佐藤治彦のパフォーミングアーツ批評 NHK交響楽団2012年2月定期 忍者ブログ
自ら演劇の台本を書き、さまざまな種類のパフォーミングアーツを自腹で行き続ける佐藤治彦が気になった作品について取り上げるコメンタリーノート、エッセイ。テレビ番組や映画も取り上げます。タイトルに批評とありますが、本人は演劇や音楽の評論家ではありません。個人の感想や思ったこと、エッセイと思って読んで頂ければ幸いです。
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指揮|ジャナンドレア・ノセダ
チェロ|エンリコ・ディンド

ショスタコーヴィチ / チェロ協奏曲 第2番 作品126
ラフマニノフ / 交響曲 第3番 イ短調 作品44

「至福の一夜。N響頂点時代を満喫」
 ノセダは、オペラの来日公演の時に指揮者として聞いている。今までもN響の定期の指揮者に招かれることはあった。しかし、わざわざ聞かなくてもいいやと思ってパスすることが多かった。しかし、昨年、尾高さん、アシュケナージをきいたことや、ここのところのN響の驚異的な演奏をきいて、できるだけ何でも聞いてやろうと思っていた。例えば、今宵のショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲2番。20年以上前に1番の協奏曲をロストロポーヴィッチと小澤征爾/新日本フィルで聞いて、面白いなあと思ったけれども、その後、いろんなチェリストで聞いても何かつまらなかった。ましてや2番は…という曲だった。
 ところが、二人のイタリア人は、この音楽から僕でも分かる様に楽想をプレゼンテーションしてくれた。豊かな音楽がそこにはあった。特に不安定な状況をチェロの豊かなメロディで何回も締めくくる感じが、1楽章の終わりの弱音のホルンの魅力、管楽器の砲悦的なアンサンブル…。なるほどなるほどと感じながら聞き入った。ディンドは一つのフレージングの中にある音階の魅力とリズムの魅力を丁寧に情感込めて演奏するから聞く側の集中力がキレない。
 アンコールのバッハの無伴奏ソナタの  も素晴らしかった。
 後半のラフマニノフの3番交響曲。出かける前に予習をしていったのだが、とんでもない。録音ではその魅力はひとつも分からなかった。素晴らしい音楽絵巻がそこにはあった。録音では、このシンフォニーの魅力は収まりきれないだろうなと思いながら聞いた。N響すごいなあ。2012年2月22日@サントリーホール
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プロフィール
HN:
佐藤治彦 Haruhiko SATO
性別:
男性
職業:
演劇ユニット経済とH 主宰
趣味:
海外旅行
自己紹介:
演劇、音楽、ダンス、バレエ、オペラ、ミュージカル、パフォーマンス、美術。全てのパフォーミングアーツとアートを心から愛する佐藤治彦のぎりぎりコメントをお届けします。Haruhiko SATO 日本ペンクラブ会員
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