佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 カムカムミニキーナ アザラシ 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作演出 松村武
出演 八嶋智人 松村武 ほか



 1ヶ月という短い期間でエチュードから立ち上げた作品だという。この数年の松村作品と比べるとずいぶんとみやすくなっているが、作品は役者力に頼っている部分も少なくなく休憩を入れて2時間20分という長尺。松村武の意思が貫徹されると、時に作品は難解になる。松村は野田秀樹を薫敬しているのは良く分かるのだが、野田作品の明快さと思想性、そして、言葉の美しさよりも松村は肉体をもっと重要視しているように思えるのだが。
 今回は分かりやすい作品なのだが、場面ごとの役者間の関係性に引きずられ、作品の流れに時々問題が起こる。エチュードで立ち上げのであれば、時間を十二分にかけて、最終的に作品に作り上げる作業を作家がやり遂げる事が必要なのだと改めて思った。
 新人6人が入ったことが作品作りに大きな影響を与えると面白いのになとファンとしては思うのだ。次回は創立20周年という。新しいカムカムの作品を見たいと思う。

2009年5月2日
シアター1010
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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