佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 下谷万年町物語 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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演出 蜷川幸雄
作  唐十郎
出演 宮沢りえ、藤原竜也 ほか



「時代はまだ蜷川幸雄だ」
 蜷川幸雄は1990年頃に商業演劇でこの芝居を取り上げているらしい。シアターコクーン改装後のこけら落としに相応しい演目で、昭和の貧民街の大掛かりなセット、舞台前面には大きな池がある。飛び散る水水水。しつこいくらいに!
 物語はあるのだが詩的であまり関係ない。それよりも情念、哀しみ、喜び、憎しみ、怯え、悦楽…、さまざまな感情が舞台を交差し駆け巡る。蜷川カンパニーの実力派もほとんど台詞のない役を演じていたり、小劇場の実力派と呼ばれる役者はその他大勢といった役回り。この演劇のできている構造もさまざまな感情が出てくるように仕掛けられている。そこに、宮沢りえと藤原竜也が圧倒的な華を咲かせる。オーラを発散させる。そこに絡むのはヒトクセどころではない役者ばかり。六平直政、金守珍、大門伍朗、沢竜二、石井宣一。さすがの大石継太、ベテランの原康義、妹尾正文でさえここでは居場所を確保するのが大変かもと思った。
 莫大な金を使っての美術に衣装に役者陣。それら予算を無駄なく納得できるように仕立てるのは相当難しい。それをやってのけられる蜷川幸雄。70代半ばで本当に大したものである。何しろチケット代の1万円がちっとも惜しくないのだもの。  bunkamura シアターコクーン 2012年1月26日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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