佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 2005年一行レビュー 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 B5鑑賞。熊田役の木村が氷川きよしそっくりで、氷川きよしがつかこうへい芝居をやっているみたいでとにかくオモシロい。笑い方も氷川きよし。話し方も声も氷川きよし。踊りは氷川きよし以上にキレがあった。渡辺昇の踊りと発声が良い、台詞が伝わる。90分切れ間なく熱い芝居であった。 (佐藤治彦)

12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 C5鑑賞。石井悠菜の台詞がよく気持ちがこもっていて、この傑作戯曲をきちんと観客に伝える役割をした。金太郎役の飯田の声が良く台詞回しも芝居に対するリアクションも丁寧で良かった。この二人で芝居を作り上げていた。 (佐藤治彦)

12/25-12/29「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@東京芸術劇場中ホール
_感想_ 12/28 三谷幸喜の傑作。山口良一バージョンを鑑賞。B作さんはますます力が抜けて素晴らしい。笑いに対する執念がスゴい。山口さんは、普段あまり見られない俳優としての直球。山口良一的なものをかなぐり捨てて勝負。時おり垣間みられるあのペーソス顔が可笑しい。あめくさんはホントに艶っぽい。何回観てもオモシロいなあコレ。 (佐藤治彦)

12/15-12/23「セパレート・テーブルズ」(自転車キンクリートSTORE)@スペースゼロ/全労済ホール
_感想_ 12/23 オモシロかったけれど、前2作と比べるとちょっと大味な感じがしたなあ。歌川さんとか、南谷さんとか、神野さん、小飯塚さんといった女優さんに興味の大半が行く。オモシロくメチャ美人の秋山エリサが_。坂手さんの芝居が見られて楽しかった。 (佐藤治彦)

12/11-12/25「ソウル市民」(レパートリーの創造2005)@シアタートラム
_感想_ 12/14 この外国人演出家は、ソウル市民をやりたかったのか?別に能狂言の手法をこれほど無理して取り入れる必要はない。正直戸惑った。役者さんは魅力的。 (佐藤治彦)

12/ 9-12/18「海賊」(グリング)@ザ・スズナリ
____ 12/12 文句なしに素晴らしい作品。僕の見たグリング作品の中でもとびきりの作品。この作品を演じる俳優たちのアンサンブルも素晴らしい。特に中野英樹と峯村リエと二人で芝居するシーンは名場面。また笹野鈴々音が新境地。杉山はリスクのあるずるい役を見事に。萩原の味のある存在は感動的。黒川、内田も非常にいい。面白い作品の並ぶ忙しい年末でも屈指の必見作。今年のベスト作品のひとつ! (佐藤治彦)

12/ 8-12/11「秘密の花園」(女王陛下)@駅前劇場
_感想_ 12/11 大久保佳代子さんが変身すると美人で色っぽかった。コンタキンテのドウランが濃すぎた。いまの演劇の枠の中では絶対に許されないものだった。僕はネガティブ。でも廻りは笑ってるし。内輪?何だったんだ。あの90分は正夢なのか?いったいこの劇団はどんなトコなのか?何でオレは観に行ったのか?分からない。 (佐藤治彦)

12/ 6-12/11「GLORY DAYS 2005/風の… 」(ランニングシアターダッシ)@中野ザ・ポケット
_感想_ 12/11 古くさくても好きなんです。役者の思いで見せる芝居は好きなんですと先ずは表明します。最後まで貫き通した潔さはある。役者の技量の向上もあるのに、15年経って解散って、青春投じた役者の人生どうすんねん!とも思わずにいられないのであります。そんなこともあり泣けた芝居でした (佐藤治彦)

12/ 8-12/23「エビ大王」(Team ARAGOTO)@青山劇場
_感想_ 12/11 面白かった。これは成功作です。言いたいことはいろいろとあるがここは一行レビューなので、一言で言うと、カリスマ体制からトロイカ体制へ移行して成功した作品だということでしょうか。8500円出してみて損はないが、見なくても別に後悔しない作品かな? (佐藤治彦)

12/5-12/25「リタの教育」(佐藤正隆事務所)@offoffシアター
_感想_ 12/05 数々の賞に輝き再演を重ねる作品だけに期待がでかすぎた。初日で富本さんが台詞を噛み過ぎ。段取り間違えるし。時に演技が過剰になりすぎて、ちょいシラケる。確かに良く出来ていて面白いし、演出も綿密で素晴らしいけれど……。 (佐藤治彦)

12/ 1-12/11「君はヲロチ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 12/04 台本は練られたものだった。しかし、この話にはトップスは相応しい劇場だろうか?そして、ある種の鍛錬された技を要する演技に出演者の多くが四苦八苦していたのではないか?さまざまな問題点が芝居としての緊張感を途切れされてしまったと思う。 (佐藤治彦)

11/20-12/ 4「パーマネント・ウェイ」(燐光群)@シアタートラム
_感想_ 11/28 内容は現実に近すぎて非常に重い。登場人物は内を見つめながらも、矛先は社会に大きく向いているし、観客に突き立てるものも鋭く辛い。が、坂手洋二のスゴいところは、重いだけでなくエンタティメントとして非常に面白く仕上げるところだ。渡辺美佐子がすばらしく、若手の小金井、久保島、向井に魅力、中山、大西、川中が至芸である。必見。 (佐藤治彦)

11/25-12/ 4「おしっこのはなし」(ブラジル)@サンモールスタジオ
_感想_ 11/28 必見とまでは言わないが、ウェルメイドな芝居。昔のブラジルとは良い悪いは別として違う。若い勢いでなく思慮深さで作劇されている。タイトルに残る昔のブラジルらしさは劇中にあまりない。それが頼もしくも寂しい。役者は中川、葛木、吉田、山中、諌山が手堅く良い芝居を見せる。ちょっと長く感じられた。 (佐藤治彦)

