佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ハイリンド Proof 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作 デイヴィッド・オーバーン
演出 松本永実子
出演 伊原農 枝元萌 多根周作 はざまみゆき

 ハイリンドは、とても真面目に演劇に取り組む加藤健一研修所の卒業生4人が集まって作った劇団で、みな30歳前後である。この台本はピューリッツア賞やトニー賞を受賞しているだけ会って世界最高峰の作品である。作品が面白いのは当たり前だ。松本さんの的確な演出は素晴らしく、翻訳物を日本で演出するのに、この人の存在をこれから僕は常に忘れないだろう。稽古場でダメだしをしているところも見せて頂いた。4人は素晴らしくトレーニングと稽古をし、プロとしていい舞台を作っていたと思う。伊原農とはざまみゆきは特に素晴らしかった。しかし、例えば、映画でアンソニーホプキンスが演じたという役を多根周作が演じるということは、どんなに演技を積んだところでも動かし難い大きな問題が残ってしまうものだ。
 チラシ、ホームページ、会場受付、美術などなど、どこも手を抜かない姿勢は素晴らしい。そして、台本の面白さは彼らの熱意のこもった演技で十分伝わった。しかし、どうしても役と演じる俳優との乖離を感じてしまうのである。勿体ない。そう思ったのである。



2008年5月30日
下北沢 小劇場楽園
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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