佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 JACROW 北と東の狭間 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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中村陽明 作演出(字違ってます)




 この公演はとにかくキャストの魅力に満ちている。しかし、これだけ統一感が取れた舞台であることから考えると、演技指導がすごいんだろうなあと思うのだ。90分間、役者がウソの関係性を作らない緊張感に満ちているので飽きないのだ。
 特に最近はいい役者はいないかなあと思いつつ芝居を見ることも少なくない。JACROWはいい役者をきちんとキャスティングしているなあと思う。例えば、谷仲さんは昔からいろんなところで拝見するけれど、これほど味のある演技をするとはオドロキ。
 名前は知っていた平山寛人は華のあるメチャクチャいい役者でした。声がよく、佇まいに品格がある。時間堂は未見だけれど、管野貴夫はいい。身体のバランスがよくリアリティがある。笑顔の中に暗さがあり、誠実そうななかに毒がある。そんな空気を醸し出す人でした。
 女優は難関な中国語も見事にこなし、清水や柳井は時に演技に戸惑いが残っている様なところもあったのですが、難しい役ですから。そして、仗桐安は、難しい漢字に変えてやっと読めるようになった最近ですが、ポツドール常連時代から相変わらずの存在感です。この人もホントにいいです。蒻崎今日子は、どうどうと舞台の中心で見事に存在感を出していました。客演先でどんな演技をするのか見てみたいです。
 岡本篤はいつものように上手く面白い。この役者をキャスティングできる悦びを感じます。


サンモールスタジオ 2010年5月10日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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