11/19-11/27「学習しない女」(iOJO! )@THEATER/TOPS
_感想_ 11/27 105分がとても面白く、オッホ完全復活の予感。 (佐藤治彦)

11/23-11/27「公園で・・・待ちながら」(椿組)@下北沢「劇」小劇場
_感想_ 11/24 2時間弱のオムニバスでありながら、椿組らしいいい空気を醸し出していて、リアルさを追求しすぎた昨今の演劇へのちょっとしたアンチテーゼ。必見の傑作ではないが、見て嬉しくなる佳作。鳥居しのぶの七変化が上手く、田淵が達者、宮本が若々しく爽やかで、岡村がいい味。構成が上手いと素直に思った。 (佐藤治彦)

11/18-11/21「シルヴィギエム・最後の「ボレロ」」(東京バレエ団)@東京文化会館
_感想_ 11/21 全盛期に比べると明らかに重くなった動き。ギエムがボレロから引退するのに相応しい時期。プリマとしてのカリスマ性は先に踊ったモーツアルトの小品の方に感じられた。東京バレエ団の集団としての完成度の高さにはいつもながら驚かされる。 (佐藤治彦)

11/ 5-11/20「調教師」(KARA COMPLEX)@シアターコクーン
_感想_ 11/19 ああ、やっちゃった!って感じでしょうか。唐ブームに冷水!それも氷混じり! (佐藤治彦)

11/ 3-11/15「目的地」(チェルフィッチュ)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 11/09 うーーーーん。微妙じゃないでしょうか? (佐藤治彦)

11/ 2-11/ 6「越前牛乳」(カムカムミニキーナ)@シアターアプル
_感想_ 11/04 カムカム復活!?これが伝説の八嶋智人&松村武の笑死を招くアドリブ合戦、山崎樹範がその間隙をつく。安定感の高い藤田コメディアンヌぶりや吉田、清水も面白い。市小嶋まで見せ場はないものの、細かく笑いを取る。この2年の作品とは全く違う客席の受け。最近の作品しか見たことない人は、せひとも必見、必笑。勉強なりました。明日バラエティの収録なので。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
_情報_ 10/27 2回目の観劇でまた大感激。もう一度見ようと思ったら、スズナリの時のように週末チケットはほとんど完売らしい。金と日は立ち見が若干出るかも。木曜はまだ少しくらいらしい。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「ブラウニング・バージョン」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
____ 10/25 感動の極みを味わった至福の110分だった。普遍的な人生の不幸と幸せの瞬間を見事に捉えた台本。ユーモアとシニカルな笑いが鏤められ、それを浅野、今井が見事な演技で応える。内田、岡田が持ち味を生かしている。コントロールされた演技は実はもっとも解放されたものなんですね。鈴木裕美さんと自転車キンクリートの最高傑作のひとつ。近年の翻訳劇の最高峰。必見中の必見。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「胎内」(奥菜恵・長塚圭史出演)@青山円形劇場
_感想_ 10/22 30歳を迎えたばかりの若い長塚や伊達がこの作品に挑戦することだけで十分価値がある。役者では奥菜が圧倒的に良かった。この3人のキャスティングだからこそ、三好十郎のこの作品で若い観客がこれほど集まったのだ。それだけで、良し。多くは求めない。 (佐藤治彦)

10/13-10/30「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@紀伊国屋ホール
_感想_ 10/22 本当に面白いし、上手いし、泣けるし、笑える。自分がこういう演劇を否定するようになったら、自分を否定しなくてはならないと思う。本当に面白く、僕は佐藤B作さんに本当に敬愛の念を持つのだ。ほとんど1時間50分出っ張りでちっとも嫌じゃないよ。あんなに個性が強いのに! (佐藤治彦)

10/20-10/23「ラブストリームス・ノート…」(オールツーステップスクー)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 10/21 毎回変わるオールツー。本人は全くそんな意識はないようだけど、今回はエロ話でチェホフの「桜の園」の現代版。スタイルも話も。加藤直美と笠木泉の演技バトルを観よ。井苅、足立のエロ光線合戦を笑え。いせゆみこ、高山、関がエロかったり味があったり。佐伯新はファブリーズな演技。160分長いけれど至福な音楽に包まれている。小劇場演劇好きのための楽園演劇。 (佐藤治彦)

10/19『セビリアの理髪師」(ロッシーニ作曲 小沢征爾オペラプロジェクト)@東京文化会館
_感想_ 10/20 凡庸な演出、凡庸な演奏、音程が悪く声に輝きがないロッシーニ歌手は、小手先の演技だけがうまい歌手陣だった。日本での小澤株はどんどん下がっているなあと実感させられる公演。チケット代だけが最高級だった。もう日本を自分のオペラ予習のために使うのは止めて欲しい。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
____ 10/19 圧倒的。今一本芝居を観るなら間違いなくコレ!仕掛けは相変わらずスゴい。劇団四季並。視覚で楽しめる。でもそれ以上に骨太な台本がいい。全盛期の黒澤映画、用心棒、七人の侍、赤ひげの様。そして、池下重大はキレに思いがこもり特筆。板垣桃子や南谷朝子が可愛く哀しい。稲葉が笑わせ、小野瀬には味。もりちえの抜群感に桑原の実直さ。原口の手堅さ、川田の上手さ。これで前売2800円は本当にありがたい。 (佐藤治彦)

10/ 8-10/19「泉鏡花の日本橋」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 この素晴らしい様式美、現代的なスピード感溢れる演出、見事な美術照明音楽、そして、加納、植本、水下、横道らの名演!泉鏡花の美しい恋物語が時代を飛び越えて突き刺さる。とにかく美しい! (佐藤治彦)

