佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 演劇 一行レビュー 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ラックシステム「体育の時間」 
作・演出・出演◇わかぎゑふ 出演◇野田晋市 千田訓子 三上市朗 北沢洋 荒木健太朗
 
 役者は巧い。言い方が悪くて申し訳ないけれど、鼻につくくらい巧い。三上市朗、野田晋市、わかぎさんも可愛かった。他の方々も素晴らしい。でもね、何か芝居の中に入っていけなかった。歴史物が苦手ってのもあるのか?ノリノリで見られなかったんだよ。なぜなんだろう。好きなのにラックシステム。半分も入っていなかった客席が良くなかったのかな?2012年1月25日(水)@ザ・スズナリ

IN TO THE WOODS PRESENTS 実験ミュージカル
「Two Diaries~二つの日記~」
原作;マーク・トウェイン「アダムとイヴの日記」
『Two Diaries ~二つの日記~』
【出演】土屋研二/小山菜穂
【音楽監修・ピアノ】深町エリ

 アダムとイブの話をミュージカルにしたもの。スタジオの中に客席を作りピアノと二人の俳優の芝居で進めるもの。話はウェルメイドで低予算かもしれないが、実験という作品ではなかった。楽曲はオリジナルなのかどうか分からないが、ソンドハイムの影響を感じる曲だった。蛇のうたなど面白いのだがメロディラインにパンチが足りないかも。ただ言葉がきちんと楽曲に乗っかっていて気持ちよかった。歌唱は難しい。一曲ならいいが何曲か唄うと、俳優の得意な音域や音質、歌唱法の強弱が出てしまう。もちろん東宝ミュージカルに出演する方達だから一定の水準はあるのだが、こちとらは、日本のトップ、世界のトップと比べてしまう。この作品、若いミュージカル俳優を目指す俳優達が上演するのにいろんな意味でとてもいいパッケージだと思う。土屋さんの客いじりは巧いなあと思う反面、知り合いばかりだろうなあとも。
2012年1月28日@ダンス・スクエア代官山

「不敬罪」作演出/浅野祐希 出演/一色洋平 ほか

 不敬罪というタイトルだけあって、劇場に入ってみると正面の上の方に、日の丸があるのだが、それが昔の中国?ロシア?の国旗で良く使われたように四分割されていたりする。若い人達がこの重いテーマにどう取り組むのかを楽しみにしていたら、不敬罪は最後まで関係なかったようだ。僕が分からなかっただけ?少なくとも一般的に言われている不敬罪的な表現も引っかかりも何もなかった。引きこもり系少年のネットでの恋愛話。若くて訓練もされているから身体が動く動く。舞台美術もちゃんと作ってあるし、照明もすごいなあと思ってみたら、アートコアの照明器具がずらりと。ああ、応援されてるんだなあと。こと照明に関しては演劇界でもトップランナーの協力のある20代前半の若者が作る芝居。説明的な台詞が多いなあとか、思うところもあるけれども、自分には既にない若さへの憧れを強く感じた95分だった。
@早大劇研アトリエ 2012年2月3日

タカハ劇団「ブスサーカス」
 4年ぶりくらいに見たのだと思うのだけれど、今回は肩すかし。女優さんたちは熱演だが、リアルな芝居の、つまり現代口語演劇の形を取りながら破綻を感じてしまうのだ。多くの会話や動きでそんなのあるかなあ〜連発したくなるのである。女子6人組が、ひとりの男を巡って何か一つ場所に監禁されている。お互いに牽制し合う気持ちを抑えて、仲良くやってる風みたいなのが破綻していく物語は面白いとしても、その会話がリアルでないのだ。台詞で、そんな動きあり?とそれはお芝居の動きじゃん、そんな動きあり?っていう台詞自体があり?と突っ込みたくなる。赤いヒモパンツ履くか?その女の子が、ましてや被るか?さらに、ライバルの前で被り続けるか?麻雀の卓が中心にあって、やってるねえ〜という台詞が繰り返されるのに、途中から麻雀のこと知らないことになっていたり。芝居はリアルである必要があるのか?と言われるとそんなことはないのだが、リアルに見えないといけないのである。
 もっと女同志の競い合いや情念やそういうのをきちんと行った方がいいのになと。期待の作家だけにちょっと肩すかし。@ギャラリールデコ5階 2012年2月29日
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ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」


「急げばいいってもんじゃない」
世界各地で旧作ミュージカルの再演が行われている。このコーラスラインも21世紀になって再演された。それをブロードウェイで観たのだが、これはそのバージョンなのかな?台詞などを大幅にカットし、上演時間を休憩なしの2時間に収めた超スピードバージョン。まあ、劇中の歌曲やダンスナンバーを早送りで観ているような感じでね。ダメですね。じっくりと築き上げて来たドラマが崩れてしまっている。前回の来日バージョンが素晴らしかっただけにがっかりしました。
@赤坂ACTシアター 2011年8月5日

東京オレンジ2011「Vision Quest」構成・演出 横山仁一

横山さんのやるこの作品は芝居が生ものである事を再認識させられる。そして、作りものでないものの面白さを認識させてくれるのだ。会場は沸きに沸き、役者は活き活きと板の上に立つ。そこは虚構の世界なのだが、一切の嘘がないように思える。
@駅前劇場 2011年8月6日ソワレ

ブルドッキングヘッドロック「毒と微笑み」
作演出・喜安浩平


数年ぶりに観たのだが、喜安さんの作品や手法は、ケラさんに大きく影響され、その影響はもはや溢れ出てしまっているような気がした。僕はキヤスワールドが好きなのだ。ケラさんも好きだけど。達者な俳優達が多くいてもちろん飽きる事はない。
@中野ザポケット 2011年8月8日

子どもに見せたい舞台
「青い鳥」作演出・倉迫康史


倉迫さんのやってるこのシリーズは大好評で公的な支援も得ている。アーチストの創造に税金を投入する事に僕は反対だ。税制上のバックアップはあるべきだが、税金を投入する事は変だなと思うのだ。まあ、自分がもらっていないからかもしれないけれど。しかし、この作品は税金を投入することを容認できる数少ない作品のひとつだ。うちに出た佐藤円などは、数倍もうまく魅力を引き出されていた。
@西すがも創造舍 2011年8月22日


DULL-COLORED POP 「Caesiumberry Jam」
作演出・谷賢一


チェルノブイリ原発事故に触発されて作られた作品。未見の谷賢一の代表作というので拝見。
@池袋シアターグリーン BOX in BOX 2011年8月22日



奥様お尻をどうぞ」
作演出/ケラリーノサンドロヴィッチ


こんなにバカバカしい作品なのに、今の世の中の空気をきちんと背負って素晴らしい俳優達の見事な演技を観る事ができて嬉しかった事よ。鑑賞当日のツイッターで公述べた。「奥様お尻をどうぞ」神々しいまでの笑いと毒の異次元空間に浸る幸せ。それもリアルに3D。このまま世の中に放出されずに、この羊水に浸っていたい。連れて行った若い役者二人が、面白すぎて凹みますと言っていたが、私は頭がおかしくなりそうです。
@本多劇場 2011年8月24日


青年団リンク ガレキの太鼓「いないいない」
作・演出:舘そらみ
出演 木崎友紀子(青年団) 梶野春菜 北川裕子 篠崎友(とくお組) 鈴木浩司(時間堂)林竜三(青☆組) 他


つい、こないだまで学生だった劇団の青年団リンク「昇格後」の初公演。
上演時間95分。「アンネの日記」を思わせる設定で美術やアイデアは面白い。そして、何と行っても役者が見事だった。北川裕子、篠崎友、鈴木浩司…。もうちょっと短くていいかも。
アトリエ春風舎 2011年6月4日 

花組芝居「番町皿屋敷」
作演出・加納幸和


「圧倒的な成功」
 正直申し上げると、ここまでは期待しておりませんでした。しかし、花組芝居の作品のこの数年の作品の中で圧倒的な成功を収めた作品になったのではないでしょうか?能舞台で繰り広げられるネオ歌舞伎。もちろん加納幸和さんならではの遊びもふんだんに盛り込まれていますが、歌舞伎を少しでも知っているものには、さらに面白くて面白くて。
 舞台はシンプルですが美しい。桜や定形幕がきりっとした空間を作り、小劇場では考えられない衣装にメイク。芝居と見事に調和した下座音楽。しかし、何よりも俳優たちの見事な演技。決めるところと遊ぶところが見事に演じ分けられる。磯村さんが弁慶で出てくるや、声から言い回しから成田屋(団十郎さん)のようになっているところから、谷山さんの見事な二役。この人は大俳優になるんでしょうなあ。
 美斉津、丸川に、加納さんにも負けていない見事な女形の堀越涼。ベテランの北沢さん、中堅の松原綾央も負けていません。しかし、小林大介は、前から芝居が上手いと評判でしたが、今回はまた一つの壁を越えたところまで行った感じがしますね。何しろ重心が低い。堂々としていて、崩すところ遊ぶところも知っている。二瓶さんももちろんツボを抑え、いや、大野さんまで良いんだからこりゃ参りますよ。
 全ては加納さんの演技指導あっての賜物だとは思いますが、あまりにもお見事で参ってしまいました。ひとこと申し上げるとすれば、加納さんのそれが風合いだとは思うのですが、ちょっとやり過ぎ、引っぱりすぎなところがあったかなあとも思います。あと、カーテンコールはもっとさらっとやった方がいいのにと思いました。ああ、芝居の余韻が消えて行く〜と思いました。もちろん花組ファミリーと自覚されるご贔屓には嬉しい物なのでしょうが。
 一分の隙もない公演というのはこういうことを言うのでしょう。余りにも見事でぶっ倒れそうになりました。
2011年6月7日 座・高円寺

北区つかこうへい劇団「ALLTHAT 飛龍伝90」
出演/高野愛・小川智之・北田理道、渡辺昇
 
 「夏の終わりの花火大会のような」
 北区つかこうへい劇団の見納めとして出かけました。前から七列目のセンターという最上の席であったこともありがたい。お声をかけて、配席までしてくださったK氏に感謝。つかこうへいさんが亡くなっても、ここに生きているなと思いました。それも、いい意味で力が抜けている感じもして、さらに北区つかこうへい劇団は進化したとも思ったのです。北田理道さんは幾多の名優が演じた難しい役柄を見事に演じていた。入魂の演技でありながら、ただパワーだけで押し切らない。小川さんは、見事な二枚目です。ベテランの武田義晴さん、とめ貴志さんなどが健在でぶちかましていたのも嬉しかった。渡辺昇はいい意味で僕がよく見た1990年代のつかこうへい劇団の俳優のようだった。高野愛はきりりとして立ち姿が美しく、台詞回しが良い。もうすぐ伝説になる劇団の公演を見られて本当に良かった。それは、夏の終わりの花火大会のように華やかで美しくちょっと寂しい、散り際の美しさがあった。感謝。
2011年6月7日 紀伊国屋サザンシアター


青年団リンク 二騎の会「第四倉庫」
作:宮森さつき 演出:多田淳之介
出演 秋山建一 島田曜蔵 村井まどか 菅原直樹

数年ぶりにみた多田作品。まあ役者がうまいこと。美術がスタイリッシュ。脚本はもう少し削ることも可能だよなあと思いつつも、その部分こそがいいのかなと思ったり。少なくとも30人弱の客席に爆睡者が何人もいた。客を選ぶ作品とはこういうものだろう。多田淳之介、相変わらず好きなことやっているのだと、羨ましいと思った。

2011年6月13日 こまばアゴラ劇場
こちらでは、長い感想ではなく短めに感想をメモしておきたい作品を取り上げます。

Jacrow「冬に舞う蚊」
 役者力を見せてもらった作品。一番大切なのは誠実に取り組むということだと思った。のぶりんさんの演出は手堅い。僕は本より演出の方を買います。@スタジオモリエール 2011年1月6日

ミナモザ「エモーショナルレイバー」ご招待ありがとう。井上カオリの新境地。印宮伸二、ハマカワフミエという面白い俳優を二人見つけた。
@シアタートラム 2011年1月22日

劇団昴勉強会「オセロー」シェイクスピア作
素舞台に箱を置くだけのシンプルな演出だけれども王道な演出で好感。そして、何よりも台詞が粒だっているのである。特にベテラン勢がうまい。再若年層は仕方ないとして、中堅どころがときどき言葉が不明瞭になり滑舌がどよんとするところがある。良かったり悪かったりなのである。まあシェイクスピアの壮大な世界を演じるわけだから時々集中力が切れるのは仕方ないのかもしれないなあ。
@中目黒ウッディシアター 2011年2月3日

劇団ブラジル「怪物」ブラジリィーアン山田 作・演出
先ずはMCRの櫻井智也がメチャクチャいい。声がいい。立ち姿がエロい。ギャグのセンス、笑いの間を知り尽くしている。日常の口語の会話から演劇的な色合いのこい時間への移行が絶妙でもうたまらないです。毛皮族の羽鳥さんは20代後半から30代前半の女の姿を見事に演じていたし、桑原裕子は相変わらず上手い。もう絶対の自信をもって立っているので安心してみていられるし、相手役も安心だろう。中川智明も相変わらず上手いのだが、新境地の演技をみたい。辰巳智秋は当たり役?ブラジリィーアン山田の台本は一部の隙もなく、日常から演劇的空間への移行も見事。時間的にもちょうど真ん中で起きていてお客を飽きさせない。エピローグはちょっとしつこいかなとも思ったが、お客さんへのサービスなのかもしれない。いづれにせよ大変勉強になった。
2011年2月15日@駅前劇場

劇団上田「アマゾネス」
江戸川卍丸のすごさを目の当たりに見る作品。その中でもロリータ男爵にいた丹野晶子の存在感は負けていなかった。はざまみゆきは懸命に分け入ろうとするパワーがスゴい。みんなが嬉しくなるそれだ。


2011年2月16日@シアター711


ニッポンの河川「大地をつかむ両足と物語」
福原充則の作品。いつものパッションが満載のそれで、さらに小さな空間の公演だから容赦ない。しかし、台詞が奇麗だなと思った。とても熱いことを語っているのに美しい言葉。このギャップが良かった。
2011年2月19日

加藤憲一事務所「コラボレーション」
「ドレッサー」のハーウッドの新作、Rシュトラウスと劇作家との確執ときいて非常に期待したのだが、何か肩すかし。ドレッサーをもう一度見る方がずーっといいと思った。

2011年2月25日 紀伊国屋ホール

脇組 幕末侍伝説「CHUJI」

石上慧が出演しているので見に行った。なるほどこういう風にまとめるか。こういう風に見どころを作るか。いろいろと勉強になる公演だった。俳優に技量の差はあるのだが、それも含めて見せ方が上手かった。石上慧は短い期間でよく健闘した。  
2011年5月11日(ゲネプロ) 博品館劇場
2010劇場短信


 

クロムモリブデン「不躾なQ友」@赤坂RED/THEATER
人気が出てきた若手劇団を見せてもらえる機会があったので見た。期待は全くしていなかったこともあったからか、楽しく見た。モダンスイマーズの「回転する夜」を思わせる展開も、最後のダンスも、ナンセンスで情報量の多い台詞も、そして、演出も非常によく考えられていてエンタティメント性の高い作品だった。2010年1月2日


横内謙介作・演出「乱童」@青山劇場 2009年10月末に天王洲銀河劇場で初演されたものの再演。人気声優やAKBのメンバーも出ているが、伴美奈子、岩本達郎など扉座から9人も出演。青山劇場でこれほど扉座の俳優が前面に出ている芝居を見ることはほとんどないので感慨にふけってしまった。高木トモユキが今までみた大劇場での芝居の中では一番良かった。いつもこう演ればいいのになああと思った。そして、鈴木理沙の歌や踊りのいいこと。コメディアンヌとして着実に成長をしているのは知っていたけれど。上原健太も良かったけれど、串間保彦が非常に誠実に芝居に取り組んでいて見ていてすがすがしくなる。ああいう役者にお客が着実についていくんだろうなあと思った。2010年1月5日


大和 作・演出 SIMPLY BECAUSE IMITATION 〜偽物だからこそ〜@東京芸術劇場小ホール2 SETの公演などで素晴らしい作品を提供している大和さんの作演出であるのに、たまたま見せて頂けるというので拝見させて頂きました。タイトルにすべてのことが書いてあり、残念ながらこういう作品を取り上げる際の大切な部分も露呈してしまっているのが残念でした。何が本物で偽物なのか、これでおしまいにしてそういうんでいいんすか!って言いたくなったくらいです。タイトルが何かそれだったので、作品でそこを覆すのかと思っていたら、ベタでした。最初の5分でおおよその構造は見えてしまって終始動きません。正直後味悪い作品です。しかし、CHOさん.西川可奈子さんを初めとした役者陣は素晴らしく、イケメンな俳優さん達はオーラもあってよしだわたるさんは相当、得していました。小川真琴さんはキレイで魅力的でお芝居もできるのに、もうちょっと物語の中心にいてもいいのになあと思ったりしました。作品のことに戻ってしまいますが、見てすぐ分かるオカマを二人出すのは作品として損しているのになあ。いつもの大和さんならもっと面白いのにと残念に思った観劇でした。しかし、興行としてはとても練りに練ったプロの仕事だと思いました。
2010年1月9日ソワレ 



せんがわアンサンブル 新羅生門 @せんがわ劇場
横内謙介の演出、伴美奈子の出演となれば必見。観に行った。主役2人の芝居が達者で上手い。しかし、全体的にはアマチュアの芝居のレベルの人が多くいて、横内さんはそれを上手く芝居の中に取り込もうとしていたのだが、それは果たして上手くいった部分とそうでない部分と。ちょっと気になった。この戯曲は今上演してもとても面白いなあと感心した。2010年3月17日ソワレ

Jonnys AFTERTalk @ 恵比寿駅前バー
 若い演者が楽しんで作品を創っている様は見ていて決して嫌なものではない。しかし、このような作品なのであれば、無理やり物語にする必要があったのだろうか?半ば強引な手法を使うよりも、全体をバラエティショー仕立てにして、その中に演劇を組み込む方が有効ではないかと思う。いい役者を見つけたので楽しかった 2010年3月27日



おおのの! 巨匠溝口健二 @銀座MAKOTOシアター
溝口健二さんがひとり芝居に挑戦!嫌らしい芝居がひとつもなく削ぎ落とされた演技。台本の構成が時々混線するし、大野さんなら、もっとすっきりスタイリッシュな演出もあったと思うけれども、もちろん勉強させてもらうことばかり。同時上演の作品についてはコメントを避けたい。2010年3月27日




ハイリンド 泣き虫なまいき石川啄木 @赤坂RED/THEATER
はざまみゆきさんからの幾度ものお誘いもあって観に行った。井上戯曲の完成度の高さを改めて実感させられる。ハイリンドの4人はそれぞれ芝居が上手い。客席も入っていて感心した。客席に高齢の方が多いのにびっくり。劇団でやっているので当たり前なのだが、上手いんだけどキャスティングにひと工夫あってもいいんじゃないのかなあ。2010年3月28日マチネ



