佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ロイヤルバレエ くるみわり人形 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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作曲 チャイコフスキー
指揮 コーエンケッセルズ
振付 ピーターライト(オリジナル) レフイワノフ
管弦楽 ロイヤルバレエシンフォニア管弦楽団

 クララ イオナルーツ
ドッセルマイヤー ゲーリアイブス
くるみ割り人形 リチャードセベラ
シュガープラムフェリー 吉田都
プリンス フェデリコボネリ



 ロイヤルオペラのくるみ割り人形は大変取るのが難しかった。当日の朝10時に並んでやっと取れた。それも、今年のくるみ割り人形の公演でもっともいいキャストでの公演というわけだ。その頂点を極めているのが日本人の吉田都。彼女の踊りは確かに高い技術と表現力に富み、欧米の優雅さと日本人の繊細さを兼ね備えた素晴らしいものだった。小さな身体でよくあそこまで到達したものだと感心した。昼にENOで見たからか、ロイヤルバレエの技術と表現の違いを見せつけられた感じだ。舞台も原作に忠実で美しく豪華だ。演奏も上。
 僕が最初にみたバレエは旧ソ連邦時代に来日したキーロフバレエで、とても幻想的な素敵な作品だった。今から32年前1976年、僕が高校一年に見ていると思う。初めて東京文化会館に自分で足を踏み入れたのもそのときだったと思う。幼い時から家にあったレコードで何回も何回もくるみ割り人形の組曲を聴いており、いつか生で見てみたいと思っていたのだ。安い3階くらいの席のチケットで1幕などは見ていたのだがもっと近くで見たいと、2幕以降は1階の最前列のドアの影に隠れてみた。それも、チェレスタの演奏の時にはあまりにも興味があって、オーケストラボックスから乗り出して演奏を見てしまった。申し訳ないことに演奏家が間違えてしまった。きっと僕のせいだ。今でも後悔している。指揮者は間違えたソビエト人演奏家を物凄い形相で睨みつけていた。
 それからずーっと見なかった。ソビエト連邦が崩壊したあとに、ロシアからやってきた巡業バレエ団のくるみ割りを見たがあまりにも酷く、がっかりしたものだ。ドスンドスンと舞台に落ちる音ばかりが印象に残っている。
 それ以来見ていなかったくるみ割りを一日に2回も見るのだからねえ。面白いですわ。
 もちろん、ロイヤルバレエのそれはずーっと忘れないでしょう。僕に子供がいたら、特に女の子がいたら絶対に毎年連れて行きたいなと思ったです。夢と幻想とファンタジー。ロイヤルオペラハウスでのロイヤルバレエのそれは、それを忠実に守った作品でした。


 舞台の模様が次のサイトで少しご覧になれます。
http://www.roh.org.uk/video/index.html?bcpid=1733261711&bclid=1740131613&bctid=1881622571
 
2008年12月19日
ロイヤルオペラハウス(ロンドン)
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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