10/ 8-10/18「泉鏡花の草迷宮」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 極彩色の幻想物語。絵画を観ているようで、ダリとかマグリットとかエルンストとか好きな人にはたまらないはず。で、久々に桂憲一の独壇場。桂はいいです。最高です。八代は今回も上手いが見せ場はない。損な役回り。期待の松原は真面目にやりすぎてエロさに欠ける。しかしながらこういう舞台が日本で観られるというのは奇跡に近い。 (佐藤治彦)

10/15-11/13「七人の恋人」(ウーマンリブ)@本多劇場
_感想_ 10/16 冗談じゃない!くらい面白いので嫌になった。笑える。楽しめる。分かりやすい。観ていて花がある。芸を魅せる。バンド演奏あり。そして、ちょっと感動させる。おいおい、クドカンいい加減に活躍するのを止めて欲しいと思わずにはいられないくらい小粋な作品。今までのクドカン作品の中でも群を抜いてサービス精神もあるし観客も大切にする。子どもが生まれるとスゴいと思った。そうかな?きっとそうだと思う。 (佐藤治彦)

10/12-10/17「ゼブラ」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
____ 10/16 年に数本出逢えるかどうかの傑作。国内だけでなくアジア各国や欧州で上演する価値のある普遍性のある脚本。恩田、瓜生の演技バトルは手に汗握る。4人の姉妹はみな素晴らしいが、星野園美が可愛く、弘中麻紀が女優としての幅の広さを魅せる。和田ひろこ、平野圭など劇団員もスゴい。生きるの幸福感を味わえる珠玉の作品。今までもOneor8は評判が良かったが、更に上に行った感じがする。田村はこれで岸田戯曲賞をとるかも。 (佐藤治彦)

9/25-10/2「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(バイエルン国立歌劇場)@NHKホール
_感想_ 10/08 2回鑑賞、140年以上前の作品から現代性を見いだそうと必死の演出と美術。オケは上手いし歌手は極上、しかし、ワーグナーの音楽の本質的スゴさには太刀打ちできないのだ。ホント歌手が良かった。6万円のチケットも損したと思わせない極上の6時間だった。 (佐藤治彦)

10/1-10/9「ZION」(InnocentSphere)@シアターVアカサカ
_感想_ 10/08 数年ぶりに見たのだが、前の時にも感じたのだけれど、この劇団は芝居をする上でもっとも大事なものが満たされていないと思う。数人の役者さんは魅力だけれど、それがないので浅薄に思えてしまう。だから森戸がひとり浮いて上手い、真面目に芝居に取り組む若者なので何とかそれに気づいて欲しい。応援したいのだから。 (佐藤治彦)

10/ 6-10/10「Mジャクソンの接吻 」(はえぎわ)@ザ・スズナリ
_感想_ 10/08 正直最初2時間はちょい退屈なんだけど、はえぎわのメンバーが余りにも魅力的なので見続けることができた。ロックな奴らだなあ。そして、最後の30ふんに至福の時間が待っている。好き嫌い分かれるから無理してみる必要はないかも…。 (佐藤治彦)

9/30-10/ 5「S高原から 」(青年団)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 10/08 このような素晴らしい作品を観ることができて本当に幸せだと思う。平田オリザは、日々は生であり、生は死に直面したものであるという当たり前だけれど忘れてしまっている本質的なことを揺るぎなく語っている。素晴らしい。素晴らしい。 (佐藤治彦)

9/ 7- 9/18「ウィンズロウ・ボーイ」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
_感想_ 09/10 時にはこういう作品に観客としても挑みたい。で、坂手演出を持って来たことが、この作品の芯を失わせないことに大きく寄与したと思った。21世紀に上演される意味合いのあるものとなっている。スゴく面白い。良いもの見せてもらった。問題点もあるけれど、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/11「Dog-Eat-Dog 」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
_感想_ 09/08 面白い!って、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/ 7「なみだくじ」(クレネリZERO FACTORY)@ザ・スズナリ
_感想_ 09/05 男優二人が素晴らしい。有馬自由は思い切り良くとにかく上手て若さを感じる。そんな有馬に瓜生は肩の力を抜いて削り込んだ品のいい芝居で魅了。高井の演出力を感じさせる。会場の受付が非常に感じよく気持ちいい。で。 (佐藤治彦)

8/27-8/29『アドリアーナルクヴルール」(藤原歌劇団)@東京文化会館
_感想_ 08/31 デッシー、アルミナートというスター歌手がキャンセルしたのに、代役までスゴくて驚いた。ローマ歌劇場のセットと衣装は、いささか古いが、オーソドックスで悪くはない。世界水準のイタリアオペラの醍醐味を楽しめる一夜だった。 (佐藤治彦)

8/28「ENBUゼミナールSUMMER SCHOOL合同ミニ発表会」@エンブゼミ
_感想_ 08/29 オッホの黒川、故林広志、毛皮族の江本クラスによる20分くらいずつの公演。1時間ちょいの公演がとても楽しく過ごせた。特に江本クラスのパワーはもの凄く、若い人がこんなに毛皮族のことを愛しているとか、何かやりたいっていう思いが若い力を通してストレートに伝わり何かヘンテコに超感動したヨ。とてもいい会でした。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/29 第一部。噂の金閣寺はきらびやかな役者の饗宴でまるで襲名興行のようであった。御気に入りの亀蔵がホントにいい。三津五郎がスゴい。しかし、それ以上に驚いたのは、勘太郎の雨乞い狐で、見事な演じ分けであった。若い肉体のしなやかさだけでない芝居の大きさがホントに凄い。この夏の納涼歌舞伎はホントに充実していた。 (佐藤治彦)

8/20- 8/28「おばけやら花火やら武将やら」(動物電気&三鷹市芸術文化)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 08/28 ハイキング、ハンサムユニオンとエッへを巡る観劇。面白かった。辻修、伊藤美穂、高橋拓自とスゴくいい。猫のホテルの滑り具合が完璧。しかし、一番がっかりしたのは、観劇中のハプニングで (佐藤治彦)

