佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 桜の園 サムメンデス演出 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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アントンチェホフ作
トムストッパード翻案
サムメンデス演出

ラネーフスカヤ サイネードキューザック
ワーニャ  レベッカホール
ロパーピン サイモンラッセルビール
トロフィーモフ イーサンホーク
フィールス リチャードイートン
ヤーシャ ジョシュハミルトン ほか

 ロンドンのオールドビックとニューヨークのブルックリンにあるBAMブルックリンアカデミーオブミュージックの共同制作によるブリッジプロジェクトの今回は、櫻の園と冬物語である。目を見張るようなスターたちが、絨毯を敷き詰めただけの空間に家具などの最低限のシンプルなセットの中で見事な演技を繰り広げる。サムストッパードによって翻案されているというが、きちんとテキストを呼んで来なかったからどこがどう変更されたか分からないが、筋はほぼそのままである。よくあるような時代や場所の読み替えも行わずストレートにこのチェホフの喜劇を上演してみせた。それなのに、現代的であり本質的なのである。ロパーピンやフィールスの面白さといったら何だ!
 まるでサムメンデス監督の「アメリカンビューティー」と同じように家族もコミュニティも壊れかかっており、表層と内面のずれがどんどん表面化していくからだ。こういう作品を見るために外国にまでやってくるのだ。本当に面白かった。



2009年1月28日
BAM ブルックリン
 
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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