佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ドライビング Miss デイジー 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy
監督/ブルース・ベレスフォード 脚本/アルフレッド・ウーリー 音楽/ハンス・ジマー 
出演者/ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン ダン・エイクロイド パティルポン


「現代のファンタジー=おとぎ話の傑作」
 名作とはこのことだ。ジェシカタンディはこの作品で80歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞する。http://youtu.be/DVyzU4fhm-I彼女は60代から90才くらいまでの女性を演じる。初老から晩老に至る演技の見事さ。それはモーガンフリーマンにも言える。元々舞台作品、ユダヤ人老女と黒人運転手の数十年に渡る交流を淡々と描いていく。決して大きなエピソードがあるわけでも名台詞があるわけでもないが、2人の素敵な人間関係はもしかしたら現代のファンタジーなのかもしれない。人が求めて手に入れられないものを描いたのだろうか?
 ジェシカタンディは1963年にヒッチコックの「鳥」に出演して以来20年間映画出演をしてこなかった。1980年代中盤から再び出演。85歳で亡くなるまで精力的に出演する。そして、彼女の頂点はこの映画とあった。晩年に頂点を上り詰めた彼女の人生も、現代のファンタジーでありおとぎ話である。まるで映画に寄り添ったような結末だ。いづれにせよ、観ていて癒される見事な映画作品となった。ユーモアも秀悦。

2012年3月24日 DVD
アカデミー賞だけでなくゴールデングローブ賞も受賞。

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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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