佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ビリー エリオット 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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演出 ステファンダルドリー
音楽 エルトンジョン
出演 トムホーランド






 映画「リトルダンサー」のミュージカル版である。とても評判がいいので、前からみたいと思っていた。一番前のかぶりつきで見た。芝居や音楽のもつ力のスゴさを改めて感じた。話はサッチャー政権の構造改革路線で、イギリスの炭坑が次々とダメになって行った時代の話でおなじみの通り。
 エルトンジョンの曲がいいのである。「連帯」とか「くそっくらえサッチャー」「電気が走る気持ち」とかの曲、好きだなあ。何かホントに名曲揃い。そして、子役が本当にスゴい肉体をもっていて、懸命に踊る、唄う、演技する。こんなに!というくらいにスゴくやる。もうそれに感動してしまう。それだけでない。80歳くらいのよぼよぼのばあさん俳優まで踊るし、唄うし、可愛いのである。イギリスの労働者が大変で必死に戦った時の話。舞台に立つ関わる人も必死になっている。何か通じるのです。
 いやあ、良かったです。少年が自立していくという誰もにもある人生の一ページの話。両親は追い込まれているのに、息子のために自分の価値観を捨てて応援する。自分の夢を叶えられなかった女教師もそう。出てくる人たちの訛りのある英語までがいとおしい音楽のように聞こえました。



2008年12月18日
ビクトリアパレス劇場(ロンドン)

初見だったこともあるかもしれながロンドン版の方が面白かった。階級対立などは戯画化され、政治的ストなどの背景部分は薄められ、セットは豪華になりショーアップ化されたニューヨーク版。何か違うんだよなあと思いながら見た。音楽は素晴らしいしあれなんだけど。

2008年1月21日
インペリアル劇場(ニューヨーク)
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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