佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ファミリーツリー 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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監督/アレクサンダー・ペイン 脚本/アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ 撮影/フェドン・パパマイケル
キャスト: ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ジュディ・グリア


「ハワイの美しさに描く、人生の受け入れ方」
 この映画の原題が大切である。the Dedcendants 子孫、末裔という意味合いがある。この映画の主人公はハワイのハメハメハ大王から受けついだ土地持ちの弁護士であり、この土地にまつわる話も映画のひとつのキーになっているので、このタイトルとなるわけだが、この Dedcendantsという言葉、動詞の Dedcend となると、下る、傾く、降りるといった若干ネガティブな意味合いをもったものになる。
 ハワイのオアフだけでなくハワイやマウイといった他の島々の魅力的な風景をふんだんに見せながら、決してバケーションでそこにいるのではない暮らす人々の直面する人生を描く。それは美しいどころか、矛盾と弱点をふんだんに孕んでいるのだ。
 ジョージクルーニー演じる主人公が、人生のさまざまなことに直面しながらそれを積極的ではないにしろ受け入れて、最後にはそれらも含めて愛せるようになる姿を描いている。ひとつの人生の叙情歌である。脚本賞でオスカーを受賞。しかし、撮影が素晴らしいのだけれども。タイトルも音楽も秀悦。
 しかし、ジョージクルーニーは作品選びがスゴくいい。オスカーは逃したが彼の代表作になるだろう。 2012年3月21日 機内映画
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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