佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 文学座 連結の子 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作・田村孝裕 演出・上村聡史
出演 金内喜久夫、中村彰男、高橋克明、浅野雅博、木津誠之、亀田佳明
    倉野章子、金沢映子、山崎美貴、片渕忍、上田桃子、吉野実紗  

 「田村作品/文学座だからこそ求めたい水準は、もっと何もない芝居」
 美術、照明、衣装、もちろん演技は大変うまくて安心してみていられる。日本の演劇の最高峰である。しかし、この演出はどうだろう。若い上村さんの演出はスピード感を保つために無理して急いでいるところはないだろうか?特に転換などでその意識がものすごく感じられた。役者さんの演技がそのスピード感の中でも自然で、テンポやリズムを意識している事を感じないだけに、少し残念。
 田村作品だけに高い水準にあるのだけれど、ここでも本当に鉄道マニアであることが必要だったのかが分からない。そこに作者の技巧を感じてしまうのだ。まあ、こういう高いレベルの芝居だからこその戯れ言ではあるが…。中村さんが年を取ったなあと思った。金内さんはドンキホーテのときと同じく最高に笑える。亀田さんは、また違った味わいで面白い。倉野さんは可愛い。しかし、本当の悪人が誰もでてこない。特に隣人にもう少し悪意のある人がいてもいいのではとも思った。

2011年9月20日@吉祥寺シアター
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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