佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ファビオルイジ指揮
ドレスデン国立歌劇場来日演奏会
リヒャルトシュトラウス作曲「ツアラトゥストラはかく語りき」「アルプス交響曲」

ドレスデン

 ルイジの指揮での演奏を初めて聞いたのはもう10年以上前だろうか。スイスロマン度管弦楽団の来日演奏会の横浜公演で、テレビの仕事も兼ねていた。当時から未来の巨匠と言われていたが、その時の印象はあまりにも薄かった。それがオペラハウスとの来日で印象が変わったのだ。ドレスデン国立歌劇場は、近年ではジョゼッペシノーポリのワーグナーやリヒャルトシュトラウスの色彩あふれる名演で記憶があるし、それ以前の来日では、社会主義時代も含めてブロムシュテットなど手堅い指揮者がシェフを勤めて来た。
 それと比較して、ただの感想でしかないのだが、往年のオーケストラの黄金期が再び興隆しようとしている印象を受けた。ファビオルイジは、何か強い個性を使って作品に新しい視点を聴衆に提示しようというのではなく、偉大な作品をそこにただ存在させることに全力を傾けているように思える。
 そして、それにオーケストラが応えていた。弦の分厚く美しいハーモニー。管楽器は吠えるし唄う。ファビオルイジのそういった音楽をきいていて、僕が過去の巨匠と結びつけたのはカールベームだった。淡々と美しい音楽を奏でる姿はまさに最高の技工士になる感じがしたからだ。


サントリーホール
2009年5月1日
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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