8/24- 8/29「初々しくエロやかに」(ベターポーヅプロデュース)@THEATER/TOPS
____ 08/27 決して大粒ではないが、まぎれもなく超一級のサファイア!。この宝石のような作品はダイヤモンド以外に興味がない人にも見て欲しい。大人計画の顔田さんがいつもとは全く別の顔でまた何と生き生きとした表情を見せる事か。ロリータ男爵の田辺君が自分の劇団の出演と違って役者に100%なりきっている。吉原さんの美しい事。西島君のあまりにも最高な卑怯な出方…。台詞も踊りも美術も笑いもホントにいいです。見て欲しいです。 (佐藤治彦)

8/19- 8/28「ハイキング フォー ヒュー…」(damim )@中野ザ・ポケット
_感想_ 08/27 分かりやすい物語で安心できる結末を求める人には難かもしれないが。この作品「実は」面白い。今の演劇とちょい違うのですが、立ち上がる場の空気を楽しもうと視点を変えれば面白い。この素晴らしい俳優陣でなければこの面白さはありえない。本質的な面白さがある。あと、受付、席案内などのスタッフワークがとびきり素晴らしくとても気持ちいい観劇ができた。 (佐藤治彦)

8/20-8/22「フレッシュ!スプラッシュ!」(伊達眼鏡 植田裕一作演出)@下北沢ファインホール
_感想_ 08/21 笑いの至芸。普通じゃ笑えないんだろうなと思った。松尾スズキさんとかクドカンとかが一番楽しめるのだと思う。松尾さんらと芝居をやってきた植田さんだし。役者はニブロールなどでおなじみの山本が肉体と音声を縦横無尽に使い今まで一番いい。中野妙子、上杉遥がエロ美人を見事に。関口と植田はやはりスゴい。それから (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 すいません、すぐ下の私の投稿は第三部「法界坊」に対するものです。失礼しました。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 平成中村座で観たからいいやと思っていたら、違ったアプローチで徹底的に楽しませるエンタティメント!花のある勘三郎、メキメキ扇雀、独自の福助だけでなく、こんなに勘太郎がスゴくなったとは!そして、個人的贔屓、亀蔵さんが大活躍だったのでとびきり嬉しく。ああ、もう一度みたい。毎日でも観たい。スゴい!串田さんにもありがとう! (佐藤治彦)

8/11- 8/18「ミチガエレセカイ」(Oi-SCALE)@THEATER/TOPS
_感想_ 08/15 基本的なアイデアや美術コンセプト、照明などは高い水準だ。それらが見事に結実した幕開けは見事だった。 (佐藤治彦)

8/ 7- 8/28「トーキョーあたり」(健康)@本多劇場
_感想_ 08/13 夢見心地の幸せのとき。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/12 第二部観劇。こんなに休憩時間が短い歌舞伎座は初めてで驚くが、内容は超充実。蝶の道行の二人が、まだ固い感じはした。京人形は笑えるし踊りも素晴らしく満腹 (佐藤治彦)

8/ 5- 8/28「赤い夕陽のサイゴン_ホテル」(藤山直美出演)@ルテアトル銀座
_感想_ 08/09 芸達者な人たちが繰り広げる人情喜劇。手堅い水谷の作演出はさすがだが、あまりにもいろいろの魅力を詰め込みすぎて散漫な感じも。藤山直美はもちろん、渡辺哲、尾藤イサオ、小林美江、駒田一に、抜群にうまくなった山田まりやなどスゲーなと思いまくり。 (佐藤治彦)

8/ 3- 8/ 7「ハイ・ライフ」(花組芝居)@シアターブラッツ
_感想_ 08/07 ネオ歌舞伎の加納が現代カナダ戯曲演出でも見事な手腕を示した。削りに削った演出でストレートに大勝負で大勝利。登場人物の心象を上手く具現化。また、原川が声と仕草と間合い肉体表現で圧倒的に旨い!水下の安定感、渋さも想像以上の出色の演技。そして、松原が適役な上に花もあり二重丸。各務は予想通りの_。大満足。再演希望。 (佐藤治彦)

7/29- 7/31「ときのつみ」(水性音楽)@アートスペースプロッ
_感想_ 07/30 阿佐ヶ谷駅というよりも南阿佐ヶ谷駅というか、青梅街道に近い会場で迷って遅れる。誠実に芝居作りに取り組む姿は非常に好感。さらに真面目度アップ。芝居に集中していないと話においていかれる。行かれる方は予約されることを絶対にオススメします。 (佐藤治彦)

7/22- 7/24「心をこめてボッタクれ」(乱発タックル)@駅前劇場
_感想_ 07/24 なるほど、タイトル通りの思いをしました???清水さんのテンションはスゴいし、藤田プリタさんは、本当にいい女優さんですね。彼女のキャスティングは大成功でした。それから、デザイヤーのシーンは面白かった。しかし、乱発するより…。 (佐藤治彦)

7/15- 7/24「新宿ブギウギ」(椿組)@新宿花園神社
_感想_ 07/23 群集劇なのにきちんと交通整理されてドラマもあって伊東さんの演出力がスゴい。役者も伴、宮島、深貝、円城寺、若杉など良い役者が揃っていて、台詞が心に届く。ただ、最後の大転換が読めてしまってちょっと残念。見て損しない力作。 (佐藤治彦)

7/ 6- 7/24「プロデューサーズ」(スーザン・ストローマン)@東京厚生年金会館大
_感想_ 07/22 ブロードウェイのオリジナルメンバーと同じとは勿論言わないが、これほどブロードウェイぽい来日公演は初めてではないか!面白く下品でゴージャスな舞台は借金をしてでも観に行くべき。特にロジャー、カルメン、フランツ役はオリジナルキャストにも負けない素晴らしいキャスト!そして、オケはブロードウェイ以上の見事な演奏。必見!!!! http://www.theproducers.jp/ (佐藤治彦)