「解決します!!」@恵比寿・エコー劇場
 ちょっとした関係で見せて頂いた。理由はひとえに坂元健児が出演しているからである。ミュージカルの坂元さんは見たことはあってもストレートプレイでは見たことがなかった。芝居は上手かった。分からないのは何でこんな作品を上演してしまうのかということだ。僕は小劇場の公演に関してはできるだけいいところを見つけて行きたいと思うのだが、台本、演出、美術のいづれも今年というかこの数年で最悪だった。面白くないのである。坂元さんのファンのお客さんがほとんどなので、笑いは起きる。ファン倶楽部向けイベントならいいけれど。もうこれ以上書くのは辞めよう。4月3日



桂文珍国立劇場10日間連続独演会
 文珍師匠は「算段の平兵衛」「茶屋通い」談春さんが「三方一両損」2010年4月7日



劇団japlin「HIDEYOSHIPUNCH」@中野ザ・ポケット
 お世話になった土屋さんの自信作ということで楽しみにして伺ったのですが、僕には駄目でした。土屋さんに、面白かった!と笑顔で言いたかったなあ。2010年4月10日



エアギア@日本青年館ホール大ホール
 茅野イサムが演出しているということで観に行きました。あまり期待していなかったものの、先ずはローラーブレードの魅力、若い俳優がきちんと訓練されていて、演技も自然で、楽曲も良く、台本も分かりやすく練られていて、非常に完成度の高いエンタティメントとして出来上がっていました。チケット代が6800円と高いのが唯一の欠点かなあ。中学高校といった女の子がこの高価なチケット代を捻出しグッズを買うのを見ていると、ありがたいけど、ハラハラしてしまうのです。
 扉座の上原健太が急遽出演になったにも関わらず遜色ない演技で感心した。声と歌がいいし、見ていて華がある。すごいなあ。それから、おにぎり役の人がとても華があって良かったです。2010年4月10日



散歩道楽 かいぶつのこども@シアタートラム
 ハロプロの女の子が出演していたからか異様な客席。普段は芝居を見ないだろうという中年の男で占拠されてる。それもダフ屋が買い占めたからか、空席が目だつのに完売というヘンテコな部分あり。それはネットで4500円のチケットが1000円で同じ出品者から大量に叩き売られていることからも明らか。評判のいい散歩道楽が未見だったことと、ネットで格安で売られていたので見たのだ。なるほど、人気のあることが良く分かる。そして、美術にもお金をかけていて羨ましい。勝平さん、河野さん始めとする客演陣も適役で驚いた。劇団員の演技力には正直凸凹があることと、いい台本なんだけど、1シーンしか出て来ない人が結構いまして、劇団公演らしい作品です。最後のまとめがちょっと強引だがお芝居だもん。ああしないと、後味悪いもんなあ。とても感心し勉強になりました。2010年4月11日

更地3 @シアターミラクル
 大森ヒロシさんと故林広志さんのWヒロシの第4弾。2010年4月25日


石神井童貞少年団「俺の小指と」@シアター711
 最初の25分間は、寺山的な世界が堂々と見事に構築され、これスゴい!と驚いた。ところが失速。言葉とイメージの積木が崩れてしまったという感じがして仕方がない。崩れてももう一度積み上げてくれればいいのに。残念無念、ああ惜しい。2010年8月26日


壱組印「劇、ということ」@ザスズナリ
 大谷亮介さんという役者の表現力はすごいなあ。黒澤明の映画に出てきそうなキャラクターを持つ。この人と伊藤雄之助とかが共演していたらどんな感じだったろうと思ってみてしまう。そして、シルビアクラブの素晴らしいこと。さとうこうじ、伴美奈子、草野とおるなど素晴らしいキャスト。ほぼ素舞台なのに広がる空間。オムニバスで僕的にはちょっとしつこく引っ張るなあそこ!って思うようなところがいろいろと。2時間15分弱。長く感じた。それが残念。ナマイキですいません。2010年9月2日



世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」@シアターサンモール
 チョコレートケーキの日澤さんが出ているので観に行った。いろいろの断片を切り取る手法、椅子を並べて空間を切り取る手法、なんかテアトルコンプリシテの手法に似ているようなところもあるなあと思いつつ見た。若い役者さんばかりで魅力もあったりする。僕にとって久しぶりのザ小劇場という御芝居だった。2010年9月3日


更地4@シアター711
 大森さんの更地第4弾。80分。2010年9月4日



加藤健一事務所「木の皿」@本多劇場
 そりゃあ再演を重ねている名作なので、素晴らしいです。テネシーウィリアムズほどは重くなく、適度な感じで素晴らしいです。敢えて何か言わせて頂くとすると、加藤さんの78才の老人は滑舌が良すぎて、声も大きく生命力にあふれていて、ちょっと、、と思った。晩年の宇野重吉さんがこの役をやったらどうなるだろうとか思ってしまったのだ。宇野重吉良かったなあ。森繁さんが70代でやったら?といろいろと思ってしまう。モダンスイマーズの小椋さんが、若く対極な役柄なんだけど、意識してるかどうか分からないけれども、スタンリーを意識しすぎな感じか。欲望の。でも上手い。西山水木さんがツイッターをフォローして下さってる事もあってじっくり見た。上手かった。味があるっていうか。もっと肉体派の人だと思っていたから、こんなに繊細だとは!山下裕子さんにも適役。話は最初の40分でほぼすべて提示されてしまっている。ちょっと、退屈してしまった。ゴメンナサイ。ナマイキで。加藤さんに、先日ニューヨークでデンゼルワシントン主演で見た「フェンス」という芝居をやってもらいたいなあと思った。2010年9月9日



tumazuki no ishi「ハバカリ・ザマin寝覚子SA2010夏 」@スズナリ
 作;スエヒロケイスケ 演出:寺十吾
 素晴らしい美術が組まれていて、挑戦的な照明(舞台奥が明るく、ほとんどバックライトのシルエットで観ること多し)、問題を抱えた人ばかりが登場(リストカッター、自殺願望者、覚せい剤中毒なりかけ者、引きこもり、ヤクザみたいな夫婦、殺人鬼になりたいと思ってる若者などなど)するのも、作者の思想が強く投影された台詞は日常会話ではありえないものばかり。救いは現世になく転生することにしかないように描かれていたりして。最後に捨てられた子どもが全裸になり、殺人鬼の洋服を奪って生き返る。2時間半の透徹された芝居だということは分かるが、僕は思想を伝えるのはどうでもいいやと思ってしまう。まあ一度はみておきたいと思っていた劇団なので観られて良かった。30分遅れてみたけれども世界は十分に伝わった。2010年9月11日

Jacrow 窮する鼠 @ Galary le deco 2010年10月16日
 3本目が好きでした。

チャリT企画 舞台版「the cobe」 王子小劇場 2010年10月22日
 好き勝手やってる舞台は見ていて気持がいいです。招待して頂いたからいえるのかな? 

チョコレートケーキ 『起て、飢えたる者よ』@ Galary le deco 2010年10月30日
 真面目に取り組む姿はあの時代の空気と似た物があって良かったです。

双数姉妹 20年目の真実 赤坂RED/THEATER 2010年11月13日
 新しいものの追求をし続けた双数姉妹の20年目の真実が如実に舞台に現れていました。

ラッパ屋 YMO 〜やっともてたオヤジ〜 紀伊國屋ホール 2010年12月23日
 考えてみるとものすごく哀しい話。役者が魅力的で上手いから見れちゃうんだけど、考えてみると、オヤジが、前から面識があったのに、なぜあのタイミングでモテたのかはイマイチ不明。状況がそうさせた?のか、まあ、恋とはそういうものだからと思うのだけれど、役者さん美味いなあ。自分が本を書く時は動機が分からないとか言われちゃう。もっとさらっといけばいいのかと思う。何か恋する動機がはっきりしてるって。。鈴木さんの本、まずますストーリー展開で見せようとするところから離れていく感じ。なるほど!
2009年劇場短信観劇したお芝居のひと言コメント

a day 劇団チョコレートケーキ@中野ザポケット 
 やっぱり岡本篤さんは面白い俳優だと認識。適切なスピード感がないとと痛切。2月5日

静かな爆 東京タンバリン@駅前劇場
 タンバリンの俳優力はスゴい。若手が面白い。高井さんのお芝居はブロガーにとって感想を書きやすいとても親切な仕掛けが山ほどあった。2月6日

ブループロパガンダ 熱帯@駅前劇場
 舞台美術で、青い部屋の壁が油絵のような質感があって美しかった。中心のハーゲンクロイツもウォーホールのモダンアートのような感じ。星条旗のやつ。2月20日

NHK交響楽団/エドデワールド @サントリーホール
 非常に手堅い演奏でとても良かった。アンサンブルはしっかりし微動だにしない。さすがである。 4月16日  


幸福の難民 elevation トラッシュマスターズ@駅前劇場
 美術の舞台転換がスゴい。役者の魅力と変身ぶりもスゴい。物語も非常にスケール感があっていいと思う。これからどんどん良くなる可能性を秘めた劇団だ。3月27日

電動夏子安置システム PerformenⅣ 〜inferno〜@シアターグリーンBOX in BOX THEATER
話題にきいていたので期待はしていた。客席からは笑いも出ていたのだが、個人的には個々の役者さんにはきっと上手い人もいるんだろうなと思いつつも、台本にも演出にもいや作品として…。これ以上は。5月9日

双数姉妹 ユニゾニア〜鏡の国のコロス〜@笹塚ファクトリー
 ホントにユニゾンでやる芝居でした。スゴく大変だと思います。話の中身が面白いのですが、ユニゾン芝居がスゴく長いので集中しづらかったなあ。このユニゾン方法の芝居は和田憲命さんが数年前にやられて大成功をしたよなあ。各務さんら客演が豪華。6月11日

宇宙レコード 鉄棒ファン @笹塚ファクトリー 2年ぶりの宇宙レコード公演に何とブルースカイが出演。ヤリきっていた。いつものように楽しくいつものように脱力系の王道だった。小林顕作は舞台と普通が別人なのが面白い。7月4日昼


おおのの2 オンナの小説@コレドシアター 太宰治の女性の独白調で書かれた短編を3つ集めて来た。俳優の力量の差がちょっとあるなあと思ってしまった。俳優座の岩崎加根子が圧倒的なのだ。あの小林美江はその岩崎と共演した「葉桜と魔笛」の方が良かったように思える。スゴい女優のバトルだった。構成的にはエピローグが長過ぎるのが残念。作品と同時に終わって全く良かった。後半の歌は藤崎卓也が良かった。7月4日夜

デキシK ホモフォビック @ スタジオ・タカタカブーン(駒込)小柳津が出ていたので観に行った。正直、相当の覚悟をして行った。千秋楽に客は20人もいないし。この作品についての欠点をあげるのは簡単だ。いろんな噂もきいていたので、上演中は苦痛の連続だと思っていたら違った。面白い部分があった。演劇ってスゴいなと思った。7月5日

JACROW 明けない夜 @サンモールスタジオ 立浪伸一、今里真に始まってすべての出演者がものすごい集中力で役を演じきっていた。劇団力を感じる公演。美術にお金もかけている。力の入った公演で劇団力を感じる。疑問に思うところも少なくないが好感。詳細はミクシイで。7月18日


THE殺陣クラブ 決闘、阿弥陀ヶ原 @ 日本橋劇場 劇団樹座の宮辺さんが楽しみながらやってる大人の遊び。素人芝居ながら工夫もされている1時間40分。中にはちょい上手い人もいたりして。いろんなこと勉強になります。 7月26日

喜劇工房 あちらのお客様から@駅前劇場 俳優の力をまざまざと感じさせられた公演だった。大森さんの八面六臂の活躍。いつもながらスゴいなあ。7月30日  

バナナ学園純情乙女組「アタシだけ超怒られた」@王子小劇場 劇団名もタイトルも惹かれるものがある上に招待までもらえたのででかけてみた。面白い俳優探しが大きな目的で少し見つかったので嬉しい。滑舌がほとんど全員悪すぎて何を言っているのか分からない90分。見ていて思ったのは今の時代のアングラって印象。違うかな? 8月1日マチネ

オルガン演奏会@聖ヤコブ大聖堂 (ローテンブルグ/ドイツ)演奏者も曲もほとんど知らない曲ばかりだが、1000円くらいで1時間たっぷりオルガンの音色を楽しんだ。世界遺産の教会のオルガンで。それはそれで良かったのだ。8月8日

カールツエラー作曲「小鳥売り」@シェーンブルグ宮殿内宮殿歌劇場(ウィーン/オーストリア) 夏のお楽しみでやってるオペレッタで、学生のようなオケと合唱団であるが、マリアテレジアの作った小さな劇場でオペレッタの楽しみを味あわせてくれた。劇場と音の轟だけ聴けばいいやと思って10ユーロの立見席で入場したのだがガラガラであったことと、皆さん座るので、客席に座って聴いたら結構良くて、2時間30分聴いてしまった。8月13日

モーツアルト作曲「レクイエム」@エステート劇場(プラハ/チェコ) プラハコレギウム管弦楽団。夏なのでなにもやっていない欧州の通常都市。観光客向けにやっていた演奏会。アマデウスのオペラシーンの撮影に使われた劇場ということもあって590コロナという席で聴いてみた。45人の演奏者で、第一バイオリンは3人という編成ではいささかサウンドに無理はあるのだが、それでも聴いていくうちにモーツアルトの音楽の良さは心の中に響いてきいてしまった。8月17日
 
劇団 STEPLESS SPEED 143年目のクリスマス @萬劇場 芝居を始めるに当たって先ずは読みの稽古を十分にしなくてはいけないことを改めて痛感。作品作りに弛みがでると大変なことになるものだと思いながら観劇。8月21日

劇団金子 漣を抱くセシル@ アートボックスホール(高田馬場)多摩美大学生劇団の第2回公演。アイデアもスタイルも面白いのだが、残念ながら未完成交響曲。思うにもっとクラシックな作品を見た方がいいと思うのです。例えばこの作品を作るのならヒッチコック「めまい」の薫りが欲しいとつくづく思ってしまう。見たのかなあ。何回も何回も。あと演技の技術が熟練していないのであれば本当にやった方がいいと思った。キスする.抱きつく。殴る。蹴る。火薬を使うシーンが2カ所あるのだが、その迫力にどれもが叶わない。8月23日

花組芝居「ナイルの死神」@俳優座劇場 久々の花組らしいサイケで華やかな衣装と舞台に心躍る。疑問点も多々あるものの貫徹された美意識が気持ちいい。八代進一が絶品。 10月26日

NHK交響楽団定期演奏会/アンドレプレヴィン@サントリーホール 珠玉の名演。余計なものがすべて削ぎ落とされ、ハーモニーやフレージングといった基本に徹底的に忠実に追いつめて到達した名演。何しろ曲目はモーツアルトの38番「プラハ」39番、40番なのだ。40番などは鬼気迫る名演。プレヴィン、足に来ているようで80歳。どうか健康に留意してまた来て欲しい。これに匹敵するような演奏ができるのはウィーンフィルだけだろう。10月29日

劇団チャリT企画 第20回公演 プレイバックpart3@王子小劇場 美術がよく、オリジナルのピアノ曲が素晴らしかった。客を楽しませることにこだわる役者陣。内山、高見ほか劇団員。そして、役者陣が素晴らしい。客演のコーヒー牛乳の石黒、岩崎純子、カムカムの米田も特筆すべき活躍。10月31日

studiolife 音楽劇 十二夜@シアターサンモール スタジオライフのファンをとことん大切にする作品だった。僕はそうでないので、ちょいとおいてきぼり。演技者の中で坂本岳大の演技にとても律したものを感じて好感。品格のようなものを感じる。今回は音楽劇で10曲くらい入るのだけど、音楽の入れ方って難しいよなあと思うことあり、大変勉強になりました。11月1日夜

プリエールプロデュース 七本の色鉛筆 @赤坂RED/THEATER 演出の西沢さんは売り出し中の演出家です。前に「夏の夜の夢」を見たので二本目。俳優たちがこの若い演出家に信頼をおいて演じているのが分かる。安心して身を任せているのだ。僕は今回の演出がいいのかどうかは分からないが、演出家の仕事のひとつは、役者が全幅の信頼をおける存在であること。それがとても重要なひとつであることは間違いない。11月10日夜

Ort-dd 『A・R−芥川龍之介素描−』@西巣鴨創造舍 原作:如月小春 構成・演出:倉迫康史 出演:村上哲也 三橋麻子 小田さやか 平佐喜子 三村聡(山の手事情社) 加藤幸夫 佐藤円 ほか 本番はとても観られそうにないので稽古場見学。倉迫の演出は見る側を忘れていないのに感心した。役者もすごく応えていて見応えのある作品になること間違いない。11月某日


東京ミルクホール 水晶の夜「グーテンターク!私たち、日本のとある元祖有名少女歌劇団です。」@東京芸術劇場小ホール2 小ホールといいながら300名収容スゴいな。そんなに金をかけても大丈夫なのかというくらい湯水のように金をかけているのが分かる。ホントに演劇をプロデュースする側からしたら背筋が寒くなるような水晶の夜でした。役者で何人かいい人発見。11月14日

マグズサムズのジャングル・ブギー@BOX in BOX theatre 招待して頂いてみてきました。客席は沸いていますし台本も考えられています。実はこの手の演技は、役者にとても難しい演技が要求されるのですが、そこを演出と台本のアイデアでウマく切り抜けているなあと思います。なるほどなあと思いつつスゴく冷静に見て来たのでありました。11月22日

バッチギ@新国立劇場中ホール 「パッチギ!」。初日。感想は…チケット高い!S席8000円は高い!と。驚いたのは最上席は9500円。避けました。渡辺哲さん、峯村リエさん、小市慢太郎さん、小林美江さんとあんな素敵な俳優が出て来て、渡辺哲さんはまだしも他の役者さんは活かされていない。贅沢な起用がね。キャストの中で一番歌が上手い山崎育三郎が唄わない。
 公演は有り体のもので、実は、台本があまり良くない。いつも羽原氏の台本の評判は良い。しかし、今回は前半は説明台詞のオンパレード。会話が少ない。臭い台詞が幾度となく出て来て…。
 映画と舞台は違うもの。ブロードウェイでも、ハリウッドでも、原則として、舞台を映画にするときには、舞台を捨てて、映画を舞台にする時にも映画を捨てて舞台化する。舞台に忠実と言われる「フロスト/ニクソン」も「笑いの学校」も全然違う「12人の怒れる男」でさえ映画的になっている。小説は小説、映画は映画、舞台は舞台の良さがあって、手法がある。もちろんウマく影響し合うのはいいですが。それが、この「パッチギ!」は映画にこだわりすぎて、演劇的な集約がされていかない。特に、肝心のドラマにならなくちゃ行けないところが。しかし、そうした構造的な欠落を役者が、小林美江が、渡辺哲が、小市さんが、………。いや、メインの若手達の熱い演技が、そうしたことを感じさせないくらいに見事に埋めて行く。ここに茅野演出のエッセンスを感じた。
 しかし、クライマックスの処理の仕方は拡散するだけで芝居が結実していかない。また、稽古不足で転換酷過ぎ。稽古なら、必ず止めるような事態が何回も何回もおきまして、見ている客の集中力が途切れてしまいました。8000円頂いて、通し稽古してんじゃないぞ〜と思わざるをえません。
 金の話ばかりで申し訳ないのですが、8000円は正直高いなあと思いました。6500円の席もあるのですが、正直遠すぎて見えない感じの席です。2009年12月4日

