佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 劇場短信 2011年7月 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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謎のキューピー 旗揚げ公演
「白いゲルニカ」作演出;謎のキューピー



 独特の空気感を劇場に充満させていた。役者に力量の差もあった。立川志らく師匠がゲスト出演、ゴンゾーさんが友情出演。二人のシーンが、物語の本筋とは違うのだが、その独特の世界に混じるとこれまた不思議。80分の上演時間。中野あくとれ 2011年7月8日

双数姉妹「サヨナラ」作演出/小池竹見
 
明星真由美という劇団を辞めて稼げるようになったスターを招いての公演。小池さんは絶対に新しいものを、人とは違うものをやるという強い意志があって、その原理至上主義になっているように思える。しかし、それは申し訳ないが、ほぼ似たような事をどこかでやっている。正直観るのが痛かった。2011年7月16日@赤坂REDシアター

3.14ch「葉山」作演出・ムランティンタランティーノ

 現代口語の何も起こらない芝居かなと思っていたらそうでもない。演劇的な世界がちゃんと用意されていた。先ずは可愛い女子が山ほど出て来た。正直、舞台美術がちょっと雑な感じがしたし、雨の振らせ方とかにアレレ感があった。こういう芝居をふらりと観に行って出会うと嬉しいのかも。2011年7月23日@ワーサルシアター

阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」
作演出・長塚圭史


こんだけすごい俳優を集めて何をやるか?と思ったら、長塚圭史はやはり留学の前後にいろんな作家に影響されて、引き裂かれてしまったような気がして成らない。才能のある人だからいつかは着地点を見つけるだろうが、例えば不条理劇の要素を考えると、先日観た別役実の新作の方が、瑞々しく貫き感を感じるのだ。役者の魅力で今は客はついてきているけれども、いったいどのようになっていくのだろうか?
2011年7月25日@シアタートラム

犬と串「愛・王子博」作演出・モラル

作品のテーマに始まって、美術、音楽、衣装に至るまで入念に準備された若々しくも若々しくない作品。王道のテーマは、現在の閉塞感が漂う時代の空気をきちんと受け止めていて、震災を舞台にしても、その設定を利用しているだけで、何も震災の本質と向かっていない他の多くの作品と根本的に違うものがあった。
2011年7月27日@王子小劇場

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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