佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 マウリツィオ ポリーニ 来日演奏会2010 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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 今年は既にカーネギーホールでのショパンプログラムもきいてるし、去年も聞いている上に、この秋はミシェルベロフやルプーなど気になるピアニストが続々来日するので、今年はパスと思っていたら、何とバッハプログラムがあるというので、またもや見参。


プログラム
ベートーヴエン ピアノソナタ 30、31、32番 2010年10月23日

J.S.バッハ : 平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV846~869 (全曲)11月3日(筆者病気で行けず)




 一番安いPブロックでも12000円かあ。そう思いながら久々の人民席に座ってポリーニのベートーベン。正直言うと、ベートーベンのソナタの末尾を飾る傑作について僕は聴き込んでいるわけではない。しかし、ひとつ言えることは、このベートーベンでのポリーニのそれは、もはやひとりの作曲家も調節して音楽の美しさ、響きにどこまでも身を委ねて弾いているということである。それは、非常に高次元でベートーベンというよりも、ポリーニであり、ポリーニというよりも音楽であり、音であるのだ。ピアノを叩くときのハンマー音と弦の響きが混ざり合いとても不思議な世界を創りだしていた。
 この美しさは誰にでも分かる。何だろう。モナリザのような絶対的な音楽の世界観をポリーニは確率していたのだ。数年前から僕はポリーニの現代音楽を聴いてもちっとも苦痛でも嫌でもなくなったのだが、それもポリーニマジックだからなのだと思った。もう20年を相当越えて世界のトップピアニストでいるけれども、僕の若い時にはポリーニに対抗できるピアニストがまだ何人もいた。
 ルドルフゼルキン、スヴャトラフリヒテル、ミケランジェリ、ホロヴィッツ、クラウディオアラウ、エミールギレリス、僕はそういった巨匠の生演奏を聴けたことをいま本当に良かったと思っているのだ。10月23日

 3人のピアニストによるベートーヴェンのピアノソナタ32番第1楽章
 
 先ずはポリーニ


 ルドルフゼルキン


 スヴャトラフリヒテル

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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