7/14-7/17「マノン」(英国ロイヤルバレエ団 東京シティフィル)@東京文化会館
_感想_ 07/17 全盛期を少し過ぎたギエムだが超絶的技巧に見事に応えた。そして、その表現力の豊かさは、この文学的な作品を踊るのに相応しい世界一のエトワールだ。既にダンサーではないアンソニーダウエルはいわゆる悪役を演じるわけだが、その身のこなしのスゴさ。やはり肉体のすごさを感じた。東京シティフィルがロイヤルオペラハウスのオケよりも数段いい演奏で盛り上げた。 (佐藤治彦)

7/12- 7/18「カリフォルニア」(グリング)@THEATER/TOPS
_感想_ 07/15 あまりにもすごい筆力と精魂こめた誠実で素晴らしい演技(特に、桑原、中野、辰巳)に圧倒される。演出もいいし。演劇としては完成されているのでもはや、この作品について何か言うとすると、人間観とか行動学とかそういった人間に対する見方の部分になってしまう。でも、この作家は人間をそう捉えているのであって、そういう部分で何か言いたいのであれば、もはや自分で作品を書かなければならない。グリング、スゴいです。 (佐藤治彦)

7/ 1- 7/24「LAST SHOW ラストショウ」(PARCOプロデュース )@PARCO劇場
_感想_ 07/15 いろいろの見方ができる作品だと思う。どのような見方でも相当面白い。古田、中山、しんぺーの笑いの真剣勝負が異常に面白かったし…。 (佐藤治彦)

7/ 9- 7/18「博多湾岸台風小僧」(桟敷童子)@ザ・スズナリ
_感想_ 07/13 長いスズナリの歴史の中で、いま伝説となる舞台が上演されている。現代的なスピーディな演出、視覚的な舞台、分かりやすく重層的なストーリー、心に滲みる台詞、演劇を見る楽しさ、悦び、ここに極まれり。感謝! (佐藤治彦)

6/28- 7/ 5「事件」(THE SHAMPOO HAT )@ザ・スズナリ
_感想_ 07/04 このチームの底力はよく分かっているけれども、今回の作品はさらにエンタティメントとしてとてつもない極みに行く可能性を示したものだと思うんです。スズナリから (佐藤治彦)

6/29- 7/ 3「雨のにおい」(東京タンバリン)@駅前劇場
_感想_ 06/30 非常に丁寧に人間を描いた台本に、きちんとした練習、こころをこめて演じると芝居はここまで到達できるんですね。観ていて幸せになるし、人間や人生に肯定的になれました。 (佐藤治彦)

6/22- 6/26「此処にいるはずのない私」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/26 新井友香さんとか野呂さんとか芝居の上手い人は、どんな芝居に出ても美味いということが分かりました。二人がいて本当に良かったと思いました。 (佐藤治彦)

6/21- 6/26「29」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
_感想_ 06/25 この作品の場合には、美術や照明、音楽などにこだわると物語の本質が見えて来なくなる危険性がある。そこはシンプルにしたのも正解。メッセージを強く出すために、ありがちな設定にしたのもよく分かる。そんなことはどうでもいい。枝葉のことだと思うのだ。テーマであるコミュニケーションということは作家にとって永遠の課題だし、そこにこだわって描いた佳作。いいたいことは山ほどあって… (佐藤治彦)

6/24-6/26「ニーベルングの指輪」(ベルリン国立バレエ団 モーリスベジャール振付)@東京文化会館
_感想_ 06/24 ベジャールは80年代まで傑作を出したが…。継ぎはぎの作品にはワーグナーのオペラの持つ高揚感はない。マラーホフのローゲは特筆ものだが、5時間と2万円を損した感想。疲れた〜。 (佐藤治彦)

舞台と直接関係のない内容
_情報_ 06/21 だったら、この内容は舞台と直接関係があることなのでしょうか?_小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦) (気になったので)

6/11〜6/22 サンカルロ歌劇場来日公演「ルイ?ザミラー」(ヴェルディ作曲)@オーチャードホール
_感想_ 06/19 イタリアから日本に来日する歌劇場は少なくないが、これほどまで熱くオペラを上演する劇場はなかった。唸るオケ、地響きのような合唱。演出はしょぼいが音楽がスゴい。今や過ぎ去った往年の大歌手時代はここに残っていた。小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦)

6/10- 6/19「真相はかうだ! 」(くろいぬパレード)@劇場MOMO
_感想_ 06/19 想定の範囲外。驚いた。役者ではいい人もいた。 (佐藤治彦)

6/17- 6/26「あほんだらすけ17th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
_感想_ 06/18 とことん楽しませてくれる定番商品。笑いも多いのだが毎回終盤近くに演じられる感動もので、1分前まで笑わせてくれてたのに、大森ヒロシが情感たっぷりに父親役を演じているのを観たら、笑いから感動へスパーンと持って行かれて…。若手も昨年より数段美味くなられていて1年ってスゴいなあと思ったです。 (佐藤治彦)

6/11-6/22「イルトロヴァトーレ」(ナポリ・サンカルロ歌劇場)@オチャードホール
_感想_ 06/17 イタリアオペラの輝きはナポリに残っていた。オケと合唱はハイテンションで明るく響き、ソリストもそれに触発され熱く歌う。オペラを聴く喜びがここにある。近年出色の来日公演。がら空きなのが残念。 (佐藤治彦)

6/11- 6/16「ネフェス Nefes」(ピナ・バウシュヴッパタ…)@新宿文化センター大
_感想_ 06/15 ちょっと肩すかし。休憩入れて3時間の長丁場は、密度が濃いというよりも、こんなこともやってみたけどどうでしょう?くらいの気楽な感じがした。それでもラスト1時間は緊張感あふれ面白かった。 (佐藤治彦)

