佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 マルクヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団演奏会 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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マルクヤノフスキ指揮
ベルリン放送交響楽団演奏会

ブラームス交響曲第3番/第4番

 「太陽の下にさらされたブラームスのロマンチック」
 ポーランド出身のヤノフスキの評判が極めていい。この1939年生まれのポーランド出身の指揮者も72才となり円熟の時期を迎えたのか。僕は何回か聞いているのだがあまり記憶がない。昔、ワーグナーの録音がいいなあと思ったくらい。1階の本当にいい席を手に入れたのに今宵も遅れてしまい後半の交響曲4番とアンコールのロザムンデ間奏曲を聞けただけ。残念。それでも十分にこの指揮者の魅力は伝わったと思う。数年前にベルリンフィルがサイモンラトルとサントリーホールでブラームスの4つの交響曲を披露した。それが何の印象も残っていない。すごい演奏でも心に残るそれではなかった。ベルリン放送交響楽団はベルリンの中でも3番手4番手のオケである。それが何と魅力的な演奏をしたことか。飛び抜けているのはくっきりと踏んでいくリズムと全体の「ノリ」ブラームスをくすんだ曇り空の下に閉じ込めずに明るい太陽の下に曝した感じだ。2楽章の弦のピチカートが活き活きと響いたかと思うと、たっぷりとレガートを楽しませてくれて、チェロへフルートへ紡がれていく。美しい弦楽合奏の喜び。幕切れまで緊張感を持ったまま聞かせてくれた。ああ、ブラームスっていいなあと久々に思った。オーケストラが素晴らしいシェフを持つといい演奏をする典型だ。ヤノフスキ。また聞いてみたい。

2011年10月14日 オペラシティコンサートホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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