流山児☆事務所 田園に死す@ザスズナリ 寺山の映画から舞台版へ。脚色も演出も天野天街です。寺山的な匂いは残っているのですが、天野ワールドな作品でした。流山児さんは、60才を過ぎて面白いことをしてすごいなあと思いました。
 かつて、この劇団をにいた看板俳優はほとんど辞めてしまいましたが、びくともしていません。やることが面白ければいいんですね。ものすごくお金をかけているので羨ましい限りです。若手はホントにいい意味で狂っていて面白かった。個人的には平野直美が味があり小暮拓矢が危うさも残っていてとても良かった。もちろん、伊東弘子、木内尚、栗原茂、中田春介のベテランは安心感。藤村、竹田、山下の若手は火がつくような尖り感があった。客入れの時には非常に感じがいいのにね。ホントに演劇が好きなんだなあ。こういう若者が演劇して、頑張って何年も演劇して、その結果、演劇に絶望するようなことがあってはいやだなあ。中途半端な奴らは野たれ死んでも仕方ないとして、こう懸命にやってる人間が野垂れ死にするのを黙ってみていられないです。
 流山児さんは、シニア劇団・楽塾も作ったけれど、多くの演劇人が自分が食う為のカルチャーセンターみたいなことをやってるのに、今回はこの勝負作、本公演に2人出演していて遜色なかった。というか、出演しているからこそ面白さがあった。スゴいです。 2009年12月14日

NHK交響楽団定期演奏会 指揮シャルルデュトワ@サントリーホール デュトワが常任指揮者を降りてからもう何年経つのだろう。しかし、N響とデュトワの関係はますますいい感じがする。ラベルの音の繊細さは何だろう。弦は絹のような音を出すし、光を受けて光る美しさがある。珍しいショスターコーヴィッチ11番の交響曲も、変にがなり立てること無く、語っていく音楽はものすごく説得力があった。2009年12月17日


スマッシュルームズ 発狂チェリー@シアター711
 役者の力量に差があったものの観やすい作品に仕上がっていた。2009年12月20日

カムカムミニキーナ 浜燃ゆ@明石スタジオ
 カムカムミニキーナの明石スタジオの作品はシンプルで分かりやすいものが多いのだが、今回も本公演に比べるとストレートなメッセージが伝わってきて面白かった。松村武の演技者としての力量も高く感心した。2009年12月24日

 古川オフィス「シェイクスピアの人々とロンドンミュージカル」〜アダルト編〜
 銀座みゆき館で。先日の「ベゴニアと鈴らん」に出演してくださった岡田静さんが、4月の帝劇公演「ラマンチャの男」でカラスコ役を演じる福井貴一さん、東宝等のミュージカルのアンサンブルのトップクラスの人として出演している有希九美さんと3人でライブ。シェイクスピアのリーディングとロンドンミュージカルを唄うという嗜好。福井さんが朗読も歌も絶品で僕は思わずブラボーと言ってしまったくらいです。驚いたのはリチャード3世の第一幕ニ場のシーンでグロスター公を演じた福井さんは、悪漢なイメージを全く出さない、むしろ誠実な人間のような空気で演じられた。それがものすごい迫力なのだ。悪漢は自分の行う卑劣な行為を当然のこととしてやってしまうものだ。それに対するアンは感情むき出しでちょっと損でした。有希さんは、本当に少女みたいな方なんだと思ってしまいました。岡田さんにはきっと合わないマクベス夫人。それがテキストに身を委ね普通に演じられる。ものすごくマクベス夫人の恐ろしさが出ていた。
 後半の歌。岡田さんは1曲目のオペラ座の怪人では高音の音程が怪しかったりするのだけれど、「私はイエスがわからない」「夢破れて」などもう完璧な美味さ。声は出るし味はあるし絶品だった。岡田さんに歌を書いたという大それたことを良く出来たようなあと思った次第。そして、驚いたのは福井さん。美味いとは思っていたけれど、ファントムのミュージックオブザナイトやキャッツの終幕に唄われる劇場猫なんかは、2時間半の芝居が見渡せるように唄って見せてくれた。福井さんと岡田さんにブラボーです。有希さんは、泣かないでアルゼンチーナ、メモリーなどを名曲を唄うから、どうしても名舞台のそれと比較してしまう。台本でも選曲でも損をされていたと思いました。ご自分の属するオフィスの主催公演なのだから、もっとわがままを言えばいいのにと思いました。
 銀座みゆき館という小さな空間で福井さんや岡田さんらを見られるのは本当に贅沢です。


日本工学院専門学校 俳優/声優科卒業公演 「デンキ島」Bキャスト。6号館1階で有馬自由演出。これは、工学院の俳優声優課の卒業公演。これが良かった。蓬莱竜太さんの骨太な台本を若いひとならではのとにかく思い切り!で見せてくれた。面白かった。 何か泣けちゃいました。きっと、モダンスイマーズもワンオアエイトも学生時代はこんな勢いで芝居やっていたのだろうなと思ったのです。出演している人たちも来年になったら何人芝居やっているのかなとも思ったりしていたのだけれど、やっている本人は今の芝居をヤリきることだけを考えて疾走している。思い切り叫び、走り、身体を動かす。有馬自由は余計なことをさせない。この若者たちのもっている芯の部分だけで勝負させる。それがいいのです。美味く見せてやろうと思った瞬間に敗北してしまうのだから。 いやあ、良かったです。蒲田の街をしばらく離れたくなくてぶらぶらしてしまいました。みな良かったんだけれど、特に小森碧、多田聡、高橋昭伍、寺井慧、坂入絵里奈、桂木健之朗、高橋千絵が良かったです。

 からっぽの湖
 俳優力で見せた芝居。野間口湖にネッシーみたいなノッシーがいるいない?そんな話だけでもないか。もう別にストーリーにこだわる物語系お芝居を観に行った人は面食らったかもしれない。むしろ、それはどうでもいいくらい。登場する人間関係のあれそれで見せて行く。台本を元ネタに俳優たちが、そこに人間の何を発見するかを見いだすのだ。
 ウェルメイドなコメディとか、いつものアガペなものを望んでいる人には不満なのかもしれないけどね。僕は松尾さんの芝居は、BIZシリーズがとにかく好きなんです。あと、地獄八景みたいな落語もの。一行レビューでの酷評はいったいなんなのか、良く分からないです。
 http://www.g2produce.com/agape/12/com_matsuo.mov

 恋はコメディ
 加納幸和さんの品の良さが光った演出。何かヘンテコな山場などは作らないんですね。台本がしっかりしているからいいではないか!とそれだけで。見た直後はその良さに気がつかなかった。しかし、あとからじわりと来る舞台。王道なコメディ。正統な話。こういうお芝居は役者さんのものすごい集中力とアンサンブルの妙みたいなものが大切です。3人の女優も2人の男優もやはりプロの仕事。レベルは高いし、作品と俳優の良さを大切にする加納さんの演出も派手ではないけど見事なんです。こういうのって、実はヘタクソな著名な演出家っていますよね?
 秋吉久美子さんの自由奔放さ、浅岡ルリ子さんがいろんなことを背負って演じ、渡辺えりさんがメチャクチャ可愛い。可愛いんです。天使だなあの方は!そういう素晴らしい女優3人のおかげで、男優二人はのびのびと美味しいところを取りまくり。
 浅岡さんは帝国劇場で座長公演を何本もされた方だと思うと、9800円というチケ代も高くないと考えなくてはならないのか。これだけのキャストでガラガラの客席はやはりチケ代を受け入れてもらえなかったのか。劇場をPARCOでやったらもっと良かったのになと思いました。

 ファミリー大戦争〜オヤジの嫁さん〜
 キャスティングが素晴らしく、素晴らしいからこそ欠点も見えたものでした。先ずは赤井英和さんの演技が上手いのか下手なのかが良く分からないです。朝丘雪路さんが台詞を噛んでいるのかわざとやっているのか。台詞を間違えたのか、ふりをしているのか分かりません。役名まで(わざと?)間違え全部客席の笑いとして、どんどんどんどん和やかな客席になるのがスゴい。超魅力的な女性であり女優であることは間違いない。可愛いです。そういったエイリアンがトップ二人です。そんな中で正司花江さんをおくことで舞台をどかんと引き締めた。暴投かと思うものも受け取るキャッチャーす。大好きです。かしまし娘。
 このお芝居には、今はなくなった藤山寛美さんや、でんすけさんがやっていた時代の芝居小屋での演劇の空気が残っていまして、そりゃあ古いタイプの芝居かもしれませんが、それが悪いわけではないのです.何しろお客さんが大喜びなんですから!
 男3兄弟は内海光司さんが、ちょっと抑えたポジションになり、後輩の中村俊太さんと工藤大輔さんが目立つようにしていてデカイところを見せてました。が、女3姉妹がもう少し美人がいたり、太っていたりと個性が欲しい。何かダメでした。3人とも芝居もややヤバいしなあ。このキャスティングがイマイチでした。まあ、僕の好みってことかもしれませんけど。
 知り合いの中村俊太さんは、こういう現場もこなせる力量があるのかと感心しました。あっ、言っちまった!って両手で口を抑えるところ。それをこの登場人物の癖としてやってるわけですが、これがね。もうスゴいのなんのって。ウォーキングスタッフのときとは別人のようで別人でないのです。芝居の中で肝になっていました。見事。

 やっぱり猫が好き&恋愛日記
 演出家和田憲明さんの勉強会の発表会です。ファミリー戦争の中で、これ、ホントにアドリブだというか、そういうシーンがあるんです。洗濯干しているシーンなんですけど、お客も湧くのですが、アドリブに見える。おそらくホントにアドリブ。朝丘さんがボケて、正司さんが見事に受ける。きっとアドリブでしょう。それが稽古して、アドリブに見えるくらいにしてしまうのが、こちら。いやあ、少しでも集中力が切れると何もかもぶちこわしな舞台なんですけど、それがね。上手く行っちまうんですよ。いやあ。広瀬麻衣ちゃん可愛いし、ますます上手く。見事。自分のハードルをあげて越えて行く人はホントにスゴいです。後半の女の子二人はメチャクチャ美人で嬉しくなるくらいでした。もうそれだけで見ている方は嬉しいのですが、芝居も見事。ただ、これって等身大でやってる感じなんです。向田邦子さんの台本なんかをやったらどうなるのか見てみたいと思いました。

 僕らは今を変えられますか?
 Nの2乗の公演です。永峰明さんはテレビや吉本の世界で大重鎮でスゴい人です。ものすごい人なのです。その人がうつ劇団なので、ものすごい期待をして観に行った。向田邦子級の、そういう出会いがあるのだと思って観に行きました。
  芝居の作り方は誠実でした。台本に抑えが山ほどある。多くの登場人物をさばいて行く腕前も見事でやはりプロの仕事はすげえなあと思ってみてました。後半から芝居が展開して行くところは、この芝居に客がのめり込んでいないと、芝居がつく嘘を受け入れてもらえなくなります。ストーリーを追うように見て行くと、そんなことは起きない。起こらないとなってしまうことがあるのです。今回の芝居で、分かり易くいうと、人間は廻りで危険なことが起きていれば逃げるもの。避けるもの。自分が助かるために行動する。芝居ではそうならないことがある。誰ひとり逃げない。おかしいです。しかし、芝居にのめり込んでいると、そういうことを全部受け入れられます。演出はそういう嘘を客が許容してくれる空気を創りだせたら勝ちです。残念ながら僕はのめり込んでいけずに、そこに引っかかってついていけなくなりました。
 それは、役者の力というかそういうことにも関係しているのかもしれません。このお芝居は設定した舞台の空気がどんどんと濃密になっていくことが絶対的に必要で、そのためには全員のアンサンブルが必要なんです。舞台にでている役者の何人かがそこから逸脱していると全部を壊してしまうのです。今回は田村通隆や比嘉礼子といったうまい役者もいましたが、そうでない人もいました。しかし、劇団なのでいろんな力量の人に舞台に立ってもらう必要もあるのだと思います。そういう人が、いたことでのめり込めなくなったのだと思います。僕は稽古していてちょっとでも空気が淀むなと思ったら、直ぐに台本をカットしてしまいます。永峰さんはどうなんだろうと思いながら見ていました。
  芝居を観に行って、あの永峰さんが、いろいろと気を使いながら劇場にいたことがとてもびっくりしました。僕はちょっと挨拶しただけで直ぐに帰ってしまいましたが、今回のようにまた誘って頂けたらもう一度観に行ってみたいなというのと、稽古している現場を見てみたいです。気になる演劇集団です。

 星屑の街 新宿歌舞伎町編
 前川清さんの歌がスゴい!歌をきいてるだけで楽しめる!先ずはそこでした。星屑のメンバーの活躍の仕方がイマイチでファンとしては残念でした。コマという劇場はとても特殊な殿堂のような劇場です。いまや帝国劇場でもほとんどできなくなった座長芝居以外を受け入れる劇場ではないのです。いまや座長公演で1ヶ月お客を埋められる大スターはほとんどいないというか。観客がいなくなった。高齢化?劇場に行かない?まあ、そういうことです。今の若い観客は役者に魅力は求めるし、役者を追うけれど、それ以上に芝居自体を求める。アンサンブルを求めるようになったのだと思います。前川清さんはそういう意味で座長のできる数少ないスターです。その証拠に、梅沢富美男さんと長いことやっている明治座の公演は今でも大人気で、明治座の夏を彩る名番組です。そして、歌のスゴさ。僕は別にクールファイブのフアンでも前川さんのフアンでもありません。ラサール石井さんや小宮孝泰さん、星屑メンバーを見たくて劇場に行ったのです。しかし、聞いてみると、やはり、この芝居の一番の魅力は前川清さんの圧倒的な歌力でした。スゴいです。ああ、こういう大スターがコマには合うのだよと思った。星屑の街は、素晴らしいアンサンブルで作り上げて来た名シリーズです。小宮さんらは、それをしっかり守ろうと大活躍。一方で清水宏さんは、このコマ劇場っていう空間を楽しもうぜと、コマ劇場教に改宗したような光を放つ。いやあ、芝居って面白いですね。お願いは、星屑の街シリーズをこれで辞めるということだけはしないで欲しい。最後がコレはちょっと違うかなと思いました。あと、演劇ファンにS席12000円はちと高かったです。

