自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
作・演出/名嘉友美
出演者/泉政宏 横手慎太郎 中田麦平 名嘉友美 満間昴平(犬と串)ほか

「若手?劇団に珍しいバランスのよい秀作」
良かった。初見の劇団で期待をしないのも良かったのかもしれない。まあ、初見なので次回観る機会があった時にも今日のような面白さを感じられるかだけれど。というのも、若手劇団で面白いと思って観始めると、結局前回の変奏曲でしかなかったことが多くて。
この作品は人間が生きていくこと、人を恋することといった根源的なテーマに寄り添っている。そして、一部の作家のように妙に自分の価値観を押し付けるということもなく、登場人物のさまざまな生き方を提示、それらを肯定しながら物語は進み、ふっと観客の心に入ってくる。美術はシンプルでこの作品にあっている。衣装もお金をかけているわけではないが心を砕いている。台詞は演劇の台詞だし、演劇的な処理や開放感もあってこの作家は非常に演劇的なバランスがいい作品を書くなあと思った。この感覚は演劇、それも劇場でしか味わえないものだ。
犬と串の満間君は誠実な芝居をしていて好感。ダンス?をする時にもう少しトメがしっかり行くといいんだけどな。 2012年7月21日@王子小劇場
出演者/泉政宏 横手慎太郎 中田麦平 名嘉友美 満間昴平(犬と串)ほか
「若手?劇団に珍しいバランスのよい秀作」
良かった。初見の劇団で期待をしないのも良かったのかもしれない。まあ、初見なので次回観る機会があった時にも今日のような面白さを感じられるかだけれど。というのも、若手劇団で面白いと思って観始めると、結局前回の変奏曲でしかなかったことが多くて。
この作品は人間が生きていくこと、人を恋することといった根源的なテーマに寄り添っている。そして、一部の作家のように妙に自分の価値観を押し付けるということもなく、登場人物のさまざまな生き方を提示、それらを肯定しながら物語は進み、ふっと観客の心に入ってくる。美術はシンプルでこの作品にあっている。衣装もお金をかけているわけではないが心を砕いている。台詞は演劇の台詞だし、演劇的な処理や開放感もあってこの作家は非常に演劇的なバランスがいい作品を書くなあと思った。この感覚は演劇、それも劇場でしか味わえないものだ。
犬と串の満間君は誠実な芝居をしていて好感。ダンス?をする時にもう少しトメがしっかり行くといいんだけどな。 2012年7月21日@王子小劇場
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
HP:
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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