことに戻ってしまいますが、見てすぐ分かるオカマを二人出すのは作品として損しているのになあ。いつもの大和さんならもっと面白いのにと残念に思った観劇でした。しかし、興行としてはとても練りに練ったプロの仕事だと思いました。
2010年1月9日ソワレ
せんがわアンサンブル 新羅生門 @せんがわ劇場
横内謙介の演出、伴美奈子の出演となれば必見。観に行った。主役2人の芝居が達者で上手い。しかし、全体的にはアマチュアの芝居のレベルの人が多くいて、横内さんはそれを上手く芝居の中に取り込もうとしていたのだが、それは果たして上手くいった部分とそうでない部分と。ちょっと気になった。この戯曲は今上演してもとても面白いなあと感心した。2010年3月17日ソワレ
Jonnys AFTERTalk @ 恵比寿駅前バー
若い演者が楽しんで作品を創っている様は見ていて決して嫌なものではない。しかし、このような作品なのであれば、無理やり物語にする必要があったのだろうか?半ば強引な手法を使うよりも、全体をバラエティショー仕立てにして、その中に演劇を組み込む方が有効ではないかと思う。いい役者を見つけたので楽しかった 2010年3月27日
おおのの! 巨匠溝口健二 @銀座MAKOTOシアター
溝口健二さんがひとり芝居に挑戦!嫌らしい芝居がひとつもなく削ぎ落とされた演技。台本の構成が時々混線するし、大野さんなら、もっとすっきりスタイリッシュな演出もあったと思うけれども、もちろん勉強させてもらうことばかり。同時上演の作品についてはコメントを避けたい。2010年3月27日
ハイリンド 泣き虫なまいき石川啄木 @赤坂RED/THEATER
はざまみゆきさんからの幾度ものお誘いもあって観に行った。井上戯曲の完成度の高さを改めて実感させられる。ハイリンドの4人はそれぞれ芝居が上手い。客席も入っていて感心した。客席に高齢の方が多いのにびっくり。劇団でやっているので当たり前なのだが、上手いんだけどキャスティングにひと工夫あってもいいんじゃないのかなあ。2010年3月28日マチネ
「解決します!!」@恵比寿・エコー劇場
ちょっとした関係で見せて頂いた。理由はひとえに坂元健児が出演しているからである。ミュージカルの坂元さんは見たことはあってもストレートプレイでは見たことがなかった。芝居は上手かった。分からないのは何でこんな作品を上演してしまうのかということだ。僕は小劇場の公演に関してはできるだけいいところを見つけて行きたいと思うのだが、台本、演出、美術のいづれも今年というかこの数年で最悪だった。面白くないのである。坂元さんのファンのお客さんがほとんどなので、笑いは起きる。ファン倶楽部向けイベントならいいけれど。もうこれ以上書くのは辞めよう。4月3日
桂文珍国立劇場10日間連続独演会
文珍師匠は「算段の平兵衛」「茶屋通い」談春さんが「三方一両損」2010年4月7日
劇団japlin「HIDEYOSHIPUNCH」@中野ザ・ポケット
お世話になった土屋さんの自信作ということで楽しみにして伺ったのですが、僕には駄目でした。土屋さんに、面白かった!と笑顔で言いたかったなあ。2010年4月10日
エアギア@日本青年館ホール大ホール
茅野イサムが演出しているということで観に行きました。あまり期待していなかったものの、先ずはローラーブレードの魅力、若い俳優がきちんと訓練されていて、演技も自然で、楽曲も良く、台本も分かりやすく練られていて、非常に完成度の高いエンタティメントとして出来上がっていました。チケット代が6800円と高いのが唯一の欠点かなあ。中学高校といった女の子がこの高価なチケット代を捻出しグッズを買うのを見ていると、ありがたいけど、ハラハラしてしまうのです。
扉座の上原健太が急遽出演になったにも関わらず遜色ない演技で感心した。声と歌がいいし、見ていて華がある。すごいなあ。それから、おにぎり役の人がとても華があって良かったです。2010年4月10日
散歩道楽 かいぶつのこども@シアタートラム
ハロプロの女の子が出演していたからか異様な客席。普段は芝居を見ないだろうという中年の男で占拠されてる。それもダフ屋が買い占めたからか、空席が目だつのに完売というヘンテコな部分あり。それはネットで4500円のチケットが1000円で同じ出品者から大量に叩き売られていることからも明らか。評判のいい散歩道楽が未見だったことと、ネットで格安で売られていたので見たのだ。なるほど、人気のあることが良く分かる。そして、美術にもお金をかけていて羨ましい。勝平さん、河野さん始めとする客演陣も適役で驚いた。劇団員の演技力には正直凸凹があることと、いい台本なんだけど、1シーンしか出て来ない人が結構いまして、劇団公演らしい作品です。最後のまとめがちょっと強引だがお芝居だもん。ああしないと、後味悪いもんなあ。とても感心し勉強になりました。2010年4月11日
更地3 @シアターミラクル
大森ヒロシさんと故林広志さんのWヒロシの第4弾。2010年4月25日
石神井童貞少年団「俺の小指と」@シアター711
最初の25分間は、寺山的な世界が堂々と見事に構築され、これスゴい!と驚いた。ところが失速。言葉とイメージの積木が崩れてしまったという感じがして仕方がない。崩れてももう一度積み上げてくれればいいのに。残念無念、ああ惜しい。2010年8月26日
壱組印「劇、ということ」@ザスズナリ