6/7-6/19「ZIPPER」(ラサール石井作演出)@品川プリンスホテルクラブex
_感想_ 06/11 再演。以前にも増してホラー度がパワーアップ。ただ前半だれる。麻生、入江の歌唱に原田+桜井の踊りが見事。だが原田と桜井は芝居部分になると、あれれ。客席に若い女性が多いのは、Pnishパニッシュ効果と思われるが、その中の土屋は… (佐藤治彦)

6/ 1- 6/19「卒塔婆小町/弱法師」(蜷川幸雄演出)@さいたま芸術劇場大
_感想_ 06/10 穣晴彦の卒塔婆小町が衣装やメイクに頼らず、あのまま美人になるという設定はやはり秀悦。夏木マリの姿勢がキレイ。藤原竜也はセリフがうまく声もいいのだが… (佐藤治彦)

6/9-6/21「ゴクネコ」(花組芝居)@全労済ホールスペースゼロ
_感想_ 06/10 圧倒的なエンタティメント。面白く、サービス満点で豪華絢爛、その上、笑って泣ける。ありがとう。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 6「偽装/辻褄 」(ブラジル)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/06 ブラジルは一時の狂気とキワモノ的な状況から現代を見つめる手法から、日常の人間関係の中に潜む絶望的状況を見つめる視点に変化していた。お見事。ただ、台詞で退屈なものも少なくない。俳優は辰巳、市村が分かりやすく圧倒的存在感。技量もある。 (佐藤治彦)

5/27- 6/12「ナイン THE MUSICAL」(デヴィッド・ルボー演出)@アートスフィア
_感想_ 06/04 別所哲也の歌唱力のすごさ、大浦みずきの妖艶な魅力爆発、池田有希子の可愛い女さ、岡田静の上手さ。去年出ていた女優陣は総じて格段の進歩。そして、別所は共演の女優陣を魅力的に見せることに成功。日本人の演じるミュージカルのひとつの頂点。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 8「センター街」(M&O playsプロデュース )@ザ・スズナリ
_感想_ 06/03 通常の公演では考えられない座組での演劇バトル。各々の役者が自分の個性や演技力、手法を最大限に出すことによって摩訶不思議な均衡が。しかし、一部の役者さんが台詞があやふやなのか、言い直し、相手の台詞にかぶってしまうといった事態も。超満員の2日の勝者は意外だった…。 (佐藤治彦)

5/20- 5/29「流れ姉妹〜たつことかつこ」(真心一座「身も心も」)@青山円形劇場
_感想_ 05/28 松重さん、粟根さんが久々に小劇場界に戻って来た!山ほど出ている旬の若手スターに負けない面白さを発揮。スゲーや。正岡さんが面白すぎ。キモイ伊達、モテない小林顕作、石井ふく子な信川清順と普段観られない設定で大満足。村岡さんの妖艶な魅力が加えて__。メタリック農家からの参戦組も小林顕作との絡みを中心に生き生きと素敵だ。作品は (佐藤治彦)

5/18- 5/22「ハイポキ」(東京ヴォードビルショー)@レパートリーシアター
_感想_ 05/22 東京ヴォードビルショウの公演として見に行くとちょっと戸惑うかも?役者の魅力を満喫できる作品であることは間違いない。西條が非常にいい感じだし、玉垣がコメディの本質で笑わせてくれた。櫻庭が手堅く、奈良崎、金沢がが美しく、上滝、中村が上手い。井原が自然体でいい。超満員の客席は楽しんでいたと思う。 (佐藤治彦)

5/11- 5/15「南国プールの熱い砂」(KAKUTA)@青山円形劇場
_感想_ 05/12 劇団創立10周年にふさわしい作品。KAKUTAらしい暖かい作品となっている。器用な人ばかりではないが、役者もみな誠実に演じている。観ていて幸せになること請け合い。 (佐藤治彦)

5/ 1- 5/14「砂の上の植物群」(KERA・MAP )@シアターアプル
_感想_ 05/11 猫背、温水、いっけい、池谷、西尾、赤堀、山本、喜安などの演技バトルが面白くぐいぐいと観られる。面白い。しかし、3時間15分は長い。8000円はキツい。主演の二人はもっとずば抜けた仕事をして欲しかった。8000円のため見に行けない演劇人多数あり。何らかの措置が絶対必要。 (佐藤治彦)

5/ 6- 5/10「New Life」(猫_魂)@駅前劇場
_感想_ 05/11 超満員の客席からはこの劇団に対する期待の高さを伺わせるが、非常にウエルメイド。演出のキレと音楽の使い方のセンスなどよく、あと5年くらい経ったらどんな作品を作ってるのかがホント楽しみ。辻、牧野、宮崎。杉山が大きな役で大活躍。猫魂の役者さんもスゲー魅力的だと分かりました。大満足。 (佐藤治彦)

5/ 4- 5/ 8「メイキング・オブ・チェーン」(オールツーステップスクー)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 05/09 毎回全く違ったテイストを実験性高く上演するこの劇団の最新作。面食らった部分もあるが、佐伯新、笠木泉を初めとして役者の技量が高いので常に密度の高い空気が劇場に流れる。観客が試されているような感じがした。難しい古典文学、哲学書を読むときの感覚。 (佐藤治彦)

4/16- 5/ 8「Shuffle_シャッフル_ 」(後藤ひろひと作・演出)@PARCO劇場
_感想_ 05/09 非常に手堅いコメディで役者の技量も高く、笑えて楽しめてちょい感動もできる良質なエンタティメント。拙者ムニエルの澤田育子がいよいよ大輪を咲かした。 (佐藤治彦)

4/23-4/24 FAT3「黒ピンク」@しもきた空間リバティ
_感想_ 04/23 笑える役者さんが何人かいて、笑いの作られ方に思いを馳せる公演だった。 (佐藤治彦)

4/20-4/24「灰の中から蘇った男と女」(高山植物園)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 04/23 65分という短い時間の間に、まるダポンテの「コジファントッテ」のような世界が繰り広げられる。男と女ってこういうもの、人間ってこういうもの。6人の俳優はよく訓練され見事な演技だが、根上彩が特筆すべき魅力を放ち、永井秀樹が重心を低くして遊ぶ。 (佐藤治彦)