12/23-12/30「欲々しい」(iOJO!(オッホ) )@THEATER/TOPS
−感想− 12/28 オッホ最終公演を堪能。六角、ガンツといった客演陣の豪華さ、オッホ女優陣の飛び具合。何よりもスタイリッシュな脚本と演出は解散後には見られなくなるのだろうか? (佐藤治彦)
12/ 8-12/30「わが闇」(NYLON 100℃ )@本多劇場
−感想− 12/22 直球でした。ドストエフスキーの世界に肉迫するそれは、峯村、犬山、松永、長田、みのすけ、三宅といったナイロン100℃の役者陣のスゴさで具現化された。もう、話に関係ないギャグやナイロン100℃といった劇団名が余計なほど、純文学の世界でした。そして… (佐藤治彦)
12/12-12/21「続オールド・バンチ」(パラダイス一座)@ザ・スズナリ
−感想− 12/18 面白い。笑える。元気が出る。還暦を迎えて流山児祥はますます暴力的だなあと思った。 (佐藤治彦)
12/12-12/20「LOVE LOVE LOVE R36」(扉座)@THEATER/TOPS
−感想− 12/16 客演も含めた出演者のレベルの高さ。若手からベテランまで持ち味も技も出し見事。作品はどれもいいが鈴木MOBOさんの作品が洒脱で楽しかった。オムニバス公演特有の薄さがなかった。 (佐藤治彦)
12/14-12/23「偏路」(劇団、本谷有希子)@紀伊國屋ホール
−感想− 12/16 素晴らしい役者さんたちの演技と、舞台美術と映像と、贅沢な時間を過ごせました。 (佐藤治彦)
12/ 5-12/16「上海ブギウギ1945」(黒テント)@theatre iwato
−感想− 12/16 素晴らしい演奏とスピーディな展開で2時間45分が本当に楽しかった。特に服部さんの口笛の美しさときたら!若手の新作、かもめ、音楽劇と何でもできてしまう黒テントの幅の広さに驚く。 (佐藤治彦)
11/24-12/ 9「テイクフライト」(天海祐希出演)@東京国際フォーラムC
★★★★ 12/02 演出の才は感じられないが、音楽、美術、役者、オーケストラがものすごい。特に池田成志と城田が圧巻。素晴らしいメロディ。夜明け前は後年に残る名ナンバー。ああ、幸せな (佐藤治彦)
11/30-12/ 9「KANADEHON 忠臣蔵」(花組芝居)@世田谷パブリックT
★★★★ 12/02 見ておいて良かった。贅沢で役者は上手くて素晴らしい舞台。ああ、演劇ファンで良かった。特に若手の小林、美斉津、谷山は発掘もの。もちろん八代、植本、原川、桂など中堅ベテランも素晴らしい (佐藤治彦)
9/ 8- 9/16「STONES」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
★★★★ 09/09 Must to see ! と英語だと言うんでしょう。すごいです。 (佐藤治彦)
9/ 5- 9/ 9「黄昏れて、途方に暮れて」(松原祭)@サザンシアター
★★★★ 09/07 こんな素晴らしい作家がいたのだ。品格がありアバンギャルド。テレビでの松原作品と違う爆発力とポエティックな世界が心に染み渡る。佐藤B作は本当に素晴らしい。佐渡さんのダンスが素敵だ、人生ってあんな感じ。そして、あめくさん。美しく可愛い女優がここにいた!必見のラブリーな作品。 (佐藤治彦)
8/29- 9/ 9「シラノ・ド・ベルジュラック」(市川右近・安寿ミラ出演)@青山円形劇場
−感想− 09/07 実力ある俳優が揃ってこそ完成する作品の素晴らしさ。今まで見た右近さんの作品の中でも指折り。安寿、加納、たかおなど、青山円形劇場という小空間で拝見できる幸せよ。 (佐藤治彦)
8/29- 9/ 2「ザ・漱石」(花組芝居)@下北沢「劇」小劇場
−感想− 09/07 劇団力。そこには家庭的な劇場空間だった。ただ、秋葉の実力、松原、丸川の魅力は、劇団の枠を超えて伝わるのだ。20周年を迎えて未だに新しい花組芝居のすごさ! (佐藤治彦)
8/16- 8/19「ロールシャッハ」(Oi-SCALE)@シアタートラム
−感想− 08/19 長い。長過ぎる。2時間30分ほどで長いなあと思った。役者さんは上手い。林灰二の存在が面白い。ちょっとずるいと思ったけれど。 (佐藤治彦)
8/ 7- 8/12「4人の美容師見習い 」(ベターポーヅ)@OFF・OFFシアター
−感想− 08/11 ラスト近くにあるあのダンスはまさに何から何までモーリスベジャールのボレロのパロディというかそのものに近く、それを山田うんさんがアレンジしたと考えるだけでもう右脳がぴくぴく。ベタポの魅力はこうやってヤリきるところですね。あと女子4人が魅力的でたまりませんでした。西島さん、役者さん、お疲れさまでした。 (佐藤治彦)
6/ 8- 8/27「レ・ミゼラブル」(東宝)@帝国劇場
★★★★ 08/09 初別所ジャンバルジャン。時々仕事をするので褒めるのは格好悪いのだが、めちゃくちゃ上手い。高音から低音まで安定した歌唱。ピアニシモでも、何でもこいという上に、見事な演技。初演の滝田栄が日本じゃ一番だと思っていたけど。 (佐藤治彦)
8/ 3- 8/ 6「在処/sugar 」(富士山アネット)@アサヒアートスクエア
−感想− 08/05 テキストはほとんど剥ぎ取られていたのでシェイクスピアのハムレットは全く無くなっていたが、ハムレットに挑戦するというだけでいいじゃないか。そして、個々の俳優は魅力を発散させる人もいた。ただ、80分は長かった。 (佐藤治彦)
8/ 3- 8/ 7「魔人現る」(鹿殺しオルタナティブズ)@こまばアゴラ劇場
−感想− 08/04 登場したすべての役者さんの個性と存在感は楽しめる90分の疾走。時々失踪。 (佐藤治彦)
8/ 4- 8/12「不確かな怪物」(ブルドッキングヘッドロ…)@三鷹市芸術文化センタ
★★★★ 08/04 べらぼうな面白さ。2時間20分の長尺なれど、作品のすべてにおいて細心の配慮がなされている。田舎のどす黒いイライラ感に人間の心が対比されシニカルなギャグも冴えまくり。支配する空気が微妙なバランスの変化で静から動へ、純からグロへと変わる面白さ。中西、山口、W藤原、深澤、永井と役者陣もすごすぎる。必見の面白さ。会場から映像作品で楽しませてくれるのでぎりぎりにいって失敗した!とにかく必見! (佐藤治彦)
7/24-7/29「透明人間レディ」@池袋シアターグリーン
−感想− 07/31 正直申し上げると台本は、アレレ!だったけれど、演出は基本に則りとても上質。それに応えた役者陣も◎ 落合祐里香が自分の力量を知って上手く、山田のニセつんくみたいなリアル感が面白く、村上。藤村に存在感があり、鈴木しのぶ、冨田真がうまい。そして、井上優が見事に舞台を引き締め見事だった。舞台映えもするし注目株だ。 (佐藤治彦)
7/26- 8/ 1「プカプカ漂流記」(ハートランド)@ザ・スズナリ
−感想− 07/30 元ネタを知っていなくても面白く観られるはず。脚本がいいのは当たり前として、役者陣が真面目に演じれば演じるほど良質なコメディになることを証明した。箱木、宇都、高橋、保谷。そして、なんと言っても福島まり子。この人が出てくるだけで舞台が華やぐ。途切れのない見事な感情表現。藤山直美と共通する魅力を持つ貴重なコメディアンヌだ。 (佐藤治彦)
7/14-7/22「胸騒ぎの放課後」(OPAP)@プルヌスホール
−感想− 07/21 金杉忠男の名作を20歳前後の若い俳優たちが演じる瑞々しさ。つい数年前の体験はまだ残っているのであります。演技し生きる喜びがストレートに伝わる。まだ学生だからこそできる素晴らしい時間だった。何人か上手い俳優もいて学内公演とは思えない水準の高さに驚いた。 (佐藤治彦)
7/13- 7/22「花火、舞い散る」(椿組)@花園神社境内特設ス…
★★★★ 07/21 椿組夏芝居シリーズの中でも傑作。素晴らしい台本に、モロ師岡、井之上、一柳みる!もう絶妙の間、笑わせ、泣かせる。そして、外波山文明がとうとうメインキャスト。どセンター!これが渋い。井上カオリ、恒松が丁寧に人間像を作り上げた。そして、驚いたのが大関真。あまりにも良かったのですが、所属SETと知りびっくり(失礼)というのもSETぽい演技でない。名演。SETをもう一度じっくりと見たいと思いました。 (佐藤治彦)
7/18- 8/ 5「ヘアスプレー」(ブロードウェイミュージ…)@オーチャードホール
★★★★ 07/19 こんなにサービス満点、ゴージャスな舞台、踊りも音楽も良く、一流の生演奏もあり、ストーリーも分かりやすく、役者も◎ なんでブロードウェイとチケット代が一緒なんだろう。超お買い得一流舞台。必見!ただし、本日の字幕と台詞のずれが酷かった。 (佐藤治彦)
7/18- 7/22「天国」(ブラジル)@中野ザ・ポケット
−感想− 07/19 ブラジィーアン山田のオーディナルストーリー。ずーっと吐き続けたり、あふえるダンボールの箱と格闘していた芝居が懐かしい。ブラジルを応援するためにも観に行ってもらいたいと思う。 (佐藤治彦)
6/25- 7/22「社長放浪記」(伊東四朗生誕?!七十周年…)@本多劇場
★★★★ 07/19 生でこんな素敵な舞台が見られたことの幸せを実感しています。お客を楽しませることだけに命を注ぐ役者たちの素晴らしい演技!うーーーーん、もう1回見たい! (佐藤治彦)
7/ 6- 7/ 9「恐怖時代」(花組芝居)@ザ・スズナリ
★★★★ 07/07 圧倒的な面白さ。三人吉三のような話で、いやあ面白い。特に花組芝居の若手5人が演技も姿も5つ星でめちゃくちゃ上手い。黒い話なのに笑えて面白い。必見の傑作。 (佐藤治彦)
6/15- 7/ 5「数学で書かれた物語/犬が…」(文学座アトリエの会)@文学座アトリエ
−感想− 07/03 犬が…を鑑賞。これだけ上手い人がやると不条理でも何でもなくリアルな世界の当たり前の話のように見えるのが不思議だ。別役さんていつ老いるのだろう。女優陣二人が可愛いのだ。おばあちゃんなのに。幸せな空間でした。 (佐藤治彦)
6/29-7/1「楽屋」(ドラゴンの会)@阿佐ヶ谷アルシェ
−感想− 06/30 清水邦夫の名作を男4人で大変上手く見せた。人間のもつ哀しい情念が伝わった。とても昭和の匂いを上手く出していた。拾いもの。80分。 (佐藤治彦)
6/27- 7/ 2「鉄の纏足」(東京タンバリン)@駅前劇場
−感想− 06/30 作品が以前よりも映像的になっている感じがした。観客は自動的にクローズアップやバストショットで舞台をみるが、同時にやや薄い意識の中でそれ以外の出来事も意識に残しながら観て行く。面白いのだが、客席の猛烈な暑さはどうにかならないか。新人が上手い。 (佐藤治彦)
6/ 9- 7/ 4「少女とガソリン」(阿佐ヶ谷スパイダース)@ザ・スズナリ
−感想− 06/27 相当面白かった。テレビの有名タレントさんをメインに置かない今回のようなものがいいですね。見たい役者さんが話の中心にいて嬉しくなる。 (佐藤治彦)
6/9-6/17「昭和歌謡シアター『東京』」(劇団シニアグラフィティ)@スペース107
−感想− 06/22 予想外のぶっ飛んだ面白さ。プロの芸と素人の良いところがぶつかり合い盛り上がる。後半の歌謡ショウも最高な軽演劇。佐渡稔さんのハイテンション芸が久々見れて儲け物。いやあ、大森ヒロシは凄い! (佐藤治彦)
6/21- 6/24「ダイブして、今すぐっほら…」(宇宙レコード)@笹塚ファクトリー
−感想− 06/22 宇宙レコードは、今年も楽しかった。ゲストが大当たり。 (佐藤治彦)
5/20- 6/17「『放埒の人』はなぜ『花嫁…」(燐光群)@SPACE雑遊
−感想− 06/22 坂手洋二の充実と燐光群の水準の高さを改めて立証した作品。見事なアンサンブルのウルトラ級の綱渡りが2時間30分も続く。必見。 (佐藤治彦)
5/31- 6/17「夏の夜の夢」(ジョン・ケアード演出)@新国立劇場中劇場
−感想− 06/22 パックは負傷ながらも世界的に見ても一級品。身体の動きと台詞廻しが見事な水準。そして、職人たちが面白。ただダンスを多様する意味合いと美術がいいのかは分からない。 (佐藤治彦)
6/ 7- 6/17「ワンマン・ショー」(M&O plays+PPPPプロデ… )@シアタートラム
−感想− 06/22 いやあ面白かった。外部に書く倉持作品にいまいち乗れなかったのですが、この作品は噂通りの傑作ですね。そして、ペンギンの3人の美味いこと、魅力のあること。若手もすごくよくクラクラしてしまう演劇幻想の中で楽しめたのでありました。 (佐藤治彦)
6/ 7- 6/10「愛のはじまり」(青年団国際演劇交流プロ…)@こまばアゴラ劇場
−感想− 06/09 男女の気持ちの交流と肉体の交流が見事に心に入り込む。ああエロチック。彼らの台詞が僕を夏のパリや南仏に、夏のニューヨークに、プラハに飛ばしてくれる。フランス人ってスケベだなと思わせる。挿入歌も秀。セット照明もいい。上演時間約60分。ちょうどいい。 (佐藤治彦)
6/1-6/10 『鉄砲玉』(黒テント)@theatre iwato
−感想− 06/09 そこで行われる行為、そこで噴出する情念。そこで動くドラマ。それらが、黒テントの役者の長い長いモノローグによって浮かび上がる。それは、まるでつかこうへいのように。照明、美術のセットの美しさもさることながら、今や半ば忘れられつつある黒テントの情念と底力をみた。 (佐藤治彦)
6/ 3- 6/10「完売御礼」(D-BOYS STAGE)@スペース・ゼロ
−感想− 06/05 扉座茅野イサムの演出力、演技指導力が見事に発揮され、10代が中心のこのカンパニーの良さを引き出した。何も知らぬ誰も知らぬ俺が見ても2時間飽きずに見られました。もちろんファンである劇場中の女の子は大喜びなのであります。すごいね、二枚目は!!すごいね、芝居は!! (佐藤治彦)
5/10- 6/ 3「ドブの輝き」(大人計画)@本多劇場
−感想− 06/05 3本とも面白!特にクドカン版は完成度の高さに唸ったです。何か三島の卒塔婆小町みたいなんです。違うか!? 松尾スズキさんの作品は自らのおかれた精神状態をそのまま舞台にあげたって感じで、もう感覚が常人では分からないです。面白いのですが…。最近の大人計画の公演の中でも特筆すべきお得感のある公演でした。 (佐藤治彦)
5/10- 6/ 3「犬は鎖につなぐべからず」(NYLON 100℃ )@青山円形劇場
−感想− 06/05 ナイロン100℃の実力を見せつける作品。あくまでもケラさんの美学で見つめた作品と時代。花組芝居の植本潤の男役を初めてみてあまりにもいい声なので唸ってしまった。 (佐藤治彦)
5/25- 5/29「サロ・ギュラ」(zupa)@小劇場楽園
−感想− 06/05 とにかく役者陣がうまくてさあ。八代進一はいい役者だなあ。そして、東京の小劇場界でこんなに美しい女優っていたんだと思うような3人の美女。うーーん、よかった。 (佐藤治彦)
5/18- 5/27「あほんだらすけ19th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
★★★★ 05/20 とことん楽しませてくれる120分。本当に面白い。面白いだけじゃダメですか?もちろんジわーっと感動したりも。小難しい芝居とは無縁かもしれませんけどね。本当に面白いです。 (佐藤治彦)
5/13ー5/20 新国立バレエ「コッペリア」(ローランプティ振付)
−感想− 05/16 ローランプティはこんなに洒脱でユーモアがあって面白いのか!新国立劇場バレエ団はこの数年観ない間に抜群の飛躍。ミュンヘンバレエからの客演二人に負けていない。いやあ、笑えるバレエ。ケラさんとか松尾さんがバレエを振付けしたらこんなんかなあ、 (佐藤治彦)
5/ 8- 5/23「絢爛とか爛漫とか」(赤坂RED/THEATERP )@赤坂RED/THEATER
−感想− 05/16 もう10年近く前に紀伊国屋ホールで見たものがあまりにも素晴らしくこの再々演はあまり期待はしていなかったのだが、いやあ素晴らしかった。加藤啓の天真爛漫さは、佐々木(蔵)とは別の良さ、土屋裕一はこんなに美味い俳優だったっけ。日野には品格があるし。いやあ良かったです。 (佐藤治彦)
5/ 4- 5/28「うそつき弥次郎」(風間杜夫・平田満出演)@明治座
−感想− 05/15 そりゃ、どうなるかは分かるんだけど、それでも面白い。何でだろ?江端など星屑の会チームや小林美江の演技も特筆。要は頑張っているが… (佐藤治彦)
4/19- 5/14「東京ノート」(青年団)@こまばアゴラ劇場
−感想− 05/15 台本の品格の良さは時代を経ても色あせない。そして、時代がどんどん作品に追いついている感じも。役者さんは美男美女はいないのに、本当に魅力的に見えるこのスゴさ。青年団、恐るべし。観劇日のイタリア語字幕も良かった。客席に異文化の人がいて非常にいい化学反応を客席でも起こしていた。 (佐藤治彦)
4/20- 4/28「恥ずかしながらグッドバイ」(クラクラ・プロデュース)@サザンシアター
★★★★ 04/26 今年屈指の必見作。すまけい、あそこまで飛んじゃって爆笑爆弾。B作&角野の最強コンビに、阿智波、まいど豊などがキチンと挑んでいて、いやあ笑って笑って、そんでちょっとだけ考えさせられ、ちょっと泣ける。すまさん、阿智波さん、ウクレレ弾きながらの角野さん、3人のアカペラも必聴! (佐藤治彦)
4/13- 4/29「ジューゴ」(TEAM発砲・B・ZIN)@本多劇場
−感想− 04/26 とても楽しい、潔い、15年間の大団円。駅前劇場あたりでやっていたころが懐かしいなあ。小林愛を始め役者が魅力的ですごいや。 (佐藤治彦)
4/ 5- 4/29「ジキル&ハイド」(山田和也演出)@日生劇場
−感想− 04/26 とにかくマルシアがスゴい。鹿賀丈史は前半は音程が崩れていたが、マルシアと出会う当たりからドンドン良くなる。誰がこのあとマルシアに対抗するのだろう? (佐藤治彦)
4/18- 4/30「回転する夜」(モダンスイマーズ)@THEATER/TOPS
−感想− 04/26 面白かった。役者もうまい、作劇もセンスがある。3ー4年でもの凄く変ったなあと改めて思った。 (佐藤治彦)
4/20- 4/29「かもめ」(黒テント)@theatre iwato
−感想− 04/24 斉藤晴彦がやばいくらいに上手い。横田桂子も。このツートップにトレープレフ足立が対抗する構図はなるほどね。足立は相当頑張っているし、アバンギャルドの代表とみればなるほどねだが、インテリには見えない。遠藤のキャラなら斉藤トリゴーリンに心奪われてなるほどね。片岡、久保、河内がいい味。遠藤がもうひとつ行くと、全てが上手くいく完全燃焼に一歩手前の面白さが楽しめる。今までみたどの「かもめ」とも違って面白い。 (佐藤治彦)
3/27- 4/ 8「猿股のゆくえ」(三田村組)@サンモールスタジオ
★★★★ 04/06 今年最高の傑作。戯曲,演技、演出。それらが現代日本演劇の最高峰に達している。真の向田邦子の後継者の誕生を決定づけた揺るがし難い作品だ。 (佐藤治彦)
3/15- 3/25「かぶき座の怪人」(花組芝居)@スペース・ゼロ
−感想− 03/17 とにかく見ていて面白い。センスもダンスも笑いも良く、そして、ベテラン陣の技と美味さの充実と、新人の鍛錬と思いのバランスがよく充実した20周年記念上演となっている。必見。 (佐藤治彦)
2/28- 3/11「悩み多き者よ」(水谷龍二脚本)@THEATER/TOPS
−感想− 03/08 素晴らしい演技を見られるだけでなく、笑えて感動して音楽まで聞けて、100分。日本の人情喜劇はここにあり。 (佐藤治彦)
2/ 8- 3/ 4「シカゴ」(ボブ・フォッシー振付)@日生劇場
−感想− 02/10 今回はブロードウェイ系の来日。今までの来日で主役二人は一番いいかも。いままで以上に深みのある舞台になっていると思う。 (佐藤治彦)
1/31- 2/ 4「12(twelve)」(SHOW-GO produce )@THEATER/TOPS
★★★★ 02/05 これぞ演劇。これぞ演出。あの映画と双璧な舞台が日本人だけの手によって作られた。例えば… (佐藤治彦)
1/24- 2/ 4「えっと、おいらは誰だっけ? 」(綾田俊樹演出)@青山円形劇場
−感想− 02/02 つまりは、こういうウエルメイドな王道作品が永遠に面白く、多くのお客さんも喜ぶのだと思った。俳優さんも魅力的で良かったなあ。 (佐藤治彦)
1/24-1/28「しあわせな唄」(鳥人間コンテスト)@新宿ゴールデン街劇場
−感想− 01/30 嫌いじゃない。その気持ちの大部分は役者の舞台に対する真摯な姿勢から来ているんだと思う。鳥人間コンテストは鳥になりきれずに墜落していく人間のおかしさがいいところなのだと思った次第。 (佐藤治彦)
1/26- 2/ 4「国境のある家」(俳優座)@紀伊國屋ホール
−感想− 01/30 今やこの台本をとても面白いとはいえないけれど、確かに80年代だったらアリ!なんだろうと思う。アジテーションな場面に鏤められた人間の本質が浮き上がるシーンが楽しい。加藤道子さんを初めとして俳優の見事な演技で押し切った感じ。俳優座おそるべし! (佐藤治彦)
1/19- 1/28「甘い丘」(KAKUTA)@シアタートラム
−感想− 01/30 KAKUTAの役者はほとんど誠実でいい感じなんだけど。成清という俳優のカッコ良さ。生き様みたいなものが舞台にでていたような感じがするな。桑原さんの台本は素敵だけれど、男子の僕にはちょっと分からない。でも、会場を埋め尽くした女性の観客の空気が何となくほぐれて行くのを感じて、ふううん、とか思ったのだ。もう少し短くてもいいかなとは思ったけれど。 (佐藤治彦)
1/27- 1/28「ベジャールのアジア」(東京バレエ団)@東京文化会館
★★★★ 01/30 東京バレエ団が世界でも有数の、いやもしかすると頂点のカンパニーであることを証明したような公演だった。ユーモア、肉体、エロス、オリエンタリズム。何かいろんなイメージが錯綜して、そして、素晴らしいダンサーの肉体。このカンパニーを20年以上見続けてもの凄い変化をこれほどまでに感じたことはなかった。スター不要。アンサンブル最高。 (佐藤治彦)
1/ 3- 1/31「ロープ」(NODA・MAP )@シアターコクーン
−感想− 01/12 僕は弱いのでこの素晴らしい何かに対して、きちんとコメントできません。ただ言えることは現代に生きる僕らに本質的な揺るがしようのない何かが伝わりました。ただ、ただ、感服です。あと、アンサンブルの人が豪華版。カムカムやスープの中堅が似ない超贅沢。 (佐藤治彦)
1/ 2- 1/26「寿初春大歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
−感想− 01/09 夜の部 やはり勘三郎が舞台に登場すると華やぐ。福助の悪女ぶりも面白く、名作揃いスター俳優多数登場で襲名興行のような華やかさあり。 (佐藤治彦)
失礼しました
1/ 1- 1/ 2「ニルバウナ」(はえぎわ+水崎綾女)@フジテレビ1Fマルチ…
−感想− 01/07 町田水城、カオティック、鈴真紀史の味ある上手い演技。与えられた枠の中ではえぎわでありながらも一般客も納得できる見事なウエルメイドな台本と演出。ノゾエ征爾の幅の広さを見せつけた。 (佐藤治彦)
1/5-7,1/12-14「ともだちのともだち」(RonnieRocket)@下高井戸不思議地底窟 青の奇蹟
−感想− 01/07 笑いとホラーとサスペンス。人間関係のゆがみもオカルトも笑い飛ばす見事な台本に、中西広和や宇宙レコードの中村たかしらが抑えた演技、的確にツボを逃さない名演。そこに渋谷正洋のような超自然体の演技が加わり、このアンサンブルはスゴい。必見! (佐藤治彦)