大谷亮介さんという役者の表現力はすごいなあ。黒澤明の映画に出てきそうなキャラクターを持つ。この人と伊藤雄之助とかが共演していたらどんな感じだったろうと思ってみてしまう。そして、シルビアクラブの素晴らしいこと。さとうこうじ、伴美奈子、草野とおるなど素晴らしいキャスト。ほぼ素舞台なのに広がる空間。オムニバスで僕的にはちょっとしつこく引っ張るなあそこ!って思うようなところがいろいろと。2時間15分弱。長く感じた。それが残念。ナマイキですいません。2010年9月2日
世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」@シアターサンモール
チョコレートケーキの日澤さんが出ているので観に行った。いろいろの断片を切り取る手法、椅子を並べて空間を切り取る手法、なんかテアトルコンプリシテの手法に似ているようなところもあるなあと思いつつ見た。若い役者さんばかりで魅力もあったりする。僕にとって久しぶりのザ小劇場という御芝居だった。2010年9月3日
更地4@シアター711
大森さんの更地第4弾。80分。2010年9月4日
加藤健一事務所「木の皿」@本多劇場
そりゃあ再演を重ねている名作なので、素晴らしいです。テネシーウィリアムズほどは重くなく、適度な感じで素晴らしいです。敢えて何か言わせて頂くとすると、加藤さんの78才の老人は滑舌が良すぎて、声も大きく生命力にあふれていて、ちょっと、、と思った。晩年の宇野重吉さんがこの役をやったらどうなるだろうとか思ってしまったのだ。宇野重吉良かったなあ。森繁さんが70代でやったら?といろいろと思ってしまう。モダンスイマーズの小椋さんが、若く対極な役柄なんだけど、意識してるかどうか分からないけれども、スタンリーを意識しすぎな感じか。欲望の。でも上手い。西山水木さんがツイッターをフォローして下さってる事もあってじっくり見た。上手かった。味があるっていうか。もっと肉体派の人だと思っていたから、こんなに繊細だとは!山下裕子さんにも適役。話は最初の40分でほぼすべて提示されてしまっている。ちょっと、退屈してしまった。ゴメンナサイ。ナマイキで。加藤さんに、先日ニューヨークでデンゼルワシントン主演で見た「フェンス」という芝居をやってもらいたいなあと思った。2010年9月9日
tumazuki no ishi「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏 」@スズナリ
作;スエヒロケイスケ 演出:寺十吾
素晴らしい美術が組まれていて、挑戦的な照明(舞台奥が明るく、ほとんどバックライトのシルエットで観ること多し)、問題を抱えた人ばかりが登場(リストカッター、自殺願望者、覚せい剤中毒なりかけ者、引きこもり、ヤクザみたいな夫婦、殺人鬼になりたいと思ってる若者などなど)するのも、作者の思想が強く投影された台詞は日常会話ではありえないものばかり。救いは現世になく転生することにしかないように描かれていたりして。最後に捨てられた子どもが全裸になり、殺人鬼の洋服を奪って生き返る。2時間半の透徹された芝居だということは分かるが、僕は思想を伝えるのはどうでもいいやと思ってしまう。まあ一度はみておきたいと思っていた劇団なので観られて良かった。30分遅れてみたけれども世界は十分に伝わった。2010年9月11日
Jacrow 窮する鼠 @ Galary le deco 2010年10月16日
3本目が好きでした。
チャリT企画 舞台版「the cobe」 王子小劇場 2010年10月22日
好き勝手やってる舞台は見ていて気持がいいです。招待して頂いたからいえるのかな?
チョコレートケーキ 『起て、飢えたる者よ』@ Galary le deco 2010年10月30日
真面目に取り組む姿はあの時代の空気と似た物があって良かったです。
双数姉妹 20年目の真実 赤坂RED/THEATER 2010年11月13日
新しいものの追求をし続けた双数姉妹の20年目の真実が如実に舞台に現れていました。
ラッパ屋 YMO 〜やっともてたオヤジ〜 紀伊國屋ホール 2010年12月23日
考えてみるとものすごく哀しい話。役者が魅力的で上手いから見れちゃうんだけど、考えてみると、オヤジが、前から面識があったのに、なぜあのタイミングでモテたのかはイマイチ不明。状況がそうさせた?のか、まあ、恋とはそういうものだからと思うのだけれど、役者さん美味いなあ。自分が本を書く時は動機が分からないとか言われちゃう。もっとさらっといけばいいのかと思う。何か恋する動機がはっきりしてるって。。鈴木さんの本、まずますストーリー展開で見せようとするところから離れていく感じ。なるほど!
監督 クリスコロンバス
出演 ローガンラーマン ブランドンジャクソン アレクサンドラダダリオ ・ ユアサーマン ピアースブロンソン キャサリンキーナー
2010年5月19日
出演 ローガンラーマン ブランドンジャクソン アレクサンドラダダリオ ・ ユアサーマン ピアースブロンソン キャサリンキーナー
2010年5月19日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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