佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 2011年 劇場短信 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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こちらでは、長い感想ではなく短めに感想をメモしておきたい作品を取り上げます。

Jacrow「冬に舞う蚊」
 役者力を見せてもらった作品。一番大切なのは誠実に取り組むということだと思った。のぶりんさんの演出は手堅い。僕は本より演出の方を買います。@スタジオモリエール 2011年1月6日

ミナモザ「エモーショナルレイバー」ご招待ありがとう。井上カオリの新境地。印宮伸二、ハマカワフミエという面白い俳優を二人見つけた。
@シアタートラム 2011年1月22日

劇団昴勉強会「オセロー」シェイクスピア作
素舞台に箱を置くだけのシンプルな演出だけれども王道な演出で好感。そして、何よりも台詞が粒だっているのである。特にベテラン勢がうまい。再若年層は仕方ないとして、中堅どころがときどき言葉が不明瞭になり滑舌がどよんとするところがある。良かったり悪かったりなのである。まあシェイクスピアの壮大な世界を演じるわけだから時々集中力が切れるのは仕方ないのかもしれないなあ。
@中目黒ウッディシアター 2011年2月3日

劇団ブラジル「怪物」ブラジリィーアン山田 作・演出
先ずはMCRの櫻井智也がメチャクチャいい。声がいい。立ち姿がエロい。ギャグのセンス、笑いの間を知り尽くしている。日常の口語の会話から演劇的な色合いのこい時間への移行が絶妙でもうたまらないです。毛皮族の羽鳥さんは20代後半から30代前半の女の姿を見事に演じていたし、桑原裕子は相変わらず上手い。もう絶対の自信をもって立っているので安心してみていられるし、相手役も安心だろう。中川智明も相変わらず上手いのだが、新境地の演技をみたい。辰巳智秋は当たり役?ブラジリィーアン山田の台本は一部の隙もなく、日常から演劇的空間への移行も見事。時間的にもちょうど真ん中で起きていてお客を飽きさせない。エピローグはちょっとしつこいかなとも思ったが、お客さんへのサービスなのかもしれない。いづれにせよ大変勉強になった。
2011年2月15日@駅前劇場

劇団上田「アマゾネス」
江戸川卍丸のすごさを目の当たりに見る作品。その中でもロリータ男爵にいた丹野晶子の存在感は負けていなかった。はざまみゆきは懸命に分け入ろうとするパワーがスゴい。みんなが嬉しくなるそれだ。


2011年2月16日@シアター711


ニッポンの河川「大地をつかむ両足と物語」
福原充則の作品。いつものパッションが満載のそれで、さらに小さな空間の公演だから容赦ない。しかし、台詞が奇麗だなと思った。とても熱いことを語っているのに美しい言葉。このギャップが良かった。
2011年2月19日

加藤憲一事務所「コラボレーション」
「ドレッサー」のハーウッドの新作、Rシュトラウスと劇作家との確執ときいて非常に期待したのだが、何か肩すかし。ドレッサーをもう一度見る方がずーっといいと思った。

2011年2月25日 紀伊国屋ホール

脇組 幕末侍伝説「CHUJI」

石上慧が出演しているので見に行った。なるほどこういう風にまとめるか。こういう風に見どころを作るか。いろいろと勉強になる公演だった。俳優に技量の差はあるのだが、それも含めて見せ方が上手かった。石上慧は短い期間でよく健闘した。  
2011年5月11日(ゲネプロ) 博品館劇場
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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