佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 ヤルヴィ指揮 フランクフルト放送交響楽団演奏会 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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リスト:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調


パーヴォ・ヤルヴィPaavo Järvi/
アリス=紗良・オット Alice Sara Ott (ピアノ / Piano)
フランクフルト放送交響楽団 Frankfurt Radio Symphony Orchestra

「ジャパンアーツに猛省をうながしたい」

 リストの協奏曲を弾くためにロングドレスを着てアリスが出て来た時に、多くの観客がオット(ダジャレじゃないよ)思ったはずだ。彼女はだしだったのだ。初めてだ。自分のスタイルがそれなんだろうと思ったのだけれども、彼女は何歳まで裸足のまま、人前で演奏するのかなと思った。というのも、彼女の演奏自体が裸なのである。リストの演奏というよりは、若く圧倒的な技術力の自分をだし、あまり考えず、私こんな感じなの!という何か少女のワガママさ、それが少女の魅力でもあるのだが、その延長線上の演奏だったのだ。そういう意味合いでは個性はあるし、客に媚びた演奏でないので面白かったのだが、彼女の容姿以上の魅力がピアノにあったのかというと大きな疑問符を打つ。秋にマゼール/N響で、今度はグリーグの協奏曲を彼女のソロで聞くので、彼女の評価はもう少し待っておこうと思う。
 もう一度いうと、あんまり深く考えない自分流の演奏って言う感じだった。
 マーラーの交響曲は、上手奥にしつらえられた無人カメラが轟音をあげていた。何か音がするなあと思っていたけれども、自分の気のせいなのかと思ったけれど、1階の8列センターで見ていて、あんまりこの辺りで聞かないので、空調の音が聞こえるスポットなのかなと思ったくらいうるさかった。
 ところが2楽章が終わった後に、ホルン奏者が立ち上がりクレームをつけに人を呼んだのだ。そして、カメラのスイッチが切れたとたんに音はやんだ。3楽章はホルンソロの聞かせどころなので動いたのだろうけど、それから演奏が俄然良くなった。会場にはジャパンアーツのトップの人が聞いていた。何であの轟音に対して何も動かなかったのか分からない。アーチストにも客にも失礼だろう。猛省を促したい。主催者として最低限やるべきことをやっていなかった。
2012年6月6日@サントリーホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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