自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
Choreography Carla Fracci
after Jean Coralli, Jules Perrot, Marius Petipa e Anton Dolin
Coreographic Assistant Gillian Whittingham
Conductor Alessandro D’Agostini
Sets Anna Anni
adapted for Caracalla by Dario Gessati
Costumes Anna Anni
Director Beppe Menegatti
Cast
Giselle Oksana Kucheruk (12)
Albrecht Igor Yebra (12)/
Myrtha Dalila Sapori (12)
Hilarion Vito Mazzeo (12)
ORCHESTRA E CORPO DI BALLO DEL TEATRO DELL’OPERA
Production of the Teatro dell’Opera
華の魅力はいろんなものを超越してしまう。
ジゼルの実演はほとんど見ていない。ただ、最初のそれがパリオペラ座の来日公演の見事な公演であった。1970年代半ばのまだ伝説の…といわれるダンサーが現役のころだ。
イタリアのカンパニーのバレエの公演に関して、最初にみた80年代のミラノスカラ座バレエ団の来日公演の印象が強過ぎてポジティブなイメージしかない。美しく華麗な美術と衣装、照明。そして、何よりもダンサーたちが美しく華やいでいる。それは、今回の公演でも同様であった。例えば、群舞では揃わないし、ソリストもミスをどんどんやらかすのであるが、生きる喜び、踊る悦びに満ちたエネルギーがステージから伝わってくるのだ。華がある公演ということであろうか。ロシアやイギリス、そして、日本のカンパニーにはない魅力なのだ。バレエの専門家、評論家がなんというかは知らない。技術的なことを考えるといろんなことが言えるのだろうが、そんなものは生の舞台芸術では言いようもない魅力を放ち観客の熱狂を得て超越してしまうのだ。
2013年2月12日@ローマ歌劇場
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佐藤治彦 Haruhiko SATO
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男性
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演劇ユニット経済とH 主宰
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演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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