佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 チャイコフスキーシンフォニーオーケストラ来日公演 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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~オール・チャイコフスキー~
「エフゲニ・オネーギン」より3つのシンフォニック・パラフレーズ(フェドセーエフ編曲)
弦楽のためのセレナード
交響曲第6番「悲愴」
アンコール 「眠りの森の美女」より「パノラマ」&「白鳥の湖」より「スペインの踊り」

ああ、これぞロシアンサウンドの最高峰。

 実はフェドセーエフがソビエト時代の1973年からシェフをしているこのオーケストラでフェドセーエフを聞くのは初めてである。実はフェドセーエフ自体もほとんど聞いて来なかった。ロシアの名指揮者は山ほどいるが、現存する人では、テミルカーノフとゲルギレフの2トップだよ、オケの本陣はモスクワでなくサンクトペトルスブルグと思っていたからだ。
それは、間違いであった。
 トップは、フェドセーエフ/チャイコフスキーシンフォニーオーケストラ(旧モスクワ放送響)である。首都モスクワに本陣がいた!
 ここが最高である!
 ロシアのオケの魅力は何といってもオケが良く鳴る情熱溢れる爆音系。ピアニシモからフォルテまで抜群のハーモニーを聞かせる高度な合奏力。メリハリと繊細さが混ざり合う「目くるめく」音の絨毯。万華鏡。これがロシアサウンドの魅力である。もはやゲルギレフ/マリンスキー劇場管は灰汁の強さで攻めまくる、テミルカーノフ/サンクトペトルスブルグは垢抜けすぎてクールなサウンドで、情熱はもはやベルリンの壁でなくなった。いや、未だに残るムラビンスキーの呪縛からの反作用なのかもしれぬ。
 いづれにせよ、あの伝統的なロシアンサウンドをロシアのオケから聞けたのでホントに幸せであった。ピアニシモがきれいなんだよ、最強音でも音が雑にならないんだよ、振り幅は大きいけれど、無理に右から左、上から下になんかいかない。さすが80歳の巨匠。聞いて良かった。会場はこの秋の来日ラッシュのおかげで5割りくらいしかお客は入っていないが、1曲目からブラボーの嵐で出かけてホントに良かった。自分はホントにコンサートの選択、間違わないなあと思った次第。
 あと2つのコンサートに行けなくなったのが悔しいが、フェドセーエフの来年5月のN響への客演を楽しみにしよう。 2012年10月15日@サントリーホール
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ホントに♪
秋田から、はるばるこのコンサートに主人と2人で来ていました。
素晴らしい演奏で、弦楽セレナーデが入っているCDと、6番悲愴のCD二枚会場で買いました。
弦楽セレナーデの時は指揮者の方が、両手で楽し王に踊っていて、指揮棒は無し、6番の時は指揮棒ありで、緻密で繊細でありながら、大胆で楽しんでいらっしゃった感じでした。
アンコール後に楽団員がはけても、鳴り止まぬ拍手に再度登場して下さっていましたね。
たまたま楽器をしまっていて、まだステージに残っていた団員さんも拍手の方へ嬉しそうに答えて下さっていました。
6番では、私も涙が出ていました。
少なめの観客でしたが、拍手の質とブラボーの声は演奏者の皆さんに届いたことでしょう♪
うさきち 2012/10/16(Tue)23:13:42 編集
私もいたく感激しました。
入りの数に、少々気の毒に思いました。15日は定番中の定番の名曲で、通は後日のプログラムを選択したのかと思いました。今日はまずまずの入りでしたが、私は昨日のチャイコフスキーの余韻が残っています。こんなに伝わりやすく素直に共感する、聴きやすい悲愴も弦楽セレナーデも、初めてです。チャイコフスキーを大切にしているのだなあと、感心。旧ソ連の人々や大地を思う、完成度の高いコンサートでした。
栗原 久美 2012/10/17(Wed)00:51:24 編集
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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