佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 別役実新作!文学座「にもかかわらずドン・キホーテ」 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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文学座「にもかかわらずドン・キホーテ」
作◆別役実 演出◆藤原新平
美術◆松野 潤 照明◆金 英秀
キャスト 金内喜久夫、飯沼 慧、三木敏彦、田村勝彦、櫻井章喜、清水圭吾、西岡野人、赤司まり子、塩田朋子、大野容子

 
 「脳みそグルグルだ。誰だストローで息を吹き込むのは」
 文学座のアトリエは数年前の改築直前に別役実の2作品を上演して大評判になったことがある。今回は別役実が新作を書き、藤原新平が演出をする。ゴールデンコンビらしい。100分の上演時間。小難しい不条理劇は勘弁して欲しいなあと思って行ったら、最初の数分でノックアウト。不条理なギャグが文学座の俳優の的確で観客にクリアに伝わる。金内、飯沼、三木が圧倒的な存在感で楽しい。不条理でありながら現実世界への痛烈な皮肉であるのはいつもの通り。ああ、面白かった。何か固くなった脳みそがストレッチというかリセットされた感じ。美術、照明も美しく素晴らしかった。壁に入ったひびがいいな。

文学座アトリエ 2011年6月9日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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