自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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白鳥の湖
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
演出:ユーリー・グリゴローヴィチ
振付:マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
アレクサンドル・ゴールスキー、ユーリー・グリゴローヴィチ
美術:シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作:パーヴェル・ソローキン
照明:ミハイル・ソコロフ
指揮:パーヴェル・ソローキン
管弦楽:ボリショイ劇場管弦楽団
オデット/オディール:スヴェトラーナ・ルンキナ
ジークフリート王子:セミョーン・チュージン
王妃 (王子の母):エカテリーナ・バリキナ
悪魔ロットバルト:ウラディスラフ・ラントラートフ
「ソリストの花は大きく開いた」
すでに10年近くプリンシパルを守っているルンキナは日本の新国立劇場にもたびたび来日しもはやおなじみ。アレクサンドロワでも見たいなあと思ったけれども、彼女のオデットも見た事なかった。ボリショイで白鳥を見るのは、何年ぶり?もしかしたら、1984年に初めて白鳥を舞台で見て以来かも。当時は、ソビエトの大韓航空撃墜事件の直後で、神奈川県民ホールは物々しい雰囲気だった。そのものすごいプレッシャーの中で一糸乱れぬ群舞の見事さに驚いたものだ。見事な様式美。
前にも書いたけれども今回の来日にはそのような緊張感はない。時おり乱れるアンサンブルはもはやボリショイが世界のトップオブトップではないことを証明した。
アメリカは分からないけれど、パリオペラ座バレエ、ロイヤルバレエ、東京バレエ団が世界の3大バレエ団ではないか?その次に来るのがボリショイという感じだ。個人的には美貌のダンサーぞろいのミラノスカラ座バレエ団やローザンヌのベジャールバレエ団も好きだけれども。
ソリストは、華がある人が多く魅力的だった。でも、花形ダンサーは世界中のバレエ団に客演するものだから。彼女彼らよりも僕はやはり群舞でバレエ団を判断してしまう。今回はオケも来日していた。東京フィルの演奏は素晴らしいと思ったけれど、こちらの安定感はスゴかった。
2012年2月9日(マチネ)@東京文化会館
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プロフィール
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佐藤治彦 Haruhiko SATO
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男性
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演劇ユニット経済とH 主宰
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海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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