佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 グラントリノ Gran Torino 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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原題:Gran Torino
監督・製作:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
2008年アメリカ映画 上映時間:1時間57分
出演 クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー、クリストファー・カーレイ、ジョン・キャロル・リンチ

 
 非常に力強い映画である。観るものを感動させるとともに、強く問いかける映画でもある。そういう意味で年老いたイーストウッド氏からの遺言状でもあるように思える。現代のアメリカの問題でもあり9.11以降のアメリカで逆行してしまった問題も投影されているが、そのようなことはどうでもいいのだ。そこから目を背けることはしてはいけないのだが、もっと個人一人一人にずしりと迫ってくるのだ。あなたは、そうやって生きていますか?とである。人生は孤独で虚無なものでもあるけれど、生き方によって、永遠の幸福を手に入れることができることを優しく問いかける。
 孤高に気高く生きることは厳しく寂しいものであるけれど、外に向かって開かれていれば美しい孤独かもしれないが幸福なものをを手に入れることもできるのだ。
 素晴らしい台本、静かだけれどパワフルな映像、誠実でハートフルな演技、本当に素晴らしい21世紀の映画が生まれた。いつか僕が死んだ後も語り継がれる永遠の命をもった作品が生まれた。



アカデミー作品賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」以来4年ぶりとなるクリント・イーストウッド監督・主演作。朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。

2009年5月26日

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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