佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 劇団MOP ファイナル 阿片と拳銃 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作演出 マキノノゾミ
出演  劇団MOP





マキノノゾミの新作は、まるで大河ドラマを見るような何十年もの間の男女の愛の物語を丹念に折込んだ。それを美しい舞台美術。美しい照明と音楽。そして、誰もが認めるMOPの素晴らしい俳優陣、アンサンブルによって織り上げられた美しい絨毯のような手触りのする素晴らしい佳作となった。小市慢太郎と三上市朗、そして、美しく華のあるキムラ緑子の3人を軸として、笑いありアクションあり、そして、場面転換も早く、ホントに見事に展開して行くのだ。2時間35分。途中10分の休憩。ラスト3作のMOP。この作品を見ると本当に解散してしまうのかとまた問いかけたくなる。特に小市とキムラの見事な演技は忘れ難い印象を与えるだろう。舞台は戦争中の上海、1959年の京都の撮影所、そして、1980年頃の都内の老人ホームを中心に時空をいったりきたりしながら展開する。最後に全ての物語の始まりが示されて幕は降りる。物語を分かりやすくするためだろうか、説明台詞が多めであるが、それはマキノのこの作品に対する愛情の深さだと思う。
 お目当ての岡森諦さんの出番があまり多くなかったのが残念だけれど、僕は岡森諦がなぜ、MOPをこれほど愛し劇団員のように一緒に活動するのかが良く分かる。ここにはエンタティメント芸術創造の素晴らしい現場があるからだなのだ。それでも、見るのが心配だ。という方。もし、ご覧になって全く面白くない、お金を損した、つまらないというのであれば、お代は私がだします。興味のある方は事前に私までご連絡下さい。

2008年8月7日
紀伊国屋ホール
紀伊国屋ホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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