4/21-4/27「語り継ぐ者たち」(劇団扉座)@紀伊国屋サザンシアター
_感想_ 04/22 この数年の扉座の中で傑出した作品。今さら清水次郎長と思ったが面白い。鈴木哲也の本はスピード感があり情感もたっぷり。山中たかシ、岩本達郎、鈴木里沙が全く新しく超名演。エンタティメントの舞台をやってきた演出家・茅野イサムの実力を証明した。岡森、杉山という重鎮を起きながらも若手キャストで大成功した。会場は… (佐藤治彦)

4/15-4/17「清水宏のサタデーナイトライブ17」(清水宏)@ザスズナリ
_感想_ 04/18 何で前々から気になっていたのに、もっと早く観なかったんだろうと心より後悔。他劇団への客演などでは清水宏の面白さの頂点は何も分かっていなかった。スタンドアップ芸としてひとつの頂点だろう。2時間がしゃべくりだけで、それも圧倒的に面白い。伝統的な笑いの上に築かれた挑戦的なエッジな笑い。スゲーわ。天才! (佐藤治彦)

4/13-4/17「オムニバス of OIOI」(オイスケール)@下北沢駅前劇場
_感想_ 04/16 オイスケールは短くても面白いということを実感させられた公演。林灰二だけでなく他の役者さんも達者。5つの劇団のエッセンスを一度に観られていいも悪いもおトク感あり?。 (佐藤治彦)

4/12-4/17「深いイミでTHATsオーライ」(宇宙レコード)@新宿シアタートップス
_情報_ 04/13 相変わらずやりたい放題の三人組。富岡晃一郎の顔が面白く、矢沢誠が大活躍でいい味。で、13日の公演にあの宇宙レコード常連のN・Yが特別日替わりゲストとの噂も。 (佐藤治彦)

4/ 5- 4/24「KITCHEN キッチン」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
_感想_ 04/09 ほとんどの役者が2時間かそれに近い時間舞台に出っぱなしなので、役者の力量がハッキリと差がつく。主役だろうが脇役だろうが上手い人は上手いし、問題のある人はいた。 (佐藤治彦)

4/ 8- 4/17「乱暴と待機」(劇団、本谷有希子)@シアターモリエール
_感想_ 04/09 驚嘆! (佐藤治彦)

4/ 8- 4/12「尼」(メタリック農家)@OFF・OFFシアター
_感想_ 04/08 素晴らしい作品。作品のテーマ、台詞、プロット、演劇的効果に隠喩。そのすべてが見事に考えだされている。人間が共通して持つ哀しみをこの小品は描き出す。多くの俳優も素晴らしい出来である。だから、細かいところでの余計な動きや気持ちの揺れなどが気になってしまうのであります。90分でここまで見事に描ききるとは感服。 (佐藤治彦)

4/ 1- 4/10「ラバトリアル」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 04/04 過去3作が傑作で新境地を開いた小池がそれを踏まえて過去の双数姉妹の世界に戻った感がある。100分の芝居の見所は役者陣。旨すぎる今林よりも、阿倍や中村靖、大倉マヤの演技や佇まいに目が行ってしまう。野口はキャラ芝居から完全に脱却した上でキャラを活かす。お見事。 (佐藤治彦)

3/31- 4/ 3「紅にそまった家畜海峡で子猫たちが愛を叫ぶ?」(ウェハース)@新宿サニーサイドシアター
_感想_ 04/03 出演者が楽しそうだった。オリジナル曲?がなかなか良かった。踊りも一見して良かった。何かよく分からないけど走り抜けてる感があった。 (佐藤治彦)

3/21- 3/21「社会」(東京デスロック)@名曲喫茶ヴィオロン
_感想_ 03/23 人間関係を自然で緻密に描き演技でありながらも自然体に近いところで演じていて面白かった。青年団ぽい感じがした。役者さんがみな美味い。55分。1000円でドリンク付きというのも嬉しかった。 (佐藤治彦)

3/16- 3/21「引っ越しのススメ/S」(ランニングシアターダッ…)@駅前劇場
_感想_ 03/21 「引っ越しのススメ」を鑑賞。素直に楽しめる作品になっていました。時間も70分くらいと長くないですし、役者さんも個性豊かな方ばかりなので安心してみられました。 (佐藤治彦)

3/18-3/21「まーちゃんの戦い/さらば、ぶらーむす」(劇団桟敷童子)@西新宿成子坂劇場
_感想_ 03/20 本物の感動をこの劇団は常に与えてくれる。短編二本で85分の公演であるが言葉はほとばしるし役者が全身で演技するので感動の度合いが半端でない。外山.鈴木、川原がその典型。原口の演技がトンでいて、桑原、小野瀬がとてつもなく誠実に演じる。物語は本質的で、アングラのようだけれどエンタティメント性に非常に富む。これからでかい公演が続くのだが、70席あまりの小さい小屋で観る人間の無限の想いはあまりにも深い。 (佐藤治彦)

3/17- 3/27「早春ヤングメン」(村上大樹演出)@三鷹市芸術文化センター
_感想_ 03/18 ベタな青春ドラマ。ムニエルとは違う側面が見られて面白かった。吉本、町田、清順、永野など魅力的な役者がいつもと違う演技。細川、スカイがホントに美味い。いい味。猫ニャーが解散したことを今更ながら残念に思う自分。一部の役者の台詞が何を言っているのか全く分からなかったのが残念。 (佐藤治彦)

