佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ポップンマッシュルームチキン野郎 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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陛下に届け
出演 小岩崎小恵, サイショモンドダスト★, CR岡本物語 他
脚本/演出 吹原幸太


「お客さんは大いに喜んでいた」
 吹原君は前からの知り合いで事務所に属してからメディアに台本を提供する事も少なくなく今回は絶対の自信作ということで見せてもらった。どうもありがとう。バラエティのような展開で、途中でバツゲームがコーナーとして入っていたりして構成が極めて上手い。お客さんはTVのバラエティ番組を見る感覚で見ていたのではないか。ケラケラ笑っていた。最後に泣かせられたという感想がネット上に多かったのだが、そこまでか〜と思った。きっとこの芝居のファンになっていれば、どかーんと感動の坩堝に…ということだったのだと思う。僕が感心したのは前説。サイショモンド★ダストさんという俳優が担当したのだと思うのだが、これが超テンションが高く面白い。ここまで前説で客席を暖めたことは非常に公演の成功に追い風になるものだ。スゴい。正直いって俳優さんの演技のレベルはいろいろで、吹原君は演技指導をしてというよりも、きっと持っているものを上手く使っていくタイプの公演にしたいのだろう。プロだなあと思った。もうひとつ感心したのがオープニング映像。幾らの予算を組んだのかは分からないがそれは見事。ティムバートンの世界を思わせるそれでセンスもテンポも非常にクォリティが高い。アニメーションは吉田ハレラマさんという人らしいが是非名前を覚えておいた方がいい。

2011年10月16日@下北沢Geki地下Liberty
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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