佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ペテカン 青春荘の人々2 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作/演出 本多 誠人



 芸達者な人たちが見せるお芝居だった。本田さん初め、とにかく皆さん身体のキレがいい!そして全員が独特の間合いと演技法を共有している感じだった。登場人物がひとりひとり同じ希望と、同じ絶望と、同じ再起をしていく。それが、割と定式化されて繰り返される。だから、先が読めてしまうのだが、それが、凡庸と見えるのか、安心感につながるのかは微妙なところなのであります。
 また、内容はてんこもりで、ミュージカルシーンが入ったりサービス満点だが、詰め込み過ぎと思う人もいるだろう。そうはいってもペテカンはすでに14年という月日を重ねた。作品の中では、「何とかなるさ!」「ありのままの自分を受け入れる」といったことがキーワードなのだが、劇団としては、もっと多くの人に認められたい、先に行きたいという思いがひしひしと伝わって来た。観客に有無を言わせず納得させたいと、もっともっと!的な内容につながっているのかも。押しまくり引くところが少ない感じがした。役者全員が魅力的だが、羽柴真希を初め女子部3人と斎田さん、濱田さんは特に魅力的だった。僕自身が演劇をしているので、色んな事を感じてしまうのだが、作品として好感のもてる公演であった事は間違いない。何しろものすごく丁寧に稽古も積み重ねて一生懸命に練り上げられた作品だからだ。


2008年6月11日
シアタートップス

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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