3/13?3/22歌劇「エレクトラ」(小沢征爾指揮 フィレンチェ歌劇場との共同制作)@東京文化会館
_感想_ 03/17 素晴らしい公演。演劇ファンこそ大満足する公演だと思う。充実した歌手陣は例えば最盛期を過ぎたバルツアから、現役トップのポラスキ、ゴーキーなど_。演出、美術、照明など非常にシンプルで物語の核心に迫る激しい美しさだ。土と壁が良かったなあ。小澤の指揮も近年の中で出色。 (佐藤治彦)

3/15- 3/15「JUPITER」(コンドルズ)@渋谷公会堂
_感想_ 03/16 大満足。自分も含めて客席がコンドルズファンが多く、ちょっとヌルい空気だったけれど面白いのは変わりなし。小林顕作が宇宙レコードとは別の顔で幸せそうだった。もう少しダンスが多いとなおいいんだけどなあ。近藤さんのダンスは何回観ても凄い。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/14「ひみつガール」(ロリータ男爵・エッヘ)@下北沢駅前劇場
_感想_ 03/14 企画、台本、美術、映像、選曲、キャスティング…。何をとってもとても良く出来ている。160分の上演時間を苦にせず楽しめました。ただし、ロリ男とエッヘが嫌いな人にはどうかは知んないけど。松尾と丹野が非常にいい仕事。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/16「機械と音楽」(風琴工房)@ザ・スズナリ
_感想_ 03/13 思いっきり純文学っていうか独特の世界でした。非常にスタイリッシュで美術衣装もきちんと整えられ、演技もスタイリッシュ。女性ならではの視点で描かれる世界でした。今宵は俳優さんがカミカミマシーンでしたが、あまり気にならないものですね。山ノ井、宮嶋が独特で目を引く。久保田は非常に適役だった。 (佐藤治彦)

3/ 1- 3/21「蛇よ! 」(松尾スズキ・大竹しのぶ)@スパイラルホール
_感想_ 03/11 95分のステージとそれをつなぐ映像はとてつもなく面白い。松尾スズキバンザイ。しかし、この作品は結局、大竹しのぶの力量はインターナショナルです。ジュディリンチやマギースミスらとも競演して欲しい。他の方も指摘しているように座席がフラットなために座る席によっては非常に観難いことがあると思う。無用にでかい自分は一番端で通路前の席をとりました。 (佐藤治彦)


3/ 9- 3/13「すなあそび」(NYLON 100_ SIDE SESSION)@笹塚ファクトリー
_感想_ 03/11 昨年の狐狸狐狸話の時も感じたのだが、ケラの傑出した演出家としての力量。ナイロンの若手の素敵なこと。作家でもあるから現代の息吹を美味く吹き込む。別役さんが一番喜んだのでは? (佐藤治彦)


2/ 2- 2/ 7「しみひとつない」(ベターポーヅ)@THEATER/TOPS
_感想_ 02/05 揺らぎを残した台本を、迷いのない演出で演技者が透徹した世界を作り上げている。物理的笑いを無理に追求せず、不思議な空気感の創出を尊重したセンスの良さ。美術、小道具、照明、音楽とプルル。加藤直美は素敵で、西島は役者としても面白い。猿飛の声、山崎の立ち姿。いいものをみた充実感。 (佐藤治彦)

1/25-1/30「無敵」(KAKUTA 若手実験公演)@アートスペースリピーナ
_感想_ 01/26 実験性は全く感じられなかったが、若い劇団員たちが自ら挑戦する意識は高く感じられた。台本もオーソドックスながら秀作で70分の短編ながら十分楽しめる。川本が手堅く、佐藤が自由で楽しい。松田は持ち味を活かしていた。 (佐藤治彦)

1/22- 1/30「Brains」(G-up)@シアターVアカサカ
_感想_ 01/25 藤田記子の存在感はとにかくダントツ。桂、宮下、木村、前田などいい役者を揃えたので十分楽しめる作品になっていたとは思う。実際彼らの競演を見ているだけで楽しかった。 (佐藤治彦)

1/14- 1/24「狐の牡丹」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/23 東京タンバリンって、こんな素晴らしい作品を輩出する劇団なんだと驚愕しました。笑い長ける野間口、植田が抑えた演技でメチャクチャいいのは当たり前として、関口の品の良さ、伊藤修子の純粋さも良く、ラッパ屋の大草さんが、これまた素敵でした。 (佐藤治彦)

1/ 9- 1/23「トーキョー/不在/ハムレット」(遊園地再生事業団+ニブ…)@シアタートラム
_感想_ 01/23 台詞が心に響く役者さんとそうでない方との差が大きかったように思います。女優では笠木泉が飛び抜けて、この拠り所の難しい難役を見事に演じていたと思いました。素晴らしい映像がこの演劇の理解を助けてくれました。非常にスタイリッシュだったし。 (佐藤治彦)

1/20- 1/31「なかよし」(ラサール石井プロデュース)@THEATER/TOPS
_感想_ 01/22 手堅く面白いコメディを作り上げた3人の俳優の底力。エレキの音と50歳という年齢が哀愁さでオーバーラップする。水谷作品を田村の若い感覚で演出した効果もあった。 (佐藤治彦)

1/15- 1/24「ヒトリシズカ」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/21 大変面白い。廃屋で解き放たれる人々のウラ。交錯する様々な思い。いろんなタイプの笑いで覆われた105分。出演者も特筆すべき演技。横畠は奥深い演技をしながら時折、心根を噴出させる。柿丸美智恵が切れ味のいい、新井友香が天女のような存在感。3人とも声のトーン、テンポ、アクセント、間が絶妙。本間、井上、瓜生、森、青山ら男優陣も個性ある素晴らしいアンサンブルで対応。今月必見の名舞台。それに入場料も安い。 (佐藤治彦)

1/ 6- 1/16「桜姫表裏大綺譚」(流山児_事務所)@ベニサン・ピット
_感想_ 01/12 とにかく楽しい。倉持健吾と佐藤華子が予想以上の出来映え。若杉は非常に重厚な演技でこの役者の技量の深さと幅に心を奪われた。 (佐藤治彦)

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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