佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 平成中村座5月公演 夜公演 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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歌舞伎十八番の内『毛抜』
粂寺弾正 中村 橋之助
腰元巻絹 中村 扇 雀
秦民部 中村 錦之助
小原万兵衛実は石原瀬平 市川 男女蔵
小野春風 中村 国 生
錦の前 坂東 新 悟
八剣玄蕃 片岡 亀 蔵
秦秀太郎 市村 萬次郎
小野春道 坂東 彦三郎

上演口上
中村 勘三郎

志賀山三番叟

三番叟 中村 勘九郎
千歳 中村 鶴 松

『髪結新三』
髪結新三 中村 勘三郎
家主長兵衛 中村 橋之助
下剃勝奴 中村 勘九郎
車力善八 片岡 亀 蔵
娘お熊 坂東 新 悟
加賀屋藤兵衛 市川 男女蔵
後家お常 市村 萬次郎
弥太五郎源七 坂東 彌十郎
手代忠七 中村 梅 玉

夜の部には、豪快な粂寺弾正が御家乗っ取りの企みを暴く一場面をおおらかに描いた、歌舞伎十八番の内『毛抜』、江戸中村座とゆかりの深い舞踊で、今日「舌出し三番叟」として親しまれる『志賀山三番叟』、髪結いの新三が見せる小悪党ぶりが小気味よい、江戸の初夏を感じさせる河竹黙阿弥の名作『髪結新三』をご覧いただきます。

「圧倒的な劇空間を創りだした中村座」
平成中村座五月大歌舞伎夜の部はユーモアに溢れた橋之助が創りだす「毛抜」と、勘三郎だけでなく例えば、鰹売りに至るまでの見事なアンサンブルで見せる、現代的笑いを強調した悪党芝居「髪結新三」。中村小山三と勘三郎の二人の「口上」では歌舞伎の歴史と人間関係の大切さを感じさせられジーンとさせられた。そして昼夜に渡って大車輪の勘九郎のキリリとした折り目正しい舞踏に襟を正される「三番叟」は照明にもこだわっていた。素人目には分からないところをおざなりにしない、この若き俳優の姿に感銘させられる。勘九郎は観るたびに新しいものを見せてくれる。毎回毎回高みにあがっていく姿に感銘せずにいられない。平成中村座ファイナル5月公演、夜の部は楽しみと感銘に溢れた4時間20分。満腹のフルコース
であった。2012年5月11日@隅田公園内 平成中村座仮設劇場
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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