佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 読響+スクロヴァ ベートーヴェン 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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読売日本交響楽団 名曲シリーズ
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(読売日響桂冠名誉指揮者)
《オール・ベートーヴェン・プログラム》
ベートーヴェン/序曲〈レオノーレ〉第3番 作品72b
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調 作品67〈運命〉

「枯れていないスクロヴァサウンド」
 この日S席なのだが、座席は選べなかったので実質1階3列目(当初は1列目だったが空いていたので自主移動)で聴くはめになってしまいオケの粗さが耳に飛び込んで来てしまう。例えば、コンマスのデヴィッドノーランのバイオリンとそれ以外のバイオリン奏者のフレージングの終わりのタイミングが微妙と違ったり、ボーイングが違ったり、そういう音の結果が耳に飛び込んできてしまう。やはり座席は選ばなくてはならないなと思った。
 スクロヴァチェフスキは既に88歳で、何年か前のザールブリュッケンフィルの来日の時に聞いたのだが、イマイチで、N響で聴く機会はことごとく失ってしまっていて、今年もN響で秋には聞けるのだが、今宵はベートーベンだし聞いておこうと思って出かけた。遅れたためレオノーレ以降から聞いた。
 ベートーヴェンの4番交響曲で上述の音が気になってしまった。管楽器の安定性が欠けるときもあった。しかしスクロヴァの演奏は若い。そして、重々しくどっしりとした感じでもない。そして、この愛すべき4番を爽やかに聞かせてくれた。
 運命の交響曲も基本的に同じだった。終楽章にかけて登頂するように音楽は高まっていき特に4楽章は魂の燃焼とも言える高揚感を与えてくれた。
 スクロヴァの音楽は高齢だからと枯れていない。むしろ若々しさを感じたりする。躍動している。面白いなあ。
 

2012年3月12日@東京オペラシティコンサートホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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