佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 東京ヴォードヴィルショー「見下ろしてごらん、夜の街を」 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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出演 佐藤B作 山口良一 中島淳彦 ほか
作・演出 中島淳彦




 会場には舞台の進行に併せて、あ、それをしたら危ない!みたいな声をかえるおばさんもいて、まるで商業演劇ののりの空気。東京ヴォードヴィルショー25人のキャストに加えてゲストが4人。総勢29人の御芝居、たくさんの楽曲をいれて2時間と少しの作品に仕上げるのは本当に難しいはずだ。登場人物にスポットを当てたとしても、その人の内面まで深く掘り下げていくというのは時間的にも難しい。何しろ、各登場人物が出る度に、職業がどうだとか、経済や男女関係のことなど、ある程度説明していかなくてはならない。
 東京ヴォードヴィルショーの役者さんたちはやはりスゴい!今回は、山口良一さん、まいど豊さん、たかはし等さんがずるいほどおいしい役回りだった。主に笑い担当みたいな。石井さんは、蜷川さんのお芝居よりもさらに濃く、佐渡さんは、ちょっと抜けている上手く立ち回ろうとする人間を見事に演じていた。佐藤B作さんを病気のあとでは初めて見るのだが、正直若返っていた。ものすごく節制されているのだと思う。そして、見事に舞台を仕切り、見事にお客さんを喜ばせていた。ギターも歌もうまいんだと。往年の欽ちゃんバンドのときは何を担当していたっけと。大森ヒロシさんは、自分の役回りと守備範囲をすごく正確に把握していてプロの演技だなあと思った。市瀬さんが素敵で、山本ふじこさんはやはり可愛い。若手は見せ場が少なくちょっと可哀想だなあと。
 見ていてこれだけ楽しめるのは、何よりも東京ヴォードヴィルショーの役者さん自身が芝居が好きでこの舞台を楽しんでいるからだと思う。
 開場後、すぐに海援隊の千葉さんが30分に渡ってライブトークをする。正直いって、もっと早く行っとけば良かったと後悔。


2009年2月25日
下北沢本多劇場


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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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