11/ 4-12/ 3「チェックポイント黒点島」(燐光群)@ザ・スズナリ
−感想− 11/29 こういうのが見たかった。竹下景子のキレイなこと、渡辺美佐子の魅力的なこと。あまりにも現実社会に沿っているのにテキストは詩的で、演出でさまざまにコラージュされ… (佐藤治彦)
11/10-11/29「エキストラ」(東京ヴォードヴィルショー)@サザンシアター
−感想− 11/29 本当に面白かった。B作さんや伊東四朗さんという名うての役者さんもいいけれど、玉垣、市瀬、山本といった人たちの腕のあるところをどかんと見せる。本当にトレーニングして、ツボも外さないあのスゴさは感涙ものだ。スゲー! (佐藤治彦)
10/19-10/22「砂の王国」(明日図鑑)@三鷹市芸術文化センタ
−感想− 10/28 暗い、重い、辛い。それなのに引き込まれるのはなぜ?ちょい遠い三鷹でも厭わず行き見られて幸せでした。 (佐藤治彦)
10/25-10/29「スカタン、或いは」(はえぎわ)@ザ・スズナリ
−感想− 10/28 エロスとファンタジー。摩訶不思議な空気も流れ、何か面白かったです。ぼくもと、つるさん、鈴さん。最高の女優陣を見よ! (佐藤治彦)
10/13-10/17「アベベのベ」(チャリT企画 )@王子小劇場
−感想− 10/13 80分の直球勝負はヤバいくらいに笑わせ、社会の流れを捉えている。内山、松本など役者の力もあって、朝日新聞よりも安倍政権にとってはヤバい存在かも。 (佐藤治彦)
10/7-10/15 流山児★事務所『狂人教育06ヴァージョン』@森下ベニサン・ピット
−感想− 10/13 面白かったのですが、10年くらい前にこの作品を流山児さんが、超若手公演でアトリエ公演でやったときの猥雑さとかが消えて洗練されていたのが、スゴさと哀しさです。 (佐藤治彦)
9/28-10/15「アジアの女」(長塚圭史作・演出)@新国立劇場小劇場
−感想− 10/13 一つ前の私の感想は、ムニエルの作品にではなく、アジアの女に対する感想です。すいません。 (佐藤治彦)
10/ 4-10/11「面白く山をのぼる」(拙者ムニエル)@THEATER/TOPS
−感想− 10/13 役者の上手さは特筆もの。しかし、何か芝居自体がみせようみせようという意識が強すぎて、何か退いてしまった。 (佐藤治彦)
10/12-10/16「おさびしもの」(ピチチ5 )@駅前劇場
★★★★ 10/13 面白い。野間口、植田、オマンキー、吉美…と出演している役者の実力と魅力。それを十二分に活躍させる台本。エロネタもあれは男の本音。ああ、面白かった。いつもは仕掛けで驚くが、今回はそれ以上に役者の技量に圧倒された。必見!!!!! (佐藤治彦)
10/ 2-10/15「書く女」(二兎社)@世田谷パブリックT
★★★★ 10/13 圧倒的な面白さ。3時間15分があっという間に過ぎた。役者が上手く魅力的、演出が達者で、スピーディな展開でホントに二兎舎は安心してみられるなと実感。 (佐藤治彦)
9/ 8- 9/18「ワルツ/立待月」(東京タンバリン)@三鷹芸術文化センター
−感想− 09/20 数ある高井作品の中で傑作というわけではないが、やはり質の高さは特筆。ただし、二本立ての企ては失敗か。単に裏舞台がうるさいだけだった。立待月鑑賞 (佐藤治彦)
9/13- 9/18「基礎からよ」(蜜)@OFF・OFFシアター
−感想− 09/20 今回も素舞台。植田裕一の世界が広がる。 (佐藤治彦)
9/15- 9/20「UNDERGROUND 」(庭劇団ペニノ)@ザ・スズナリ
−感想− 09/20 評価は別れるだろう。しかし、こうした試みが日本の演劇界で行われていることを見ておくことは演劇ファンとして十分に価値がある。マメ山田オンステージ! (佐藤治彦)
9/14- 9/24「星屑の町 東京砂漠篇 」(星屑の会)@本多劇場
−感想− 09/20 いま6000円でとびっきり幸せにしてくれる舞台はこれ!超一流のキャストが暖かい気持ちにさせてくれ、笑わせてくれる、演劇界の寅さんだ。戸田恵子が素晴らしい唄を披露し、江端英久がとてもいい味なのだ。小宮さんの泣き顔で何回笑えたか!幸せ、幸せ。 (佐藤治彦)
9/1-9/10「トリアージ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
−感想− 09/10 まさかミュージカルとは思わなかったが、面白いから仕方ない。双数姉妹。いまもアバンギャルドです。 (佐藤治彦)
8/2-8/6「寺内眼鏡太郎一家」(B-amiru)@下北沢offoffシアター
−感想− 08/08 誰も書いていないけれど、面白かったですよ。ホント面白かったですヨ! (佐藤治彦)
8/ 2- 8/ 6「おとうふ」(おとうふ屋プロデュース)@THEATER/TOPS
−感想− 08/06 笑いの演出もできるのかと思っていたが極上の仕上がりに絶句の和田演出。台本もより人生の機微を思わせるものになっており、必見の名舞台となった。 (佐藤治彦)
7/27- 9/ 2「ムーヴィン・アウト」(トワイラ・サープ演出)@東京厚生年金会館
★★★★ 08/05 驚いた。ブロードウェイのダンスとしても一級のカンパニーが来日している。その超絶技。このセンスに酔いしれる幸せ!必見!!!!!!!!!! (佐藤治彦)
7/28- 8/ 6「ドアをあけると…」(プレタポルテ)@シアターVアカサカ
−感想− 07/30 円城寺あやさんをはじめとする女優3人が出ずっぱりで美味さを魅せる。そこそこ面白くないかあ?何であんなに客寝てんの?入ってないし!途中で帰るな。ああ、勿体ない。洋物って日本は受け入れないのかな? (佐藤治彦)
7/27- 7/30「水」(ひょっとこ乱舞)@中野ザ・ポケット
−感想− 07/29 チョンソンハをはじめ役者さんの発声がスゴい。気持ちいいくらいいい発声。そして、スタイリッシュな美術。耳と目を奪われた舞台でした。 (佐藤治彦)
7/26- 8/ 6「南国プールの熱い砂」(こどもの城+ネルケプラン)@青山円形劇場
−感想− 07/27 オールスターキャストの見応えはある。宮下今日子は心体ともに打ち込んでいるし、小手伸也の身体能力や間合いもスゴい。笹峯あいは可愛いし、平沼は色気出して頑張る。吉田晋一の見事なぼけっぷりもスゴい、でも、ボクはKAKUTA版には叶わないと言いたい。お客さんは喜んでいるし、台本もいいし、素敵な公演ではあるけれど。 (佐藤治彦)
7/13- 7/23「GS近松商店」(椿組)@新宿花園神社境内
−感想− 07/19 恒例夏の野外劇。3時間30分は正直長い。ちょいだれる。山本亨、宮島健、石原和海、絵沢萌子、清郷流号、各務立基、井上カオリ、吉田朝起子、下元史朗らの名うての役者の演技がスゴい。 (佐藤治彦)
7/13- 7/23「GS近松商店」(椿組)@新宿花園神社境内
−感想− 07/18 役者の力量は認めるけれども、前の20世紀…に比べると落ちる。山本了、井上カオリ、宮島ら、ベテラン勢は大活躍! (佐藤治彦)
6/19- 7/ 9「第32進海丸」(三宅健出演)@東京グローブ座
−感想− 07/06 蓬莱の抑制のきいた台本、鈴木のツボを抑えた演出。達者な演技陣を中心にしたカンパニーだったので安心してみられた。とてもよい作品だが、8500円は高すぎる。5000円ですね。 (佐藤治彦)
6/28- 7/ 2「純粋人〜ジュリエット」(LEMON LIVE)@下北沢駅前劇場
−感想− 07/02 有馬自由、有川マコト、本間剛、松原綾央ら役者のもの凄い腕の競い合いが前面に出た作品だったです。 (佐藤治彦)
6/22-6/26「立つ女」(青年団若手自主企画)@アトリエヘリコプター
★★★★ 06/24 余りにも面白い。ダンスとしても、芝居的な人間関係の緊張感の弛緩の面白さも、全部全部あって、笑えて、感動できて、嬉しい。この公演を選択した自分を褒めたくなるような圧倒的な面白さ!スゴいです。80分です。 (佐藤治彦)
6/17-6/23「ドンジョバンニ」(メトロポリタンオペラ来日公演  モーツアルト作曲)@東京文化会館
−感想− 06/18 マルトケラーの演出は凡庸ながら分かりやすくまとめたことは○。美術、衣装、振付がいかにもメトで美し。やはり素晴らしい歌手陣がやや力任せではあるが、この世のものとは思えない声を聞かせてくれた。驚愕した。 (佐藤治彦)
6/15-6/18「尤もな犬」(くねくねし)@下北沢駅前劇場
−感想− 06/17 もうドリフ。毎回同じと言えば同じ。でもオーケー。こんなにドロドロにベタで熱いのは他にないのでもう貴重。それに完成度が高いし。明大騒動舎の伝統を受け継ぐって行ってもいい感じがするんですけど、どうでしょう?新倉、松尾マリヲ、奥村、そして、ラブヨーの中谷がまたまたいい。見て得した。あまりにもスゴすぎて笑えないもん。 (佐藤治彦)
6/15-6/21「ワルキューレ」(メトロポリタンオペラ来日公演 ワーグナー作曲)@NHKホール
−感想− 06/16 オットーシェン演出のこのプロダクションは約16年前にニューヨークで初演された時にも見ているが、分かりやすく色褪せていない。エッシェンバッハの指揮もドミンゴ、ヴォイトなど最高の歌手も好調で今までみたワルキューレの最高の公演だった。5時間があっという間だった。 (佐藤治彦)
6/14-6/18「疾しい理由」(ブラジル)@ギャラリールデコ
−感想− 06/15 3人の濃密な会話劇。中川智明の圧倒的な演技力で底支え。そこに東京タンバリンとは全く違うミギタ明日香があやうい芝居でぎりぎりに挑戦する。桜子も◎で、確かに刺激的な50分。 (佐藤治彦)
6/3-6/15「イルトロヴァトーレ」(ボローニャ歌劇場来日公演 ヴェルディ作曲)@東京文化会館
−感想− 06/12 演出は凡庸だが人の動かし方と各歌手の演技、照明が素晴らしかった。もちろん声楽陣は現代最強のキャストだけあって、スゴかった。特にアズチェーナとルーナ伯爵。今まで山ほどこのオペラを見たが最高の演奏だった。オケも良く鳴っていた。 (佐藤治彦)
6/9-6/11「新宿学園王」(もざいく人間)@下北沢リバティ
−感想− 06/11 台本は若いのだが、バラエティ番組のいいところに影響され好感。役者がいい。あそこまで思い切りやられるともう従うしかない。岩田は相変わらず声がいいし、横島はキャラ勝ち。田中あつこは可愛いし、前川健二は品がいい。しかし一番驚いたのは、オリジナルの楽曲。相当レベルが高いミュージカルナンバーとして完成されていた。 (佐藤治彦)
6/7-6/11「乞局」(乞局)@王子小劇場
−感想− 06/11 なるほどね、そう来たかと思いました。役者さんのテンションが全体的にもう少し高く、あの演技だったら最高だと思いました。 (佐藤治彦)
6/3-6/15「連隊の娘」(ボローニャ歌劇場来日公演 ドニゼッティ作曲)@オーチャードホール
−感想− 06/08 演出の設定は安易だし、美術も平易。オケもボローニャならこのくらいは当たり前というのに、歌手の絶技がすべてを許してくれた。ああ、音楽の説得力。五感で楽しむ快楽を伝えてくれた。 (佐藤治彦)
6/4-6/26『和宮様御留』(松竹)@新橋演舞場
−感想− 06/07 花組芝居版とほぼ台本が同じながら、豪華絢爛な豪奢な歴史絵巻になっていた。小川真由美、池畑慎之助、英太郎、波乃久里子から伊藤みどりまで、魅せてくれる。演舞場の公演なのにチケット代が安いのも魅力。ああ得した。 (佐藤治彦)
6/ 1- 6/ 4「キキチガイ」(Oi-SCALE)@シアタートラム
−感想− 06/04 豪華なセットがスゴかったです。音響が素晴らしかったです。俳優さんの中に上手い人がいました。お金をかけたって感じで出演者の人が大変だろうなと思いました。女優さんが魅力的で良かったです。が…。 (佐藤治彦)
5/31- 6/ 4「ムーンライトコースター」(KAKUTA)@浅草花やしき
−感想− 06/04 再演時に練り直してきたのは分かるし評価はできる。ただ、初演と再演の間に成長した俳優さんとそうでない人との差が大きくなっていたような感じがする… (佐藤治彦)
6/2-6/4「ある晴れた日に…」(語りドラマシアター)@東松原不ローダーハウス
−感想− 06/04 会話を中心にして動きなどの演出は最小限にしたもの。新劇の役者さんの強みと弱みがどかっと出たのが面白い。最後のエピソードが断然いい。扉座の石坂の技術がスゴい。とにかく台詞を話していない間も見事に演じているのだ。 (佐藤治彦)
5/25- 5/28「ぱぴよん/ぬらりひょん」(桟敷童子若手公演)@TJP STUDIO
−感想− 05/28 原口健太郎の堅実で熱い演出がいい。若手は本公演より格段に良くなった。上手くなったけど熱さを忘れないところが桟敷童子。しかし、尾崎宇内ってこんなに良かったか?と驚愕。あと、ワンシーンだけ出演の桑原勝行もまばたきを出演時間中一度もしないこだわり。こんなところがこの劇団を好きになる理由だなあ。 (佐藤治彦)
5/24- 5/29「エプロンの証」(ロリータ男爵)@駅前劇場
−感想− 05/27 あまりにも面白くてぶっ飛んだ。構成、台本、美術、演技にいたるまで、何か2年くらい前と雲泥の差。今林久弥の怪しすぎる演技はもう忘れられない。やばい、こういうの面白がっていいのか?いいのか、俺! (佐藤治彦)
5/16- 5/28「ユタカの月」(扉座)@THEATER/TOPS
−感想− 05/21 台本も良かったけれど、扉座に長くいる中原三千代が劇場をさらう。こんな新鮮に芝居をする三千代さんは何年ぶり?そして、岩本達郎。この男からほとばしる色気は何だ。技と色がバランス良く。だからこそ、有馬や岡森という重鎮が生える。扉座、この5年来で最高作。台本だけじゃなく演技がスゴくてです。 (佐藤治彦)
5/12- 5/21「あほんだらすけ18」(東京ヴォードビルショー)@ザ・スズナリ
−感想− 05/16 例によって素晴らしい。ベタな世界はここにキチンと存在していて心より楽しめる。ちょっと、ナレーションとか展開とかにダレもあったけれど、平日は山ほどプレゼントを出しているし、何か得した。 (佐藤治彦)
4/26- 4/30「岸辺の亀とクラゲ」(明日図鑑)@THEATER/TOPS
−感想− 04/29 相当面白いです。ドラマとして起こること、登場人物とその関係性、面白く、深い。やばいですね。 (佐藤治彦)
3/31- 4/ 4「別」(青年団若手自主企画)@アトリエ春風舎
−感想− 04/03 青年団をはじめとする役者の技量には驚かされるばかり。超ウメー!だが…。 (佐藤治彦)
3/30- 4/ 3「キング・オブ・心中」(マンションマンション)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/31 演劇界の勝ち組が演じる負組の世界はかくも素晴らしいのか…。富岡晃一郎、今林久弥、瓜生和成。何だよオモシロすぎる。それぞれがいつもと違う新しい役柄。でも女の方はもっと凄かった。高木樹里、根上彩、横畠愛希子、何だよ凄すぎる。美術音楽笑いまで超一級作品。正直落ち込んだ。 (佐藤治彦)
3/24- 4/ 2「トカゲを釣る」(スロウライダー)@こまばアゴラ劇場
−感想− 03/26 初見だったこともあるかもしれないが、大変良く出来た作品でした。ブレードランナー、エイリアンの世界と日常が結びついた感じの世界でオモシロく、台本も良く書けているし美術も演出も長けている。この人の感性☆☆☆ですな。俳優では… (佐藤治彦)
3/24- 3/26「欲望という名の電車」(ノゾエ征爾演出)@吉祥寺シアター
−感想− 03/26 ノゾエが手管の役者を大量投入してこの名作に引っ掻き傷をつけようとするが、それははえぎわ的な面白さも、そして、この名作の偉大さも引き出すことに成功した。ノゾエの面白さもびくともしないウィリアムズの戯曲のすごさも満喫。そして、杉浦、久保、渡会など堂々と渡り合い快演! (佐藤治彦)
3/17- 3/21「気持ちよくさよならを言お…」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/20 新井友香さんが出ているので観に行きました。でもあまり出ていなかったので残念でした。野呂さんが面白かった。 (佐藤治彦)
3/17- 3/21「気持ちよくさよならを言お…」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
−感想− 03/20 気持ち良くさよならをいう気になりました。でも。野呂さん、新井さんは良かったです。お客は山ほど入っていました。が、 (佐藤治彦)
3/16- 3/19「完璧な冬の日」(八時半)@こまばアゴラ劇場
−感想− 03/19 紛れもない鈴江俊郎の作品だった。政治的社会的な背景も言葉も山ほど出てきながら結局は人間が描かれる。 (佐藤治彦)
3/16- 3/19「パレード」(ONEOR8)@三鷹市芸術文化センタ
−感想− 03/17 ××物がダメなんです。役者は頑張っているし、重層的な脚本も意欲作であることは分かるが、田村孝裕ならもっとと思ってしまう。役者は好演。ONEOR8の役者が作品を全力で支える。客演も素晴らしい。あとはネタバレなのでここでは… (佐藤治彦)
3/ 2- 3/15「エキスポ」(加藤健一事務所)@本多劇場
−感想− 03/15 傑作や衝撃作とか問題作とかで客の意識を引こうとする芝居が多い中で、この作品は佳作の素晴らしさを味合わせてくれた。そう、本多の観客をこれほどリラックスさせ楽しませ、ほろっとさせてくれた芝居は久しぶりじゃないだろうか?こういう芝居を客は求めているのだ。加藤健一はアンサンブルの中で美味さを隠す。加藤忍って上手くなったなあと驚き。石坂、井原がいい味。高橋麻理って着実に心技ともに上向きベクトル。で…。 (佐藤治彦)
3/ 8- 3/13「エレクトリカル・ラヴ・パ…」(猫☆魂)@駅前劇場
−感想− 03/11 相当面白い。台本が良く、映画にしたらもっといいのになあと思いつつ観た。俳優ではカオティックの存在感。牧野の不安定な安定感。高多のずるすぎる演技。佐々木も伊澤も◎。ま、成功の要因は、西永貴文の役者の使い方の旨さで、舌をまきました。ええ、巻きましたよ!ヨロコンデ。ただし…。 (佐藤治彦)
3/ 5- 3/14「夏ノ夜ノ夢」(尾上松緑出演)@日生劇場
−感想− 03/10 どひゃーーーーーーーーーーーっやん。驚いたよ。見て良かったけど。 (佐藤治彦)
2/28- 3/ 5「tatsuya 」(津田健次郎・伊藤裕子出演)@紀伊國屋ホール
−感想− 03/06 茅野イサムの演出がとても良かった。それは、鐘下作品としてオリジナルに忠実に近づけるコピーもどき演出でなく、現代を生きる観客のことを忘れない演出であり、舞台上の役者のリアル感を尊重する演出でもあった。キャスト、演出などネルケの企画力の凄さに圧倒された。凄いよ。松田さん! (佐藤治彦)
2/24- 2/26「当時はポピュラー5 」(故林広志プロデュース)@THEATER/TOPS
−感想− 02/27 大仰な仕掛けのない純粋なセンスの良い笑いの空間、ずれから来る笑いを徹底的に追及。有名無名問わず素晴らしいキャストが抜群のセンスを魅せる。こんな面白い空間が空席だらけなのはナゼ!!!今一度、故林広志要注目です! (佐藤治彦)
2/ 5- 2/28「労働者M 」(KERA作・演出)@シアターコクーン
−感想− 02/23 あのスタイリッシュな展開は素敵だし、松尾スズキさんがケラ演劇に出るのはいいなあ。犬山、秋山、イケテツ、今奈良、明星などなど演技がうまくて目がクラクラしたですよ。 (佐藤治彦)
2/10-2/19「桜飛沫」(阿佐ヶ谷スパイダース)@世田谷パブリックシアター
−感想− 02/16 時代劇二本立てのおいしさ。阿佐ヶ谷スパイダースは10万人を楽しませることのできるエンタティメントのひとつの頂点に登った。長塚圭史の才能の深さを感じる、そして… (佐藤治彦)
2/10-2/19「泥花」(桟敷童子)@スズナリ
−感想− 02/11 さすが二年連続岸田戯曲賞最終候補の東憲司さんの台本。でも、桟敷童子的には敢えて佳作を狙った作品かも。日本にまだ暖かい日本人が山ほどいた時代の話を演出にスタジオジブリ的なものを取り入れていて楽しい。川原が格段の進歩で魅力的。相変わらず稲葉、鈴木、原口、板垣、もりが魅力的。池下重大の繊細な演技は特筆すべき。 (佐藤治彦)
1/25-1/29 「Damage」(東京タンバリン)@吉祥寺シアター
−感想− 01/27 昨春の2作品や「雨のにおい」など素晴らしい作品を連発してきた高井さんであるが、今回は話が散漫で分かり難くテーマも絞りきれていなかった。豪華キャストだけに残念。期待が高かったからなあ…。 (佐藤治彦)
1/19-1/22「OZONE平野」(温泉きのこ)@駅前劇場
−感想− 01/22 面白かった。ただ種子さんは狡いと思った。ノゾエ君は上手いのだから当たり前と思った。驚いたのは関絵里子がこんなに上手くなったんだということ。色気もあってとてもいいと思った。いろいろと思ったけど、取りあえずここまでで。 (佐藤治彦)
1/ 8- 1/22「BIGGEST BIZ 」(AGAPE store )@本多劇場
−感想− 01/22 もう笑いの王道です。松尾貴史さんがいいのは当たり前。芸はあるし技もある。自分も見せるし、芝居を壊さない。滞らせない。みんな面白い。個人的には八十田さんの佇まいが好きだなあ。ああ、面白かった。凄い笑い。凄すぎて怖いくらいだ。 (佐藤治彦)
1/13-1/22「金玉娘」新装版(黒テント)@theatre iwato
−感想− 01/21 昭和の見世物小屋の世界が神楽坂に出現。摩訶不思議な匂いはジブリの香り。役者さんで魅力的な美形も発見。ちょい嬉し。美術も音楽も効果もよくて、ちょっと猥雑、たっぷりノスタルジー。で (佐藤治彦)
1/12- 2/ 5「あしたのニュース」(ラッパ屋)@THEATER/TOPS
−感想− 01/19 正直申し上げて、鈴木聡さんの書かれるものの中では傑作には属しないと思います。しかしながら、2年ぶりにあの素敵なラッパ屋の役者さんの皆さんに再開できるだけで見る価値は十二分にあります。幸せな気分になりましたから! (佐藤治彦)
1/11- 1/15「首輪物語」(蜜)@中野・スタジオあくとれ
−感想− 01/15 町田、中野、植田、碓井、三土は役者としてやはりオモシロく1級だ。ただ、公演としては絶句。 (佐藤治彦)
1/11-22「ニーベルングの指輪」(ワーグナー作曲 ゲルギレフ演出&指揮 マリンスキーオペラ)
−感想− 01/15 「ジークフリート」鑑賞。あまりにも酷い。演出が拙く自分勝手。美術が出落ちで何も起こらず。その上歌手が粒ぞろいで悪い。神話の崩壊は自らだった!返せ4万円。返せ6時間といいたくなるくらい!新国立劇場のプロダクションの方が数段上!! (佐藤治彦)
1/13- 1/16「薬丸君と薬師丸君」(モッカモッカ)@OFF・OFFシアター
−感想− 01/14 オモシロい。ただ、ただ。 (佐藤治彦)
1/ 9- 1/21「突端の妖女」(boku-makuhari )@名曲喫茶ヴィオロン
−感想− 01/09 相当オモシロい。それに1000円。笠木泉が圧倒的に上手く、柳沢茂樹が魂を込めて演じている。役者間の演技力の差も気にならないくらいでヴィオロンで見た芝居の中では特筆。1000円だし。ただし、大きな問題点はあって。 (佐藤治彦)
1/ 6- 1/ 9「今までのエッヘ、これから…」(エッヘ)@駅前劇場
−感想− 01/08 「これからの…」鑑賞。過激な下ネタは前半、後半は間合いの芸で笑わせてくれるところもある。良く分からない男子二人の使い方が秀悦。シークレットゲストは… (佐藤治彦)
1/ 6- 1/ 9「3 」(親族代表THE LIVE)@THEATER/TOPS
−感想− 01/07 新しいけど、先走っていない笑いの百科事典。笑える、楽しめる。見事な3人の演技は才能、技能、演出の三位一体?僕は佐藤と湯沢。ブルースカイの作品がツボ。親族では野間口徹がダントツだと思っていたけど間違いだった。3人ともスゲーわ。笑いにこだわる人必見。2006年の東京の笑いのレベルはこんなに高いのだ。 (佐藤治彦)
12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 B5鑑賞。熊田役の木村が氷川きよしそっくりで、氷川きよしがつかこうへい芝居をやっているみたいでとにかくオモシロい。笑い方も氷川きよし。話し方も声も氷川きよし。踊りは氷川きよし以上にキレがあった。渡辺昇の踊りと発声が良い、台詞が伝わる。90分切れ間なく熱い芝居であった。 (佐藤治彦)

