佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 フランクフルト放送交響楽団 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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指揮 パーヴォヤルヴィ

ブラームス作曲 交響曲1番 交響曲3番

 指揮者は威張り腐っていたが大した演奏ではなかった。いま、ヤルヴィという姓をもつ指揮者が3人いる。父親は著名なネーメヤルヴィ。その息子が3人とも活躍しているのだ。エストニア出身でニューヨークで音楽教育を受けた3人兄弟だ。評価も悪くなく今宵のパーヴォは2010年からパリ管弦楽団の音楽監督になるという。欧州の楽壇ではすごく重要なポストだ。
 今宵は大ものを二つも一晩に取り上げるという挑戦をしてくれた。確かに、指揮者が作り上げたい世界観は伝わってくる。しかし、オーケストラの楽団員がそれを受け入れていないことも如実に伝わってくる。縁取りは現代的で21世紀のブラームス演奏のひとつの規範を作ろうとしているのは分かる。ピリオド奏法の影響や、全てのパートをクリアに浮かび上がらせる演奏は確かに新しい。しかし、楽団員は、それを単なる仕事としてやっているだけだ。積極的にその世界に浸ろうという空気はない。だから、音楽が死んでいる気がした。
 これくらいの演奏なら、楽器の善し悪しはあるが、下手をするとアマチュア交響楽団でも十分できる。それくらいの演奏。もちろん初めてブラームスを生で聴いた人にとっては、ブラームスのサウンドの魅力があったろうが、こちとら、もう山ほどきいたから、そんじゃそこらの演奏じゃ。ね。



2008年6月2日
東京文化会館大ホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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