佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 松竹映画 おとうと 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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山田洋次 監督
吉永小百合 笑福亭鶴瓶 蒼井佑 ほか


松竹映画は生きている。そう感じさせる映画だ。山田洋次は小津さんのことをどう思っているのかしら?そう思いながらも観た。東京大学を卒業し、エリートで左翼という山田洋次監督。知的でな秀才の造り上げた作品も大好きだけれども、やはり小津安二郎には叶わないなあと思うのだ。
 そして、頭のいい人が一生懸命台本を書き、監督をし作っても、例えば寅さんシリーズの渥美清やこの作品の笑福亭鶴瓶の放つ魅力は、彼らを上回ってしまう。台本や演出で描けない深いところを鷲掴みにしていく。すごいなあと思う。山田監督は時代劇ものではそのようなところに頼りはしなかった。いや寅さんシリーズ以降は封印してきたのだ。しかし、この作品で再び自分では及べない才能を受け入れることによって魅力ある作品を作り上げた。知性では届かない魅力がそこにあった。山田監督の偉大さはそういうことをきちんと分かっているところに一端があるのだろう。

2010年4月19日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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