12/12-2/12「売春捜査官」(北区つかこうへい劇団13期生)@田端文士会館
_感想_ 12/30 C5鑑賞。石井悠菜の台詞がよく気持ちがこもっていて、この傑作戯曲をきちんと観客に伝える役割をした。金太郎役の飯田の声が良く台詞回しも芝居に対するリアクションも丁寧で良かった。この二人で芝居を作り上げていた。 (佐藤治彦)

12/25-12/29「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@東京芸術劇場中ホール
_感想_ 12/28 三谷幸喜の傑作。山口良一バージョンを鑑賞。B作さんはますます力が抜けて素晴らしい。笑いに対する執念がスゴい。山口さんは、普段あまり見られない俳優としての直球。山口良一的なものをかなぐり捨てて勝負。時おり垣間みられるあのペーソス顔が可笑しい。あめくさんはホントに艶っぽい。何回観てもオモシロいなあコレ。 (佐藤治彦)

12/15-12/23「セパレート・テーブルズ」(自転車キンクリートSTORE)@スペースゼロ/全労済ホール
_感想_ 12/23 オモシロかったけれど、前2作と比べるとちょっと大味な感じがしたなあ。歌川さんとか、南谷さんとか、神野さん、小飯塚さんといった女優さんに興味の大半が行く。オモシロくメチャ美人の秋山エリサが_。坂手さんの芝居が見られて楽しかった。 (佐藤治彦)

12/11-12/25「ソウル市民」(レパートリーの創造2005)@シアタートラム
_感想_ 12/14 この外国人演出家は、ソウル市民をやりたかったのか?別に能狂言の手法をこれほど無理して取り入れる必要はない。正直戸惑った。役者さんは魅力的。 (佐藤治彦)

12/ 9-12/18「海賊」(グリング)@ザ・スズナリ
____ 12/12 文句なしに素晴らしい作品。僕の見たグリング作品の中でもとびきりの作品。この作品を演じる俳優たちのアンサンブルも素晴らしい。特に中野英樹と峯村リエと二人で芝居するシーンは名場面。また笹野鈴々音が新境地。杉山はリスクのあるずるい役を見事に。萩原の味のある存在は感動的。黒川、内田も非常にいい。面白い作品の並ぶ忙しい年末でも屈指の必見作。今年のベスト作品のひとつ! (佐藤治彦)

12/ 8-12/11「秘密の花園」(女王陛下)@駅前劇場
_感想_ 12/11 大久保佳代子さんが変身すると美人で色っぽかった。コンタキンテのドウランが濃すぎた。いまの演劇の枠の中では絶対に許されないものだった。僕はネガティブ。でも廻りは笑ってるし。内輪?何だったんだ。あの90分は正夢なのか?いったいこの劇団はどんなトコなのか?何でオレは観に行ったのか?分からない。 (佐藤治彦)

12/ 6-12/11「GLORY DAYS 2005/風の… 」(ランニングシアターダッシ)@中野ザ・ポケット
_感想_ 12/11 古くさくても好きなんです。役者の思いで見せる芝居は好きなんですと先ずは表明します。最後まで貫き通した潔さはある。役者の技量の向上もあるのに、15年経って解散って、青春投じた役者の人生どうすんねん!とも思わずにいられないのであります。そんなこともあり泣けた芝居でした (佐藤治彦)

12/ 8-12/23「エビ大王」(Team ARAGOTO)@青山劇場
_感想_ 12/11 面白かった。これは成功作です。言いたいことはいろいろとあるがここは一行レビューなので、一言で言うと、カリスマ体制からトロイカ体制へ移行して成功した作品だということでしょうか。8500円出してみて損はないが、見なくても別に後悔しない作品かな? (佐藤治彦)

12/5-12/25「リタの教育」(佐藤正隆事務所)@offoffシアター
_感想_ 12/05 数々の賞に輝き再演を重ねる作品だけに期待がでかすぎた。初日で富本さんが台詞を噛み過ぎ。段取り間違えるし。時に演技が過剰になりすぎて、ちょいシラケる。確かに良く出来ていて面白いし、演出も綿密で素晴らしいけれど……。 (佐藤治彦)

12/ 1-12/11「君はヲロチ」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 12/04 台本は練られたものだった。しかし、この話にはトップスは相応しい劇場だろうか?そして、ある種の鍛錬された技を要する演技に出演者の多くが四苦八苦していたのではないか?さまざまな問題点が芝居としての緊張感を途切れされてしまったと思う。 (佐藤治彦)

11/20-12/ 4「パーマネント・ウェイ」(燐光群)@シアタートラム
_感想_ 11/28 内容は現実に近すぎて非常に重い。登場人物は内を見つめながらも、矛先は社会に大きく向いているし、観客に突き立てるものも鋭く辛い。が、坂手洋二のスゴいところは、重いだけでなくエンタティメントとして非常に面白く仕上げるところだ。渡辺美佐子がすばらしく、若手の小金井、久保島、向井に魅力、中山、大西、川中が至芸である。必見。 (佐藤治彦)

11/25-12/ 4「おしっこのはなし」(ブラジル)@サンモールスタジオ
_感想_ 11/28 必見とまでは言わないが、ウェルメイドな芝居。昔のブラジルとは良い悪いは別として違う。若い勢いでなく思慮深さで作劇されている。タイトルに残る昔のブラジルらしさは劇中にあまりない。それが頼もしくも寂しい。役者は中川、葛木、吉田、山中、諌山が手堅く良い芝居を見せる。ちょっと長く感じられた。 (佐藤治彦)

11/19-11/27「学習しない女」(iOJO! )@THEATER/TOPS
_感想_ 11/27 105分がとても面白く、オッホ完全復活の予感。 (佐藤治彦)

11/23-11/27「公園で・・・待ちながら」(椿組)@下北沢「劇」小劇場
_感想_ 11/24 2時間弱のオムニバスでありながら、椿組らしいいい空気を醸し出していて、リアルさを追求しすぎた昨今の演劇へのちょっとしたアンチテーゼ。必見の傑作ではないが、見て嬉しくなる佳作。鳥居しのぶの七変化が上手く、田淵が達者、宮本が若々しく爽やかで、岡村がいい味。構成が上手いと素直に思った。 (佐藤治彦)

11/18-11/21「シルヴィギエム・最後の「ボレロ」」(東京バレエ団)@東京文化会館
_感想_ 11/21 全盛期に比べると明らかに重くなった動き。ギエムがボレロから引退するのに相応しい時期。プリマとしてのカリスマ性は先に踊ったモーツアルトの小品の方に感じられた。東京バレエ団の集団としての完成度の高さにはいつもながら驚かされる。 (佐藤治彦)

11/ 5-11/20「調教師」(KARA COMPLEX)@シアターコクーン
_感想_ 11/19 ああ、やっちゃった!って感じでしょうか。唐ブームに冷水!それも氷混じり! (佐藤治彦)

11/ 3-11/15「目的地」(チェルフィッチュ)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 11/09 うーーーーん。微妙じゃないでしょうか? (佐藤治彦)

11/ 2-11/ 6「越前牛乳」(カムカムミニキーナ)@シアターアプル
_感想_ 11/04 カムカム復活!?これが伝説の八嶋智人&松村武の笑死を招くアドリブ合戦、山崎樹範がその間隙をつく。安定感の高い藤田コメディアンヌぶりや吉田、清水も面白い。市小嶋まで見せ場はないものの、細かく笑いを取る。この2年の作品とは全く違う客席の受け。最近の作品しか見たことない人は、せひとも必見、必笑。勉強なりました。明日バラエティの収録なので。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
_情報_ 10/27 2回目の観劇でまた大感激。もう一度見ようと思ったら、スズナリの時のように週末チケットはほとんど完売らしい。金と日は立ち見が若干出るかも。木曜はまだ少しくらいらしい。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「ブラウニング・バージョン」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
____ 10/25 感動の極みを味わった至福の110分だった。普遍的な人生の不幸と幸せの瞬間を見事に捉えた台本。ユーモアとシニカルな笑いが鏤められ、それを浅野、今井が見事な演技で応える。内田、岡田が持ち味を生かしている。コントロールされた演技は実はもっとも解放されたものなんですね。鈴木裕美さんと自転車キンクリートの最高傑作のひとつ。近年の翻訳劇の最高峰。必見中の必見。 (佐藤治彦)

10/20-10/30「胎内」(奥菜恵・長塚圭史出演)@青山円形劇場
_感想_ 10/22 30歳を迎えたばかりの若い長塚や伊達がこの作品に挑戦することだけで十分価値がある。役者では奥菜が圧倒的に良かった。この3人のキャスティングだからこそ、三好十郎のこの作品で若い観客がこれほど集まったのだ。それだけで、良し。多くは求めない。 (佐藤治彦)

10/13-10/30「竜馬の妻とその夫と愛人」(東京ヴォードヴィルショー)@紀伊国屋ホール
_感想_ 10/22 本当に面白いし、上手いし、泣けるし、笑える。自分がこういう演劇を否定するようになったら、自分を否定しなくてはならないと思う。本当に面白く、僕は佐藤B作さんに本当に敬愛の念を持つのだ。ほとんど1時間50分出っ張りでちっとも嫌じゃないよ。あんなに個性が強いのに! (佐藤治彦)

