佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ヨハネ受難曲 バッハコレギウムジャパン 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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鈴木雅明(指揮)、バッハコレギウムジャパン(合唱・管弦楽)、
ジョアン・ラン(ソプラノ)、青木洋也(アルト)、
ゲルト・テュルク(テノール/福音史家)、ドミニク・ヴェルナー(バス/イエス)

今日から僕のバッハ巡礼が始まった。
 僕はバッハにあまり興味がない。子どもの頃、インベンションでこりごりした。若い頃にはヘルムートヴァルヒヤのオルガンの録音を聞いたり、ヘルムートリリングの演奏会にいったり、それどころか、僕自身が唯一クラシック音楽の演奏者となった、東京インターナショナルシンガースの演奏会ではバッハのカンタータのソロを一曲歌わせてもらった。二期会の方がソプラノ、僕がバリトン。お客さんが涙ぐんでいるのを見て、音楽家はいいものだなあと思った。それでも何かバッハを聴く気はなかったのだ。不思議だな。先年、アーノンクールの来日演奏会できいたバッハのロ短調ミサなどには感激したものの、もう来日しないということでバッハには縁がないなあと思っていた。昨年ニューヨークに行き、いつものようにアヴィリーフィッシャーホールの入り口でパンフを見ていたら、鈴木雅明さんが2013年に定期演奏会で指揮をする(4回くらいのコンサート)と知って驚いた。あのニューヨークフィルの定期演奏会に出演である。鈴木さんの名前は前から知っていたがそんなに高く評価されている方とは知らなかった。で、外国で評価された日本人を日本人は諸手を上げて評価するという逆輸入型の受け入れ方は本当に恥ずかしいのであるが、行く事にした。2013年の定期会員になってみた。でも、その前に、やはり大曲「ヨハネ」を聞いておこうといったのだ。
 驚愕した。なんて繊細で美しい演奏をするのだろう。チェロがなんてうっとり歌うのだ。フルートが天上の音を奏でる。ソプラノのソロも天国的な軽やかさで天国の声がぴんぴん決まる。ソリストはエバンゲリスト以外は合唱も歌うそのやり方が、僕がソロを歌ったときと同じなのでまた驚いた。日本人らしいものすごく繊細な演奏で、僕はカールリヒターの来日演奏会も、直前に急逝されたので、きいていないのだけれど、この演奏は間違いなく世界一級だ。こんな近いところに世界の頂点のバッハ演奏をする団体があったとは。申し訳ないが、日本のクラシック演奏家で間違いなく世界のトップにいる人だ。
 今日から僕のバッハへの巡礼が始まった。
2013.3.29.[金] —聖金曜日—@東京オペラシティ コンサートホール タケミツ メモリアル
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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