佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ブルドッキングヘッドロック 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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『スケベの話』バットとボール編 ブルドッキングヘッドロック
作・演出◇喜安浩平
出演◇西山宏幸 篠原トオル 寺井義貴 川村紗也 佐藤みゆき ほか
「勝つためだ。我慢しろ・・・。」甲子園まであと一勝。勝利と引き換えの禁欲が、男たちを静かに狂わせる・・・。


「クリーンヒット!」
 前回の作品がとても苦手だったので、僕が以前観たブルはたまたま面白かったのかなと思いつつ観に行った。今回も苦手だったら最後だなあと思いつつ出かけたのだ。
 入口で上演時間が2時間20分と聞いた時、ブルーになってしまったくらいだ。
 ほぼ全員が30歳以上であるにも関わらず、登場人物はひとりを除いて全部高校生の役柄だ。それをやりきってしまう面白さ。そして、この年齢だからこそ表現できるものなのかもしれないなあと思うくらい緻密でハートのある演技を出演者がして、そこには演劇だからこそ起きる空気があった。
 真ん中に舞台があり、それを挟むような舞台構成。シンプルな舞台に、シンプルな照明。役者が気持ちが高校生にならないと観てられない代物だったろう。別に大きな事件が起きるわけでもない。甲子園に出場する地方の野球チームが、さて甲子園に出て野球をする。その宿舎での話。そこで起きる日常を描いているだけだ。
 喜安氏は出演せず作演出に徹した。それは成功だったといえるだろう。とても繊細な演出でこれは自らも出演していてはなかなか難しい。役者の関係性を緻密に作り上げていた。それに応えた役者も観客を楽しませることに成功している。舞台を挟む形なので向こう側の観客の表情がどんどん緩んでいくのが分かる。ああ、演劇はこうして観客を幸せにするのだなあと思った。
 出演者はみな出色の出来だ。あまり褒めすぎるのも悔しいからこの辺にしておく。
2012年3月4日(日)ソワレ@サンモールスタジオ
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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