自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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尾高忠明指揮 読売日本交響楽団
マーラー作曲 交響曲第9番
尾高はもっと世界で評価されていい指揮者だ。
丁寧にマーラーのスコアを手繰って行く尾高のアプローチは他の曲に対する彼の姿勢と同じで誠実そのものだ。決して特異なことをするわけではなく、スコアのすみずみまで光をあて、充実した演奏を聴かせる名指揮者だ。もっと世界的に評価されていい人だ。
いわゆるユダヤ節で曲想を埋め尽くすことはせず純粋な管弦楽としての魅力を引き出した。読響の演奏もみごとだった。弦のアンサンブル、低音から高音まで艶やかで厚みのある音を楽しんだ、管楽器も個性も技術もある演奏だった。
尾高はこんなに素晴らしい演奏を引き出すのだ。ほぼ日本の楽壇の活動で終わってしまった山田一雄や朝比奈隆を思い出してしまった。アジアの管弦楽の目指すべき演奏はここにある。
2012年12月14日@サントリーホール
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プロフィール
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佐藤治彦 Haruhiko SATO
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性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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