10/20-10/23「ラブストリームス・ノート…」(オールツーステップスクー)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 10/21 毎回変わるオールツー。本人は全くそんな意識はないようだけど、今回はエロ話でチェホフの「桜の園」の現代版。スタイルも話も。加藤直美と笠木泉の演技バトルを観よ。井苅、足立のエロ光線合戦を笑え。いせゆみこ、高山、関がエロかったり味があったり。佐伯新はファブリーズな演技。160分長いけれど至福な音楽に包まれている。小劇場演劇好きのための楽園演劇。 (佐藤治彦)

10/19『セビリアの理髪師」(ロッシーニ作曲 小沢征爾オペラプロジェクト)@東京文化会館
_感想_ 10/20 凡庸な演出、凡庸な演奏、音程が悪く声に輝きがないロッシーニ歌手は、小手先の演技だけがうまい歌手陣だった。日本での小澤株はどんどん下がっているなあと実感させられる公演。チケット代だけが最高級だった。もう日本を自分のオペラ予習のために使うのは止めて欲しい。 (佐藤治彦)

10/15-10/30「風来坊雷神屋敷」(桟敷童子)@飛鳥山公園内特設天幕
____ 10/19 圧倒的。今一本芝居を観るなら間違いなくコレ!仕掛けは相変わらずスゴい。劇団四季並。視覚で楽しめる。でもそれ以上に骨太な台本がいい。全盛期の黒澤映画、用心棒、七人の侍、赤ひげの様。そして、池下重大はキレに思いがこもり特筆。板垣桃子や南谷朝子が可愛く哀しい。稲葉が笑わせ、小野瀬には味。もりちえの抜群感に桑原の実直さ。原口の手堅さ、川田の上手さ。これで前売2800円は本当にありがたい。 (佐藤治彦)

10/ 8-10/19「泉鏡花の日本橋」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 この素晴らしい様式美、現代的なスピード感溢れる演出、見事な美術照明音楽、そして、加納、植本、水下、横道らの名演!泉鏡花の美しい恋物語が時代を飛び越えて突き刺さる。とにかく美しい! (佐藤治彦)

10/ 8-10/18「泉鏡花の草迷宮」(花組芝居)@シアタートラム
_感想_ 10/18 極彩色の幻想物語。絵画を観ているようで、ダリとかマグリットとかエルンストとか好きな人にはたまらないはず。で、久々に桂憲一の独壇場。桂はいいです。最高です。八代は今回も上手いが見せ場はない。損な役回り。期待の松原は真面目にやりすぎてエロさに欠ける。しかしながらこういう舞台が日本で観られるというのは奇跡に近い。 (佐藤治彦)

10/15-11/13「七人の恋人」(ウーマンリブ)@本多劇場
_感想_ 10/16 冗談じゃない!くらい面白いので嫌になった。笑える。楽しめる。分かりやすい。観ていて花がある。芸を魅せる。バンド演奏あり。そして、ちょっと感動させる。おいおい、クドカンいい加減に活躍するのを止めて欲しいと思わずにはいられないくらい小粋な作品。今までのクドカン作品の中でも群を抜いてサービス精神もあるし観客も大切にする。子どもが生まれるとスゴいと思った。そうかな?きっとそうだと思う。 (佐藤治彦)

10/12-10/17「ゼブラ」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
____ 10/16 年に数本出逢えるかどうかの傑作。国内だけでなくアジア各国や欧州で上演する価値のある普遍性のある脚本。恩田、瓜生の演技バトルは手に汗握る。4人の姉妹はみな素晴らしいが、星野園美が可愛く、弘中麻紀が女優としての幅の広さを魅せる。和田ひろこ、平野圭など劇団員もスゴい。生きるの幸福感を味わえる珠玉の作品。今までもOneor8は評判が良かったが、更に上に行った感じがする。田村はこれで岸田戯曲賞をとるかも。 (佐藤治彦)

9/25-10/2「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(バイエルン国立歌劇場)@NHKホール
_感想_ 10/08 2回鑑賞、140年以上前の作品から現代性を見いだそうと必死の演出と美術。オケは上手いし歌手は極上、しかし、ワーグナーの音楽の本質的スゴさには太刀打ちできないのだ。ホント歌手が良かった。6万円のチケットも損したと思わせない極上の6時間だった。 (佐藤治彦)

10/1-10/9「ZION」(InnocentSphere)@シアターVアカサカ
_感想_ 10/08 数年ぶりに見たのだが、前の時にも感じたのだけれど、この劇団は芝居をする上でもっとも大事なものが満たされていないと思う。数人の役者さんは魅力だけれど、それがないので浅薄に思えてしまう。だから森戸がひとり浮いて上手い、真面目に芝居に取り組む若者なので何とかそれに気づいて欲しい。応援したいのだから。 (佐藤治彦)

10/ 6-10/10「Mジャクソンの接吻 」(はえぎわ)@ザ・スズナリ
_感想_ 10/08 正直最初2時間はちょい退屈なんだけど、はえぎわのメンバーが余りにも魅力的なので見続けることができた。ロックな奴らだなあ。そして、最後の30ふんに至福の時間が待っている。好き嫌い分かれるから無理してみる必要はないかも…。 (佐藤治彦)

9/30-10/ 5「S高原から 」(青年団)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 10/08 このような素晴らしい作品を観ることができて本当に幸せだと思う。平田オリザは、日々は生であり、生は死に直面したものであるという当たり前だけれど忘れてしまっている本質的なことを揺るぎなく語っている。素晴らしい。素晴らしい。 (佐藤治彦)

9/ 7- 9/18「ウィンズロウ・ボーイ」(自転車キンクリートSTORE )@俳優座劇場
_感想_ 09/10 時にはこういう作品に観客としても挑みたい。で、坂手演出を持って来たことが、この作品の芯を失わせないことに大きく寄与したと思った。21世紀に上演される意味合いのあるものとなっている。スゴく面白い。良いもの見せてもらった。問題点もあるけれど、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/11「Dog-Eat-Dog 」(ウォーキング・スタッフP)@THEATER/TOPS
_感想_ 09/08 面白い!って、 (佐藤治彦)

9/ 3- 9/ 7「なみだくじ」(クレネリZERO FACTORY)@ザ・スズナリ
_感想_ 09/05 男優二人が素晴らしい。有馬自由は思い切り良くとにかく上手て若さを感じる。そんな有馬に瓜生は肩の力を抜いて削り込んだ品のいい芝居で魅了。高井の演出力を感じさせる。会場の受付が非常に感じよく気持ちいい。で。 (佐藤治彦)

8/27-8/29『アドリアーナルクヴルール」(藤原歌劇団)@東京文化会館
_感想_ 08/31 デッシー、アルミナートというスター歌手がキャンセルしたのに、代役までスゴくて驚いた。ローマ歌劇場のセットと衣装は、いささか古いが、オーソドックスで悪くはない。世界水準のイタリアオペラの醍醐味を楽しめる一夜だった。 (佐藤治彦)

8/28「ENBUゼミナールSUMMER SCHOOL合同ミニ発表会」@エンブゼミ
_感想_ 08/29 オッホの黒川、故林広志、毛皮族の江本クラスによる20分くらいずつの公演。1時間ちょいの公演がとても楽しく過ごせた。特に江本クラスのパワーはもの凄く、若い人がこんなに毛皮族のことを愛しているとか、何かやりたいっていう思いが若い力を通してストレートに伝わり何かヘンテコに超感動したヨ。とてもいい会でした。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/29 第一部。噂の金閣寺はきらびやかな役者の饗宴でまるで襲名興行のようであった。御気に入りの亀蔵がホントにいい。三津五郎がスゴい。しかし、それ以上に驚いたのは、勘太郎の雨乞い狐で、見事な演じ分けであった。若い肉体のしなやかさだけでない芝居の大きさがホントに凄い。この夏の納涼歌舞伎はホントに充実していた。 (佐藤治彦)

8/20- 8/28「おばけやら花火やら武将やら」(動物電気&三鷹市芸術文化)@三鷹市芸術文化センタ
_感想_ 08/28 ハイキング、ハンサムユニオンとエッへを巡る観劇。面白かった。辻修、伊藤美穂、高橋拓自とスゴくいい。猫のホテルの滑り具合が完璧。しかし、一番がっかりしたのは、観劇中のハプニングで (佐藤治彦)

8/24- 8/29「初々しくエロやかに」(ベターポーヅプロデュース)@THEATER/TOPS
____ 08/27 決して大粒ではないが、まぎれもなく超一級のサファイア!。この宝石のような作品はダイヤモンド以外に興味がない人にも見て欲しい。大人計画の顔田さんがいつもとは全く別の顔でまた何と生き生きとした表情を見せる事か。ロリータ男爵の田辺君が自分の劇団の出演と違って役者に100%なりきっている。吉原さんの美しい事。西島君のあまりにも最高な卑怯な出方…。台詞も踊りも美術も笑いもホントにいいです。見て欲しいです。 (佐藤治彦)

8/19- 8/28「ハイキング フォー ヒュー…」(damim )@中野ザ・ポケット
_感想_ 08/27 分かりやすい物語で安心できる結末を求める人には難かもしれないが。この作品「実は」面白い。今の演劇とちょい違うのですが、立ち上がる場の空気を楽しもうと視点を変えれば面白い。この素晴らしい俳優陣でなければこの面白さはありえない。本質的な面白さがある。あと、受付、席案内などのスタッフワークがとびきり素晴らしくとても気持ちいい観劇ができた。 (佐藤治彦)

8/20-8/22「フレッシュ!スプラッシュ!」(伊達眼鏡 植田裕一作演出)@下北沢ファインホール
_感想_ 08/21 笑いの至芸。普通じゃ笑えないんだろうなと思った。松尾スズキさんとかクドカンとかが一番楽しめるのだと思う。松尾さんらと芝居をやってきた植田さんだし。役者はニブロールなどでおなじみの山本が肉体と音声を縦横無尽に使い今まで一番いい。中野妙子、上杉遥がエロ美人を見事に。関口と植田はやはりスゴい。それから (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 すいません、すぐ下の私の投稿は第三部「法界坊」に対するものです。失礼しました。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/19 平成中村座で観たからいいやと思っていたら、違ったアプローチで徹底的に楽しませるエンタティメント!花のある勘三郎、メキメキ扇雀、独自の福助だけでなく、こんなに勘太郎がスゴくなったとは!そして、個人的贔屓、亀蔵さんが大活躍だったのでとびきり嬉しく。ああ、もう一度みたい。毎日でも観たい。スゴい!串田さんにもありがとう! (佐藤治彦)

8/11- 8/18「ミチガエレセカイ」(Oi-SCALE)@THEATER/TOPS
_感想_ 08/15 基本的なアイデアや美術コンセプト、照明などは高い水準だ。それらが見事に結実した幕開けは見事だった。 (佐藤治彦)

8/ 7- 8/28「トーキョーあたり」(健康)@本多劇場
_感想_ 08/13 夢見心地の幸せのとき。 (佐藤治彦)

8/10- 8/28「八月納涼歌舞伎」(松竹)@歌舞伎座
_感想_ 08/12 第二部観劇。こんなに休憩時間が短い歌舞伎座は初めてで驚くが、内容は超充実。蝶の道行の二人が、まだ固い感じはした。京人形は笑えるし踊りも素晴らしく満腹 (佐藤治彦)

8/ 5- 8/28「赤い夕陽のサイゴン_ホテル」(藤山直美出演)@ルテアトル銀座
_感想_ 08/09 芸達者な人たちが繰り広げる人情喜劇。手堅い水谷の作演出はさすがだが、あまりにもいろいろの魅力を詰め込みすぎて散漫な感じも。藤山直美はもちろん、渡辺哲、尾藤イサオ、小林美江、駒田一に、抜群にうまくなった山田まりやなどスゲーなと思いまくり。 (佐藤治彦)

8/ 3- 8/ 7「ハイ・ライフ」(花組芝居)@シアターブラッツ
_感想_ 08/07 ネオ歌舞伎の加納が現代カナダ戯曲演出でも見事な手腕を示した。削りに削った演出でストレートに大勝負で大勝利。登場人物の心象を上手く具現化。また、原川が声と仕草と間合い肉体表現で圧倒的に旨い!水下の安定感、渋さも想像以上の出色の演技。そして、松原が適役な上に花もあり二重丸。各務は予想通りの_。大満足。再演希望。 (佐藤治彦)

7/29- 7/31「ときのつみ」(水性音楽)@アートスペースプロッ
_感想_ 07/30 阿佐ヶ谷駅というよりも南阿佐ヶ谷駅というか、青梅街道に近い会場で迷って遅れる。誠実に芝居作りに取り組む姿は非常に好感。さらに真面目度アップ。芝居に集中していないと話においていかれる。行かれる方は予約されることを絶対にオススメします。 (佐藤治彦)

7/22- 7/24「心をこめてボッタクれ」(乱発タックル)@駅前劇場
_感想_ 07/24 なるほど、タイトル通りの思いをしました???清水さんのテンションはスゴいし、藤田プリタさんは、本当にいい女優さんですね。彼女のキャスティングは大成功でした。それから、デザイヤーのシーンは面白かった。しかし、乱発するより…。 (佐藤治彦)

7/15- 7/24「新宿ブギウギ」(椿組)@新宿花園神社
_感想_ 07/23 群集劇なのにきちんと交通整理されてドラマもあって伊東さんの演出力がスゴい。役者も伴、宮島、深貝、円城寺、若杉など良い役者が揃っていて、台詞が心に届く。ただ、最後の大転換が読めてしまってちょっと残念。見て損しない力作。 (佐藤治彦)

7/ 6- 7/24「プロデューサーズ」(スーザン・ストローマン)@東京厚生年金会館大
_感想_ 07/22 ブロードウェイのオリジナルメンバーと同じとは勿論言わないが、これほどブロードウェイぽい来日公演は初めてではないか!面白く下品でゴージャスな舞台は借金をしてでも観に行くべき。特にロジャー、カルメン、フランツ役はオリジナルキャストにも負けない素晴らしいキャスト!そして、オケはブロードウェイ以上の見事な演奏。必見!!!! http://www.theproducers.jp/ (佐藤治彦)

7/14-7/17「マノン」(英国ロイヤルバレエ団 東京シティフィル)@東京文化会館
_感想_ 07/17 全盛期を少し過ぎたギエムだが超絶的技巧に見事に応えた。そして、その表現力の豊かさは、この文学的な作品を踊るのに相応しい世界一のエトワールだ。既にダンサーではないアンソニーダウエルはいわゆる悪役を演じるわけだが、その身のこなしのスゴさ。やはり肉体のすごさを感じた。東京シティフィルがロイヤルオペラハウスのオケよりも数段いい演奏で盛り上げた。 (佐藤治彦)

7/12- 7/18「カリフォルニア」(グリング)@THEATER/TOPS
_感想_ 07/15 あまりにもすごい筆力と精魂こめた誠実で素晴らしい演技(特に、桑原、中野、辰巳)に圧倒される。演出もいいし。演劇としては完成されているのでもはや、この作品について何か言うとすると、人間観とか行動学とかそういった人間に対する見方の部分になってしまう。でも、この作家は人間をそう捉えているのであって、そういう部分で何か言いたいのであれば、もはや自分で作品を書かなければならない。グリング、スゴいです。 (佐藤治彦)

7/ 1- 7/24「LAST SHOW ラストショウ」(PARCOプロデュース )@PARCO劇場
_感想_ 07/15 いろいろの見方ができる作品だと思う。どのような見方でも相当面白い。古田、中山、しんぺーの笑いの真剣勝負が異常に面白かったし…。 (佐藤治彦)

7/ 9- 7/18「博多湾岸台風小僧」(桟敷童子)@ザ・スズナリ
_感想_ 07/13 長いスズナリの歴史の中で、いま伝説となる舞台が上演されている。現代的なスピーディな演出、視覚的な舞台、分かりやすく重層的なストーリー、心に滲みる台詞、演劇を見る楽しさ、悦び、ここに極まれり。感謝! (佐藤治彦)

6/28- 7/ 5「事件」(THE SHAMPOO HAT )@ザ・スズナリ
_感想_ 07/04 このチームの底力はよく分かっているけれども、今回の作品はさらにエンタティメントとしてとてつもない極みに行く可能性を示したものだと思うんです。スズナリから (佐藤治彦)

6/29- 7/ 3「雨のにおい」(東京タンバリン)@駅前劇場
_感想_ 06/30 非常に丁寧に人間を描いた台本に、きちんとした練習、こころをこめて演じると芝居はここまで到達できるんですね。観ていて幸せになるし、人間や人生に肯定的になれました。 (佐藤治彦)

6/22- 6/26「此処にいるはずのない私」(play unit-fullfull)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/26 新井友香さんとか野呂さんとか芝居の上手い人は、どんな芝居に出ても美味いということが分かりました。二人がいて本当に良かったと思いました。 (佐藤治彦)

6/21- 6/26「29」(ONEOR8)@THEATER/TOPS
_感想_ 06/25 この作品の場合には、美術や照明、音楽などにこだわると物語の本質が見えて来なくなる危険性がある。そこはシンプルにしたのも正解。メッセージを強く出すために、ありがちな設定にしたのもよく分かる。そんなことはどうでもいい。枝葉のことだと思うのだ。テーマであるコミュニケーションということは作家にとって永遠の課題だし、そこにこだわって描いた佳作。いいたいことは山ほどあって… (佐藤治彦)

6/24-6/26「ニーベルングの指輪」(ベルリン国立バレエ団 モーリスベジャール振付)@東京文化会館
_感想_ 06/24 ベジャールは80年代まで傑作を出したが…。継ぎはぎの作品にはワーグナーのオペラの持つ高揚感はない。マラーホフのローゲは特筆ものだが、5時間と2万円を損した感想。疲れた〜。 (佐藤治彦)

舞台と直接関係のない内容
_情報_ 06/21 だったら、この内容は舞台と直接関係があることなのでしょうか?_小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦) (気になったので)

6/11〜6/22 サンカルロ歌劇場来日公演「ルイ?ザミラー」(ヴェルディ作曲)@オーチャードホール
_感想_ 06/19 イタリアから日本に来日する歌劇場は少なくないが、これほどまで熱くオペラを上演する劇場はなかった。唸るオケ、地響きのような合唱。演出はしょぼいが音楽がスゴい。今や過ぎ去った往年の大歌手時代はここに残っていた。小泉首相が手を振って観客にアピールしている姿がみっともない。永田町で仕事しろ! (佐藤治彦)

6/10- 6/19「真相はかうだ! 」(くろいぬパレード)@劇場MOMO
_感想_ 06/19 想定の範囲外。驚いた。役者ではいい人もいた。 (佐藤治彦)

