佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 バイエルン放送交響楽団 来日演奏会 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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マリスヤンソンス指揮
バイエルン放送交響楽団

11月11日
ドヴォルジャーク作曲 チェロ協奏曲 独奏 ヨーヨーマ
ワーグナー作曲    管弦楽名曲集「タンホイザー」序曲「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
   「神々の黄昏」ジークフリートのラインの旅 葬送行進曲
 ヨーヨーマをきいたのは何年ぶりだろう。20年ほど前には普通のチェリストとして気軽にきけたのに、彼が出るだけでチケット代が1万円も高くなる。ロストロポーヴィッチよりも、マイスキーよりも高いチケ代のチェリストって>>と思っていたわけです。しかし、何年も前からヤンソンスを現存する数少ないマエストロとして溺愛している僕は、もう選択の余地はなかった。ベルリンフィルのチケ代だよなこれは?と思いながら出かけた。何か金の話ばかりで恥ずかしい。
 先日のウィーンフィルでもソリストはランランで欧州でも大人気だという。何でも音楽界では中国人ブームだ!という人もいるくらいだ。それほど中国人アーチストの台頭はスゴい。何であろう?そんなことも思いながら聞いた。
 ヨーヨーマの節回しには、東洋人独特の間合いの美学があって、旋律の唄わせ方があって、それが受けているのではないかと感じた。欧州の伝統を学び尽くしたあとに、自分のルーツのエッセンスを注ぎ込む。それは魅力的な音楽になるだろう。オケも良かったけれど、やはり今宵の曲作りに新鮮さを加えていたのはヨーヨーマだった。誰にも好かれるステージングマナーも含めて、多くの人が聞きたがるのも良く分かった。
 とにかく会場を席巻し、アンコールもバッハの無伴奏を2曲やったものだから、後半は大変だった。ヤンソンスはスケールの大きいワーグナーを聞かせるのだけれども、客は前半で体力と感性を使い果たして気もそぞろなので、すっかりつけたしの感じ。
 すっかりヨーヨーマナイトとなった今宵の演奏会でした。


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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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