自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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213 エルスネル 交響曲ハ長調作品11
ショパン ピアノ協奏曲 第2番
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ゲオルグ チチナゼ 指揮
イーヴォボゴレリッチ ピアノ
316 「ショパンの葬送」
ショパン作曲 24の前奏曲より(オルガン独奏)
ショパン/ヘルツィン 葬送行進曲(オケ版)
モーツアルト作曲 レクイエム
ミシェルコルボ 指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ローザンヌ声楽アンサンブル
シャルロットミュラー ソプラノ
V ボナール アルト
C アインホルン テノール
P ハーヴェイ バリトン
213 6年目にして初めてラフォルジュルネに出かけた。音楽のお祭りだった。確かにヨーロッパ的な。とても成功していて楽しかった。ホールAのでかい開場のS席は3000円。ネットでちょっと高く競り落とし買ったのだけれど、17列目という席だったので満足。
会場に入ると、まだヴォゴレリッチがピアノを弾いていた。パッセージを弾くのだけだけど、誰かと話しながら、完全な私服で。そんなの観るのは初めてで、これも音楽祭ならでは。
正直期待していなかったのだけれど、先ずはこのオケ。ポーランドのオケらしいのですが、とても良かった。エルスネルという作曲家はショパンの師匠に当たる人らしく、もちろん初めて聞く曲だけれど、曲よりもオケが誠実に情熱をこめて演奏するのに好感。チチナゼはグルジア出身だけれど、研鑽を積んだのはゲルギレフのところいうところで、聴衆を煽る音楽作りをするのでありました。
ショパンの協奏曲はピアノを叩いているのではないかと思うほどの強い音や、逆に絹の様な流れ、極端に遅いテンポだったり、聞き慣れたテンポだったりと、イーヴォ節炸裂。それに楽譜見ながらの演奏ってのも久しぶり。この個性の固まりの様な演奏に、このヴァルゾヴィアというオケは憤然と対峙するのでありました。ぎりぎりのところで、音楽は均衡し、スリリング。アンコールは協奏曲の2楽章。こんなに個性の強い演奏を観客に提示できて、それもきちんと筋の通った演奏をするってのはスゴいね。
楽譜を全部一から洗い直したわけで、従来の演奏のスタイルをゼロベースで考え直したってことだもんね。反発を覚える人もいるはずだけれど、僕も最初は何だこれ?と思ったけれどだんだんと引き込まれていったのだ。
実は4月28日に来日していたフィラディルフィア管弦楽団の演奏会にアルゲリッチの代役で出演し、同じくショパンの2番協奏曲をデュトワの指揮でイーヴォは弾いているのだけれど、こんな風に演奏したのかな?ととても気になる演奏でした。この演奏会はひとつが45分と聞いていたけれど、実際は終わったのは4時少し前。90分の長丁場でした。
213 東京国際フォーラム ホールA 2010年5月3日 14時30分開演
316 鈴木優人のオルガン独奏のあとに、葬送行進曲の弦楽合奏。そのあとで、コルボなどが登場しモツレク。あのどでかいホールAにも関わらず、掘り下げた音楽の魅力を満喫した。怒りの日なども音楽がうねる。昨日もきいたこのポーランドのオケが弦楽を中心に深い音を奏でた。
コルボは以前からききたかった指揮者であるが、やっと聞けた。音楽をきく満足感に浸った。
別になにも特別なことをしない。だからこそ、心の奥まで沁み入る音楽が底にあるのだ。
316 東京国際フォーラム ホールA 2010年5月4日 21時45分開演
ショパン ピアノ協奏曲 第2番
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ゲオルグ チチナゼ 指揮
イーヴォボゴレリッチ ピアノ
316 「ショパンの葬送」
ショパン作曲 24の前奏曲より(オルガン独奏)
ショパン/ヘルツィン 葬送行進曲(オケ版)
モーツアルト作曲 レクイエム
ミシェルコルボ 指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ローザンヌ声楽アンサンブル
シャルロットミュラー ソプラノ
V ボナール アルト
C アインホルン テノール
P ハーヴェイ バリトン
213 6年目にして初めてラフォルジュルネに出かけた。音楽のお祭りだった。確かにヨーロッパ的な。とても成功していて楽しかった。ホールAのでかい開場のS席は3000円。ネットでちょっと高く競り落とし買ったのだけれど、17列目という席だったので満足。
会場に入ると、まだヴォゴレリッチがピアノを弾いていた。パッセージを弾くのだけだけど、誰かと話しながら、完全な私服で。そんなの観るのは初めてで、これも音楽祭ならでは。
正直期待していなかったのだけれど、先ずはこのオケ。ポーランドのオケらしいのですが、とても良かった。エルスネルという作曲家はショパンの師匠に当たる人らしく、もちろん初めて聞く曲だけれど、曲よりもオケが誠実に情熱をこめて演奏するのに好感。チチナゼはグルジア出身だけれど、研鑽を積んだのはゲルギレフのところいうところで、聴衆を煽る音楽作りをするのでありました。
ショパンの協奏曲はピアノを叩いているのではないかと思うほどの強い音や、逆に絹の様な流れ、極端に遅いテンポだったり、聞き慣れたテンポだったりと、イーヴォ節炸裂。それに楽譜見ながらの演奏ってのも久しぶり。この個性の固まりの様な演奏に、このヴァルゾヴィアというオケは憤然と対峙するのでありました。ぎりぎりのところで、音楽は均衡し、スリリング。アンコールは協奏曲の2楽章。こんなに個性の強い演奏を観客に提示できて、それもきちんと筋の通った演奏をするってのはスゴいね。
楽譜を全部一から洗い直したわけで、従来の演奏のスタイルをゼロベースで考え直したってことだもんね。反発を覚える人もいるはずだけれど、僕も最初は何だこれ?と思ったけれどだんだんと引き込まれていったのだ。
実は4月28日に来日していたフィラディルフィア管弦楽団の演奏会にアルゲリッチの代役で出演し、同じくショパンの2番協奏曲をデュトワの指揮でイーヴォは弾いているのだけれど、こんな風に演奏したのかな?ととても気になる演奏でした。この演奏会はひとつが45分と聞いていたけれど、実際は終わったのは4時少し前。90分の長丁場でした。
213 東京国際フォーラム ホールA 2010年5月3日 14時30分開演
316 鈴木優人のオルガン独奏のあとに、葬送行進曲の弦楽合奏。そのあとで、コルボなどが登場しモツレク。あのどでかいホールAにも関わらず、掘り下げた音楽の魅力を満喫した。怒りの日なども音楽がうねる。昨日もきいたこのポーランドのオケが弦楽を中心に深い音を奏でた。
コルボは以前からききたかった指揮者であるが、やっと聞けた。音楽をきく満足感に浸った。
別になにも特別なことをしない。だからこそ、心の奥まで沁み入る音楽が底にあるのだ。
316 東京国際フォーラム ホールA 2010年5月4日 21時45分開演
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プロフィール
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佐藤治彦 Haruhiko SATO
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性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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