佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 東京交響楽団定期演奏会2013年6月 ドミトリーキタエンコ  忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ロシア人指揮者というと、ぶっちぎり系演奏の人も多い。軸はあっても詳細なところは荒れれのれ。その代表格がロジェストヴィンスキー。詳細までがっちり制御するのがムラヴィンスキー。2009年の春、旅でよったザグレブの夜。クラシックコンサートがあるというので、出かけたザグレブフィルの定期で、確かチャイコフスキーを聴かせてくれたのが、キタエンコだった。名前は知っていたけれど初めて聴いた。何か、いいのだ。骨は太いのだが、興奮してテンポが異常に早くなることも、最初から最後まで大げさに歌ってみせたりもしない。きちんと組み立て、心を込めて音楽を作って行く。クール&ビューティ。フレージングはしっかりするし、ボーイングも大切にする(ロシア系結構と雑)、個々の名人芸も尊重する。でも骨はどかーんとある。
 帰ってきてN響の定期に出演すると喜んでチケット買ったのに行けなかった。そんで、ずーっとお預け。東京交響楽団の定期のラインナップ見て好きな指揮者がぎょうさんいた。その一人が、キタエンコ。もうひとりが来月のミッシェルプラソン。
 そのキタエンコ登場の定期が6月最後の日、日曜のマチネにあった。
 もちろんプロコフィエフのチェロ協奏曲も良かったけれど、楽員と2回のコンサートとは思えないほどの充実なラフマニノフ交響曲第2番。
 このメロウなロマンチックな音楽は、この作曲家の心の幻想が花火のように無造作に飛び出てくるから、楽想が急に変わったりするギアチェンジや、細かいところにこだわらないと面白くない。それがね、何かすごく良かったんですよ。俺の愛するN響も今年ウンジャンという指揮者と取り組んだけれど、東京交響楽団のそれは、指揮者とオーケストラの一体感がさらに強くてよかったな。
 東京交響楽団。ジョナサンノットが音楽監督を受け入れた理由が、たった2回のコンサートで分かったような気がする。2013年6月30日@サントリーホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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