6/17- 6/26「あほんだらすけ17th」(東京ヴォードヴィルショー)@ザ・スズナリ
_感想_ 06/18 とことん楽しませてくれる定番商品。笑いも多いのだが毎回終盤近くに演じられる感動もので、1分前まで笑わせてくれてたのに、大森ヒロシが情感たっぷりに父親役を演じているのを観たら、笑いから感動へスパーンと持って行かれて…。若手も昨年より数段美味くなられていて1年ってスゴいなあと思ったです。 (佐藤治彦)

6/11-6/22「イルトロヴァトーレ」(ナポリ・サンカルロ歌劇場)@オチャードホール
_感想_ 06/17 イタリアオペラの輝きはナポリに残っていた。オケと合唱はハイテンションで明るく響き、ソリストもそれに触発され熱く歌う。オペラを聴く喜びがここにある。近年出色の来日公演。がら空きなのが残念。 (佐藤治彦)

6/11- 6/16「ネフェス Nefes」(ピナ・バウシュヴッパタ…)@新宿文化センター大
_感想_ 06/15 ちょっと肩すかし。休憩入れて3時間の長丁場は、密度が濃いというよりも、こんなこともやってみたけどどうでしょう?くらいの気楽な感じがした。それでもラスト1時間は緊張感あふれ面白かった。 (佐藤治彦)

6/7-6/19「ZIPPER」(ラサール石井作演出)@品川プリンスホテルクラブex
_感想_ 06/11 再演。以前にも増してホラー度がパワーアップ。ただ前半だれる。麻生、入江の歌唱に原田+桜井の踊りが見事。だが原田と桜井は芝居部分になると、あれれ。客席に若い女性が多いのは、Pnishパニッシュ効果と思われるが、その中の土屋は… (佐藤治彦)

6/ 1- 6/19「卒塔婆小町/弱法師」(蜷川幸雄演出)@さいたま芸術劇場大
_感想_ 06/10 穣晴彦の卒塔婆小町が衣装やメイクに頼らず、あのまま美人になるという設定はやはり秀悦。夏木マリの姿勢がキレイ。藤原竜也はセリフがうまく声もいいのだが… (佐藤治彦)

6/9-6/21「ゴクネコ」(花組芝居)@全労済ホールスペースゼロ
_感想_ 06/10 圧倒的なエンタティメント。面白く、サービス満点で豪華絢爛、その上、笑って泣ける。ありがとう。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 6「偽装/辻褄 」(ブラジル)@OFF・OFFシアター
_感想_ 06/06 ブラジルは一時の狂気とキワモノ的な状況から現代を見つめる手法から、日常の人間関係の中に潜む絶望的状況を見つめる視点に変化していた。お見事。ただ、台詞で退屈なものも少なくない。俳優は辰巳、市村が分かりやすく圧倒的存在感。技量もある。 (佐藤治彦)

5/27- 6/12「ナイン THE MUSICAL」(デヴィッド・ルボー演出)@アートスフィア
_感想_ 06/04 別所哲也の歌唱力のすごさ、大浦みずきの妖艶な魅力爆発、池田有希子の可愛い女さ、岡田静の上手さ。去年出ていた女優陣は総じて格段の進歩。そして、別所は共演の女優陣を魅力的に見せることに成功。日本人の演じるミュージカルのひとつの頂点。 (佐藤治彦)

6/ 1- 6/ 8「センター街」(M&O playsプロデュース )@ザ・スズナリ
_感想_ 06/03 通常の公演では考えられない座組での演劇バトル。各々の役者が自分の個性や演技力、手法を最大限に出すことによって摩訶不思議な均衡が。しかし、一部の役者さんが台詞があやふやなのか、言い直し、相手の台詞にかぶってしまうといった事態も。超満員の2日の勝者は意外だった…。 (佐藤治彦)

5/20- 5/29「流れ姉妹〜たつことかつこ」(真心一座「身も心も」)@青山円形劇場
_感想_ 05/28 松重さん、粟根さんが久々に小劇場界に戻って来た!山ほど出ている旬の若手スターに負けない面白さを発揮。スゲーや。正岡さんが面白すぎ。キモイ伊達、モテない小林顕作、石井ふく子な信川清順と普段観られない設定で大満足。村岡さんの妖艶な魅力が加えて__。メタリック農家からの参戦組も小林顕作との絡みを中心に生き生きと素敵だ。作品は (佐藤治彦)

5/18- 5/22「ハイポキ」(東京ヴォードビルショー)@レパートリーシアター
_感想_ 05/22 東京ヴォードビルショウの公演として見に行くとちょっと戸惑うかも?役者の魅力を満喫できる作品であることは間違いない。西條が非常にいい感じだし、玉垣がコメディの本質で笑わせてくれた。櫻庭が手堅く、奈良崎、金沢がが美しく、上滝、中村が上手い。井原が自然体でいい。超満員の客席は楽しんでいたと思う。 (佐藤治彦)

5/11- 5/15「南国プールの熱い砂」(KAKUTA)@青山円形劇場
_感想_ 05/12 劇団創立10周年にふさわしい作品。KAKUTAらしい暖かい作品となっている。器用な人ばかりではないが、役者もみな誠実に演じている。観ていて幸せになること請け合い。 (佐藤治彦)

5/ 1- 5/14「砂の上の植物群」(KERA・MAP )@シアターアプル
_感想_ 05/11 猫背、温水、いっけい、池谷、西尾、赤堀、山本、喜安などの演技バトルが面白くぐいぐいと観られる。面白い。しかし、3時間15分は長い。8000円はキツい。主演の二人はもっとずば抜けた仕事をして欲しかった。8000円のため見に行けない演劇人多数あり。何らかの措置が絶対必要。 (佐藤治彦)

5/ 6- 5/10「New Life」(猫_魂)@駅前劇場
_感想_ 05/11 超満員の客席からはこの劇団に対する期待の高さを伺わせるが、非常にウエルメイド。演出のキレと音楽の使い方のセンスなどよく、あと5年くらい経ったらどんな作品を作ってるのかがホント楽しみ。辻、牧野、宮崎。杉山が大きな役で大活躍。猫魂の役者さんもスゲー魅力的だと分かりました。大満足。 (佐藤治彦)

5/ 4- 5/ 8「メイキング・オブ・チェーン」(オールツーステップスクー)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 05/09 毎回全く違ったテイストを実験性高く上演するこの劇団の最新作。面食らった部分もあるが、佐伯新、笠木泉を初めとして役者の技量が高いので常に密度の高い空気が劇場に流れる。観客が試されているような感じがした。難しい古典文学、哲学書を読むときの感覚。 (佐藤治彦)

4/16- 5/ 8「Shuffle_シャッフル_ 」(後藤ひろひと作・演出)@PARCO劇場
_感想_ 05/09 非常に手堅いコメディで役者の技量も高く、笑えて楽しめてちょい感動もできる良質なエンタティメント。拙者ムニエルの澤田育子がいよいよ大輪を咲かした。 (佐藤治彦)

4/23-4/24 FAT3「黒ピンク」@しもきた空間リバティ
_感想_ 04/23 笑える役者さんが何人かいて、笑いの作られ方に思いを馳せる公演だった。 (佐藤治彦)

4/20-4/24「灰の中から蘇った男と女」(高山植物園)@こまばアゴラ劇場
_感想_ 04/23 65分という短い時間の間に、まるダポンテの「コジファントッテ」のような世界が繰り広げられる。男と女ってこういうもの、人間ってこういうもの。6人の俳優はよく訓練され見事な演技だが、根上彩が特筆すべき魅力を放ち、永井秀樹が重心を低くして遊ぶ。 (佐藤治彦)

4/21-4/27「語り継ぐ者たち」(劇団扉座)@紀伊国屋サザンシアター
_感想_ 04/22 この数年の扉座の中で傑出した作品。今さら清水次郎長と思ったが面白い。鈴木哲也の本はスピード感があり情感もたっぷり。山中たかシ、岩本達郎、鈴木里沙が全く新しく超名演。エンタティメントの舞台をやってきた演出家・茅野イサムの実力を証明した。岡森、杉山という重鎮を起きながらも若手キャストで大成功した。会場は… (佐藤治彦)

4/15-4/17「清水宏のサタデーナイトライブ17」(清水宏)@ザスズナリ
_感想_ 04/18 何で前々から気になっていたのに、もっと早く観なかったんだろうと心より後悔。他劇団への客演などでは清水宏の面白さの頂点は何も分かっていなかった。スタンドアップ芸としてひとつの頂点だろう。2時間がしゃべくりだけで、それも圧倒的に面白い。伝統的な笑いの上に築かれた挑戦的なエッジな笑い。スゲーわ。天才! (佐藤治彦)

4/13-4/17「オムニバス of OIOI」(オイスケール)@下北沢駅前劇場
_感想_ 04/16 オイスケールは短くても面白いということを実感させられた公演。林灰二だけでなく他の役者さんも達者。5つの劇団のエッセンスを一度に観られていいも悪いもおトク感あり?。 (佐藤治彦)

4/12-4/17「深いイミでTHATsオーライ」(宇宙レコード)@新宿シアタートップス
_情報_ 04/13 相変わらずやりたい放題の三人組。富岡晃一郎の顔が面白く、矢沢誠が大活躍でいい味。で、13日の公演にあの宇宙レコード常連のN・Yが特別日替わりゲストとの噂も。 (佐藤治彦)

4/ 5- 4/24「KITCHEN キッチン」(蜷川幸雄演出)@シアターコクーン
_感想_ 04/09 ほとんどの役者が2時間かそれに近い時間舞台に出っぱなしなので、役者の力量がハッキリと差がつく。主役だろうが脇役だろうが上手い人は上手いし、問題のある人はいた。 (佐藤治彦)

4/ 8- 4/17「乱暴と待機」(劇団、本谷有希子)@シアターモリエール
_感想_ 04/09 驚嘆! (佐藤治彦)

4/ 8- 4/12「尼」(メタリック農家)@OFF・OFFシアター
_感想_ 04/08 素晴らしい作品。作品のテーマ、台詞、プロット、演劇的効果に隠喩。そのすべてが見事に考えだされている。人間が共通して持つ哀しみをこの小品は描き出す。多くの俳優も素晴らしい出来である。だから、細かいところでの余計な動きや気持ちの揺れなどが気になってしまうのであります。90分でここまで見事に描ききるとは感服。 (佐藤治彦)

4/ 1- 4/10「ラバトリアル」(双数姉妹)@THEATER/TOPS
_感想_ 04/04 過去3作が傑作で新境地を開いた小池がそれを踏まえて過去の双数姉妹の世界に戻った感がある。100分の芝居の見所は役者陣。旨すぎる今林よりも、阿倍や中村靖、大倉マヤの演技や佇まいに目が行ってしまう。野口はキャラ芝居から完全に脱却した上でキャラを活かす。お見事。 (佐藤治彦)

3/31- 4/ 3「紅にそまった家畜海峡で子猫たちが愛を叫ぶ?」(ウェハース)@新宿サニーサイドシアター
_感想_ 04/03 出演者が楽しそうだった。オリジナル曲?がなかなか良かった。踊りも一見して良かった。何かよく分からないけど走り抜けてる感があった。 (佐藤治彦)

3/21- 3/21「社会」(東京デスロック)@名曲喫茶ヴィオロン
_感想_ 03/23 人間関係を自然で緻密に描き演技でありながらも自然体に近いところで演じていて面白かった。青年団ぽい感じがした。役者さんがみな美味い。55分。1000円でドリンク付きというのも嬉しかった。 (佐藤治彦)

3/16- 3/21「引っ越しのススメ/S」(ランニングシアターダッ…)@駅前劇場
_感想_ 03/21 「引っ越しのススメ」を鑑賞。素直に楽しめる作品になっていました。時間も70分くらいと長くないですし、役者さんも個性豊かな方ばかりなので安心してみられました。 (佐藤治彦)

3/18-3/21「まーちゃんの戦い/さらば、ぶらーむす」(劇団桟敷童子)@西新宿成子坂劇場
_感想_ 03/20 本物の感動をこの劇団は常に与えてくれる。短編二本で85分の公演であるが言葉はほとばしるし役者が全身で演技するので感動の度合いが半端でない。外山.鈴木、川原がその典型。原口の演技がトンでいて、桑原、小野瀬がとてつもなく誠実に演じる。物語は本質的で、アングラのようだけれどエンタティメント性に非常に富む。これからでかい公演が続くのだが、70席あまりの小さい小屋で観る人間の無限の想いはあまりにも深い。 (佐藤治彦)

3/17- 3/27「早春ヤングメン」(村上大樹演出)@三鷹市芸術文化センター
_感想_ 03/18 ベタな青春ドラマ。ムニエルとは違う側面が見られて面白かった。吉本、町田、清順、永野など魅力的な役者がいつもと違う演技。細川、スカイがホントに美味い。いい味。猫ニャーが解散したことを今更ながら残念に思う自分。一部の役者の台詞が何を言っているのか全く分からなかったのが残念。 (佐藤治彦)

3/13?3/22歌劇「エレクトラ」(小沢征爾指揮 フィレンチェ歌劇場との共同制作)@東京文化会館
_感想_ 03/17 素晴らしい公演。演劇ファンこそ大満足する公演だと思う。充実した歌手陣は例えば最盛期を過ぎたバルツアから、現役トップのポラスキ、ゴーキーなど_。演出、美術、照明など非常にシンプルで物語の核心に迫る激しい美しさだ。土と壁が良かったなあ。小澤の指揮も近年の中で出色。 (佐藤治彦)

3/15- 3/15「JUPITER」(コンドルズ)@渋谷公会堂
_感想_ 03/16 大満足。自分も含めて客席がコンドルズファンが多く、ちょっとヌルい空気だったけれど面白いのは変わりなし。小林顕作が宇宙レコードとは別の顔で幸せそうだった。もう少しダンスが多いとなおいいんだけどなあ。近藤さんのダンスは何回観ても凄い。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/14「ひみつガール」(ロリータ男爵・エッヘ)@下北沢駅前劇場
_感想_ 03/14 企画、台本、美術、映像、選曲、キャスティング…。何をとってもとても良く出来ている。160分の上演時間を苦にせず楽しめました。ただし、ロリ男とエッヘが嫌いな人にはどうかは知んないけど。松尾と丹野が非常にいい仕事。 (佐藤治彦)

3/ 9- 3/16「機械と音楽」(風琴工房)@ザ・スズナリ
_感想_ 03/13 思いっきり純文学っていうか独特の世界でした。非常にスタイリッシュで美術衣装もきちんと整えられ、演技もスタイリッシュ。女性ならではの視点で描かれる世界でした。今宵は俳優さんがカミカミマシーンでしたが、あまり気にならないものですね。山ノ井、宮嶋が独特で目を引く。久保田は非常に適役だった。 (佐藤治彦)

3/ 1- 3/21「蛇よ! 」(松尾スズキ・大竹しのぶ)@スパイラルホール
_感想_ 03/11 95分のステージとそれをつなぐ映像はとてつもなく面白い。松尾スズキバンザイ。しかし、この作品は結局、大竹しのぶの力量はインターナショナルです。ジュディリンチやマギースミスらとも競演して欲しい。他の方も指摘しているように座席がフラットなために座る席によっては非常に観難いことがあると思う。無用にでかい自分は一番端で通路前の席をとりました。 (佐藤治彦)


3/ 9- 3/13「すなあそび」(NYLON 100_ SIDE SESSION)@笹塚ファクトリー
_感想_ 03/11 昨年の狐狸狐狸話の時も感じたのだが、ケラの傑出した演出家としての力量。ナイロンの若手の素敵なこと。作家でもあるから現代の息吹を美味く吹き込む。別役さんが一番喜んだのでは? (佐藤治彦)


2/ 2- 2/ 7「しみひとつない」(ベターポーヅ)@THEATER/TOPS
_感想_ 02/05 揺らぎを残した台本を、迷いのない演出で演技者が透徹した世界を作り上げている。物理的笑いを無理に追求せず、不思議な空気感の創出を尊重したセンスの良さ。美術、小道具、照明、音楽とプルル。加藤直美は素敵で、西島は役者としても面白い。猿飛の声、山崎の立ち姿。いいものをみた充実感。 (佐藤治彦)

1/25-1/30「無敵」(KAKUTA 若手実験公演)@アートスペースリピーナ
_感想_ 01/26 実験性は全く感じられなかったが、若い劇団員たちが自ら挑戦する意識は高く感じられた。台本もオーソドックスながら秀作で70分の短編ながら十分楽しめる。川本が手堅く、佐藤が自由で楽しい。松田は持ち味を活かしていた。 (佐藤治彦)

1/22- 1/30「Brains」(G-up)@シアターVアカサカ
_感想_ 01/25 藤田記子の存在感はとにかくダントツ。桂、宮下、木村、前田などいい役者を揃えたので十分楽しめる作品になっていたとは思う。実際彼らの競演を見ているだけで楽しかった。 (佐藤治彦)

1/14- 1/24「狐の牡丹」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/23 東京タンバリンって、こんな素晴らしい作品を輩出する劇団なんだと驚愕しました。笑い長ける野間口、植田が抑えた演技でメチャクチャいいのは当たり前として、関口の品の良さ、伊藤修子の純粋さも良く、ラッパ屋の大草さんが、これまた素敵でした。 (佐藤治彦)

1/ 9- 1/23「トーキョー/不在/ハムレット」(遊園地再生事業団+ニブ…)@シアタートラム
_感想_ 01/23 台詞が心に響く役者さんとそうでない方との差が大きかったように思います。女優では笠木泉が飛び抜けて、この拠り所の難しい難役を見事に演じていたと思いました。素晴らしい映像がこの演劇の理解を助けてくれました。非常にスタイリッシュだったし。 (佐藤治彦)

1/20- 1/31「なかよし」(ラサール石井プロデュース)@THEATER/TOPS
_感想_ 01/22 手堅く面白いコメディを作り上げた3人の俳優の底力。エレキの音と50歳という年齢が哀愁さでオーバーラップする。水谷作品を田村の若い感覚で演出した効果もあった。 (佐藤治彦)

1/15- 1/24「ヒトリシズカ」(東京タンバリン)@下北沢駅前劇場
_感想_ 01/21 大変面白い。廃屋で解き放たれる人々のウラ。交錯する様々な思い。いろんなタイプの笑いで覆われた105分。出演者も特筆すべき演技。横畠は奥深い演技をしながら時折、心根を噴出させる。柿丸美智恵が切れ味のいい、新井友香が天女のような存在感。3人とも声のトーン、テンポ、アクセント、間が絶妙。本間、井上、瓜生、森、青山ら男優陣も個性ある素晴らしいアンサンブルで対応。今月必見の名舞台。それに入場料も安い。 (佐藤治彦)

1/ 6- 1/16「桜姫表裏大綺譚」(流山児_事務所)@ベニサン・ピット
_感想_ 01/12 とにかく楽しい。倉持健吾と佐藤華子が予想以上の出来映え。若杉は非常に重厚な演技でこの役者の技量の深さと幅に心を奪われた。 (佐藤治彦)

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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