自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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シャルルデュトワ指揮
ストラヴィンスキー作曲
火の鳥(全曲)
春の祭典
アンコール
シベリウス 悲しきワルツ
NHK交響楽団の首席指揮者もつとめた、日本でもおなじみのシャルルデュトワ。世界的な指揮者だ。個人的に僕が初めての海外のホールできいた音楽体験が、確か1984年のサンフランシスコ交響楽団の定期演奏会。そこでも「春の祭典」で指揮はシャルルデュトワ。モントリオール交響楽団での来日は何回もあるし、おそらくフランスのオーケストラでも彼の指揮できいているはず。
今宵はデュトワの十八番のストランビンスキーを堪能する夜。
それなのに、「火の鳥」全曲版は初めて聴いた。組曲は何度もきいているのに。
ストラビンスキーのこの曲の全貌がやっと分かったって感じだ。しかし、素晴らしいオーケストラである。最近は2流の演奏をきかせる来日組も少ないなか、べらぼうに上手い演奏をきかせた。上手いというよりも美味い演奏なのである。決して、巧いという感じでないのがいいなあ。
フィラディルフィア管弦楽団は、ストコフスキーの君臨時代にアメリカを代表するオケとなった。1930年代に「ファンタジア」でディズニーアニメに登場して世界中のあこがれである。たしか、ディアナダービンの「オーケストラの少女」のそれも、フィラディルフィア管弦楽団?だよね。
その後、ユージンオーマンディの時代となり、僕は彼の演奏を東京文化会館できいた。亡くなる直前の来日で、僕はその時のチャイコフスキーの交響曲4番のピチカートの美しさを今でも覚えている。後ろの方の席だったのに、一番前の隅っこが空いていたので、こっそり移ってきいたっけ。
会場にはまだ若った頃の、ムーティがいた。休憩の時に僕が真っ先にサインをもらったら長い行列が会場にできてしまった。ムーティがその後、このオケを担うのだ。ムーティの演奏はきっときいていないのだが、その後のサバリッシュ時代はきいた。来日もあったし、ヨーロッパの音を出すのが不思議だった。ものすごく繊細な音を出すのだ。その流れが、今宵にもあった。
力量で打ち負かす音楽でない、繊細で心の襞にふれる繊細な音楽をデュトワは作っていたのだ。
木管だけでなく金管もそうなのだ。
今宵は音楽をきく悦びがあった。しかし、会場に空席が目だったのは残念だ。だって、S席が3万円以上もしちゃしょうがないよね。デュトワならNHK交響楽団でも聞けるしくらいに思ったのかな。不況だから?とにかく残念だ。こんなに演奏を満員の観客で迎えられないのは。
こちらは、シャルルデュトワ指揮 NHK交響楽団の春の祭典 1987年の演奏です。23年前にもNHK交響楽団はこんなにハイレベルだったんです。確か僕も聞きにいった演奏会です。
2010年4月27日 サントリーホール
ストラヴィンスキー作曲
火の鳥(全曲)
春の祭典
アンコール
シベリウス 悲しきワルツ
NHK交響楽団の首席指揮者もつとめた、日本でもおなじみのシャルルデュトワ。世界的な指揮者だ。個人的に僕が初めての海外のホールできいた音楽体験が、確か1984年のサンフランシスコ交響楽団の定期演奏会。そこでも「春の祭典」で指揮はシャルルデュトワ。モントリオール交響楽団での来日は何回もあるし、おそらくフランスのオーケストラでも彼の指揮できいているはず。
今宵はデュトワの十八番のストランビンスキーを堪能する夜。
それなのに、「火の鳥」全曲版は初めて聴いた。組曲は何度もきいているのに。
ストラビンスキーのこの曲の全貌がやっと分かったって感じだ。しかし、素晴らしいオーケストラである。最近は2流の演奏をきかせる来日組も少ないなか、べらぼうに上手い演奏をきかせた。上手いというよりも美味い演奏なのである。決して、巧いという感じでないのがいいなあ。
フィラディルフィア管弦楽団は、ストコフスキーの君臨時代にアメリカを代表するオケとなった。1930年代に「ファンタジア」でディズニーアニメに登場して世界中のあこがれである。たしか、ディアナダービンの「オーケストラの少女」のそれも、フィラディルフィア管弦楽団?だよね。
その後、ユージンオーマンディの時代となり、僕は彼の演奏を東京文化会館できいた。亡くなる直前の来日で、僕はその時のチャイコフスキーの交響曲4番のピチカートの美しさを今でも覚えている。後ろの方の席だったのに、一番前の隅っこが空いていたので、こっそり移ってきいたっけ。
会場にはまだ若った頃の、ムーティがいた。休憩の時に僕が真っ先にサインをもらったら長い行列が会場にできてしまった。ムーティがその後、このオケを担うのだ。ムーティの演奏はきっときいていないのだが、その後のサバリッシュ時代はきいた。来日もあったし、ヨーロッパの音を出すのが不思議だった。ものすごく繊細な音を出すのだ。その流れが、今宵にもあった。
力量で打ち負かす音楽でない、繊細で心の襞にふれる繊細な音楽をデュトワは作っていたのだ。
木管だけでなく金管もそうなのだ。
今宵は音楽をきく悦びがあった。しかし、会場に空席が目だったのは残念だ。だって、S席が3万円以上もしちゃしょうがないよね。デュトワならNHK交響楽団でも聞けるしくらいに思ったのかな。不況だから?とにかく残念だ。こんなに演奏を満員の観客で迎えられないのは。
こちらは、シャルルデュトワ指揮 NHK交響楽団の春の祭典 1987年の演奏です。23年前にもNHK交響楽団はこんなにハイレベルだったんです。確か僕も聞きにいった演奏会です。
2010年4月27日 サントリーホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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